中国の「彩虹-4」無人機、ついに実戦に参加し戦果を挙げる

 直接関係する記事を2つ、「彩虹」系列に関係する記事を1つ紹介します。

http://military.china.com/news/568/20151210/20911924.html


中国の彩虹-4無人機、イラクでミサイルを使用しISの車両を破壊

12月6日、イラク空軍第100中隊の中国製CH-4B無人機が初めて打撃を実施し、Ramadiにおいて1門の火砲を破壊した。外国メディアの報道は、当時CH-4B無人機はRamadi西部においてHG-10ミサイルを使用して1両のISISの車両を破壊した、とする(頑住吉注:破壊したのが火砲なのか車両なのか両方なのか分かんないですが)。

イラク政府はアメリカのプレデター系列無人機の購入を放棄したが、それにもかかわらず中国の彩虹-4を選択し、国産無人機に間違いなくコストパフォーマンスが高い優性があることが見て取れる。当時ある過激武装分子が乗車しようとしているところで、無人機は目標をロックオンした後直ちに発砲し、ミサイルは目標にまっしぐらに向かってゆき、小型ミサイルが車両を直撃し爆破した。

今年10月イラク国防省のハーリド オベイディはクルト空軍基地に到着して1機の「彩虹-4」無人機の標的射撃を指揮し、かつ目標命中を準備した。このことはイラクが購入した中国の「彩虹-4」偵察・打撃一体無人機が正式に戦闘力を形成しつつあることを象徴的に示した。

彩虹-4無人機は彩虹-3を基礎に新たに研究開発された無人操縦飛行機で、最大飛行速度は230km/hに達し、巡航時間は40分に達し得、最長航続距離は5,000kmに達する。類似のエンジンを採用した国外製品が離陸重量1トンであるのに比べ充分に空力的優勢を発揮しており、1,350kgの離陸重量を達成している。より大きな能力を形成し、より長い滞空時間の能力を形成できる。

中国の彩虹-4無人機は長時間巡航でき、対テロ作戦を行う利器であり、対テロ効率が高く、コストは低い。通常偵察の他、彩虹-4無人機はさらに正確制御誘導武器を搭載して地上固定および低速移動目標に対し正確打撃ができる。


http://military.china.com/news/568/20151210/20912192.html


中国の彩虹-4無人機、イラクで作戦 イラク政府軍の重鎮奪回を助ける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『イスラム国』の車両をロックオン」)

12月9日、オンライン時事動画ウェブサイトLiveLeakはイラク軍が提供した動画を発表した。動画は、イラク軍が中国製の「彩虹-4B」無人機を使用して「イスラム国」に対し打撃を行い、かつ正確に目標に命中させたことをはっきり示している。動画は、イラク政府軍が「彩虹-4」無人機を使用してラマディ通りの「イスラム国」武装勢力に対し偵察を行った後打撃を行い、「イスラム国」の武装車両を破壊したことをはっきり示している(頑住吉注:画像が不鮮明でよく分かりませんが、トラックに火砲を積んだものでしょうかね)。

イラク政府軍の重鎮奪還を助ける

動画の発表者の言によれば、この動画はイラク中部の重鎮ラマディで撮影された。12月8日イラク政府軍は、激烈な市街戦を経て、すでに「イスラム国」の手中からラマディの大部分の区域を奪回した、と宣言した。ラマディは今年5月「イスラム国」によって攻撃占領され、イラク政府軍は11月からシーア派民兵とのコンビネーションの下に、ラマディ奪回を開始していた。

外国メディアの報道によれば、今年3月、中国の「彩虹-4」無人機がイラクに姿を現した。10月10日、イラク国防省のハーリド オベイディはクルト空軍基地に到着して1機の中国製「彩虹-4」無人機が標的射撃を行うのを指揮し、かつ正確に目標に命中させた。ハーリド大臣は、イラクが購入した「彩虹-4」無人機システムはすでに戦闘力を形成し、政府軍が過激主義テロ分子の行動を打撃する行動に参加することになる、とした。

正確打撃の利器となる

「彩虹-4」は現在すでにイラク、エジプトなど多くの国に輸出されている。中国航空宇宙科学技術集団の説明によれば、「彩虹-4」無人機は偵察・打撃一体の軍用無人機で、戦場偵察任務を執行し、敵サイドの作戦情報を収集し、超視距離早期警戒を行うこともできれば、敵サイドの目標に対しミサイル攻撃を行うこともできる。この機の機首下方には偵察システムが配備され、両側の主翼の下にはそれぞれ2つの武器搭載装置があり、ミサイルあるいは正確制御誘導爆弾が搭載できる。この無人機の全幅は18mに達し、大型無人機で、外観は美しく流麗で、飛行時速は300kmに達し得、飛行時間は40時間あまりに達し得る。

航空宇宙科学技術集団12月9日発表の情報は、中国航空宇宙科学技術集団十一院彩虹無人機試験チームは満足いく形で「彩虹-4」無人機の航空爆弾および特殊親子弾を搭載しての標的試験任務を完成させた、とした。期間3日の試験の中で、全部でのべ7機の飛行が行われ、14発の各種武器の標的試験任務が完成された。試験は4,000mから5,500mの異なる投下高度の下で、各種武器の命中精度検証および特殊親子弾の作用と信頼性の検証を完成させ、このうち制御誘導爆弾の正確度は0.8mに達し、制御誘導なしの航空爆弾の精度はいずれも18m以内で、最小誤差は8mだった。特殊親子弾も全て正確に目標命中をカバーし、試験は満足いく成功を取得した。「彩虹-4」は制御誘導なしの航空爆弾や親子弾など一連の特殊弾薬空中投下の高精度標的試験検証を実現し、偵察・打撃一体無人機の低コスト武器設計集成、弾道正確推算、先進火力コントロールなどカギとなる重要技術領域で重大な突破を取得した。


http://military.china.com/important/11132797/20151206/20882958.html


中国の新型中高空長航続時間無人機のサイズは大きい 搭載重量は1トン近い

人民ネット廊坊12月6日電(ヤンジアチー) 「河北省廊坊市固安県に位置する彩虹無人機産業基地が完成した後、毎年生産できる大、中型彩虹系列無人機は100機を超える。」 12月5日に開幕した第2回中国・河北軍民融合・国防工業協同創新成果展のフェア現場で、中国航空宇宙空力技術研究院無人機系列総工程師の石文は記者に、同院は無人機産業のチェーン状の連なりの前段を発展させようとするだけでなく、さらにその後段を発展させる必要があり、彩虹系列無人機を販売する必要もあれば、さらにより多くの無人機関連サービスを開拓展開する必要がある、と教えた。

12月5日、第2回中国・河北軍民融合・国防工業協同創新成果展のフェアが河北省廊坊市に位置する国際展示会センターで開幕し、11の大型軍事工業集団が近年来の代表性を持つ軍転じて民の重大成果や展示品を携えてお目見えし、かつ178項目の協力協定を締結した。会に参加した中国航空宇宙空力技術研究院は彩虹-4、彩虹-3などの無人機の実物を展示しただけでなく、さらに最も新しく研究開発に成功した彩虹新型中高空長航続時間無人機の模型を展示した。

彩虹新型中高空長航続時間無人機は彩虹ファミリーの新たな「猛将」で、この無人機のサイズは大きく、最大航続時間は40時間あまりに達し得、重量搭載能力は800kgを超える。「5,000〜6,000mの中高度で、航続時間はプレデター-B無人機に劣らない。」 石文は説明し、技術の発展と共にこの無人機はさらに航続距離延長型を登場させ、その持続飛行時間は100時間を超え得る、とする。彩虹新型中高空長航続時間無人機は最多で8〜12発のAR-1ミサイルが搭載でき、対テロ作戦、飛行禁止区域パトロールなどの軍事行動を執行し、地上固定目標や低速移動目標に対する正確打撃を実現する。

彩虹系列無人機は近年関心を集め、頻繁に国内外の重大航空宇宙展にお目見えしている。彩虹系列無人機は中国航空宇宙空力技術研究院によって自主研究開発され、国内で型式のカバーが最も広い無人機系列である。彩虹無人機発展当初の目標は軍用サービスで、かつ大いに成功を獲得した。彩虹-4偵察・打撃一体無人機はその中の優秀者で、この機は4発のAR-1空対地ミサイルを搭載し、地上の静止および移動目標に対し偵察と打撃を行うことができ、攻撃精度は1.5m未満である。また彩虹系列無人機は軍をもって民を帯同し、民をもって軍を促進して、徐々に軍民融合の発展の道を探索し、航空物品探査、海洋海事、応急通信、地上災害監視測定、デジタル地図作製など民間用領域の応用を開拓した。

(頑住吉注:これより2ページ目)

彩虹はさらに我が国が大量輸出すること最も早く、また輸出量最大の無人機系列で、現在すでに10カ国あまりの20あまりのユーザーに輸出しており、年に国内外ユーザーに無人機200機あまりを引き渡し、全世界で有名な無人機ブランドとなっている。

現在、全世界の無人機の需要は旺盛で、産業発展は爆発的成長を見せ、軍用でも民間用でも、いずれも広大な市場の前途の見通しがある。彩虹系列無人機がよく売れることは、その研究開発や生産能力に対しても新たな要求を提出する。

中国航空宇宙空力技術研究院は現在すでに年産200機の小型無人機と40機の大中型無人機という能力を形成しており、天津に無人機産業基地を建設し、製品体系は超近距離、近距離、中距離、遠距離など10あまりのタイプを包括する。

より良く中国無人機産業の発展を促進するため、中国航空宇宙空力技術研究院と河北省廊坊市固安県人民政府は協力の意向を達成し、固安新興産業示範(頑住吉注:模範を示す)区入りしてして彩虹無人機産業基地を建設する。彩虹無人機産業基地は主に戦略性新興産業発展に向き合って設立され、主旨は無人機研究開発・生産、試験・試験飛行、販売サービス、商業的応用を一体化した産業基地の建立にあり、無人機業界のフラッグシップ、模範を示す企業および地域の科学技術の先端の代表となり、北京市、天津市、河北省一体発展戦略を実行し、航空産業区域の集中的発展を連動させる。基地の完成後、彩虹系列無人機の科研および生産能力は大幅な向上を獲得し、彩虹-4など大中型彩虹無人機の年生産能力は40機から150機前後にまで増え、無人機のミサイルの年生産量は1,000発あまりに達することになる。


 これまで中国の兵器は何を言っても「でも実戦に参加したことがないから、思わぬぼろを出すこともあるのでは」という感じがありましたが、少なくともこの系列の無人機に関してはひょっとするとアメリカの無人機に劣らない実戦経験と実績を積んでいくことになるかもしれません。実戦経験は製品の改良にもつながり、また戦略的に無人機を大規模に発展させており、この分野で日本が中国に追いつくことはもはやありそうもないですね。
















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