トルコ大統領訪中で紅旗ー9導入に動き?

 日本には去年首相時代に来てますが今回訪日の予定はないようです。関連の記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20150729/20096898.html


トルコ大統領今日訪中 改めて「紅旗-9」ミサイル購入を注視へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「トルコ大統領エルドアン」)

中国国家主席習近平の招待に応じ、トルコ大統領エルドアンは29日、中国に対し期間2日の国事訪問を行う。彼は出発前、中国との戦略的協力関係を強化することを希望する、とした。一方中国の紅旗-9ミサイル防衛システムを購入するか否かに対しては、彼はトルコサイドが開放的態度を持つことを表明した。

エルドアンはトルコ大統領就任以来初の訪中で、彼に随伴して来訪するのは100人を超える商務団体である。エルドアンは出発前の記者会見で、トルコと中国は2010年にもう両国の戦略協力につき一致を達成しており、トルコ・中国戦略協力プロセスを加速させ、両国の重要項目の協力の歩みを加速させることを希望する、とした。

関心を集める遠距離防空システム購入問題に関しエルドアンは、最も適した入札は中国から来たが、事態の発展はいくつかの遅延をもたらし、自分の今回の訪中はこの件を改めて注視することになる、とした。

トルコ大統領エルドアンは言った。「我々は今回の訪中の中で関連の事項を検討し、この受け入れ可能な競争入札の方案を充実させ得るいかなる提案も我々は全て歓迎する。何故なら最も重要なのは両国の互恵互利だからだ。」

NATOメンバー国の身であるトルコは、2013年に中国精密機械輸出入総会社が生産する紅旗-9防空システムを選択し、契約の総額は34億アメリカドルだった。だがアメリカおよび西側諸国は、NATOのシステムと互換できるか否かに疑問を表明し、トルコ政府は圧力の下に、中国の入札はまだあらゆる要求に符合し得ず、改めて入札を募集すると指摘した。

また対テロ協力は今回の中国・トルコ指導者面会のもう1つの主要な議題であり、エルドアンは、トルコは中国とテロリズムの打撃につき会談を行い、両国が共通の利益のために意見の一致を達成することを希望する、とした。

トルコは最近過激組織イスラム国に向け空襲を発動し、同時にイラク北部のクルド労働者党の武装営地を掃討した。エルドアンは、NATOにはメンバー国の国土防衛を支援する義務があり、もしトルコに対する襲撃が持続するならば、クルド人との和平プロセス推進を不可能にする、と重ねて言明した。

またエルドアンは、イスラム国組織の脅威を排除した後、トルコとシリアの国境に安全区域を設立し、シリア難民を収容することをアメリカ当局者と討論中だ、と事実確認した。

フェニックステレビ 総合報道

(頑住吉注:2ページ目)習近平がトルコのアンカラでトルコ大統領エルドアンと会見

(頑住吉注:3、4ページ目)中国の紅旗-9遠距離対空ミサイル


http://military.china.com/critical3/27/20150729/20097046.html


トルコ大統領訪中に深遠な哲理あり 紅旗-9プロジェクトに新たな転機、曙光が現れる

トルコというこの国は中国にとって愛憎相半ばと言え、長期および近い時期のいくつかの行き交いは両国に、相手方を仔細に注視せざるを得なくさせている。ちょうど非常に多くの中国人が、トルコが数百のウイグル人を受け入れた一件に対し憤りに満ちて不平を言っている時、中国・トルコ関係はそれにもかかわらず突然新たな転機を迎えている。トルコのDaily Sabahニュースネットの報道によれば、トルコ大統領エルドアンは29日中国に到着し、期間2日の国事訪問を開始する。今回の訪問はエルドアンが去年8月にトルコ大統領に就任して以来初の訪中で、彼がトルコ与党である正義と発展党主席を担当して以来第3回目の中国行きでもある。あるメディアは、中国・トルコ双方はトルコが新疆に関わる立場、トルコによるミサイル防衛システム購入、および両国の経済協力などの問題につき会談を行う可能性がある、とする。エルドアンに随伴し訪中する団体には100名あまりのトルコ商業界の人物が含まれる。ある情報は、エルドアンと中国サイドの指導者は30日に北京で行われる「中国-トルコ経済貿易フォーラム」に共に出席する計画である、とする。

トルコと言うと、人々の印象が最も深いのは十何年か前、中国がウクライナから初の空母プラットフォーム「ワリヤーグ」号を購入して帰国する途中、唯一の黒海出口の海峡を支配する国であるトルコのあらゆる手段でのいやがらせに遭い、中国が秘密兵器移転協定を結び、トルコに対する旅行を拡大する承諾をなし、10億アメリカドルの安全保証金を払った後、やっとトルコによって解放されたことである。また少し前、このNATOメンバー国のある兵器購入入札募集活動の中で、中国が競争入札に参加した紅旗-9遠距離対空ミサイルのコストパフォーマンスが突出していたため、トルコによって「入札勝利」が宣言されたが、関連の正式協定がそれにもかかわらず今に至るまで2年以上遅延しても締結されていない。そしてトルコに対する最近の情報は、同国が中国の断固たる反対をかえりみず、タイに偽のパスポートで滞留する数百人のウイグル人ら中国から密出国してきた人のトルコ受け入れを強行した、というものである。また中国が何人かの犯罪容疑者であるウイグル族の人を引き渡させ帰国させる正当な行為に対し、非常に多くの過激なトルコ民族主義組織が政府の黙認の下に、トルコを旅行する中国人を標的にしたデモ行進や暴力的な活動を行っている。たちまちのうちに、より多くの中国人にこの「突厥の直系の末裔」と自賛する非ヨーロッパ非アジアの国の暗い一面を見せ、皆にこのしばしば言うことと違うことをする国をしっかりと覚えさせもした。

当然トルコがこのように中国に対応しても、依然中国によって礼をもって対応される。経済貿易協力領域で、中国・トルコは近年来発展を持続し、双方の貿易額はすでに連続3年300億アメリカドルに近づき、中国はすでにドイツのすぐ次のトルコの2番目に大きな貿易パートナーとなっている。中国の、トルコの交通、通信、航空宇宙、新エネルギー源などインフラ建設プロジェクトの上での投資は日増しに増大している。旅行方面では中国はすでにトルコを優先目標に列し、毎年必ず数十万人がトルコに旅行に行く。最も重要なカギは、トルコが非常にきっぱりとしたアジアインフラ投資銀行の創始メンバー国で、第1グループでこの中国が主導する世界金融機構に加入し、しかも中国がさらにトルコを「一帯一路」の重要な節目となるポイントに列し、陸路でも海路でもトルコと密接な関係があることで、これにより中国とトルコの関係および中国のトルコに対する非常に大きな期待が見て取れる。しかも、トルコはさらに上海協力機構加入を申請しており、この方面でも中国・トルコ両国に非常に多くの共通の言語がある(頑住吉注:通じるところがある、くらいの意味ですかね)と信じられる。

だが中国・トルコの最も深い協力はやはり軍事領域に体現されるのかもしれない。以前中国空軍はトルコの招待に応じ、かつて4機のスホーイー27戦闘機を派遣してトルコに赴かせ実戦演習に参加した。結果がどうであろうと、これは中国戦闘機初のこんなにも遠い距離を飛び越えてのNATO加盟国空軍の軍事演習への参加であり、その意義は推して知るべしである(頑住吉注:はっきり書けないみたいですけど悪い結果が出たということらしいですね)。しかもここ何年か以来、中国のトルコに対する兵器販売もほとんど絶え間がなく、中国の大口径ロケット砲や短距離ミサイルはすでにトルコの正式装備になっている。さらに重要なのは、トルコの対空ミサイル入札募集の中で、中国の紅旗-9がリードを奪い、最大の勝者となったことである。外界の噂は絶えず、中国のミサイルは単にトルコがアメリカやヨーロッパと駆け引きする道具であるとしている(それにもかかわらず両国の関連の方面の関係は中断されていないが)。何故ならトルコ軍がもし本当に中国のミサイルを購入したら、その直面する困難も目に見えており、NATO加盟国にとって基本的に敵である国の重要な軍備システムのNATO体制内への導入は、そのもたらすリスクと抵抗が相当に大きい可能性があるからである。だがトルコが妨害を排除した後、事情には皆いずれもが受け入れられる結果があるだろうと信じる。

 今トルコ大統領エルドアンの第2の任期が始まってほどなく(頑住吉注:実際は第1期で、首相時代とごっちゃになっているようです)、もう正式訪中を選択した。トルコと中国には対テロ領域で協力を行う願いもある。双方はいずれも「三股勢力」(頑住吉注:テロリズム、分裂主義、宗教過激派)の被害者であり、この方面で共通認識がある。またトルコは中東地域の変化の形勢につき中国と見方の交流を望み、例えばイラン核問題解決後地域の政治力量に微妙な変化が出現したこと、シリア問題、「イスラム国」過激組織などである。しかもトルコは今年のG20の当番主席国である。中国は次回の挙行を担当し、中国・トルコは今回G20サミットの議題に関わる可能性があり、双方にはこの上で多くの意思疎通できる内容がある。最も重要なカギは、エルドアンが28日訪中の前に次のように言ったことである。「中国とはトルコのミサイル防衛システム購入関連の事項を討論することになる。中国は最初からもう最も受け入れられる弾道ミサイル(ミサイル防衛システムの部品)の価格を提示しているが、後にいくつかの問題が出現した。我々は訪問の期間にこの問題を討論する。」 1つの純粋な兵器販売が、一国の大統領によって訪中前自ら言及されたことは、トルコのこれに対する重視の程度を見て取るにも足り、トルコ大統領の今回の訪中に重大な問題発生があるだろうことも説明するのに足りる。

ごくあり得ることとして、今回のトルコ大統領エルドアンの訪中手配は尋常ならざるもので、中国が彼の紅旗ー9実弾演習視察を手配し、もって自らこのミサイルが本当にいいものだと体得させる可能性がある。しかも、以前はいずれも両国の軍の間の接触で、トルコサイドは中国の勝利獲得を宣言したが、トルコ政府最高層の直接関与はなかった。今トルコによる中国の紅旗ー9ミサイル購入の一件に関し、トルコ大統領エルドアン訪中時に正式に議事日程に入れられ、両国上層は最終的にこの交易の最終的な行方を決定することになる。この34億アメリカドルに関わる大規模契約が、30日の会談の中で正式に達成される可能性が高いことを説明するに足りる。これは歴史的な時になるだろう!

もし中国が成功裏にトルコのこの巨額の発注を手にしたら、このことは中国の軍事技術が国際市場に向かう契機となり、さらには中国の先進技術が西側の伝統的な国家入りする初のケースとなる。NATOメンバー国であるトルコは中国戦略武器購入問題の上でいくつかの圧力に直面するだろうが、今回紅旗ー9は勝利への切符を握っており、中国・トルコ関係は新たなる章を切り開くことになる!


 訪中は昨日で終わったはずですがこの件に関する速報はまだ入っていないようです。ということは重大な 進展はなかったということでは‥‥。














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