ロシアの軍用機関連3題

 昨日はT-50の生産計画はまだないという記事を紹介しましたが。

http://military.china.com/news2/569/20170315/30329280.html


ロシア空軍は米軍を超える? 新たな早期警戒機は世界に先んじる T-50の動力はF-22に勝る

ロシアの「独立報」ウェブサイト3月13日発表の「ロシアの軍用機は国外のライバルを超越しつつある」と題する報道は、ロシア国防省情報・大衆メディア局は9日、新たな「飛行レーダー」A-50Uはすでにロシア航空宇宙軍に装備され、グレードアップ後の早期警戒機はイバノボに位置する飛行員作戦訓練・転換訓練センター入りして就役していると言明した、とする。

先輩であるA-50同様、新たな飛行機の主旨は空中と水上の目標を発見し、実戦機を誘導してそれらに対し攻撃を発起すること、地上や水上の作戦指揮所に向けレーダー信号を伝達することにある。だがA-50と異なるのは、改良型のA-50U早期警戒機は同時に追跡する目標の数が元々の50個から100個に増えたことである。しかも、この機は大量の異なる類型の空中目標が追跡でき、これにはヘリ、巡航ミサイル、超音速飛行機が含まれ、誘導できる実戦機の数も増加している。国産部品と最新の材料の使用により、A-50Uの重量は6トン近く軽減されており、このことはこの機により多くの燃料を搭載できるようにさせ、したがって航続時間が1時間延長する。

ロシア国防大臣のセルゲイ ショイグは去年9月にもう、「A-100『首相』多機能早期警戒機の試験設計作業が完成されつつあり‥‥この機の性能は外国の同類機種を超える。その偵察能力は新たな目標類型を発見し、かつ空中、地上、水上の形勢を視察する助けになる。」としていた。性能がより卓越したA-100はその先輩であるA-50およびA-50Uに取って代わることになる。この早期警戒機は2017年に初飛行を完成させる可能性がある。

最近、ロシア国防省副大臣のユーリ ボリゾフは、同省は第5世代戦闘機T-50PAK-FAの大量購入を考慮中で、時期は2018年になるはずだ、と明らかにした。

連合エンジン製造集団ニュース所は、現在試験中のPAK-FAサンプル機が用いているのはAL-41F1第1段階エンジン(「製品177」)である、と言明した。同時に、T-50のために新たな第2段階エンジン(「製品30」)を研究開発した。試験サンプル機はすでに製造が終わり、試験を受けつつある。「製品30」は元々のエンジンの改良型ではなく、全く新しい第5世代エンジンである。これは戦闘機を加速器(頑住吉注:アフターバーナー?)を使用しない状況下で超音速に到達させることができる。スホーイー35S戦闘機が配備するエンジン(「製品117S」)とは異なり、その推力はより大きく、燃料消費はより少なく、新たなタービンを装備し、全デジタルコントロールシステムを採用している。

連合エンジン製造集団は、「我々は、このようなエンジンがあれば、T-50はより突破性を備えたプロジェクトとなると考える。」とする。

新たなエンジンはPAK-FAに非常に大きな競争の優勢を賦与することになる。アメリカのF-22「ラプター」を我が国のT-50と比べればすぐに、PAK-FAの最初のバージョンの2台のAL-41F1エンジンの総推力は3万kgのパワーで、F-22の2台のF119エンジンの総推力は3.2万kgのパワーであるということに気づく。だが将来の「製品30」の飛行サンプル機上での推力はすでに3.5万kgのパワーに到達している。また、ロシアのエンジンは全角度推力ベクトルと回転速度方面で最も良い性能を持ち、このことは飛行機にほとんどその場で急速旋回できるようにさせる。一方「ラプター」に装備されたF119-PW-100エンジンのノズルは垂直方向にしか回転できない。その回転速度は毎秒20度でしかなく、一方前者は毎秒60度に達する。

ボリゾフは、第2段階エンジンを装備したT-50は2017年第4四半期に初飛行すると確信している。国防省は2018年から部隊に向け第5世代戦闘機を大量供給することを希望している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「試験飛行中のロシアのT-50ステルス戦闘機」)


 しかしこんな記事も。

http://military.china.com/jctp/11172988/20170315/30328836_all.html#page_2


インドは泣くだろうか? ロシアのT-50のコックピット内が明るみに 技術は何とこの水準

T-50戦闘機はロシアが研究開発する第5世代戦闘機で、この機は2018年に正式就役し、インドも将来T-50を基礎にして研究開発されたFGFA戦闘機を装備することになる。だが、この戦闘機は中米ロ三国の中で最後の就役していない大型第5世代機で、今に至るもまだ非常に多くの性能が依然人に知られていない。だがロシアのネット仲間がアップしたT-50戦闘機の模擬機は、飛行員がT-50の飛行をシミュレーションするのに供されるもので、その中からはT-50戦闘機のコックピットの航空電子システムを見ることができる。


 私にはよく分かりませんけど、上下にパチパチ切り替えるタイプのスイッチとかも含め全体的に確かに古臭い印象ですね。モニターの右下のは着陸の状況を示すものでしょうか。何だか簡略化された図が「アダムスキー型UFO」みたいですが。

 次はロシアの不得意分野、無人機に関する記事です。

http://military.china.com/news2/569/20170314/30324858.html


ロシア、アラブ首長国連邦の攻撃無人機の購入を欲す:関連技術の獲得を早急に必要とする

ロシア新聞ネット3月11日の報道は、2月に行われた第13回アブダビ国際安全保障業務展(IDEX 2017)の参加者は、ロシアはアラブ首長国連邦からUnited 40攻撃無人機を購入する契約を締結する可能性が高いと考えている、とする。過去、同国のAddcomシステムズ社との談判は話の分からないイスラエル軍事工業企業に向け圧力をかける手段のようだった。だが現在の政治的形勢の下では、イスラエルの無人機を購入する方案は削除される。専門家の見たところ、もくろみ中の契約はロシアのために近代化された無人機技術を研究する良いチャンスを提供できる。

Addcomシステムズ社の資料によれば、Block 5版United 40型無人機は機体がS字型を呈し、全幅は20m、2つのエンジンを配備し、プッシャー式プロペラを使用する。無人機は最高で9,000mの高度を飛行でき、給油しない状況下で100時間超連続飛行できる。この無人機は偵察にも用いることができるし、空対地ミサイル攻撃を実施するのに用いることもできる。この機は4つの武器外部搭載ポイント(それぞれの最大搭載荷は100kg)と回転式搭載システムを持つ内部に置かれた弾薬コンパートメントを持ち、Yabhon Namrodコントロール可能ミサイルあるいはロシア製ミサイルが使用できる。機上には光電子監視システム、レーダー、無線電子偵察、電子戦システムおよび信号中継システムが装備されている。

「無人機」誌編集長のデニス フェドゥジノフは、ロシア軍はとっくに寸法がアメリカの「リーパー」に近い無人機を獲得することを渇望している、と指摘する。一定の時間以前、原則的にはイスラエルから無人機を買い入れることができたが、談判は政治的形勢が原因で困難な状況に陥った。

この専門家は、ロシアサイドがもしAddcomシステムズ社と協定を達成させたら、その無人機の技術を獲得できる、と考える。同社にとっても、この交易のメリットは火を見るよりも明らかと言える。世界最大の武器製造および供給国の1つの認可は社の販売業績に有利である。

もし契約が締結されたら、ロシアはたぶんUnited 40初の海外の買い手となる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:United 40無人機」)


 何故より簡単に買えるはずの中国の無人機を買わないんでしょうか。アラブ首長国連邦の無人機の方が水準が高いからでしょうか。それとも今後中国にいろいろ高価な兵器を販売するためにも完全に負けている分野があることを認めるのは避けたいということですかね。



















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