中国の「超気泡魚雷」技術は世界で最も進んでいる?

 しばらく前に出た同じ原理の「超高速潜水艦」の噂と同じでどこまで信用できるかは疑わしいですが。

http://military.china.com/history4/62/20150608/19809577.html


中国の超気泡魚雷:1990年代にカザフスタンから購入

報道によれば、中国は積極的に海軍のために新型先端武器を研究開発しつつあり、これは相手にほとんど防御できなくさせる新型水中武器‥‥超気泡魚雷である。これはロシアの「暴風雪」級超気泡魚雷に似ており、この魚雷はその高速航行特性に頼って目標の何層もの迎撃を突破し、アメリカ空母さえ一撃にも堪えないものに変えることができる。この新型魚雷は速度が特別に速いだけでなく、しかも目標に対する破壊威力がより大きく、このため非常に多くの国が一段と力を入れてこの技術を研究中である。 孫小偉 陳光文

旧ソ連解体前の傑作

物理学の上で、超気泡は自然現象であり、物体の水中の運動速度が時速185kmを超えた後、その尾部に奇異な大型の水蒸気泡が形成され、物体と水が接触する部分を包み、物体が接触する媒質を水から空気に変える。空気の密度は水の1/800でしかないので、物体の受ける抵抗を大幅に減少させることができる。物体表面に大型の空気泡を形成させる、これこそ「超気泡化現象」である。この理論を基礎に、旧ソ連は率先してVA-111「暴風雪」超気泡魚雷を研究開発し、かつ旧ソ連海軍の原潜に装備してアメリカの艦船の攻撃に用いようとした。

超気泡技術を採用して作られた魚雷のメリットは速度が速く、威力が大きいことで、その欠点は直線的な航行で方向の誘導がなく、射程が短く、また容易に潜水艦の所在位置を暴露することである。現役の各国の魚雷から見て、一般的な533mm魚雷はいずれも射程が20km以上だが、超気泡魚雷の射程はずっと短く、10kmにさえ満たず、しかもこのような高速度は制御誘導技術の採用を非常に難しくさせるので、真っ直ぐに進む直航式の攻撃手段を採るしかなく、このため発射時厳格な要求があることが必須である。報道によれば、旧ソ連が研究開発したVA-111「暴風雪」超気泡魚雷の最高速度は200ノット(時速370km)に達し得たが、射程はたった7〜13kmだった。この速度は普通の魚雷の4倍で、一般の艦艇の航行速度の7倍、一般の通常潜水艦の10倍、普通の原潜の航行速度の5倍である。だが超気泡魚雷のこのように短い作戦距離は、搭載する潜水艦の作戦能力を必ずや極めて大きく制限することになる。

旧ソ連の「暴風雪」超気泡魚雷は世界で初めて研究開発に成功した超気泡武器で、このため当時最もアメリカ空母を恐れさせる武器の1つともなった。制御誘導のない状況下で、この魚雷は依然100秒以内に目標に命中でき、もしその弾頭に装薬がなくとも、非常に大きな運動エネルギーに頼っていかなる艦船の殻体に一対の貫通口を開けるに足りた。その速度は水中を走る一般の高速鉄道に相当し、一般の民間ヘリが飛ぶよりまだ速いのである!

(頑住吉注:これより2ページ目)

旧ソ連の「暴風雪」超気泡魚雷は誕生当初から、もうすでにアメリカなど西側軍事情報部門の関心の焦点となった。何故ならそれはロシアの数少ない、アメリカ海軍に非常に大きな面倒事をくれてやり得る武器だったからである。旧ソ連の一部の原潜がこの武器を装備すると、一度は米軍の原潜と空母にソ連軍原潜を回避させた。これはまさしくこの武器の強大な打撃能力を恐れはばかったからである。アメリカの伝統基金研究会の研究員であるジェイク スペンサーは、「アメリカには現在まだ『暴風雪』に相当する魚雷はなく、その人を恐れさせる速度はアメリカ海軍艦艇に瞬間的に身をかわし、待避動作をすることを非常に難しくさせ、しかも現在我々にはまだ『暴風雪』魚雷に対し防御を行う方法がないようだ。」と考える。かつてある人はアメリカ海軍司令に、空母艦隊はいかにしてこの魚雷に対応するのか? と質問した。アメリカ海軍司令は止むを得ず、「魚雷と空母の間に1隻の護衛艦を置いてそれを起爆させる。」と回答した。米軍がこの武器の面前で示すどうしようもなさが見て取れる。

ある専門家は、こうした超気泡システムは非常に大きく海上作戦模式を改変する可能性があり、必ずやいくつかの大国が開発に熱中する最新技術となる、と考える。

旧ソ連海軍が「暴風雪」超気泡魚雷を見せてほどなく、もうガラガラと解体し、旧ソ連の財産を引き継ぐロシアおよびその他の研究開発過程に参加したいくつかの独立国家共同体構成国は、これに対しほとんど何の興味もなく、このことはそれらの国が超気泡魚雷の装備と研究開発を基本的に放棄する結果をもたらした。逆に中国とイランは相前後して独立国家共同体構成国からこの技術を導入し、両国はすでに各自この技術の「国産化」を取得し、かつそれぞれ自身の技術を使用しての超気泡魚雷の試験発射を済ませている、とされる。

別の関連の報道によれば、中国とイランを除き、世界のいくつかの主要な海軍国は超気泡原理に基づいて新たな創造となる高速潜水艦や魚雷を開発中である。アメリカは超気泡武器を開発する全面的な計画を押し出し、しかも中国を除きこの方面で最も先進的な国かもしれない。フランスは超気泡技術に対しずっと強烈な興味があり、すでにロシアから何発かの「暴風雪」魚雷を導入して評価を行い、かつ「気泡協調行動」計画を実施中で、機載対機雷超気泡弾の試験を行っている。ドイツはアメリカ海軍研究部門と協力し、新型気泡発生器の設計と魚雷自動誘導システムにつき合同の計画を立てて展開し、さらに超気泡魚雷のサンプル機を完成させており、ほどなく試験を行うと予期される。未来の超気泡魚雷技術が必ずや新たなる海軍汎用武器技術となるだろうことが見て取れる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

中国、すでに率先して非常に大きな突破を獲得

報道によれば、中国はずっと超気泡技術の発展に非常に重点を置いている。1990年代、中国はカザフスタンから40発のVA-111「暴風雪」超気泡魚雷を購入した。また中国はさらにロシアと相応の技術の購入につき談判を展開し、かつこれより中国版「暴風雪」の研究開発作業に従事し始めた。以前、中国のインターネットに出現した材料は、2006年当時、中国はすでに自らの「暴風雪」に似た超気泡魚雷を成功裏に研究開発しており、しかも技術指標は旧ソ連のオリジナルバージョンより強かっただろうことを示している。中国のシステムの技術パラメータは全て試験をパスし、効果は良好で、公開された報道はある技術研究開発人員もこれにより賞を獲得していることをはっきり示している。

中国の「暴風雪」に似た超気泡魚雷発展の経路から見て、中国が行くのは少数を導入し、しかる後に技術を飲み込み、さらに吸収、消化、超越を経るという道である。この中の「超越」は技術創新の過程に他ならない。外界は中国が超気泡魚雷技術方面で顕著な進展を取得したことに対し議論紛々で、これは初期のロシアの超気泡魚雷技術に対する研究を根拠に獲得されたものだと分析している。だがあるロシアの魚雷技術専門家はこの説を拒絶し、彼らは中国の超気泡魚雷は中国が自ら研究開発を行った産物で、技術的特徴も全てにおいてロシアのそれとでは非常に大きな差異がある、と考えている。中国は現在その内陸の青海湖水域で何度も秘密裏に「空泡-1」型魚雷を実験しており、その最大航行速度は250〜300ノットで、高速魚雷に属する。中国の魚雷は直径が533mmでロシアと同じだが、現在ロシアがまだ研究段階にある高速光ファイバー指令伝達システムを採用済みで、このことはこの魚雷に世界で初めて方向転換制御誘導能力を持たせた。

このことは超気泡魚雷の最も難しい2つの技術的障害に関わる。1つ目は水中での方向コントロールの問題であり、すなわちそれに対し制御誘導を行うことが非常に難しいということでもある。2つ目は射程増大の進展を取得することが非常に難しいことである。だが報道によれば、中国は超気泡魚雷製造の道の上でまた一歩を踏み出し、中国の科学者は二大難題を解決する創新性の方法を探し出した。超気泡魚雷が水中に進入した後、中国の科学者が研究開発した超気泡潜航機は表面に持続的に特殊な液体皮膜を「噴霧」し、顕著に航行機の低速時の抵抗を減少させることができる。この人造液体皮膜は潜航機の旋回を助けることができ、正確なコントロールによって航行機の異なる部分に異なる摩擦力を生じさせ、したがってそれに対する方向コントロールを実現する。また新たな技術的突破は、この武器の航続距離の記録を打破させることが有望である。もしコントロール問題が解決され、さらにそれにより長い航続距離を獲得させることができたら、このことは中国がすでに超気泡魚雷技術方面で世界のトップを走っていることを説明し、中国の潜水艦の攻撃能力に革命的影響を生じさせることになるだろう!

中国が超気泡魚雷領域で持続的に重大な技術的突破を獲得していることは、中国海軍がすでに東風-21D対艦弾道ミサイルを装備しているという基礎の上に、また海上の戦争の中でゲームのルールを改変する武器を追加したことを示し、このことは現在の西太平洋の水中対抗の態勢を顕著に改変することになる。


 私は基本的にそんな凄いものならロシアも放棄しないし、西側諸国も当時から大きな力を入れて開発していたはずだと思うんですがね。

















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