中国軍艦の尖閣への接近事件 中国はどう伝えているか

 その意図も現在はっきりしていませんが。

http://news.china.com/international/1000/20160610/22842766.html


安倍早朝1時に人によってベッドの上で呼び起こされる:中ロの軍艦が来た

端午節、東海に再度波乱が起こった。日本メディアは、9日早朝、中ロの軍艦が初めてかつ同時に釣魚島付近海域に出現し日本の軍艦と対峙した、とする。日本の首相安倍晋三は3点の緊急の指示を出し、日本サイドはさらに緊急に中国駐日大使を呼んだ。

安倍首相は助手(頑住吉注:補佐官ですか)によってベッドの上で呼び起こされ、すでに9日早朝1時を過ぎていた。ぼんやりした中で彼は報告を聞き、これは「中国の軍艦が尖閣諸島近海に入り、しかもさらにロシアの軍艦がいる」というものだった。

電話を受け終わり、安倍首相は完全に醒めた。

「尖閣諸島」は日本語の表現で、中国語の名称は「釣魚島」である。

日本の防衛省が安倍首相に提供した報告は次のように言っていた。今日早朝0時50分頃、中国海軍の1隻の駆逐艦が尖閣諸島の久場島北東の日中隣接海域に入った。一方この前の8日夜9時50分頃、ロシアの3隻の駆逐艦も久場島と大正島の間の日中隣接海域に入った。中国海軍軍艦が尖閣諸島付近の日中隣接海域に入るのは初めてで、しかも中ロ両国の海軍軍艦が同時に隣接海域に出現するのも初めてである。

安倍首相は直ちに質問した。「海上自衛隊の現場の軍艦は何隻いるか?」 得られた回答は、2隻あり、1隻は護衛艦「せとぎり」号、もう1隻は護衛艦「はやかぜ」号だ、というものだった。

「せとぎり」号は就役してすでに25年を超える老艦で、コードナンバーは「156艦」、排水量は3,500トン、現在海上自衛隊第3護衛群第7護衛隊に属し、基地は北海道に近い青森県の大湊市にある。何故基地を遠く離れた釣魚島付近海域に出現したのか? これは1つの謎に違いない。だがある情報は、「せとぎり」号は中国海軍専門に対応する「専業艦」で、今年3月、南海に行き、かつベトナムのカムラン湾を初訪問したばかりだ、とする。「はたかぜ」号は4,500トンあり、コードナンバーは「171」艦であるが、1986年就役の老艦で、すでに30年たっている。

安倍首相は報告に接した後、直ちに3点の指示を出した。第1に、不測の事態の発生を予防するため、各省庁が緊密にコンビネーションして真剣に対応すること。第2に、アメリカなどの関係国と緊密に連携協力すること。第3に、全力を尽くして警戒と監視を強化すること。

安倍首相の指示に基づき、首相官邸の危機管理センターは直ちに「中国海軍艦艇の動向情報連絡室」を設立し、中ロ軍艦関連の情報を収集した。一方防衛省も直ちに最高軍事幹部会議を召集し、対策を研究した。万一中ロ両国軍艦が釣魚島12海里の「日本の領海」に進入したら、どうするべきか?

防衛省はP-3C偵察機を緊急出動させて中国とロシアの軍艦に対し追跡と偵察を行い、中国の軍艦は中国が自ら研究開発、製造を行った最新型で最も近代的なミサイル護衛艦だということを発見した。防衛省は、このようなミサイル護衛艦は中国に2隻しかなく、それぞれ「温州526艦」と「馬鞍山525艦」で、排水量は4,000トン、艦対艦および艦対空ミサイルを配備し、さらに高射砲と魚雷があり、いずれも東海艦隊に属する、とする(頑住吉注:試験的な性質である054の後に改良型の054Aが出現して22隻も就役しており、当然こちらが最新型で最も近代的、かつ主力です)。一方ロシアの3隻の軍艦は、それぞれウダロイ級駆逐艦、補給艦、外洋タグボートである。

日本海上保安庁の画定した概念によれば、「日中隣接海域」は釣魚島からの距離12海里から24海里の間の海域を指す。中ロの4隻の軍艦は共にこの海域に出現し、日本海上自衛隊の「せとぎり」号および「はたかぜ」号をてをつかねて無策とさせた。万一この4隻の軍艦が共に釣魚島から12海里の「日本の領海」に進入したら、「せとぎり」号と「はたかぜ」号は袖手傍観することしかできず、何故ならその他の軍艦が長崎や沖縄からやってきても間に合わないからである。しかも「せとぎり」号と「はたかぜ」号がスクランブルを強行したら、意図せず戦闘が発生する可能性がある。このため、防衛省が海上自衛隊に与えた緊急命令は、追跡監視警告、だった。そこで、「せとぎり」号は不断に無線を通じ中国軍艦に向け呼びかけ、「はたかぜ」号はロシア艦隊を追跡して呼びかけ、中ロの軍艦に隣接海域を離れるよう要求した。だが、防衛省は中ロ軍艦の回答の状況を明らかにしていない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

釣魚島付近海域の現場では、当然ムードが緊張した。日本政府は何としても中国軍艦を隣接海域から離させる必要がある。そこで、早朝1時15分、日本の外務省アジア太平洋局長の石兼公博は電話をかけて中国駐日大使館公使の劉少賓に抗議を提出し、中国軍艦が直ちに離れるよう要求した。首相官邸は、これはまだ強さが足りないと考えた。そこで早朝2時、日本の外務省事務次官(常務副大臣)の斎木昭隆は中国駐日大使の程永華をベッドから起こして外務省に呼んで抗議した。外務省は、程永華大使はその場で、「釣魚島は中国固有の領土で、中国サイドは日本の抗議を絶対に受け入れない」とした、と明らかにした。

隣接海域を2時間あまり航行した後、早朝3時10分頃、中国の軍艦とロシアの軍艦はほとんど同時に中日隣接海域を離れた。日本政府の上下はこれでやっとほっと一息ついた。

中ロ両国の奇襲行動に対し、アメリカ政府はどう見ているのか? 日本のテレビ局の駐ワシントン記者は緊急にアメリカ国防省にインタビューした。国防省の回答は、「艦艇は国際海域を航行しており、我々は特別のコメントをしない」だった。

早朝、日本の各大手テレビ局は次々に報道した。だが多くが強調したのは「中国の軍艦」だった。

中ロの軍艦は何故突然釣魚島付近海域に出現したのか? これは日米印三国海軍が明日九州付近海域で合同軍事演習を行うことと関係があるのかもしれない。日米印三国合同演習の海域は長崎県佐世保の日米海軍基地と沖縄県の間に位置し、この海域は中国海軍艦隊が太平洋に進出する唯一のルートで、日米印三国はこの海域で初めて演習を行う。

日本の防衛省は、もし中ロ両国が同時に釣魚島付近海域に出没したのが偶然の一致でなく、日米印三国軍事演習に照準を合わせた合同の対抗的性質の行動だったら、この事態が非常に深刻であることが際立つ、と語る。(北京晨報ネット 作者:徐静波)


 私はよく練られた行動ではないと思いますね。沖縄の事件により県民の米軍に対する怒りの声が高まっていた中、中ロが合同で日本に強烈な脅威を加えてきたとなればやはり強大な米軍のプレゼンスが必要、という声が強まることになり、このタイミングは特に中国にとって明らかに不利ですから。

















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