中国のヘリ関連4題

 天津における国際ヘリ博がらみで関連の記事が多数出てます。

http://military.china.com/news/568/20150909/20355864.html


中国の大型ヘリ、ウクライナのエンジンを使用へ 国内に適した機種なし

【グローバル軍事報道 記者 馬俊】 中ロ戦略協力のシンボリックなプロジェクトの1つである、両国が合同研究開発する大型ヘリはずっと外界が関心を注ぐホットなポイントであるが、最近ロシアメディアはこのプロジェクトの進展がスムーズでないとの情報を伝えた。9日に開幕する第3回天津ヘリ博覧会で、中ロ合同研究開発の大型ヘリは初めて真の姿を露出させ、噂の中の暗い霧を払拭した。中航工業ヘリ副総工程師の黄伝躍は8日「グローバル時報」のインタビューを受け、多くのネット仲間が興味を感じる問題につき回答を行った。

関連の専門家の回答は次のようなものである。中国はすでに基本的に第3世代ヘリの技術を掌握しており、これには先進的なローター設計、複合材料の機体、総合航空電子設備が含まれ、エンジン領域でも第2世代あるいは第2世代半の水準に到達している。全体的に言って、13トンクラス以下のヘリにおいては、我々は全て成し遂げることができる。ロシアも、中国は複合材料や航空電子方面ですでに自分たちを超えたと認めている。例えばミルー26のローターは全金属で製造されており、コックピットの設備も非常に立ち後れている。

だが中国は大型ヘリの全体設計方面でまだ経験が欠乏している。大型ヘリには三つの大きなカギとなる重要技術がある。すなわち、寸法の大きさ、搭載荷の大きさ、妨害(空力的妨害)の強さで、これは大型ヘリの中、小型ヘリとの最大の差異でもある。例えば中国が研究開発した最大のAC313中型ヘリのローターの長さは19mであり、一方中ロの大型ヘリのローターは30mにも達する可能性がある。これは単純な拡大ではなく、加工、材料、設計など多くの問題に関わり、まだ専門の難関攻略を必要とする。このため我々はロシアの全体設計方面の豊富な経験の助けを借り、できる限り回り道を減らし、かつロシアの使用寿命や重量統制などの方面における経験を学習し、協力により徐々に関連技術を理解しまた掌握することを希望する。動力システムに関しては、新たに研究開発する大型ヘリはウクライナのD136ターボシャフトエンジンを採用することになり、現在我々にはまだ要求に符合するエンジンの機種がなく、かつ隔たりが非常に大きい。


 全体的に昔に比べ進歩が非常に大きいものの、大型ヘリの経験は不足し、強力なエンジンにも問題が多い、というまあ簡単に言えば固定翼機とよく似た状況であるわけです。

http://military.china.com/news/568/20150910/20365635.html


ステルス・スマート! 中国の未来の武装ヘリ、4大特徴を具備へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「武直ー10の機群」)

新華ネット天津9月9日電(記者 劉済美) 未来の武装ヘリの設計の特徴に関し、中航工業ヘリ設計研究所の所長である洪蛟は9日記者のインタビューを受けた時、未来の武装ヘリは高速特性、ステルス性、操縦のスマート化、モジュール化設計という4大特徴を持つことになる、とした。

未来の武装ヘリの発展方向に関し洪蛟は、高速特性は依然カギとなる重要な性質の指標である、とした。各国の現有のヘリの飛行速度は多くが時速300km以内である。未来のヘリの速度は現有のヘリに比べ倍以上に高まり、航続距離も2〜3倍に増加し、固定翼機に比肩し得る。同時にヘリの特性を具備する必要もあり、これは単純に垂直離着陸できることを指すのではなく、さらに優良な地面に近いところでの機動能力を保持する必要があり、これこそヘリの決定的優勢の在処なのである。

未来の複雑多変な戦場環境に関し洪蛟は次のように考える。性能が卓越したステルスヘリの開発も世界各国の発展の趨勢となり、これは武装ヘリの戦場での生存能力を高める最も有効な手段であるというだけでなく、さらに相手に防御できなくさせる重要な技術でもあり、その中にはステルス設計上の特徴も含まれれば、ステルス材料の突破としても表れる。

洪蛟は、操縦のスマート化も未来の発展の趨勢であるとする。フライバイワイヤシステム技術の発展と応用に伴い、極めて大きく飛行員の作業強度が軽減されるだろう。

洪蛟は、軍用武装ヘリとしてはモジュール化設計も重要な特徴であり、部隊自身での保障能力を高めることができる、とする。ヘリに問題が出た時、部隊は設計人員の評価に依存せず、直接モジュールの交換を行い、素早く問題を解決することができる。

中航工業はすでに重点的に全体空力、ローターシステム、飛行コントロールシステムなどの技術的ボトルネックを突破済みである、とされる。新世代ローターシステム技術、先進ヘリ構造タイプ技術、航空電子総合技術、振動および騒音抑制技術および「五性」(頑住吉注:漢方医学用語などを含めいろいろな意味があるようでこの場合の意味は不明)設計技術などといった先進技術に関しては事前研究が展開されている。

洪蛟は、2020年になれば、我が国は第4世代ヘリのカギとなる重要技術で突破を果たし、第4世代ヘリ自主研究開発能力を具備し、基本的に重、大、中、小、軽ヘリのラインナップを形成し、世界ヘリ産業第一グループ入りすることになる、とする。


 とまあ大志を抱いているわけですが試作機が飛んでいるステルス戦闘機とは異なり将来ヘリに関してはまだ概念模型程度しかないようです。ちなみに中国語では「大中小」より細かく「重、大、中、小、軽」と分ける場合がありますが、いちいいち説明するのが面倒なので通常「重型」は大型、「軽型」は小型と訳し、特に不都合は感じません。

http://military.china.com/important/11132797/20150908/20352065.html


中国最新の直ー19E武装ヘリが明るみに 墜落損壊に抗する能力が増強される

第3回中国天津国際ヘリ博覧会が9月9日から13日まで天津空港経済区で行われる。博覧会はまだ正式に開幕していないが、まもなくお目見えする直ー19E武装ヘリがすでに無数の関心を引きつけている。

直ー19Eは中航工業ハルビン飛行機が最も新しく研究開発した専用小型武装ヘリである(頑住吉注:ちなみに原文は「軽型」)。この機は墜落損壊に抗する機体構造、防弾・墜落損壊に抗する燃料タンクおよび座席、総合化・小型化された航空電子火力コントロールシステムを採用し、対戦車ミサイル、空対空ミサイル、航空ロケットおよび機関銃吊り下げポッドなどの武器が搭載でき、主に敵サイドの戦車、装甲車両、堅固な構築物などの地上目標の攻撃に用い、航空作戦のために信頼できる保障を提供する。


http://military.china.com/news/568/20150910/20364571.html


中国の直ー19E輸出型武装ヘリの性能は国外のライバルにはるかに勝る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「直ー19E武装ヘリ、第3回ヘリ博覧会にお目見え」)

人民ネット天津9月9日電(ヤンジヤチー) 9月9日から13日、第3回中国天津国際ヘリ博覧会で、中航工業によって自主研究開発された直ー19E輸出型武装ヘリ(以下「直ー19E型機」と略称)が完成機の静態展示の方式をもって初めてお目見えし、これはこのヘリ初めての公衆の面前へのお目見えである。

直ー19E型機は中航工業が研究開発した輸出、対外販売に用いる先進武装ヘリである。この機種は世界の先進小型武装ヘリに基準を定め、卓越した作戦性能を持ち、対地攻撃、対地火力支援、対空作戦などの任務が遂行でき、用途は広範である。

直ー19E型機は多種の攻撃方式が選択でき、火力が強大で、目標打撃が正確で、地上目標や低空目標に対し比較的大きな殺傷力を持ち、有効に地上部隊の戦闘力を高めることができる。対地攻撃を行う時、この機種は空対地ミサイルを搭載し、敵サイドのメインバトルタンク、歩兵戦闘車、装甲兵員輸送車、堅固な構築物などの重要な地上目標を打撃できる。対地火力支援を行う時には空対地ミサイルや多数の航空ロケットを搭載し、敵サイドの構築物を破壊し、敵の地上火力を制圧し、敵の地上兵力を打撃し、敵サイドの行動を遅滞させ、地上部隊の作戦を支援することができる。対空作戦では、空対空ミサイルを搭載し、敵サイドの低空目標を打撃し、ヘリのために航路護衛することができる。

直ー19E型機は先進的な航空電子および武器システムを持ち、目標探知計測距離が遠く、武器の射程が長く、防衛区域外目標に対し打撃が行える。関連設備の選択しての装備後は、多数の機、空中と地上での情報化協同、連続した素早い多目標攻撃が実現でき、昼、夜間対地上目標捜索、追跡、レーザー距離測定、レーザー照射を実現し、かつ正確打撃が実施できる。空対地ミサイル、ロケット弾、空対空ミサイル、航空機関砲などの武器の火力コントロール計算や発射コントロール管理ができる総合火力コントロールシステムを持つ。

直ー19E型機は単一ローター、ダクテッドファン型テイルローター、幅の狭い機体構造タイプ、タンデム式コックピットレイアウト、後三点固定発着架形式である。

完備された生存力体系設計と試験論証をパスしている。機体構造は墜落損壊に抗する設計を採用し、墜落損壊に抗する座席、複合材料ローター、墜落損壊に抗する燃料タンクを装備し、飛行員の座席の側面と底部の装甲は航空機関砲弾が命中した後、依然正常に飛行できることが保証できる。

直ー19E型機は昼夜間の簡単あるいは複雑な気象の下で各種任務を執行し、高温多湿、塩分を含んだ霧、カビなどの劣悪な条件および野外の準備のない場所で発着できる。この機が装備する2台のターボシャフトエンジンは良好な高温、高原性能および砂を防ぐ能力を持つ。デジタル式飛行コントロールシステムを装備しており、操縦員の負担を軽減し、操縦の正確性と安全性が向上している。ヘルメット照準具を装備し、攻撃能力が向上している。

国外の同クラスの武装ヘリに比べ、直ー19E型機は空虚重量が比較的小さく、有効任務搭載荷が大きく、巡航速度、上昇率、使用上昇限度、航続距離などの方面の優勢が顕著で、体積が小さい、敏捷度が高いなどの特徴を持つ。

直ー19E型機の総合保障能力は直ー9輸出型ヘリと同等で、現行の先進的な保障体系と相互に融合する。現在の国産ヘリの中で、直ー9輸出型は装備量、輸出量、出勤率(頑住吉注:稼働率ですかね)が最も良いヘリで、信頼性の高いエンジン、部品の供給能力を持つ。現在の国内外の大量生産、引き渡しされる製品の保障状態と対比すると、信頼性、維持保護性、保障性方面いずれにおいても相当に顕著な優勢を持つ。


 安いでしょうから紛争地域も含め世界各国である程度売れるでしょうし、実戦に参加すればおのずと実力が言うほどのものかどうか判明してくるはずです。




















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