中国国産空母に関する推測

 まあ命名とかに関しては我々にはどうでもいいですけど。

http://military.china.com/important/11132797/20161008/23715145.html


初の国産空母に関する6大推測:あるいはさらに継続して東三省をもって命名されるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の遼寧号空母」)

空母は現代海軍に不可欠の利器であり、同時にある国の海軍の実力と総合国力の象徴でもある。中国が第1隻目の空母を建造しているとの情報が2015年12月に公開されて以来、国産空母の進展についての国の人の関心は止まず、実際世界各国、特に大国、強国は全て中国を注視している。

皆が揃って第1隻目の国産空母に関心を注いでいる時、アメリカの「ハフィントンポスト」はあるヘビー級の文章を出してきて、中国は第2隻目の国産空母も上海付近のある造船工場で秘密裏に建造しており、しかも中国はきっと継続して空母を建造するだろうし、かつ最終的には空母大国となる、とした。これと同時にイギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」も報道し、中国第2隻目の空母はカタパルト発進・制動降着の方式を採用することになり、その作戦能力は「遼寧艦」をはるかに超える、とした。

第1隻目の空母がまだ完成していないのに、もう第2隻目の熱い騒ぎが開始され、このことは中国国産空母の建造が、外国メディアの極めて大きな関心を集めていることをも説明している。ならば中国初の国産空母は、一体どのように設計されるのだろうか? 軍事専門家が6つの方面から推測解読する。

排水量の大きさ

2015年12月31日、国防部定例記者会見で、スポークスマンの楊宇軍は中国が第1隻目の国産空母を建造中だとの情報を発表し、同時にこの空母の排水量は約5万トンで、スキージャンプ発進を採用すると明らかにした。だがこのパラメータが標準排水量なのかそれとも満載排水量なのかは決して言ってはいない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

一般的に言って、空母は排水量に照らして区分され、小型空母、中型空母、大型空母がある。標準排水量3万トン以下は小型空母で、例えばタイの「チャクリ ナルエベト」号、イタリアの「カブール」号である。3万トンから6万トンの間のものは中型空母で、これにはロシアの「クズネツォフ」、フランスの「ドゴール」号が含まれる。排水量6万トン以上のものは通常大型空母と称し、代表的なものにはアメリカで現役の10隻の「ニミッツ」級と、なお未就役の「フォード」号がある。

アメリカの一部の軍事専門家は、反復した比較と計算を経た後に、1隻の大型空母の作戦能力は4隻の小型空母の作戦能力をはるかに超えるだろうという結論を得た(頑住吉注:仮にそうだったとしても1隻の大型空母が撃沈されれば戦力はゼロですが、4隻の小型空母のうち1隻が撃沈されても戦力は大部分残りますわな)。このためアメリカ軍と上層部は、小型空母を用いて大型空母に代替することを否定した。2013年にアメリカ最新の原子力空母「フォード号」が進水し、高さ77mは26階建てのビルに相当し、甲板面積は25,600平方mで、サッカー場3つの大きさと大差なく、排水量は10万トンを超える。一方中国初の国産空母は5万トン余りしかなく、「フォード」の半分でしかない。

現在見たところ、我々のトン数は比較的小さく、将来局地的作戦行動を完成させようとすれば、一般に少なくとも35から40機以上の固定翼艦載戦闘機を必要とし、数を増やそうとすればトン数を増やすしかなく、それでやっと機格納庫や甲板上に40機前後の固定翼艦載戦闘機が搭載できる。大、中型空母は大国の海軍発展に対し将来においては必要であるが、現段階では小トン数の空母がより我が国空母の使用環境や戦術的要求に適合している、と考える分析者もいる。

動力装置

空母の動力システムは主に2種に分かれ、1つは通常動力、1つは原子力動力である。原子力動力は何十年という全寿命期間内炉心を交換する必要がなく、無限の航続能力を持つが、技術難度が比較的高く、現在アメリカとフランスの空母だけが採用しており、その他の国の空母は依然通常動力を採用し、つまり我々がよく言うガスタービンエンジン、ディーゼルエンジンなどである(頑住吉注:蒸気タービンを使用する空母はありますが主にディーゼルエンジンで動く空母ってありますかね)。

(頑住吉注:これより3ページ目)

中国の原子力動力装置は将来には必ず行う趨勢にある。我々中国にはこの方面において一定の基礎があると言うことができ、1987年に中国海軍の原潜が初めての遠洋訓練で満足いく成功を獲得して以来、中国海軍は原子力動力の設計と使用方面で非常に多くの経験を累積している。だが原潜の原子力動力を、単純に空母の上に運び込めばもう使用できるというわけではなく、結局のところ空母と原潜の動力装置はやはり異なるのである。空母は図体が大きく、しかも海上の航行時間が長く、非常に複雑なシステム設計と体系的応用の問題なのである。

原潜上の反応炉を直接空母の上に移植するのは、フランスの「ドゴール」号がすでに実現している。だが反応炉が小さすぎ、動力が不足し、航行速度は25ノットにしか達し得ない。中国はきっと将来原子力動力装置の道を行くが、いつ新型空母に応用できるかは、まだ発展の具体的状況を見、技術水準を見、各方面の成熟条件を見る必要がある。

発進方式

すでに就役している「遼寧艦」も、建造中の初の国産空母も、艦載戦闘機はいずれもスキージャンプ発進方式を採用する。スキージャンプ式最大のメリットは便利で、簡易で、金が省け、維持保護が簡単なことで、一方電磁カタパルト発進のコントロールはより手っ取り早く有力で、より有効に未来の作戦行動の要求に適合できる。

2015年アメリカ海軍は初めて電磁カタパルトを使用し、1台の重量36トンに達する装輪式車両を艦載戦闘機に見立て、時速250kmの速度をもって長さ90mに達するカタパルトレールを走行させ、このことは電磁カタパルトの設計が基本的に使用できることを象徴的に示した。「フォード」は4台のカタパルトを装備し、艦載機の毎日の出動はのべ160機に達し得、形勢が瞬間的に千変万化する現代の海戦の中で、この種の差異は往々にしてある戦争の勝負を決定する。

我々の初の国産空母は疑いなくスキージャンプ式である。これは我が国が過去、空母の設計も建造も全くの白紙だったからである。我々は遼寧艦を維持修理改装し、遼寧艦をよく飲み込むことを基礎に、改めて我々中国の創新の元素を加えた。将来中国はきっと自らの更新型空母を開発するだろう。この新型空母は電磁カタパルトあるいは蒸気カタパルトを採用する可能性がある。

空母の艦橋

(頑住吉注:変なとこで切るもんですがこれより4ページ目)

最近明るみに出た艦橋取り付けの画像から見て、艦橋は「遼寧艦」の艦橋に類似し、サイズはやや小さい。今では単一の艦橋の模式の他、もう1種ダブル艦橋設計がある。イギリス海軍最新型空母「クィーンエリザベス」号最大の特徴は世界で唯一無二のダブル艦橋設計を採用していることに他ならない。2015年ロシアは初めて新世代空母「暴風」の模型を公開し、これもダブル艦橋模式を採用していた。

前の艦橋は主に海上航行に使用し、艦長と関係人員は前の艦橋で指揮を行い、後ろの艦橋は主に艦載機の飛行あるいは運用の全過程に重点を置く。また、煙は2つの煙突を通じて排出でき、1つの艦橋の1つの大きな煙突が排出する全体の赤外線輻射に比べずっと大きく、相手方によって探知計測され発見される可能性が顕著に増加する(頑住吉注:逆じゃないのかなと思って読み直しましたがこうで合っているはずです)。

中国が将来、いったい単一艦橋を採用するのかそれともダブル艦橋かは、動力装置から考慮する必要があるかもしれない。将来原子力動力を開発したら、単一艦橋が中国の空母艦橋設計と継続的発展により有利である。

空母の命名

現在初の国産空母の名前を推測しようとすれば、本当に推測になる。ちょうど我々が「ワリヤーグ」から「遼寧艦」に改装したのと同様に、遼寧省をもって「遼寧艦」を命名した(頑住吉注:明らかに変ですが直訳だとこうなると思われます)。次の新型空母はさらに省の名をもって命名される可能性がある。東北三省の名をもって継続していくかもしれない。

中国の「海軍艦艇命名条例」に照らせば、巡洋艦以上の艦艇は行政区直轄市をもって命名する。駆逐艦は大中の都市をもって命名する。護衛艦は中小都市をもって命名する。掃海艦や駆潜艇は県、州をもって命名する。ドック上陸艦、戦車上陸艦は山をもって命名する。補給艦は湖をもって命名する。訓練艦は人名をもって命名する(頑住吉注:偉大な人物の名前をつけた軍艦が撃沈されると気まずいですが、訓練艦は比較的そうなる確率が低いだろうということもあるんですかね)。

艦ナンバー方面では、1〜9はそれぞれ駆逐艦、通常潜水艦、原潜、護衛艦、対潜護衛艦、ミサイル護衛艦、補給艦、機雷敷設艦、上陸艦を表す。今回の国産空母の艦ナンバーは、国際的慣例を採用して艦ナンバーを命名する方式かもしれず、比較的縁起のいい数字を選択する可能性もあるが、一般的には順序排列の規律に照らしていくだろう。

空母の数

アメリカの「ハフィントンポスト」は最近このようなスローガンを打ち出した。「中国はもうすぐ空母大国になる」 その中には中国初の空母はウクライナから購入し改装を経て2012年から正式に就役した「遼寧艦」だが、一方第1隻目の自ら建造した空母は2016年年末に進水する可能性があり、かつ2025年に6隻の空母の配備を計画し、これには2隻の原子力空母が含まれる、と書かれている。

2013年8月には早くも、国防部スポークスマンは記者の質問に回答する時、遼寧艦は中国初の空母だが絶対に唯一のものではないだろう、と語ったことがある。軍事専門家の李傑は次のように語った。「私個人の角度から見て、中国は将来4隻の空母を有する必要があり、一定の時間内にはやはりこれが比較的適しているかもしれない。アメリカは一般に三三制の原則で、すなわち1隻を海上作戦に使用し、1隻は訓練を行い、もう1隻は工場で維持修理メンテナンスを行う。だが我々のファイナンシャルパワー、マテリアルパワー、特に軍事費がやはり比較的限られているため、アメリカの軍事費とではまだ一定の隔たりがあり、このため1つの戦略方向に2隻の艦を保持するのが、現在の状況下では比較的適している。」

ある人は、「三十年陸軍、五十年空軍、百年海軍」と語る。ある国の海軍の発展が決して一朝一夕のことではないことが見て取れる。空母は現代の高度科学技術の産物であり、大型海上戦闘機移動基地プラットフォームと見なされる。海上方向において「両弾一星」(頑住吉注:核爆弾、ミサイル、人口衛星)の意義との比較に堪え、空母があれば実際上国際的地位、発言権の分量、さらには地域問題や国際問題の処理能力、自信も増強されるのである。


 近い将来中国が遼寧艦を含め3隻の空母を持つことはかなり確定的になってきていますが、まあ確かにそれだけでは終わらないでしょう。
















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