パキスタン、中国の潜水艦を輸入しインドの空母に対抗?

 テーマは対パキスタン輸出ですが、間接的に中国の「元」級潜水艦の評価にも触れられています。

http://military.china.com/important/11132797/20140301/18368408_7.html


パキスタン、中国最新の元級潜水艦を購入してインド空母に対抗することを欲する

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国がパキスタン海軍向けに6隻の先進潜水艦を販売する契約は年内の締結が有望である。」)

パキスタンが中国から購入するつもりである新型潜水艦は成熟して信頼性が高く、同国の海上交通ラインを防衛する支柱となることが有望である。

2月中旬、イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」は初めて、中国がパキスタン海軍向けに6隻の先進潜水艦を販売する契約の年内の締結が有望であると明らかにした。関連の詳細は未発表であるが、西側軍事専門家は、中国がパキスタンに販売する潜水艦は最新式の「元」級ディーゼル・電池潜水艦のはずであり、パキスタン海軍の主要な相手であるインドとの水中戦力における隔たりを縮小させる助けになる、と判断する。

「全天候のパートナー」のプレゼント (頑住吉注:どんな時でも味方をしてくれる仲間、といった意味ですね。逆に言えばロシアや北朝鮮などは「全天候のパートナー」ではないわけでしょう。)

報道はパキスタンサイドの高級官僚の話を引用し、今回の兵器購入の技術的な作業はほとんど全てすでに完成しており、現在討論されているのは主に価格と交易の方式である、とする。パキスタンの安全保障業務分析家オスマン シャビールは、パキスタン海軍参謀長モハメド アシフ サンディラら若手で元気な一派はずっと海上基地威嚇戦力の発展に努力してきており、これはインド・パキスタンの海軍実力の隔たりを迅速に縮小するためであり、「サンディラはいかなる希望のあることでも喜んでやり、職業軍人として、彼の個性はすこぶる適任である。」とする。

中国・パキスタン潜水艦貿易の急速な進展は、両国の「全天候のパートナー」関係の進化のおかげである。この前、中国はすでに65億アメリカドルの貸付を提供し、パキスタンがカラチ付近に2つの原発を建設し、国内エネルギー源供給の圧力を緩和するのを助けることを承諾している。中国とパキスタンが合同で研究開発するJF-17「雷電」戦闘機も進展がスムーズで、パキスタン空軍に装備されるだけでなく、パキスタンサイドはさらに自身の中東諸国との伝統的な関係、つながりを利用して、積極的にこの機の金に困っていない兵器購入大口顧客への拡散を推進しており、最新の談判対象はサウジアラビアである。

分析は、中国サイドは「パキスタンという窓口」がもたらす戦略的利益を楽観している、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

中国の潜水艦は成熟し信頼性が高い

「元」級潜水艦は中国初の非空気依存推進システム(AIP)を持つ水中作戦プラットフォームであり、2005年以来少なくとも5隻が中国海軍入りし就役している。アメリカ下院議員ダンカン ハンターは、この潜水艦の登場は「中国人民解放軍が『海上拒止』の目的実現のため水中作戦を重視していることをはっきり示し」、その不断の増加は「北京の『第二列島線』およびその外側の海域において海洋の利益を保護し開拓展開する願望を反映している。」と考える。

アメリカの「ワシントンポスト」記者ビル ゲイツは、この武器の信頼性はパキスタンが購入することによって実証が得られることになる、と強調する。「結局のところ、いかなる人も巨資を投じてリスクが充満した装備を購入することはないのである。」

またロシアの「世界武器貿易分析センター」ウェブサイトの報道によれば、「元」級は中国が1994年以来実施している第3項目の先進通常潜水艦計画で、排水量は3,000トン、寸法は中国がその前に研究開発した通常潜水艦に比べ明らかに大きくなっている。この艦には潜水艦発射対艦ミサイルを使用する能力があり、パキスタン海軍の「アガスタ」90B型潜水艦がフランス製のSM39「フライングフィッシュ」ミサイルを配備していることを考慮すれば、「中国がミサイルなしの『元』級潜水艦を提供することは、パキスタンサイドの同意を獲得し難い。」

パキスタンの軍事専門家シャシド ロンディは、1971年にインド海軍が海上交通ラインを切断したという巨大な挫折を経た後、パキスタン海軍は東はアラビア海西北の角から、西はホルムズ海峡東出口までの1本の航路の安全を確保しようとしており、このルートはパキスタンの海岸から南に向かってパキスタン陸上基地戦闘機の最大作戦半径の限界まで延伸し、充分な数の潜水艦なしに防衛を行うことは想像できない、と指摘する。現在、インドは力を入れて空母と原潜をもって中心とする遠洋作戦戦力を発展させており、パキスタンサイドは岸から離れること100〜200kmの範囲で局地的優勢を構成することが必須であり、それでやっとインド海軍の海上ルートに対する脅威を抑止できる。長時間水中隠蔽突撃能力を持つ潜水艦の購入はこの戦略の物質的基礎となる。

このため、パキスタン海軍の「元」級潜水艦購入は、水中作戦能力を向上し、最低限度の「海上基地戦略バランス」を保持する助けになる。アメリカ海軍戦争学院教授ミューラーは、インド海軍が空母およびその他の水上戦闘艦方面で絶対の優勢を占めることを考慮すれば、パキスタンはさらに浅い海での作戦に適した高性能潜水艦を偏愛し、もって某種の程度上の「対抗」を形成する、と指摘する。

(頑住吉注:3、4ページ目のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。5、7、8ページ目)インド、2隻の空母をひけらかす

(頑住吉注:6ページ目)インド海軍はパキスタン海軍より全面的に強い


 貧乏なパキスタンが大金を投じて買うんだからガラクタなはずはない、というんですが、実際問題としてパキスタンに他の国から買う選択肢があるのか、またインドとの対抗上絶対に必要で大金を借りている中国にノーと言えるのか大いに疑問です。



















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