中国の1万2千トン級駆逐艦建造開始?

 052Dの登場時、「ついに期待の1万トン級駆逐艦登場か」と騒がれましたが、結局は052Cより多少大きい程度らしいということになりました。しかしまた、今度は1万2千トン級大型駆逐艦が登場するという情報が出ています。「アドルフ2世」氏のページですが、執筆者は別です。

http://adaofu2.blog.china.com/201302/11007868.html


中国海軍、1万トン超クラスの新たな大型駆逐艦の建造を開始

作者:銀海狂鯊 ソース:西陸

052D型駆逐艦はすでに登場した。130mm主砲、64ユニットの汎用垂直発射システム、改良型アクティブフェイズドアレイレーダーは軍事マニアを非常に興奮させて止まないが、6,500トンの排水量は国外の大型護衛艦に近く、つまりは052Cのグレードアップ版でもあり、その火力の強度は低烈度の戦争にしか適さない感じで、軍事マニアの念頭にある1万トンクラスの大駆逐艦との隔たりは非常に大きい。正確に言うと、052Dは単に052Cのグレードアップ版に過ぎず、位置付けは小規模戦争の必要に対応するもので、もしこれが空母航路護衛を行わねばならないとすれば、アメリカ、日本などの国と戦うにはまだ無理がある。だが皆失望してはいけない。軍事マニアの念頭にある1万トン級大駆逐艦であるコードネーム055の駆逐艦はすでに基本的に設計が完成し、間もなく建造に入る。

設計部署が漏らすところによれば(頑住吉注:普通漏らさないと思うんですが)、055駆逐艦は全長183m、全幅22m、標準排水量12,000トンである。主砲には前期ロットは155mmL55新世代艦砲、後期ロットではレールガン/レーザー砲に換装される。055のレーダーはマルチ模式の新世代アクティブフェイズドアレイレーダーで、探知計測距離は600kmに達し得、数百の目標を監視コントロールし、全自動模式下で自動的に目標を相応の作戦ユニット(本艦およびその他の作戦ユニット含む)に分配できる。本艦のミサイルは4層に分けて搭載できる。

垂直発射システムには大型の汎用システムが採用され、全部で128ユニット、前64、後ろ64である。各ユニットの発射筒の長さは16mに達し、それぞれのユニットは作戦使命に基づき1〜8発のミサイルを装備でき、このためそのミサイルの数は128〜1,024発である。汎用垂直発射システムとして対空、対潜、対艦ミサイルが発射でき、対地巡航ミサイル、各種遠距離弾道ミサイルも発射できる。全艦の総合戦力はアメリカのアーレイ・バーク級および日韓のイージス艦を超え、アメリカのDDG-1000にすぐ続き、ひとたび就役すれば世界第2の大型ミサイル駆逐艦になる、と言うべきである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「055型新型ミサイル駆逐艦の想像図」)

実は、055駆逐艦は1960年代末には早くも、上海701所、海軍437工場、および北海艦隊によって重要問題への取り組みを行うグループが組織され、研究開発されたが、実力不足のため遅延を余儀なくされた。30年後に055は復活し、同時に中国船舶工業の最高レベルをも代表することとなった。ある分析は、055は第2列島以遠の遠海ないしグローバルな戦略に従事するよう位置付けられ、2機のヘリが搭載でき、航行速度は30ノットを超え、遠、中、近3層の早期警戒防御と攻撃の能力を備え、対空、対潜、対艦能力を持つ、とする。

055大型ミサイル駆逐艦は海軍の2013年における熱狂的装備建設の「大躍進」であり、037系列対潜護衛艇、056ミサイル護衛艦、および中国の自主研究開発、建造による空母と共に体現される「大いなる駆け足」である。積極的意義ということで言えば、055艦は海軍が遠洋に向かう決心を表明し、もはやソ連の軍事防御戦略学説に基づいた我が国の初期の国防戦略体系の中で割り当てられた役割ではなく、(頑住吉注:何か興奮した調子で高い意義を力説しているようなんですが意味不明です)。艦艇建造から言えば、055型艦は一定程度上すでにソ連艦艇のスタイルから脱却し始めており、数年の研究開発過程の中ですでに徐々にヨーロッパの理念を受け入れ、自主的な創造を加え、すでに中国独特のスタイルを形成している‥‥

外国メディア、中国が055型1万2千トン級ミサイル駆逐艦を建造中であることを暴露

最近、中国の軍事フォーラムは055型と称する新型ミサイル駆逐艦の討論を開始した。事情を知る人のリークによれば、この駆逐艦の満載排水量は空前の12,000トンクラスに達し、すでにアメリカのアーレイ・バーク級および日韓のイージス艦を超え、建造中のDDGー1000にすぐ次ぎ、この艦はひとたび就役すれば世界第2の大型ミサイル駆逐艦になる(頑住吉注:「標準排水量12,000トン」と「満載排水量12,000トン」の食い違い、内容の重複から、この部分は別の記事だと思われ、あるいはこのテーマの文章複数を集めたものなのかもしれません)。

大型駆逐艦の運命は山あり谷あり 任務は非常に困難

報道によれば、055型ミサイル駆逐艦は中国海軍の大型水上艦艇発展計画の中の最重要の装備プロジェクトであり、中国の艦艇製造技術と船舶工業の能力の最高レベルを代表し、中国の「十二五」(頑住吉注:第12次5か年計画)海軍発展計画の核心的重点である。

周知のように、1970年代には早くも中国海軍は055という名の大型防空駆逐艦の研究開発を開始した。中国艦艇工業史料集の機載によれば、「1968年2月、中船工業グループ社七院は中国海軍党委員会が聶栄臻および中央軍事委員会に与えた「遠洋護衛艦船建造に関する提案」との報告を根拠に、関連機関に大型火砲・ミサイル艦戦術技術、方案論証の任務を与え、設計のコードネームを055と定めた。しかし、中国の貧弱な軍事科学技術はこの種の新型艦艇を研究開発するには不足で、1981年以後、055艦は正式機種から事前研究機種に改められた。

もし055型駆逐艦が復活できれば、それは中国の総合的国力が向上したことを体現するだけでなく、さらに中国海軍が近海防御海軍から遠海海軍に発展変化する印の1つにもなる。それではこの神秘の新世代駆逐艦は一体どんな状況なのか? その位置付けられた使命、任務と作戦機能は一体どんなものなのか?

外界は普遍的に次のように推測している。055型駆逐艦の作戦使命は、これまでの中国海軍の駆逐艦が列島内で、あるいは限定的に列島を突破して作戦任務を執行していたのとは異なり、第2列島以遠の遠海ないしグローバルな作戦に従事するべく位置付けられ、中国の海洋の利益を防衛する利器である。同時に、中国空母戦闘群に配属される主戦駆逐艦でもある。

排水量の大小と艦船の使命、任務には非常に大きな関係がある。055型駆逐艦は比較的大きな排水量、比較的高い航続力、比較的長い持久力、グローバルな航行適応性を持つ。この駆逐艦の正常排水量は12,000トン前後、艦形は高平甲板(頑住吉注:意味不明。検索してもほとんどヒットしませんがステルス艦形に関連することでは)、全燃動力(頑住吉注:純粋ガスタービン動力?)、2軸、ダブルアジャスタブルピッチスクリューの大型ミサイル駆逐艦で、2機のヘリが搭載できるとされる。

ある情報は、動力システムには中国が自ら研究開発したQC280型ガスタービンの改良型が採用されると見られ、最大航行速度は30ノット以上である、とする。艦形はステルス設計と騒音、赤外線、電磁低下特性の設計が充分考慮され、しかも良好な居住性と艦員の生活保障条件を持つ。

この艦は単一の艦による強い総合作戦能力を持ち、遠、中、近3層の硬軟武器早期警戒防御網と攻撃火力網を持つ。防空、対潜、対艦能力を持ち、対地攻撃執行および火力支援任務も遂行できる。

立体化された海上総合作戦群の中で指揮艦の任務を引き受け、数個の海上戦術作戦艦隊、多数の潜水艦および多数の空中作戦機を指揮できる。受信およびフィードバックアンテナを持ち、空中および陸上目指情報(頑住吉注:これも検索してもヒットしません)能力を持ち、陸上基地と空中基地指揮所と同歩調で作戦総合体制がとれ、リアルタイムに決策できる。本作戦群の空中、海上、水中作戦ユニットの作戦行動を指揮し、配属された艦艇や飛行機の作戦情報を得て用いることができ、かつ配属された任意の艦船上の武器に対し統一的な直接火力コントロールが行える。

空母戦闘群の中では、055型駆逐艦は艦隊の防空、対艦、対潜、対地攻撃の作戦遂行の任務を引き受ける。055型駆逐艦の作戦システムには比較的先進的な電子武器装備が配備され、055型駆逐艦の作戦使命の位置付けに基づき、トップレベルの設計、層々分解の方式、構造の合理性と集成度が最適化され、指揮とコントロールが一体化される。

標準情報、汎用基準完全共有、設備の小型化、汎用化、集成化、標準化が実現される。レーダー、電子対抗および通信アンテナが高度に集成化された条件下で、艦の電子設備レイアウトは非常にシンプルで、しかも開放式通用インターフェイス、ディスプレイ、制御キャビネットは後続のグレードアップ作業をスピードアップする。作戦プロセス上、指揮レベルが簡略化され、戦闘位置が減少され、操作人員の作業強度が軽減される。

052Dは新大型駆逐艦探求への道

ある分析は、中国が052Dを建造したのは055型艦の建造のために多項目の技術検証を行うためだったと考える。052D型駆逐艦に配備されるPJ38型単砲身130mm艦砲が055型駆逐艦の主砲になることは全く疑いない(頑住吉注:これも最初の方の155mm砲説と食い違ってますね)。この艦砲は射程が比較的長く、比較的高い発射速度を持ち、異なる種類の弾薬が使用でき、さらにミサイルを発射する能力も同時に持つ。艦砲コントロールの自動化の程度でもこれまでの大口径艦砲に比べ非常に大きな向上があり、5,000トンクラス以上の艦船への装備に適する。

対空近接防御武器方面では、紅旗ー10艦対空ミサイル武器システムと近距離対ミサイル艦砲武器システムが制式装備となる。052D型に配備されたPJー12型7本バレル30mm近距離対ミサイル艦砲武器システムはもはや装備されず、「遼寧」号空母に初めて装備された11本バレル超高速1万発対ミサイル艦砲武器システムが採用され、これに取って代わられる。052D型駆逐艦で初めて明るみに出た346A型フェイズドアレイレーダーは055駆逐艦に流用され、かつ巨大な「八木」アンテナを持つ517B型対空警戒レーダーは性能がより高い新型警戒レーダーに取って代わられる。

電子装備では、汎用集成アンテナが採用され、アメリカ軍の「Link-16」システムに似た連合作戦データ情報分発発信システムが装備され、抗妨害、高速、大容量、秘密保持の数字、音声、データ通信、位置決定機能が提供でき、しかも総合型データリンクと通信衛星、水中通信システムはこの艦に強大な情報通信能力を持たせる。

055型駆逐艦の電子戦手段はより先進的で、艦船周辺の電磁、光学、音波信号を探査、監視でき、各種の信号に対し脅威等級の判断を行い、出現した脅威信号に対し分析測量と事前警告を行う。しかも多種の手段、例えばアクティブ妨害およびパッシブ妨害などの方式をもって敵サイドの艦載、機載レーダー、ミサイルのターミナル制御誘導設備に対し制圧、妨害を行い、これにより敵サイドの作戦能力を弱め、本艦および艦隊の安全を保護する。

この艦は電磁両立性設計では、各種の艦載武器、敏感区域、アンテナに対する充分な最適化設計によって電磁両立の問題に比較的良好な解決が得られる。一方火力共通性と火力分配では、良好な本艦の火力分配と火力の共通性を持つだけでなく、さらに艦隊火力共通性および分配の設計がなされ、本艦および艦隊を火力分配、使用上さらに合理的、有効にする。

中国海軍の一貫したやり方に照らし、もし神秘の055型駆逐艦の建造が開始されれば、この型のプラットフォームの検証と完璧化を経て、このプラットフォームを流用して後続の派生型が継続して開発される。これもプラットフォーム汎用化、設備モジュール化、保障一体化の発展思想に符合する。中国の真の遠洋海軍の夢も、055型駆逐艦と空母作戦群と共に出現し、かつ実現することになるのである。


 意味不明の部分も多く、そもそも信憑性に疑問がありますが、いずれ1万トンクラスあるいはそれ以上のミサイル駆逐艦が登場することはほぼ間違いないでしょう。











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