「ロシア、中国の空軍を語る」関連2題

 まずスホーイー35関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150721/20049595.html


ロシア、中国が24機のスホーイー35戦闘機を購入、とする 巨額のコピー生産懲罰金を伴う

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近ロシアメディアは一組のスホーイー35戦闘機の静態写真を発表した。画像はロシア空軍が共青城航空工場から受領した2機のスホーイー35戦闘機。」)

【グローバル軍事報道】 ロシア軍事視察ネット7月19日の情報によれば、スホーイー35が対外輸出供給されるかもしれないことに関する言論が出てからすでに久しく、しかもほとんど直ちに中国が第1の買い主となるかもしれず、主要な選択候補の国であると指摘しているが、今回の購入数はそれにもかかわらず双方の交易の障害となる。

現有の情報によれば、中国サイドは最低数の購入だけに限ることを希望し、一方ロシアは大量供給し、48機以上という立場を堅持している。重大な契約、および巨額な違約の罰金があることは、中国がひとたび前倒しで契約を破棄し、国産版スホーイー35製造を試みた(以前スホーイー27を国産版殲ー11に変えたような)場合にもたらされることがあり得る損失を埋め合わせるのに足りる。

各方面の状況から見て、最終的な数字は24機となり、これは明らかに妥協の産物である。契約金額は必ずしも公表されないだろう。だが飛行機自体、武器、部品、人員養成訓練、維持保護、その他の費用を含むことを考慮すれば、総額は30億アメリカドルを超える可能性がある。中国は、輸入した飛行機および技術方案を利用して、国産次世代製品を設計することを間違いなく試みるだろう。だが現有の経験によれば、この種の逆向きの工程(頑住吉注:リバースエンジニアリング)は少なくとも10から12年の時間を複製(飛行機の再現)に必要とする。またさらに何年かの時間さらに一歩製品を開発するのに必要とする。この時間はロシアにグレードアップ版スホーイー35を製造し、かつ大量生産に投入させるのに足りる。しかもさらに戦線航空兵将来航空システムの枠組み内で研究開発中の第5世代戦闘機T-50が輸出できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「スホーイー35戦闘機(NATOのコードネーム『フランカー-E』あるいは『スーパーフランカー』)は、スホーイ設計局がスホーイー27を基礎に研究開発した大規模改良型単座双発、超機動多用途大型戦闘機である。スホーイー35戦闘機は全部で12の外部吊り下げポイントを持ち、最大弾薬搭載量は約8トンである。」です。)

中国に続き、メディアはさらにスホーイー35のその他の潜在的買い手を推測しており、指摘された選択候補国にはブラジル、インドネシア、パキスタン、その他何カ国かが含まれる。その中の某国にスホーイー35機購入を談判中かもしれないとの公式な報道があるわけではないが、スホーイー35のために航空通信システムを研究開発する「飛行」科学生産企業の年報が明らかにする情報は、それにもかかわらず一種の証明となる。年報は、同企業は輸出版スホーイー35の装備に供する機載通信システムS-108の創新研究開発作業を行っており、2020年までの供給規模は84セットで、このうち中国が24セット、インドネシア、ベトナム、ベネズエラが合計60セットであると見られる、と指摘している。これはこれまでの中国向けにスホーイー35を供給する輸出受注数(24機)の見積もりと等しい。年報はさらに、同企業はさらにロシア空軍量産版スホーイー35SのためにS-107-1機載通信システムを研究開発中であり、2020年までの総供給数は96セットと見られる、と指摘している。現在ロシア空軍に向け48機のスホーイー35S戦闘機を供給する契約は履行の最中である。ロシア空軍が追加の一定数のスホーイー35Sを発注する可能性に関する報道も時々出現するが、しばらくのところはまだ事実確認が得られていない。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「画像はロシア空軍のスホーイー35戦闘機」です。)

だが専門家たちの、上述の潜在的ユーザーがスホーイー35を輸入できるか否かの方面に対する視点にはある程度の食い違いがある。スホーイー35供給契約を締結する可能性が最もありそうもないと考えられる国はベネズエラで、何故ならベネズエラの経済情勢は巨額の武器購入に不利だからである。ベトナムの潜在的買い手ランキング上の位置は相当に高いが、ハノイは2010年代末期にやっとスホーイー35を発注するだろうと専門家は信じている。インドネシアの立場に関してはしばらくのところ予測は非常に難しく、何故ならインドネシアのこうした決策のプロセスは相当に複雑だからである。

しかし、スホーイー35がロシア空軍で使用される、および生産能力が増加するのと共に、この機種の飛行機の市場での吸引力が顕著に高まるだろうことはごくはっきりしている。特に軍事航空装備が徐々に更新世代交代する条件下では。スホーイー35がスホーイー30の輸出の(頑住吉注:成功した)運命を再現し得るか否かは非常に言い難い。このためには中国、インドと締結したスホーイー30に関する契約に類似したスーパークラスの契約の始動が必要とされる。だが、ロシアサイドが中小規模のスホーイー35輸出契約のために少なからぬ買い手を探し出せることは疑いの余地がない。マーケティングの角度から見ると、スホーイー35の第4世代プラットフォームを基礎にした第5世代機という位置付けは非常に成功しており、このことはロシア国防輸出社が対外的にセールスするスホーイー35機の数が、ロシア空軍向けに供給する数以上になることを助けるに違いない。(編集翻訳:林海)


 「中国が24機買うらしい」という情報が出てからも非常に長い時間が経過してますけど果たしてどうなるんでしょうか。本筋じゃありませんがインドとの関係を考えればパキスタンへの輸出はないのではと思われますし、スホーイー35の位置付けは「第5世代機の技術を大幅に盛り込んだ第4世代機究極発展版」というのが一般的見方のようです。次は先日から関連の記事をいくつか紹介している戦略爆撃機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150721/20048771.html


ロシアメディア:中国の新爆撃機はB2により似るはず 対米遠距離核打撃が可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「伝説の中の中国新型ステルス戦略爆撃機」)

【グローバル軍事報道】 ロシア衛星ネットは7月20日ロシア戦略技術分析センターの専門家ワシーリ コーシンの文章を発表し、少し前中国メディアは国外の消息筋の人物と匿名の専門家の話を引用し、中国の戦略爆撃機関連プロジェクトの進展状況を報道した、とした。当局の事実確認はないが、こうした文章はそれでも中国に新型機研究開発プロジェクトが存在する信頼できる証拠と見なされ得る。

ここで指すのはより長い航続距離を持つ爆撃機というだけではなく、さらに戦略的支柱を有する未来の組成部分である。現在中国の数多くない轟ー6は、核兵器を搭載できると考えられているが、まだ戦略力量の中の正真正銘の組成部分とは考えられない。核兵器の搭載はそれらの主要な任務ではない。

ロシアとアメリカの戦略力量の中で、戦略爆撃機は力量として最小であるが、重要で有用な組成部分でもある。爆撃機には少なからぬ不足なところがある。疑いなく、爆撃機の基地は敵の第1回目の核打撃の犠牲でしかない。爆撃機自体は大国の強大な防空能力に対応し難く、しかもその搭載する巡航ミサイルの飛行速度は弾道ミサイルよりも遅く、かつ搭載能力は比較的小さい。だが爆撃機は弾道ミサイルにはない重要な質を持つ。それらは核兵器を搭載して自らの基地から発進し、しかる後に新たな情報を受け取った後で基地に戻れるのである(頑住吉注:弾道ミサイルでは実際に発射して見せての威嚇はできないが爆撃機ならできる、ということでもあるでしょうね)。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「現在就役中の中国の轟ー6爆撃機」です。)

国家の指導者はミサイル攻撃早期警戒システムのデータを根拠に全くためらいなく勤務を執行する爆撃機を発進、待機させることができる。だが冷戦の時期、こうしたシステムが出すデータには間違いである可能性が完全にあった。

世界が核戦争に直面するカギとなる重要な時、爆撃機は核兵器を搭載して空中にあり、事前に確定した安全区域で勤務を執行することができ、国家の指導者は自分に核報復のツールが備わっていることを知るだろう。

現代の爆撃機が戦略任務を執行する時、敵サイドの防御区域に深入りするべきではない。その武器は巡航ミサイルではない(頑住吉注:と書いてあるんですが、流れからして「である」の間違いでは)。ロシアメディアのいくつかの報道から見て、ロシア最新の戦略巡航ミサイルX-101の射程は5,500kmを超える。それらは北極海の人が住まず、誰も支配しない上空からアメリカ本土へ、あるいはロシアの縦深地域からヨーロッパに進入できる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

だが自らの任務完成のため、爆撃機はより大きな航続距離と飛行の連続性を持つべきである。特に重要なのは、さらに空中給与の可能性を持つ必要があることである。中国の新型轟ー6Kはアジア太平洋地域の範囲内で巡航ミサイルによる打撃を実施する出色のプラットフォームである。だがその航続距離と飛行の連続性は依然限られ、最も重要なのは、それが空中給油できないことである。

中国とロシアの1つの重要な差異は、中国がアメリカからより遠く離れていることである。中国と北米を隔てるのは、人の住まない北極ではなく、外国の領土領海および非常によく開発された、比較的活発な太平洋であり、このため中国の爆撃機がアメリカ本土に向けミサイルを発射するのはごく安全なことではない。

アメリカ本土に対する打撃実施ができるためには、中国の爆撃機は第1列島線を突破でき、さらには米日の戦闘機および艦載防空遠距離ミサイルの打撃に遭う可能性がある状況下で、太平洋上空で長距離飛行を完成させられるべきである。

このため、中国の新型爆撃機は概念の上でアメリカのB-2に近づき、主に最大限そのステルス度を向上させる、と予測できる。

また中国が継続して轟ー6Kに対し改良を行い、その航続距離を延長し、かつそれらのために空中給油システムを配備することが完全にあり得る。それらはこのためアメリカの基地およびアメリカの本地域の盟友に対し脅威を構成し得るものになる。しかもひとたび通常巡航ミサイルを搭載可能な轟ー6Kの強大な部隊を持てば、中国の手中にはいかなる局地衝突の中でも出せるカードがまた増えたことになる。


 ロシアと中国のアメリカを攻撃する場合の条件の違いはこれまで読んだ記事には指摘がなく興味深かったです。














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