中国空母関連2題

 まず国産空母関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160831/23431594.html


韓国メディア:中国、2025年までに6隻の空母を建造することを欲する 2隻は原子力動力を用いる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国初の国産空母の最新の建造現場の画面が明るみに出た。(小さな画像)空母の上層艦橋(赤枠で示す)がはっきり見える。(画像のソース:香港の「東方日報」ウェブサイト)」)

【グローバル軍事8月31日の報道】 韓国の「中央日報」ウェブサイト8月30日の報道によれば、解放軍上層部が大連船舶重工集団を訪れ、中国が自主設計、研究開発する初の国産空母の製造現場を視察する画像がネットに流れ伝わっている。同時に明るみに出た画像の中にはさらに、大連で建造中の空母の船体がほとんどすでに全部建造が完成し、空母の指揮部である艦橋もほとんど全部完成し、最後の組み立て作業を待つのみであるのが見える。

中国の軍事専門家である曹衛東は次のように語った。「国産空母は年末にはもう進水できると見られ、進水から実戦配備まで、およそさらに2〜3年の時間を必要とする。」 1年前に明るみに出た衛星写真に比べ、この進度は予想を非常に大きく超えている。

ある軍事の消息筋の人物は次のように語った。「公開されている空母の画像と中国の技術能力を根拠に総合的な判断を行えば、大連の新たな空母はイギリスの中型空母『クィーンエリザベス』号と同等の戦闘力に到達し得ると推測できる。」 彼は、「空母の全長は約300m、最大排水量は6.5万トン級前後、航行速度は25ノット(時速46km)以上に達し得る。」と語る。この消息筋の人物は、「24〜32機の殲ー15戦闘機を含め、早期警戒機、電子作戦機、ヘリ等々をプラスし、新たな空母の飛行機搭載能力は40〜50機に達し得ると見られる、と予測する。24機の殲ー15が搭載できる「遼寧」号に比べある程度向上する。中国の軍事専門家である李傑は、新たな空母は艦載機の滑走距離短縮および設計構造変更により、より多くの空間を割いて航空燃料、弾薬や部品が搭載できる、と考える。

報道は、新たな空母は大陸最南端の海南省三亜基地に配備される可能性が高く、つまり中国の新たな空母は南海を主要な活動地にする、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「遼寧艦空母の満載排水量はおよそ6万トン、一方中国初の国産空母の排水量も6万トンである」です。)

韓国の軍事専門家は、「随時30機あまりの戦闘機を派遣して出撃させられる移動基地がひとたび関連海域に進入すれば、南海の局面は現在と全く異なるものになる。」とする。

報道は、空母の建造の他、中国はさらに飛行員の養成など空母運用能力を高める作業を堅実に展開している、とする。8月22日、中国は「遼寧」艦上で終業式を行い、新たな一連の飛行員のために艦載機操縦資格証を発行したばかりである。中国は800時間以上の戦闘機飛行経験を持つ飛行員の中からエリート人材を選抜しつつあり、2〜3年の訓練によって彼らを艦載機飛行員に養成する。韓国の軍事関連の消息筋の人物は、「中国は発進方式を現在のスキージャンプ式からより先進的なカタパルト式に発展させる計画で、この計画に照らし地上演習を行っている。」とする。

アメリカの軍事当局は分析し、中国の目標は2025年までに2隻の原子力空母を含む6隻の空母を建造することだ、とする。ひとたびこのようになれば、中国海軍の活動範囲は近海防御だけに限られず、徐々に遠洋海軍に発展することになる。

報道は、中国海軍の勃興は決して空母建造に限られない、とする。中国は2011年から毎年必ず15隻以上の護衛艦、上陸艦、戦闘艦など大型軍艦を建造している。建造速度は世界海軍史上空前と称するに堪える。軍関係者の間には、「中国は工場の印刷物のように艦船を大量生産している」という言い方さえある(頑住吉注:これなら「下餃子」の方がセンスありますな)。北京の軍事関連の消息筋の人物は、「艦船の数あるいは排水総量などの海軍の戦闘力量を数量化する指標から見て、中国はすでに大幅に日本を超えている。」とする。


 次は遼寧艦関連ですがこれも国産空母と密接に関連した話です。

http://mil.eastday.com/a/160827095108511.html


遼寧号は将来殲ー15を放棄し、訓練空母に改めL-15だけ搭載すべき

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:米軍のT45練習機の着艦」)

多くの空母戦闘群の建設に立脚する現代海軍強国に関して言えば、専業艦載練習機(地上で模擬着艦降着を行う機種ではなく、真に空母上で発着できるもの)は実は非常に必要性がある。

空母上の降着は陸上とは全く異なり、陸上基地飛行機は緩やかな着陸接地ができ、しかも減速を行う充分に長い距離がある。こうした条件は空母上が持たないものもので、艦載機の着艦は、常に決まった角度と速度をもって衝突式の降着を行うしかなく、しかも制動フックを用いて制動ケーブルを引っ掛け、極めて短距離内の強制減速を行う。

このようにする結果は、艦載機が毎回着艦する時、脚と機体の構造寿命に対する消耗がいずれも陸上基地飛行機に比べずっと大きい、というものに他ならない。例えば陸上基地飛行機は降着時、毎秒の高度低下が通常3mを超えず、一方艦載機は7.5mに達し得る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ソ連はスホーイー25を基礎にUTG練習機を開発した。この飛行機は比較的重く、発着速度も比較的高く、戦闘機と同時に使用できる。当然T45のように使用が安価ではない。ソ連解体以後、ロスケは元々あのようにちょっとしか数がないスホーイー33さえ養って行けず、当然UTGの前途もなくなった。」)

艦載機飛行員、特に新しい飛行員に関して言えば、彼らはそれにもかかわらずまさしく大量の着艦および発進の練習を必要とする。このことは、艦載戦闘機は極めて高価な寿命の中で、非常に高い比率で最も基礎的な訓練の過程でそれを浪費するだろうことも意味している。もしより安価な飛行機を用いて、殲ー15のような戦闘機に取って代わり大部分の発着訓練を行うことができたら、疑いなく有効に訓練コストを下げることができる。

だがああいった空母の総規模が大きくない国に関して言えば、このようにすることにはそれにもかかわらず、専用艦載練習機のコストの優勢を発揮できなくさせ、甚だしきに至っては逆に足を引っ張る2つの方面の問題がある。その1は、専用の艦載練習機をわざわざ研究開発あるいは改良し、大量生産することは、それ自体が非常に大きな支出である。もしこの国の艦載機飛行員の隊伍が充分に大きくなかったら、全部の発着訓練の量が充分多くなく、ならば節約される金は出るのを償うのにのに充分多くない。現在に関して言うと、インド、フランス、ロシアはいずれもこのような状態にある。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「画像:フランスは1隻の空母しか養っておらず、専用の艦載練習機を開発するのはかえって引き合わないことである」です。)

その2は、専用艦載機(頑住吉注:文脈から言って艦載練習機でしょう)は安い必要があり、飛行機は必然的に軽く、小さく、しかも訓練成功率を上げ、無意味な飛行員の淘汰を減らすため、その降着速度も戦闘機の基準に比べより低いべきであろう。これがもたらす問題は、制動システムの制限を受け、専用艦載機が戦闘機と同時に1隻の空母の上で使用できないという極めて大きな可能性がある、ということである。

飛行機の制動システムには、実は緩衝能力の設定範囲がある。制動能力の設定が「ソフトすぎ」たら、軽くて小さく、着艦も遅い専用練習機に対しては確かにちょうど良いが、大型戦闘機の降着にぶつかると、引き留められず、飛び出してしまう危険な状況が出現するだろう。逆に、もし制動能力の設定が「ハードすぎ」たら、戦闘機は快適と思うが、専用練習機にかかると全く制動ケーブルが引けず、構造の損壊、甚だしきに至ってはその場での解体が直接もたらされるだろう。

アメリカはT45練習機の使用過程の中で、まさにこのような問題に遭遇した。だがアメリカは空母が多いため、彼らは1隻の空母を抽出し(通常退役した、あるいは退役が近づいた空母)専用の訓練空母として使用した。この種の状態の発展変化の過程の中で、制動システムの設定範囲はカギとなる重要部分で、通常24時間以上の時間を必要とする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:中国が現在戦闘機を持ち出して練習機にあてたら、飛行員の養成訓練のコストは極めて高くなる」)

もう1種の方法は、より先進的な制動システムを設計し、大型戦闘機と小型機を同時に降着できるようにすることである。だが技術的難度は非常に高く、アメリカの現在のフォード級の新たな制動システムはこの方面で非常に大きな性能改善の幅を計画したが、現在の実際のパフォーマンスは思い通りにはほど遠い。

一方中国の未来の発展の前途の見通しから見て、もし国内で多くの空母戦闘群を作ろうとするなら、できる限り殲ー15および殲ー20艦載機の寿命を節約でき、予算の制限範囲内でできる限りより多くの艦載機飛行員を養成訓練する、専用の艦載練習機に対し非常に強い市場の需要がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:L15は中国の理想の艦載練習機プラットフォーム」)

そして発着速度が低く、操縦性が極めて良く、双発レイアウトのL15は、疑いなく最も良い改良のプラットフォームである。この機は軽すぎ、降着速度も低く、国内の予見できる未来の制動システムの発展水準をもって言えば、まだ専用の訓練空母を必要とする可能性が高いというだけである。第2隻目の国産空母進水を待った後、現有の遼寧艦を逆に専用訓練空母とすることは極めて良い選択である。


 中国が非常に規模の大きな空母群を作ろうとしていることは間違いなさそうで、このまま行けば実現することになるでしょう。それが日本の安全保障に大きな影響を与えることはどう考えても不可避です。



















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