中国の警察用拳銃

 警察関係者に近い筆者らしく興味深いエピソードがいろいろ含まれてます。

http://www.zgjunshi.com/Article/Class4/201405/20140512154527.html


我が国の警察は早急に92式9mm拳銃に大量換装する必要がある

建国後、我が国の警察用銃器の発展は非常に混乱した時期を経た。少なからぬ昔の警官はあるものは何でも使うしかなく、モーゼルミリタリー、十四年式拳銃、甚だしきに至っては手製の単発装填拳銃さえかつて我が国の警察用拳銃の身分をもって活躍したことがある。この分野では、甚だしきに至っては建国前の雑多なブランドの古い銃器が1990年代までそのまま使われた記録がある。

国家の建設が徐々に正規化に向かうにつれ、我が国の警察用拳銃もいくつかの主要な制式機種にまとめられ始めた。今日までの我が国の公務用銃器の種類のリストの中で、拳銃では以下のいくつかの機種が含まれる。54、64、77、92といった4種の自動拳銃、および05式リボルバーである。このうち54式拳銃はすでに基本的に完全に淘汰されているが、64および77式拳銃は依然広範に使用されている。ただしやはり新しい銃への交換を待つ段階になっている。このため我が国の警察用拳銃の予見できる未来における選択としては92および05式拳銃しかあり得ない。

1.短所ある64および77式拳銃

64および77式拳銃はいずれも小型拳銃に属し、それらの設計定型時の用途はいずれも中、高級将校の自衛、情報戦線など特殊業務人員のコンシールドキャリーしての使用がメインだった。このうち64式拳銃は我が国がドイツのPPK拳銃をコピー生産することを基礎に発展させて出来た改良型で、構造設計はすこぶる完備され、出藍の誉れと称するに堪える。信頼性と安全性がいずれも素晴らしいと評価されるだけでなく、スライドストップとダブルアクション撃発機能も比較的良好に使用の需要を満足させている。

64式拳銃をPPK拳銃と比較して不足なところは主に人間工学方面のディテールの問題である。例えばマガジンにフィンガーレストがなくなり、このことは少なからぬ射手に64式拳銃を握った時、小指の置くところをなくさせ、銃の操作コントロールに不利である。特に連続快速射撃時には。また改修後のグリップパネルの外形設計も理想的でなく、容易にスライドに後座時親指と人差し指の間を挟んで怪我をさせる。こうした欠陥はいずれも銃器の構造設計を変える必要はなく簡単に克服できる問題であるが、より遺憾なのはこれがずっと解決されていないことである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「PPK拳銃。フィンガーレストが付属したマガジンが分かる。国内ではこの設計がなくなっている。」)

64式拳銃と同じ弾薬種類を使用し、用途が同じな77式拳銃は、ファイアリングピン平行移動撃発原理がもたらす精度の優勢を除いて1つもいいところがないと言ってよい。すなわち、マガジン、グリップの角度の設計がマッチしないことが引き起こす給弾の不確実、ファイアリングピンがスライド後面から飛び出して顔や目に当たる、スライドストップ機能がなく、銃の中の弾薬を撃ち尽くしても射手に対し提示を形成できない、弾薬を装填した後でスライドを引きチャンバーに装填するプロセスが省略されている(頑住吉注:ちょっと意味分かりません。この銃はトリガーガードを使って片手でスライドを後退させてチャンバーに装填することはできますが、普通にスライドを引いての装填もできるでしょう)、64式のように銃を抜いた時に親指で勢いに乗じてセーフティを解除するのではなく、追加の動作を必要とし、甚だしきに至っては両手でやっとセーフティ解除でき、銃を抜いての反応速度が遅い、といったことである。

しかも最も致命的な一点は、この銃の安全性能が非常にまずいことである。チャンバー内に弾薬がある時、77式拳銃の外部に可動部品が突出して提示を行うことはない。射手は全く77式拳銃のチャンバー内に弾薬があるかないか、ファイアリングピンが撃発準備状態か否かを確認できない。もし射手が誤操作をしなくても、この銃はやはり非常に暴発しやすい。特にその最大のセールスポイントである片手での装填機能を使用する時にである。非常に多くの77式拳銃の可動式トリガーガードがわざわざ粘着テープで機能を殺されている。当然これはこの銃の製造が劣悪で、トリガーガードがしばしば後座するスライドと連動して手の指を打撃することとも関係がある。こうした問題はいずれも77式拳銃の実際の使用中の評判を64式に遠く及ばないものにさせている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

実践は64式拳銃の警務での使用の中には非常に大きな極限性がある、ということを証明している。この銃は元々特別業務人員に照準を合わせて設計されたため、64式拳銃は刑事捜査などの任務でコンシールドシャリーを必要とする、特に「非制式携帯」を実現する、例えばホルスターを脇の下、あるいはすねの内側に装着する時にはいずれもパフォーマンスが素晴らしい。もし警察官が長時間犯罪容疑者などの任務対象に接近しても、動作さえあまり大きくなければ、相手は常に警察官が携帯する64式拳銃に気付くことは非常に難しい。加えてこの銃のセーフティの設計は合理的で、銃を出す時に親指を勢いを借りて押し下げればすぐセーフティは解除され、反応が非常に速く、素晴らしい小型自衛拳銃と言うことができる。

しかし逮捕など進攻性の任務を執行し、拳銃が警察の威嚇、犯罪者殺傷の主要な、甚だしきに至っては唯一の手段となる時、64式拳銃のパフォーマンスは決して人を満足させなくなる。外形寸法が小さく、質感がきめ細やかな特徴は、一度は少なからぬ人(犯罪者も含め)をこの銃はおもちゃの銃、プラスチックの銃であると誤認させた。もし実銃と知ってもあまり重大視させなかった。このことは逮捕業務の抵抗を顕著に増大させた。犯罪者は警察官の警告の動作開始をあまり気にかけず、より多くの人が逃亡、逮捕拒否を選択し、甚だしきに至っては発砲後もそうだった。

常習犯、累犯がその名を聞くとすぐに震え上がる54式拳銃というこのフルサイズで大威力の戦闘用拳銃に比べ、64式拳銃が用いる弾薬は威力がずっと小さく、このことは2つの問題をもたらした。銃声とフラッシュが小さく、弾丸の打撃する物体への破壊効果があまり目を引くものではない、というものである。このことは64式拳銃の、犯罪者に対し直接の殺傷をもたらす前の、視覚や聴覚によって形成される感覚的器官への衝撃が54式拳銃に比べずっと小さいことを意味している。

かつてある事件の中で、警察が54式拳銃を用いて犯罪者の前の壁を狙って発砲すると、室内が耳をつんざかんばかりの銃声に包まれ、面積がコップの口大に達する弾による穴が直ちに犯罪者の抵抗の意志を破壊し、すぐに斧を捨てて投降した。もし64式拳銃を代わりに用いたら、この種の効果はずっと劣ることになる。こうした原因ゆえに、もし54式拳銃に人間工学的に良くないグリップが使いにくい、信頼性が高くなく容易に故障が起きるなどの欠点があっても、ひとたび比較的手を焼く状況にぶつかったら、例えば犯罪者が火力を有する可能性があると知ったら、時間が許す状況下では非常に多くの警察官が再度銃器庫の中から不使用状態で保存されていた54式拳銃を取り出すだろう。犯罪者を震撼させ、殺傷するためでもあるし、自信を強めるためでもある。

2.寸法的にやや長い92式拳銃

第一線の警務の、この種のフルサイズで大威力の拳銃に対する需要が最終的に公安部の2001年4.24会議を促した。この時の会議の目的は54式拳銃の後継者探しで、比較判断を経た後、最終的に92式拳銃の9mm口径型が選択された。

5.8mm口径の92式拳銃と比べて、9mm型はマガジン容量が5発少なくなっているが、弾薬の火薬の量の差異がその銃声をより大きくしており、銃を鳴らして警告する時の威嚇効果はずっと良く、より警察用に適しているだろう。92式拳銃は外形寸法も威力も54式拳銃に取って代わる要求を非常に良く満足させている。特に威力の上で92式拳銃のマズルエネルギーは54式拳銃に比べより高く、弾頭はより重く、断面積の寸法はより大きいが初速は逆に低く、犯罪者に対する制止作用がより顕著で、しかも過度の貫通を生じさせる可能性がより小さい。

実際本当に拳銃弾が犯罪者の体を貫通した後で他人を誤って傷つけた事件の発生は極めて稀に見るもので、逆に我が国の第一線の警察官が銃の威力や持続火力不足ゆえに本来なら避けられたのに犠牲となる状況が引き起こされることは相当に頻繁に見られる。54式拳銃が8発、64、77式拳銃がいずれも7発の装弾数であるのに比べ、92式拳銃の15発という装弾数は倍加を実現している。

第一線の人民警察官が任務を執行する時の条件は非常に複雑で、非常に多くの時予備マガジンを携帯する機会や条件は全くなく、銃撃戦は完全に銃内部の弾薬に頼る。54、64、77式拳銃などは銃を鳴らして警告した後は6〜7発の容量しか残らず、もし非常に多くの警察官が国産拳銃のマガジンの質を信用せず、マガジンスプリングの給弾無力を恐れてわざと1〜2発少なく装填しているという普遍的状況を考慮すれば、真に銃撃戦に用いられる弾薬はさらに少なくなるだろう。

2002年における成都の万年場銃撃戦では、2名の犯罪者が娯楽場で54式拳銃を用いて人を傷つけた後タクシーをジャックして逃走し、警察の検問に遭遇して双方に銃撃戦が勃発した。発砲した犯罪者がその場で射殺された後、もう1人の犯罪者は銃を捨てて投降した。だが当時警察はすでに全部の弾薬を撃ち尽くしており、一方犯罪者にはまだ9発の弾薬が残されていたのである。もし当時残る犯人が震え上がっていなかったら、恐らく何暁雨という烈士1人が犠牲になっただけでは収まらず、その他の3人の警察官も絶体絶命の局面に直面していただろう。

万年場銃撃戦は決して例外ではない。実際には80%の警察官の死傷が家の捜索、車両の検問の過程で起きている。この種の状況下では警察官の交戦の突発性、受動性が最も顕著である他、もう1つの問題も軽視できない。犯罪者が某いくつかの項目論証内に隠された虚構の前提のように、持続的に暴露し、かつあまり動かないという知能指数の低い生きた的では決してないということである。実際には非常に多くの犯罪者は非常に明確な戦術意識を持ち、不断に運動を保持し、隠蔽物や遮蔽物を探し、交通ツールを奪って逃走するなどの行為もしばしば見られて珍しくもない。

この種の状況下で警察の銃器の攻撃効率は大幅に削減され、相当部分の弾は目標をそれるのではなく防ぎ止められて命中できないのである。車に関わる犯罪の中だけでも、64、77式拳銃の弾が自動車内部の力を受け入れる構造、座席に防ぎ止められる現象は相当によく見られるのである。もし銃に充分な装弾数と貫通能力がなかったら、逮捕失敗ないし警察官の死傷はほとんど想像のつく結果である。

当然92式拳銃も決して完全無欠ではなく、公安部門も実際の使用中にこれに対し少なからぬ意見を提出している。湖南省の警察用射撃教材の中では92式拳銃の数種の欠陥が挙げられている。だがこのうち真に設計の欠陥に属し、かつ変更できないものは1つもない。絶対多数が工程と品質管理の問題なのである。

例えば「リアサイトの設計が幅広すぎて照準に不利である」というのは実は論争のある問題で、幅の広いリアサイトの大きな切り欠きは、射手が素早く目標を照準の範囲に収め概略的な射撃を行うのに有利なのである。だが精密な標的射撃に対しては何らメリットはない。そして「92式のバレルの下に吊り下げる形式の照準具は体積、重量が過大で携帯に影響する」も同様に何の道理もない。

まず拳銃のレーザーポインターは実戦の中で使用されることは非常に少ない。容易に暴露する他、もし何人かの人が何挺かの銃を同時に使用したら、極めて容易に高度に緊張した射手に混同を生じさせ、どのレーザーの点こそが自分のものなのかをはっきりさせなくする。もしグロック拳銃に似たような種類の隠蔽され小型精巧なグリップ内蔵式レーザー照準器に改造しようとしても、銃の基本構造には全く関わらない。これには技術上の障害は全くなく、92式拳銃自体とは無関係な体制の問題に過ぎないのである。

真に92式拳銃の使用に影響する欠陥は全て、我が国の小火器産業の現段階で比較的低い工程と品質管理水準によって引き起こされたものなのである。国産銃器は公差のコントロールが厳密でないため、各部品間の個体差が非常に大きい。全て組立段階で工員のヤスリ掛けなどの処理に頼った後、やっと1挺の銃器が正常に組み立てられることが保証されるのである。

例えば92式拳銃のマガジンの互換性は劣り、他の銃のマガジンと交換すると容易に装填されない、1発撃った後ジャムする、甚だしきに至ってはマガジンが脱落する状況が生じる。これはまさに工程の一致性の管理が劣り、標準化の程度が不足していることが引き起こした典型的な現象である。この種の病因はさらに少なからぬその他の問題ももたらしている。例えば異なる銃器の間で照準線の高さも同じではない。このことは射手が熟知しない銃を手にすると精密射撃さえできなくさせる。いくつかの連結軸部品はがたつき、外部に突出し、分解後の銃の組立を難しくさせる。銃の実際の使用中の反応、精度の現れが不安定になり、一部の銃器の故障率が比較的高いなどである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

実際にはこうした問題は外観からさえすぐ直接的に見て分かる。筆者は92式拳銃を初めて見た時、すぐその荒い表面仕上げ工程、組立の質に驚愕させられた。いくつかの製品はハンマーさえ顕著に一方にゆがみ、しかもこれは決して例外的なことではなかった。この種の現象は決して必ずしも銃の撃発の信頼性には影響しないが、筆者の何人かの警察官の友人が言うように、「この様子を見ることは人に余りにも不快に感じさせる。」

ある方面から言えば、こうした問題は我が国の小火器産業の技術と体制の全体的レベルがもたらしたものである。92がこうならその他の銃も例外ではないだろう。構造設計の差異ゆえにあるいは軽くあるいは重いというだけのことである。他の方面から言えば、我が国の小火器産業は相当に閉鎖的で、現段階のパフォーマンスをもし技術という角度から見れば決して正常ではない。このことは、もし構造設計を変えなくても、92式拳銃には将来まだ相当の進歩の余地がある、ということも意味している。

決して警察用に適していない警察専用リボルバー

05式警察用リボルバーの論証開始時期も2001年のことで、公安部門の92式拳銃導入とほとんど同時で、このため一度はこの銃が9mmx19弾薬を共用するとの情報があった。だが最終的に定型に至った05式警察用リボルバーは全く異なる2種のリムド弾薬を採用した。このうち普通弾薬は低エネルギー量の殺傷弾で、一方ゴム弾は致傷弾である。

05式警察用リボルバーの位置付けは非致命性武器

05式警察用リボルバー関連の宣伝を熟知する読者は皆覚えているはずだが、この銃は「中華警察用初の銃」として知られ、公安部が自ら投資してプロジェクトの論証、設計、生産、装備を組織的に行った初の銃器である。伝統的な慣例に照らせば、我が国が自ら装備する銃器プロジェクトの研究開発は必ず軍によって担当され主宰される。この種の背景の下で警察用銃器は既存の軍用銃をそのまま使うしかなく、このことはその中で公安部門が不可避的に「怒当接盤侠」(頑住吉注:意味不明)があった時、止むを得ずいくつかの設計が低劣で問題が深刻な、軍が淘汰した機種を引き継がざるを得なくさせている。77式拳銃、79式サブマシンガンはいずれもこのような銃だった。

軍と警察には銃器に対しそれぞれいくつかの異なる使用上の需要がある。これは客観的に存在する事実である。専用の警察用銃器の研究開発は、体制の進歩という角度から見れば、それが公安部門自身によるものでも小火器産業によるものでも、非常に前向きな意義を持つ突破性の試みである。だがもし過度に位置付けの差異や違いを強調したら、最終的な機種は技術および実際の使用パフォーマンスの上でかえって歴史的退化が出現してしまう。05式警察用リボルバーの暴動を防ぎ追い散らず能力は劣り、威嚇力は劣り、作戦能力が劣るのは全てこれにより引き起こされたものである。

05式警察用リボルバーの主要な特徴は非致命性ゴム弾を配備したことである。だが対暴動弾薬の中でゴム弾は論争が非常に大きい弾薬の種類であり、少なからぬ国がすでに使用を禁止している。原因はゴム弾の弾頭が比較的硬く、変形の幅が小さく、飛行速度が高すぎて、人体に命中するとやはり容易に死に至らしめる、障害が残るなどの状況が起き、対暴動武器の設計、使用の初志に違反するからである。だがもし速度が低すぎればまた人体を打撃する充分な運動エネルギーが欠乏し、目標に対する停止作用が弱くなる。

05式警察用リボルバーのゴム弾は弾頭の体積と重量が小さく(2.9gしかない)、さらに加えて初速が低いため、実際の使用時に一種「武術が西洋式の銃を破る」の義和団式の場面が出現している。例えばある室内の捕縛の中で、犯罪者は20発余りのゴム弾を受けても依然停止せず警察官に向け突進する歩みを止めず、最終的に警察官に喉を押さて倒され、制圧された。

増して作戦機能の上では、リボルバーは自動拳銃とは全く比べられない。6発の装弾数もまだ2番目で、弾薬を装填する、抜くことこそ最大の問題である。射手が自動拳銃を使用する時、この過程には2〜3秒しか要さず、甚だしきに至ってはさらに短い。右手の親指でマガジンキャッチボタンを押せば、撃ち尽くされたマガジンはすぐ自然に落下し、一方この時左手はすでに予備マガジンを抜き出している。新たなマガジンを挿入した後、射手が右手の親指でスライドストップを押し下げるだけで、スライドはすぐ自動的に復帰し、弾薬を押し動かしてチャンバーに入れ、射撃が継続できる。

一方実際の応用は、05式警察用リボルバーの弾薬交換の時間は10〜15秒にも達することを証明している。リボルバーは弾薬を抜く時、右手の親指でシリンダーラッチを前に押し、シリンダーを左に向かってスイングアウトした後、銃口を上に向ける必要がある。左手はシリンダーのエジェクターロッドを動かし、これでやっと薬莢を全部落とすことができる。その後射手は銃口を下に向け、左手でローダーを取り出し、弾頭をチャンバーに正確に向け、ローダーのつまみを回して弾薬をリリースしてチャンバーに入れる。その後左手でシリンダーをスイングして戻す。

05式警察用リボルバーの弾薬交換時間は全く長すぎるので、警察拳銃の速射訓練審査基準が全てそのまま使われることはなく、このため現在05式警察用リボルバーの射手は15秒以内に銃を出し、掩体に入り、15m離れた上半身ターゲットに6発中3発命中させることしか要求されておらず、それでもう審査合格と評価される。

05式警察用リボルバーの弾薬交換手順は非常に面倒である(頑住吉注:これは本来キャプションでは)。

リボルバーの弾薬交換が遅いという欠陥は全く克服することができない。アメリカのリボルバーの早撃ち手は少なくなく、世間をあっと言わせる技巧を見せ、アメリカ人に大いに愛されているが、1986年のマイアミ銃撃戦でFBI人員が2名死亡、5人負傷して以後、アメリカの法執行機構も同様に自動拳銃を用いてリボルバーを全面的に淘汰した。

絶対多数の警察官が拳銃を用いて発砲する距離が7〜10mという状況に直面して、ひとたび銃を鳴らして警告した後、残る3〜4発が命中しなかったら、あるいは命中したが目標が攻撃能力を喪失しなかったら(これは05式警察用リボルバーの弾薬の威力を考慮すれば極めてあり得ることである)、警察は次にはどうするべきなのだろうか? 筆者は多くを考えたくない。

東トルキスタンの脅威が不断に延伸し、我が国国内の地域にまで輻射するにつれ、治安形勢の変化は警察装備レベルに対してもどんどん高い要求を提出している。05式警察用リボルバーは重任を担い難い。92式拳銃の普及加速こそが警察により有効に犯罪とテロ攻撃を抑止させ、より良く群衆、一般民の生活の平安を維持保護できるのである。


 92式拳銃の製造の粗雑さに関する記述が一番印象的でした。もちろんこうした生産技術の問題は他の兵器にも多かれ少なかれあると思われます。






















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