プーチン、中国と同盟を結ぶことはないと発言

 流れ的にはそうなってもおかしくなさそうですけど。

http://military.china.com/important/11132797/20140422/18461279.html


香港メディア:中ロは何故軍事同盟を結ばないのか? かつて痛ましい教訓があった

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「1950年2月、中国とソ連はモスクワで中ソ友好同盟互助条約を締結した。毛沢東主席とソ連大臣会議主席スターリンは署名式に出席した。周恩来は中国政府を代表して条約に署名した。これは新中国と外国が締結した初の条約である。」)

【グローバル軍事報道】 香港の中評社4月22日の文章 原題:兄弟登山し各自努力 中ロ、軍事同盟を結ばず

ここ何年か以来、経済の上でも政治の上でも、中ロ関係はどんどん良くなり、両国の最高指導者はいずれも、ロシアと中国の相互信頼協力関係は、両国の一連の国際問題に対する立場を含め、すでにかつてない高い水準にある、としている。双方の元首による外交の引率と牽引の下に、中ロ双方の上層部の交際の熱の入れ方の度合いは非凡で、実務的協力は新たなブームに到達し、間違いなく久々に出現した「蜜月期」である。このため、国際的に少なからぬ声は、中ロ両国はついには政治軍事同盟を建立して、手に手を取って共同で発展するだろう、と考えている。

だが最近、ロシア大統領プーチンはインタビューを受けた時、「我々が中国と関係を発展させることになるのは全く疑いない。軍事領域において、我々にはこのような信頼関係はこれまで全くなかった。我々は海上、陸地で、中国において、またロシア連邦国内においても合同軍事演習を行い始めている。だが、ロシアが中国と同盟を結ぶことを考慮することはない。」と語った。彼はさらに、「この種の同盟の形式はすでに時代遅れだ」とした。この言葉がひとたび出るや、近年来の中ロは同盟を結ぶのか否かに関する論争はしばらくのところ一段落を告げた。だが各種の理解できないとの声、また推測する声も徐々に浮かび上がっている。ならば、両国が同盟を結ぶということの定義は何なのか? また中ロ両国が同盟を結ばない原因は何なのか?

第一に、歴史的に言って同盟を結ぶことに痛ましい教訓があった。

かつて旧ソ連時代に結んだ同盟には、アメリカの「冷戦」攻勢に対する反撃にポジティブな作用を果たしたが、同盟を結んだことは中国の戦略と安全上の利益を深刻に傷つけもし、後期の関係悪化も極めて大きく双方の関係を損なった。

第二に、中ロ両国関係は指導と被指導の関係ではない。

軍事政治同盟の前提は相互信頼であり、しかも一方がもう一方の指導を受け入れられることである。しかし、現在中ロ両国は同じく大国と言え、どちらも膝を屈することは肯定せず、双方は並立で、互いに高低はない。またどんな指導と被指導の関係が語られるだろうか? しかも、歴史的原因ゆえに、両国は依然一定の相互防備と猜疑の状態にあり、完全な信頼はなく、まだ政治軍事同盟の要求に到達するにはほど遠い。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「新中国建設の初期、多数のソ連の専門家が中国にやって来て、中国が国家発展の基礎を打ち立てるのを助けた。こうしたソ連の専門家の歴史的功績は不滅である。

第三に、中ロ両国の世界観と軍事政治同盟は大いに異なる。」です。)

現在の国際関係は非常に複雑で、ひとたび軍事政治同盟を結成すれば、直ちに多くの国の敵にならざるを得ず、多くの問題の上で自らの観点や声を喪失することを意味する。これは中国が長期にわたり堅持してきた「自主独立」、「平和的発展」の大国勃興戦略にも符合しない。

要するに、今になってまだ冷戦思想をもって現在の中ロ関係を取り扱うというのは間違いなのである。中ロ間の関係は決して冷戦時期の軍事同盟ではなく、国際的問題に対し、両国の関係にいくつかの共通認識があるのであって、一種の相互利益、ウィンウィンの戦略的パートナーシップであり、決して第三者に照準を合わせたものではない。

中国はこれまでずっと非同盟政策を実行してきた。中国がもしこの政策を変えたら、中国の国際環境に対しより多くの問題がもたらされ、中国の平和的発展に不利となるだろう。中ロがもし同盟を結ぶ道を行ったら、時代の潮流に符合せず、関連の国益に符合せず、中国にとってデメリットがメリットより大きく、得より損が多いと言える。

中国の軍事戦略専門家彭光謙は非常にはっきりと語っている。中ロの戦略的協力は世界で最も成熟し、新たな戦略的中身も最もある、と。両国の戦略的パートナーシップは冷戦の同盟思想に対する一種の否定であり、未来の軍事関係を改変する新たな風向きである。未来の中ロの戦略的パートナーシップはより深化するだろうが、「冷戦」時の軍事同盟関係が出現することはないだろう。中ロの戦略的パートナーシップの深化は地域の安定と世界平和に有利で、強権思想の打破に有利である。

もし中ロが今また改めて同盟を結んだら、得られる成果が「1プラス1が2より大きくなる」ことがないばかりか、かえって「1プラス1イコール0」に変わるかもしれない。俗に言う、「兄弟登山し、各自努力する」である。中ロの間がたとえ兄弟関係を達成できたとしても、戦略的高みに登るという方面では、やはり各自の努力が必要なのである。

(頑住吉注:3ページ目)珍宝島をめぐり、中ソ間では戦争が勃発したことがある。両国関係は急転、下降した。画像は珍宝島に駐留し守る中国の国境防衛兵士。

(頑住吉注:4ページ目)画像の中の川の真ん中の小島が珍宝島である。現在の安逸平静からはすでに数十年前の硝煙と緊張の情勢を体感し難い。中ロは隣り合う大国であり、友好の保持こそが互いの最大の安全保障なのである。

(頑住吉注:5ページ目)今中国とロシアは法律の形式をもって両国の世代の友好保持を確立している。だが米日など西側諸国はいつも不断に挑発を企図している。

(頑住吉注:6ページ目)4月17日、ロシア大統領プーチンは民衆と生中継でつなぎ、中ロには軍事政治同盟の必要はない、とした。中国サイドも同様の視点を保持している。

(頑住吉注:7ページ目)少し前、ロシア軍のスホーイー24攻撃機(画像参照)が黒海に進入したアメリカ海軍の「ドナルド クック」号駆逐艦に何度も接近し、アメリカ国防省は「挑発」の言葉を用いて形容した。まるでまた米ソの冷戦時の情景が再現されたかのようである。

(頑住吉注:8ページ目)資料画像:ロシア大統領プーチンとアメリカ大統領オバマ。現在のウクライナ危機は、中ロが同盟を結ぶとの論を再度高まらせている。


 軍事同盟では一方が一方の指導を受け入れられることが必要、というのはどうなんですかね。現在のアメリカとイギリスの関係はアメリカ優位なのは明らかですがアメリカがイギリスを指導する関係ではないし、戦前の日本とドイツも客観的に見ればドイツが優位だったでしょうがドイツが日本を指導する関係とはとても言えなかったはずです。私は西側との関係いかんによってはロシアと中国が同盟を結ぶ可能性はあると思いますが。またプーチンの言う「軍事同盟は時代遅れ」は、軍事同盟を結ばなくとも同等の効果が事実上得られる方法はある、ということかもしれませんし。






















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