北朝鮮の無人機関連2題

 まあ日本でも報道されている以上の内容はないかもしれませんけど中国ではこう報じられているということで関連の記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/news2/569/20140403/18430787.html


韓国軍の高射砲、北朝鮮の無人機に向け300余発の砲弾を発射 命中せず

人民ネット4月3日の情報 3月24日および31日に韓国の坡州およびバイリン島に墜落した無人機に対し、韓国軍当局は北朝鮮軍の偵察無人機と推測し、すでに精密な調査を開始した。韓国政府の消息筋の人物は3日、先月31日に韓国西部の島嶼に墜落損壊した無人機は北朝鮮西南部の黄海南道の飛行場から発進し、飛行高度は3,000m前後だったと明らかにした。韓国中央日報ウェブサイトの報道は、青瓦台上空に北朝鮮の無人機が出現したことが明るみに出ると共に「防空」警報が鳴らされた、と指摘する。

韓国連合通信社の報道によれば、韓国軍用レーダーは北朝鮮黄海南道温泉飛行場上空の無人機の飛行信号を捕捉した。北朝鮮の無人機は韓国西部海域のバイリン島に飛行して入ろうと企図し、韓国軍はその方向に300余発の火神式機関砲を発射したが、射程が近すぎたために命中できなかった(頑住吉注:検索するとM61バルカンのことらしいです)。

先月31日午後4時頃、韓国は西部のバイリン島上に1機の墜落損壊した無人機を発見し、全長2m〜3m、小型カメラを搭載していた。韓国軍は調査を経た後、ひとまず無人機が北朝鮮製であると認定した。

韓国中央日報ウェブサイトの報道によれば、当日韓国国防省の発表は、レーダーあるいは肉眼での観測を避けるため、無人機の機体は非常に小さく、かつ空色に塗装されて擬装され、また坡州に墜落した飛行体の材質は特殊材料であるポリカーボネイトだった、としている。

ポリカーボネイトはプラスチックの一種で、レーダーの電子スクリーン上に反射することはなく、ステルス機能を持ち、探知し難い。アメリカ空軍新世代戦闘機Fー22などの戦闘機コックピットのキャノピーにはまさしくこの種の材料が使用されている。

一般的な状況下では、レーダーは電子スクリーン上に反射した面積に対し分析と確認を行う。だがもしポリカーボネイト素材を用いて製作し、レーダー波を吸収したら、レーダーも無用の物と化すのである。

韓国国防省は、坡州に墜落した無人機は北朝鮮から来た可能性があり、証拠として、それぞれ「ルート」(坡州〜ソウル〜坡州はおよそ80km)および「燃料が充分」であることを挙げている。韓国国防省の当局者は説明し、「坡州に墜落した無人機は北朝鮮からソウルに向けて飛んだ後、また北朝鮮に帰ろうとした」、「墜落した飛行機に残った燃料は、完全に北朝鮮に帰れるものだった」とした。

バイリン島に墜落した無人機も坡州に墜落した機体と色が同じで、当時付近の地域で巡視していた戦闘機が捕捉したレーダーに対する分析がはっきり示すところによれば、この機は北朝鮮から出発したのだ、と韓国軍は言う。

だが現在無人機が何故墜落したのかに関してはまだ結論が出ていない。無人機メーカーの関係の責任者は、「無人機操作の方式には遠隔操縦し飛行機を飛行させる、あるいは発進前に飛行ルートなどの情報をインプットし、無人機に予定のルート通りに飛行させるなどの方法がある」と語る。

韓国当局者はしばらくのところ、墜落した機はインプットされた情報に基づいて飛行したのだと考えている。もし無人機の速度が時速100kmを超えていたら、車両を用いて移動しながら操作した可能性はあまりありそうにない。韓国の専門家は、もしインプットされた情報に基づいて飛行したのなら、自ら高度を調整するのは決して容易ではない、とする。つまり、もしインプットされた座標通りに飛行したら、意外な地形に遭遇すると直ちに墜落する可能性がある。

青瓦台は国家安全保障室を中心として、韓国軍と共に対策の制定に着手している。現在、青瓦台警備防衛室は地上に対して防御を行っており、一方韓国軍は青瓦台の周辺の航空に対し防御を行っているところである。

韓国国防省関係者は、首都圏と青瓦台付近で運用されている地上レーダーは、飛行機あるいはヘリの動向を監視することはできるが、無人機を探知計測することは非常に難しく、無人機愛好家の飛行体を登録制に改め、かつそれに対し飛行禁止区域を設定するなどの制度を計画する、としている。

だが青瓦台の関連の責任者は心配し、もし無人機を識別できても、そのサイズは非常に小さいため、銃や砲で撃墜することは決して容易ではなく、「本来的にはそれを撃墜するつもりだが、保安施設が比較的多い青瓦台周辺の特性を考慮すると、より重大な事態が発生する可能性がある。」と語る。韓国政府は当日青瓦台国家安全保障室長金章洙が主宰して青瓦台において緊急国家安全保障会議常任委員会を召集し、無人機への対応方案につき3時間半以上討論した。


 まずポリカーボネイトはラジコンカーの車体とかにもよく使われてますしそんなに特殊とは言えないですわな。もちろんステルス性を考慮した可能性はあるかもしれませんが第一義的には軽くて強度があるという理由なのでは。次にミサイルならそういうこともあるかもしれませんけど機関砲で「射程が近すぎたために命中できなかった」ということはあるんでしょうか。しかも発射速度が極めて速いバルカン砲で、プロペラ機ですから速度は大したことはなく、事前にインプットされたルート通りに飛行したのなら回避行動もとっていないと思われ、そんなのが撃墜できないようではまっしぐらにこちらに向かってくるミサイルを迎撃することなんて無理なのでは。

http://military.china.com/news2/569/20140404/18431737.html


韓国国防省:墜落損壊した無人機、193枚の画像を撮影 北朝鮮に送ることはできておらず

【グローバルネット総合報道】 韓国連合通信社4月3日の情報によれば、3月に38度線付近で墜落損壊した無人機には映像の撮影、送信装置があったとの報道につき、韓国国防省スポークスマンのジンミンシーは3日定例記者会見上で反駁し、ひとまずこの無人機は北朝鮮から来たと判断しており、機上に配備されたカメラは193枚の京畿道北部およびソウル地域の画像を撮影済みだったが、これらの画像は北朝鮮に送信されてはいない、と語った。

ジンミンシーは、軍は無人機に対し分析を行い、機内に0.9ギガヘルツの送受信装置が配備されていることに気付いたが、この装置は決して映像の送信に用いられるのではなく、無人機のコントロールとGPSの信号を受信するのに用いるものである、と語った。機上のカメラがもし画像を撮影してもそれを送信することはできないのである。

ジンミンシーはさらに機上の日本製カメラの性能に関し、このカメラはネット上で購入でき、レンズも改良を経ておらず、最初に購入した時の基本配置である、とした。軍はさらにこの無人機上に何人かの韓国公民のものではない指紋を発見した。

韓国軍がこの無人機は北朝鮮から来たと判断した後、何故1週間経ってやっと公表を行ったのかに対し一部の世論が疑義を呈していることにつきジンミンシーは説明し、表面的な兆しに基づいて推理することと科学的方法を用いて完全に証明することは別のことであって、韓国政府が国民に向け発表する内容は国際的にも認可が得られることが必須だ、と語った(頑住吉注:‥‥)。もし最終的に無人機が北朝鮮から来たことが確認されれば、北朝鮮の行為は領空「侵犯」の不法行為であり、韓国サイドは政府レベルからその立場を発表することになる。

坡州市に墜落した無人機は無尾翼で、機の形はカモメ状を呈し、2つのプロペラ、2つのエンジンおよび無線発信機を配備していた。全長は143cm、全幅192cm、全高55.7cm、重量15sである。韓国国防省はこの前、この無人機は初級レベルの作戦機である、とした。(実習編集翻訳:賈博文 高苑可 原稿チェック: 李小飛)


 まああまり高度なものでないのは確かなようですが、それすらキャッチ、迎撃できないようなのが困ったところです。

















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