戦車関連2題

 まず何度も取り上げていますが「中国のVT-4はロシアの『アーマタ』に勝る」説関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150702/19940563.html


ロシア:中国のあらゆる現代戦車はフランスの機器を装備している!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国のVT-4メインバトルタンク」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

「透視ロシア」6月24日の情報 「アーマタ」新型戦車の赤の広場勝利記念祭閲兵式への出現はドミノ作用を引き起こした。これが始まるや中国の専門家は購入の興味を示したが、1週間過ぎただけで中国の戦車を生産する北方工業社はもう中国メディアが発表した一連のアーマタの質に関する秘密を明かす文章を引用し、中国製「VT-4(MBT-3000)」戦車の性能はより優越しているとした。ロシア商業諮問(RBC)専門メディア株式会社は北方工業の情報を報道したが、読者は今に至るもまだロシアの戦車と中国の戦車の性能の対比に関する客観的評価を見ることができていない。

「アーマタ」を批判する文章は最初中国の著名な軍事雑誌「兵器」に出現した。その後北方工業社はそのミニブログの中にこの文章を転載した。その後中国のメディアが次々に転載した。北方工業社はそのミニブログの公衆の場の中に「VT-4」戦車の機動性、火力、自動化装置、価格にはより優勢がある、と書いた。北方工業社は文章の中で最後に総括し、全世界の戦車に対する需要は低下中であり、各国は購入価格が安く、質が欧州およびロシア製品に劣らない中国戦車をより購入する傾向になる、としている。

「アーマタ」の秘密

「アーマタ」戦車のメーカーであるウラル車両工場公共関連会社の副社長Aleksey Zharichは、「透視ロシア」記者に対し、自分は中国の同業者がインターネット上に発表した非公式情報を評価することにはいかなる意義もないと考える、と語った。

ロシアの独立した装甲軍事技術専門家も自らの視点を詳述し、「アーマタ」が閲兵式のリハーサルの時にエンストした原因はまだ依然として完全に調査によりはっきりしてはおらず、これは戦車操作手の訓練水準不足がもたらした可能性があり、何故なら「アーマタ」はまだ試験と最適化の段階にあり、戦車手たちもこの段階で新装備の操作を学習しているからだ、と考えた。このため、テスト機種にとって技術的偏差が出現することは正常なことだと言える。「アーマタ」戦車の走行部分およびエンジンの効率に言及した時、戦車専門家のAleksey Khlopotovは、「アーマタ」は重量が50トンに達し、その走行部分の設計上の搭載負荷能力は65トンである、と指摘する。つまり将来のために15トンの搭載能力の備蓄を留保してある。しかもこれはさらにでこぼこの地形、55〜60kmの平均時速をもって計算したものである。「アーマタ」の懸架装置は操作可能で、このことはその非常に大きな運動範囲内の平穏性と弾性を確保している。ロシアの設計者がスプリング架構造の中に使用した特別に持つ技術はシステムの信頼性と防御性を保証している。この点は現在流行の液圧気動懸架(インドの「アージュン」戦車、日本の「10式」戦車)より優れている。

伝動システムはより安く、効率はより高い

「アーマタ」戦車の伝動装置の状況はこれに似ている。Aleksey Khlopotovは、近代化された同類製品に比べ、その構造は簡単で、重量はより軽いが、効率係数と信頼性はそれにもかかわらず現在最も先進的と公認されているドイツのRenkおよびそのフランスの分社SESMの液圧伝動装置より優れている、と考える。ロシア軍装備の中の新メンバー「アーマタ」の心臓は全く新しい2V-12-3Aエンジンで、戦闘条件下で重量50トンの戦車のために1,500馬力の動力を提供し、それを加速して移動させることができ、この点はこれまで出力:重量比最強だった「T-80U」ガスタービン戦車さえも達成できない。

一方中国戦車エンジン製造業の発展状況は全く異なる。「VT-4」戦車が登場した原因は中国に高品質な自ら生産する戦車用ディーゼルエンジンがなかったことである。さらに重要なのは、「VT-4」は「VT-1A」の改良型であり、「VT-1A」はまさに「ZTZ-96」戦車の輸出型で、すなわち中国・パキスタン合同研究開発の、ウクライナのエンジンを装備したアリ ハーリド戦車(MBT-2000)だということである。ウクライナが「6TD」エンジンの提供を拒絶した後、輸出を保証するため北方工業社は止むを得ず緊急に「VT-1A」の構造を改修して中国製の戦車エンジンを装備したのである。

17%優越する戦車砲

ロシアの専門家は「アーマタ」の火力を討論する時、「T-14アーマタ」戦車に装備される2A82戦車砲は、国外の同類製品に比べて性能が17%優越する、と指摘した。その擺動部分(頑住吉注:揺れ動く、などの意味で、たぶん砲塔と連動して動く部分であって車体に固定された弾薬関係の部分は含まない、という意味では)の重量は3,000kgで、砲口エネルギーは15.3メガジュールに達する。比べると2A46の重量は2,500kg、砲口エネルギーは10.2メガジュールである。現在最も優秀な戦車砲は「レオパルド式-2A6、2A6M、2A7」戦車のドイツ製Rh120/L55であり、重量は4,160kgに達するにもかかわらず砲口エネルギーは13.03メガジュールしかない。このためロシアの戦車砲は重量がより軽く、火力がより強いのである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

純国産の「アーマタ

ロシアと中国の戦車は照準器と夜視設備の中の熱成像カメラ方面の状況は大差ない。中国のあらゆる現代戦車はフランスのSagemグループの機器を装備している。ロシアは輸出型だろうが本国の部隊に装備する改良型だろうが、装備するのは全てTHALESグループの熱成像基本モジュールである。西側の技術を吸収するのと同時に、両国はいずれも自ら類似の機器を生産することを開始し、ロシアはTHALESの製品に近いものの生産を掌握しているだけでなく、さらにより先進的な製品を登場させており、「アーマタ」に装備されているのはまさにこの機器である。このため、「アーマタ」戦車にはいかなる輸入ユニットもない。明らかに、「アーマタ」が技術の上で中国のVT-4に立ち遅れているというのは詳細な比較が欠乏した見方である。だが北方工業社は価格と輸出の前途の見通しにおける判断の上では疑いなく正確である。中国戦車の輸出の前途の見通しはより良い。ロシア戦車はその前身の「物は良くて廉価」さには及ばず、輸出型は少なくとも4〜5年待つ必要もある。「VT-4」がもし今後1から2年内に輸出型を登場させることができれば、急速に市場を占領できる。だが中国戦車は現在までのところまだ1両しかお目見えしておらず、しかも国際武器展では今に至るもまだ実物が展示されたことはない。


 よほど腹が立ったようで冷静を装いながらしつこく反論しているという感じですが。これまでの記事との重複部分も多いですが戦車砲の具体的データなどは初めてで興味深かったです。

 次は上の記事にもちょっとだけ登場したインド戦車関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150702/19943539.html


解放軍の大佐、アージュン戦車を盛んに誉める インドのネット仲間:中国は買うべき!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドの強化版アージュンの作戦写真が明るみに 楔型装甲、先進的な砲照準装置を配備」)

【グローバル軍事報道】 インドの「経済時報」は6月29日、最近インドの記者は中国装甲兵の最高学府を訪問した、と報道した。インドの「経済時報」記者は興奮げに、視察の期間、中国軍はインドの「アージュン」戦車を盛んに誉めた、と書いた。装甲兵工程学院副院長は、アージュン戦車は「非常に良く、インドの国情に適している」と賞賛したという。

インドメディアの報道の中の、中国軍がインドの「アージュン」戦車を盛んに誉めたことは、インドのネット仲間の熱烈な討論を引き起こした。多くのインドのネット仲間は興奮して次のように書いた。遠くない将来にインドの多くのものは中国に絶え間なく賞賛させるだろう。「インド製造」計画の推進と共に、インド国防製造業は中国を超える可能性が高い。事実、中国は依然忙しくその初の空母を試験しているが、インドはすでに第4隻目の空母を建造中だ(第1隻目はすでに廃品場へ送られた)。このことは充分にインドの戦備を説明する。

悲観的な表明をするネット仲間もいる。我々の国防製造業ははるかに立ち後れており、何十年も必要としてやっと中国に追いつける。誰も49%の持ち株権のために技術移転しはしない。中国人はおおいにインドに調子を合わせたのであり、しかも世界クラスの戦車だとは言っていない。我々はつけあがらされてはいけない。明らかに中国人はインドを世界で最もゴミなメインバトルタンクに留めることを希望している。軍はすでに新たな戦車の入札募集を開始した。一方我々は何とゴミ戦車に対し大いに感動している。

一方一部のネット仲間の回答はより直接的である。「本当か? まさか皮肉ではないだろうな? (頑住吉注:もし本当だというなら?)中国はアージュン戦車を輸入すべきだ。」


 「インドの国情に適している」というのは確かに皮肉にも聞こえますな。

























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