中国の1万トン級海監船が海上保安庁の巡視船を蜂の巣にする?

 この種の船としては世界最大になると言われていますが。

http://military.china.com/important/11132797/20141104/18926456.html


国産1万トン海警船、進水のカウントダウンに入る すでにマークが示される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:国産1万トン海警船、進水のカウントダウンに入る」 なおこの記事のキャプションは6ページ目までこれと同じです。)

最近、中国が建造中の大型海上法執行船の最新の進展がネット上に明るみに出た。ネット仲間が撮影した画像からは、この船がすでに塗装作業を完成させ、「中国海警」の文字とマークを塗装済みで、すでに基本的に将来海警に加入して就役すると確定できる。船上には彩色旗が吊され、ほどなく進水式が行われると見られる。(超大軍事 好孩子 画像提供)

資料の補充:今年から中国東海、南海の海上の衝突、紛糾が絶えない。一方ネット上には中国の某軍事工業の造船工場内で建造中の大型船舶の画像が数枚明るみに出た。画像から判断して、この大型艦船の排水量は1万トン前後のはずで、建造中の海軍艦船の船型とは顕著な差異がある。これはまさしく建造中の中国次世代1万トン級海上法執行船である。

一方現在釣魚島、南海の衝突における中国の法執行船は、一般に全て砲塔や機銃を装備しておらず、単に放水銃だけを使用して反撃を行っている。振り返って日本の海上保安庁の巡視船はと見れば、一般に全て甲板上の目立つ位置に砲塔を装備している。だが中国の法執行船は通常全て武器がなく、未来の対峙の中で徒手空拳では非常に危険である。

中国の海洋法執行、厳しい状況に直面

海洋法執行は時に他国の艦艇との対峙の発生を必要とし、その法執行のリスクコントロール可能性はより劣り、このことが海洋法執行力量に少なくとも充分な自衛武器を持つことを必要とさせる。日本の海上法執行船の正面からの対峙のメインは日本海上保安庁である(将来はベトナム海警部隊も可能性がある)(頑住吉注:何か変ですね。この文の最初の「日本」は中国の間違いでは)。その巡視船のトン数は大きく、航行速度は速く、専用の法執行船の設計を採用し、艦体は堅固で、方向転換は敏捷で、その重要部分は一般の兵個人が携帯する銃器に耐えることが明確に要求されている。これだけではなく、日本海上保安庁が持つ1,000トン以上の法執行船は全て艦砲があり、通常20〜40mmの小口径速射砲である。この種の艦砲は海軍の主戦兵器ではないが、海洋の紛糾の中で、特に双方が近距離で対峙する状況下では、ひとたび発砲すれば法執行船の重大な損失をもたらし、また我が方に多くの死傷者をもたらすことになるだろう。

だが、現在中国海警、漁政などの海上法執行部門は決して艦載武器を配備しておらず、こうした部門の法執行船は海上で武力を使用することを必要とする時、放水砲しか使用できない。手に持つ小銃でどうやって他国の法執行船に直面して正常な権利維持が行えるだろうか?

(頑住吉注:これより2ページ目)

日本海上保安庁の実力は中国をはるかに超える

日本海上保安庁は戦時には日本海上自衛隊の管轄に入り、平和な時期において海上保安庁はしばしば海上自衛隊と協力しての訓練を行い、かつ共同で戦備パトロールを執行し、双方はリアルタイムの通信連絡を建立済みである。日本海上保安庁は現在すでに各種用途の巡視船500隻余り、飛行機75機を持ち、このうち7,175トンの「しきしま」号は世界最大の海上保安巡視船である。ヘリが搭載できる巡視船は13隻あり、大型巡視船は22隻、中型巡視船は39隻、その総合的な実力は中国をはるかに超える(頑住吉注:しかし圧倒的多数は小型でヘリも搭載できないということですね)。韓国も近年大きな力を入れて1,000トン以上の海巡船やヘリを搭載できる大型船舶を建造するだけでなく、さらに「三峰」号という5,000トン級大型警備船を完成させ、ヘリを1機搭載でき、東海海警署に配備される(頑住吉注:この「東海」は中国の記事に頻出する「東シナ海」を意味する「東海」ではなく韓国が主張する日本海の名称では)。

現在の中国軍事工業の実力なら、海監の法執行公務船のために提供する選択肢はやはり相当に多い。だがどのような武器を選択するかは間違いなく厳粛かつシリアスな問題である。理論上、海監船上に配備する武器は、攻撃性が強すぎてはならず、自衛のためというのがメインたるべきである。だが威力が低すぎるわけにもいかず、少なくとも火力が他国の公務船に劣らないことが要求され、相手方の火力を制圧できればより理想的である。

改装、試験航行性から言えば、3,000トン級海上法執行船には連装57mmあるいは単砲身76mm艦砲を1基装備するのが最も合理的である。何故なら、57mm、76mm艦砲は威力が大で、火力が猛烈で、設計精度が高く、法執行公務船の装備としてこれらは有効に敵サイドを抑制できる。また、この種の武器は直接陸上での改装によって艦に搭載できる。

海上法執行船にはまだ1つ耐航性の問題があり、それは法執行船は海上の準軍事力量であって、決して正規軍ではないということである。このことはそれが海軍戦闘艦と顕著な差異があることが必須である、ということを意味している。このため、対艦ミサイルは平時には装備する必要はない。あらかじめ位置を留保し、火力コントロール室、発射スペースなどを設けておくのはかまわない(頑住吉注:これもちょっと変ですね。これらは「耐航性」の問題じゃないですわな)。

730近接防御砲は敵を蜂の巣にすることができる (頑住吉注:ちなみに原文では「ふるい」を意味する言葉が使われてます。要するに穴だらけということですな。)

現在中国海軍の最も実力ある近接防御武器には海火630近接防御砲、730近接防御砲、1130近接防御砲が含まれる(頑住吉注:全て口径30mmで、6本バレル、7本バレル、11本バレルということです)。

海火630型6連装自動砲はロシア製AK630M型近接防御砲を基礎に改良してできたもので、730型30mm近接防御砲以前、中国海軍が装備する最も火力を持つ近接防御武器だった。その原型はすでに大部分のソ連/ロシア軍艦に装備されている。我が国は「現代」級ミサイル駆逐艦導入以後、これに装備されるAK630M型30mm近接防御砲を元にコピー生産した。コピー生産成功後、071型ドック上陸艦、054型ミサイル護衛艦、022型ミサイル快速艇などに装備した。この砲の発射速度は毎分5,000発で、初速は900m/s、弾薬重量は0.834kg、弾丸重量は0.39kg、装薬量は0.049kgである。この砲は技術が成熟し、発射速度が高く、火力が猛烈で、セットされるレーダー・火力コントロールシステムの性能は全面的で、装備適応性が比較的良い。

730型7連装30mm自動火砲は現在中国で最も性能の良い近接防御砲の1つで、その性能は世界一流に属する。発射速度は毎分4,200発(頑住吉注:あれ、バレル1本増やしたのは発射速度向上のためかと思ったら逆に低下してますね)、有効射程は3,500m、性能が全面的な探索/追跡レーダー・火力コントロールシステムおよび光電子追跡装置を持ち、全天候作戦能力が強い。

1130近接防御砲は11本バレルの30mm口径ガトリング式速射砲を使用する近接防御武器システムで、自動型砲塔台座上に装備され、またレーダー、光学、赤外線追跡システムを配備し、30mm機関砲弾を発射する。現在1130近接防御砲はすでに遼寧艦空母に近距離防御システムとして装備され、我が国海軍の各種駆逐艦、護衛艦上にも装備されている。

(頑住吉注:これより3ページ目)

近接防御砲の威力は非常に大きい

「ウォールストリートジャーナル」9月16日の報道によれば、一群のテロ分子が9月6日カラチ海軍基地に突入して襲撃を発動し、パキスタン海軍「Zulfiquar」号護衛艦(頑住吉注:中国が053H3型をベースにしてパキスタンのために建造。2009年引渡し)の乗っ取りを企図し、かつそれをインド洋西北部海域まで航行させ、対艦ミサイルを発射してそこに配備されるアメリカ海軍艦艇を攻撃しようとした。

報道は、「Zulfiquar」号上の対艦ミサイルは300kmの範囲内の水上艦艇を攻撃できる、とする。だが艦上の銃砲長はテロ分子の陰謀を看破した。銃砲長はすぐに730防空砲(頑住吉注:ちなみに簡略化型とされてます)を操作し、小型艇に搭乗して軍艦に乗り込むことを企図した6名のテロ分子を全て射殺した。軍艦の甲板上に突入したその他の4名のテロ分子もパキスタン海軍将兵によって射殺された。このように、730近接防御砲は近距離の海上の対峙において瞬間的に1万発を超える30mm砲弾を発射し、瞬間的に日本海上保安庁の船を蜂の巣にすることができるということが見て取れる!

新型130艦砲は周辺のあらゆる国を威嚇できる

アメリカ沿岸警備隊が装備する「伝奇」(頑住吉注:検索しましたが英語名称不明)級国家安全巡防艦は全長126m、満載排水量4,488トン、ディーゼルエンジン・ガスタービン連合ダブル推進設備を採用し、速度は28ノットを超え得る。この艦の特色は、Mk110単砲身57mm火砲1基とMk15「ファランクス」砲を装備していることで、典型的に火力が強大である! このことから、我々は新型1万トン海警船は大口径火砲を配備して潜在的相手に対抗する必要があることを見て取ることができる。

南海方面では、フィリピン海軍がアメリカ沿岸警備隊の手中から中古の「ハミルトン」級巡視艦を購入し、その主要な火力は76mm艦砲1門である。明らかに中国がさらに同様の火力を装備しても制圧の目的を達成し難く、このため海軍の新型130mm艦砲が我々の視野に入ってくる。

H/PJ38型単砲身130mm艦砲はロシア製のAK130艦砲をコピー生産したもので、射程は30km近く、発射速度は毎分約40発で、特別にロケット射程延長制御誘導砲弾の発射能力を持ち、その射程は100kmを超え、発射速度は毎分40発である。

戦闘に参加しない法執行船舶に関して言えば、1万トン海警船のこのような武器はすでに重火力と評価される。これに比べ、日本最大の海上保安庁の船の主砲も40mmでしかない。全世界に目を向ければ、ロシア海警のケリワクIII型海警船だけがより大口径の火砲を装備している。

海警法執行船に関して言えば、普段遭遇する法執行対象の多くは小トン数の漁船あるいは貨物船で、1,000トンクラスの海警船はすでに大部分の任務完成に足り、排水量1万トンで、また大口径火砲を装備するこのような重武装の法執行船はほとんど先例がない。

中国海警に関して言えば、このような法執行船が照準を合わせる目標はすでに普通の違法船舶ではなく、それが照準を合わせるのは我が国の主権を侵犯する他国の法執行船泊に他ならない。

結びの言葉

中国海警船が他国と海上衝突を発生させる機会はどんどん大きくなり、もし海事法執行部門がさらに徒手空拳で任務を執行したら、ごく容易に衝突勃発後に人員の損失がもたらされる。このため将来、中国は遅れず海警船に自衛武器を配備するべきで、このようにすれば他国の気炎の増長をなくすこともできるし、我が国の法執行部門の士気を見せることもできる。(作者の署名:小浪)

(頑住吉注:7、8ページ目)日本の海上保安庁の大型巡視船


 これが日本の海上保安庁を意識したものであるのは明らかで、対抗策を考えざるを得ないでしょう。しかし海軍同様単純な建艦競争では明らかに不利です。


















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