ロシアもアメリカの「ズムウォルト」に匹敵する駆逐艦を開発へ
中国の055と比べてどうなのかにも興味がわきますが。
http://tuku.military.china.com/military/html/2016-06-03/236148_2746384.htm
ロシア、新世代万トン級駆逐艦を作り出す DDG-1000を追い上げんとする
(頑住吉注:1ページ目)最近、ロシア海軍は新世代万トン級ミサイル駆逐艦の設計開始を宣言し、かつこの艦の作戦能力はアメリカのアーレイ・バーク級を超え、最新のDDG-1000駆逐艦に比肩し得る、と称している。
(頑住吉注:2ページ目)この艦は良好なステルス能力、先進的な電子設備や強大な武器装備を持ち、防空、対艦、対潜および対地攻撃など多種の用途を持ち、その作戦能力はアメリカのバーク級を超越し、その最新のDDG-1000ミサイル駆逐艦に比肩し得る、とされる。
(頑住吉注:3ページ目)このトン数から見て、このいわゆる万トン級ステルスミサイル駆逐艦は当時ロシア北方設計局が提出した21956型ステルスミサイル駆逐艦(проекта
21956-PROJECT 21956)に違いない。
(頑住吉注:4ページ目)ロシア北方設計局がサンクトペテルブルグ第3回国際海軍展(IMDS-2007)で発表したデータによれば、21956ミサイル駆逐艦の満載排水量は9,000トン前後である。
(頑住吉注:5ページ目)北方設計局が旧ソ連とロシアの最も主要な水上艦艇設計機関であり、キーロフ級、光栄級巡洋艦や我々が熟知する現代級ミサイル駆逐艦を含め全てこの設計局出身であることを加えると、現在のロシアの経済、技術的実力をもってさらにその他の方案を作る可能性は低く、このため今回設計、建造が開始された万トン級ミサイル駆逐艦は21956だと基本的に推測できる。
(頑住吉注:6ページ目)旧ソ連解体後、かつて威風を誇った赤い海軍もこれと共に分割され、その中の大部分の作戦艦艇はロシアによって継承されたが、経済の衰退ゆえに、ロシア海軍の経費は深刻に不足し、部隊の正常な訓練、演習、艦艇の維持修理は言うまでもなく、将兵の給料さえ正常に支払えなかった。
(頑住吉注:7ページ目)このため大量の艦艇が埠頭に停泊して風雨や海水の浸蝕に任されるだけで、このため今世紀初めになってロシア海軍は止むを得ず歩を捨てて香車を保つ方法を採用し、大量の艦艇を削減し、核心および精鋭の部分だけを留保した。
(頑住吉注:8ページ目)そのうち水上艦艇では「クズネツォフ」号を核心とする空母艦隊を保持し、このようにすれば一定程度ロシア海軍の作戦能力を保持し、ロシアの国家利益と安全を防衛し、以後の復興と発展のために基礎を固めることもできる。
(頑住吉注:9ページ目)近年来ロシア経済はある程度回復し、部隊の訓練、戦備は正しいレールに向かい始めているが、経済がまだ完全に好転していないため、経費に依然限りがある状況下で、ロシア海軍は「クズネツォフ艦」艦隊の維持であっても重い負担に堪えない感覚だと思っている。
(頑住吉注:10ページ目)1つの重要な原因は旧ソ連の艦載電子および武器システムの多くの体積、重量が比較的大きいことで、このため艦艇がもし比較的完備された作戦能力を持とうとすれば、必ず比較的大きなトン数が必要になり、逆に言えばもしトン数が比較的小さかったら、性能上妥協することが必須になる。
(頑住吉注:11ページ目)最も顕著な例は、ロシアの防空、対艦、対潜の総合作戦能力を持つ「キーロフ」級巡洋艦のトン数が2万トンを超えていることに他ならない。
(頑住吉注:12ページ目)一方光栄級は1万トンを超え、トン数がやや小さい現代級やUdaloy級という2種の駆逐艦は、前者は比較的良い防空および対艦作戦能力を持つが、対潜能力は不足している。
(頑住吉注:13ページ目)後者は対潜能力は良いが防空および対艦能力は薄弱で、一方それに近いアメリカのバーク級は1隻で比較的良い防空、対潜および対艦の総合作戦能力を持つ。
(頑住吉注:14ページ目)旧ソ連のこの種の艦艇設計模式は後に、もし比較的小規模の作戦行動でも、ロシアは少なくとも1万トン級の主力艦あるいは多数の戦闘艦を派遣する必要があるかもしれないという結果をもたらし、このことはより大きな後方勤務保障の負担、より多くの人員を意味しており、こうした全ては深刻な経費の支出を生じさせている。
(頑住吉注:15ページ目)さらに加えてこうした艦艇はすでに長年就役し、多くの予備部品生産工場はすでに破産あるいは生産転換し、このためロシア海軍は新世代の多用途作戦能力を持つ作戦艦艇を用いて世代交代を行うことを希望している。これが21956型駆逐艦が生まれた背景である。
(頑住吉注:16ページ目)北方設計局が公開する資料から見て、21956型駆逐艦は主に遠洋および近海作戦任務を執行し、これには対艦、防空および対艦作戦任務、上陸支援およびパトロール任務の執行が含まれる。この艦は未来のロシア海軍水上作戦序列の中で前から受け継ぎ後ろに伝える作用を果たす。
(頑住吉注:17ページ目)この艦は中、小型水上艦艇を率いて近海防御任務が執行でき、空母の主要な護衛戦闘艦として遠洋機動作戦も行え、その強大な多用途能力はロシア海軍が有能、高い効果で軍の建設を行う目標を実現する物質的基礎である。
(頑住吉注:18ページ目)北方設計局が公開した21956型駆逐艦の関連のデータや画像から見て、その全長は163m、全幅19m、長さと幅の比は8.5、喫水は5.5mで、長首楼型船型(頑住吉注:英語ではlong
forecastle shipと言うようです)を採用しており、これは戦後各国の海軍が使用すること比較的多い船型である。
(頑住吉注:19ページ目)北方設計局のこれまでのこのトン数の主要な機種、例えば現代級やUdaloy級駆逐艦およびキンダ級巡洋艦はいずれもこの船型である。この船型のメリットは艦首部分の乾舷が高くなり、耐波性が向上し、同時に艦体の容積と予備浮力が増大することだが、欠点は風圧側面積が増加し、安定性が低下することである。
(頑住吉注:20ページ目)21956型ステルス駆逐艦はロシアの新世代SIGMA作戦情報指揮システムを装備し、このシステムは多くのコンソールとコンピュータからなり、イーサネットによって艦載電子および武器システムと有機的につながり、システム交換によってデータを艦上の武器システムを一体化された総合システムに連合する。
(頑住吉注:21ページ目)作戦情報を自動処理し、かつ完備された戦場態勢を形成し、作戦兵力およびその使用武器方案に対し決定をなし、本艦および艦隊の作戦行動を指揮する。
(頑住吉注:22ページ目)機能には次のものが含まれる。本艦および艦隊のセンサー情報を完備された戦場態勢に融合する。艦艇および艦隊に対し自動化された管理を行う。艦艇および艦隊の作戦行動をコントロールする。
(頑住吉注:23ページ目)艦上の編隊の飛行機のコントロール。艦艇および艦隊と陸上基地指揮所との間の情報交換を完成し、システムは最多で同時に256の目標を処理でき、艦隊作戦艦艇の最大の容量は9隻、飛行機16機である。
以下中国の055に関する内容が続いていますがすでに紹介した記事の流用なので省略します。どれだけ凄いものになるかは分かりませんけど何しろ「ズムウォルト」はたった3隻ですから数で圧倒することは最初からできず、多少劣るものが比較的少数できても厄介な存在になるかもしれません。増してや中ロが組めばアメリカにとっても大きな脅威になるでしょう。