中国の無人機関連小ネタをまとめて

 中国の無人機関連で興味深いものがいろいろあるのでまとめてお伝えします。まずはこれを。

http://military.china.com/news/568/20121119/17537488.html


台湾メディア:中国の「翼竜」無人機はすでに部隊に引き渡され使用されている

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の『翼竜』無人機、珠海航空展に登場」)

中国は2012珠海航空展に「翼竜」無人機の実機、および新型標的機「青狐」を展示し、中国の無人機の発展がまさに足を速めて西側を追いかけていることをはっきり示した。

台北の「中央社」11月18日の報道によれば、成都飛行機設計研究所無人機部部長の房元鵬は、「2005年に研究開発し、2007年に初飛行し、現在ではすでに多くのユーザーがいる。」とし、「翼竜」無人機がすでに部隊に支給され使用されていることが事実と認めた。

報道は指摘する。「翼竜」無人機は外形がアメリカの「プレデター」無人機に似ており、最大飛行高度は7,000m、最高時速280km/h、最大航続時間20時間、200sの小型爆弾が搭載でき、偵察、攻撃、対テロなどの任務を執行する。

別の機種である「鷂鷹」III型無人機は、8,000mの高空で偵察、通信、観測の任務が執行でき、航続時間は24時間に達し得るとされる。SH-1型無人機はステルス性能を標榜し、防御突破能力が高い(頑住吉注: http://pic.mil.sohu.com/group-241818.shtml#g=241818&p=2241143 )。

報道は、現場ではこの他、「旋風偵察兵」という名の超小型無人飛行機が展示された、とする(頑住吉注: http://news.qq.com/a/20121116/001607.htm#p=1 )。外形はまるで小型衛星のようで、垂直離着陸でき、最大飛行高度は3,000mである。もっぱら小部隊の市街戦、密輸取り締まり時の偵察用に提供される。その他に展示された「天翼」I型、「夜鷹」などの無人機は過去すでに何度も展示に参加しており、中国無人機技術の持続的進歩をはっきり示している。


 確かにパクリっぽい外形のものが多いんですが、オリジナリティのあるものもかなり登場してきているようです。「翼竜」がすでに部隊で使用されているなら、尖閣上空に飛来するのも時間の問題でしょう。

http://military.china.com/news/568/20121119/17537197.html


中国、パキスタンに無人攻撃機販売を予定 2発のミサイルを搭載可

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「外国メディアがパキスタンに販売されるとする中国のCH-3無人攻撃機」)

【AP通信社パキスタン、カラチ11月17日電】 アメリカがパキスタンへの武装無人機提供を拒絶した後、失望したパキスタンは秘密のうちに自分の武装無人機の研究開発を強化中だが、その初期の試験は精密兵器と先進的制御誘導技術が欠乏している状況下では非常に困難である。

中国はすでにパキスタンに向けて中国が研究開発した武装無人機を販売したいと表明している。だが一部の業界内の専門家は、中国が製造した武装無人機の性能がどうかはまだ非常に言いにくい、とする。中国はパキスタンの最も親密な同盟国の1つで、アメリカの最大の敵の1つでもある。

パキスタンサイドはかつてアメリカに武装無人機の提供を要求した。こうすればより有効にタリバンなどの武装分子を打撃できるというのだったが、アメリカはパキスタンが本当に無人機を使ってアメリカの敵を打撃するのか否かと疑い、このため技術がデリケートだという理由で拒絶した(頑住吉注:デリケートというのは砂や湿気に弱いとかではなく政治的に、というニュアンスのようです)。

先週、南部の都市カラチで国防展が開催され、パキスタン首相ラージャ・パルヴェーズ・アシュラフは、アメリカの拒絶に遭ったため、パキスタンは中国の援助を得ることを希望する、と暗示した。

アシュラフは、「パキスタンも中国・パキスタン安全保障協力から利益を得、アメリカの公言しない技術封鎖を打破できる。」と語った。

一部の国内無人機研究開発作業に参与する軍事および文民の官僚は、パキスタンサイドはずっと努力して武装無人機の研究開発を自ら行っている、とする。この作業は機密に関わるため、これらの官僚はいずれも名前を漏らさないよう要求した。

パキスタンは7〜8か月前に「隼」式無人機を使った武器試験を開始した。あるこの秘密研究作業を知る文民の官僚は、「隼」式無人機はパキスタン空軍が使用するイタリア製無人偵察機であり、ロケット弾が搭載できるように改装が行われている、とする。彼は、パキスタン軍はさらに本国の最新型「シャープル」無人機に対しても類似の試験を行っている、と語る。「シャープル」非武装無人機はカラチ国防展で初公開された。

パキスタンにはレーザー制御誘導ミサイルや先進的照準システムが欠けているため、パキスタン軍はずっと精度が高くない非制御誘導ロケット弾を使用している。

アメリカ軍無人機の「ヘルファイア」ミサイルの精度は極めて高く、一方パキスタン軍の使用するロケット弾の誤差は理想的状態下でも30m前後である(頑住吉注:いや射程を示さないと)。しかもこの官僚によれば、もし突然強風が吹けばロケット弾は目標から300m余りそれる可能性がある。もしパキスタンに「ヘルファイア」のミサイルと制御誘導システムがあっても、パキスタンが研究開発するこの小型無人機にとってこのミサイルの重量とそれが生む抵抗も難題である。アメリカの「プレデター」無人機の全幅はパキスタン最大の無人機「シャープル」の2倍余りで、ミサイル搭載能力は4倍である。

ある業界内の事情を知る人物は、中国政府はパキスタン向けに1機の中国製CH-3武装無人機を販売したいと表明した、とする。この無人機は2発のレーザー制御誘導ミサイルあるいは爆弾を搭載できる。


 はっきり言ってパキスタンはどうでもいいんですが、外国に販売を申し出るということは、中国の攻撃型無人機が相当に成熟し、自信を持っているあらわれだと思われます。続いてこちらですが、1ページ目は最初の記事と内容が重複しているので2ページ目から紹介します。

http://military.china.com/top01/11053250/20121120/17537945_1.html


中国の翼竜無人機の性能はアメリカのMQ-9にはるかに勝り、価格はたった1/30

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の「翼竜」無人機」)

【グローバルネット総合報道】 ロシアの軍事工業総合体ニュースネット11月19日の報道によれば、終わったばかりの2年に1度の珠海国際航空展に中国は初めて国産の「翼竜」攻撃型無人機を展示した。この機はアメリカのMQ-9「リーパー」に類似しているが、性能:価格比という指標上はるかに相手に勝っている。

ロシアメディアは、中国の「翼竜」攻撃無人機の価格は約100万ドルで、一方MQ-9「リーパー」無人機の単価は具体的装備によって決まるが最高で3,000万アメリカドルに達し得、30倍の価格差は間違いなく大きすぎる、とする。なるほど「翼竜」無人機が珠海航空展で公衆に公開されると関心を集め、西側のあらゆる記者が先を争い遅れを取るまいと中国のこの品物は良くて廉価な新製品を報道したわけである。

ロシアの「軍事視察員」ウェブサイトは評論し、中国の「翼竜」攻撃無人機が自主研究開発による製品であり、アメリカのMQ-9「リーパー」のコピー生産品でないことは疑いの余地がない、と指摘する。比較すると、中国の「翼竜」の最大上昇限度は5,300m、全長9.34m、全幅14m、航続距離4,000km、航続時間20時間で、アメリカの「リーパー」の最大上昇限度は15,000m、全長11m、全幅20m、航続距離5,900km、航続時間16〜28時間である。中国の無人機は作戦機能と技術性能上やや劣るが、性能の隔たりは決して大きすぎるものではなく、少なくとも中米の同類製品の30倍の価格差のように大きいものにはほど遠い。専門家は、性能:価格比が高いことが、まさに中国の「翼竜」のアメリカの「リーパー」に対する主要な優勢だと考える。

中国の「翼竜」無人機は成都飛行機設計研究所の専門家が2005年から自主研究開発を開始した新製品で、2008年に初飛行し、今回の珠海航空展でやっと初めて公衆向けに実物サンプル品が展示されたとされる。中国の専門家は、「翼竜」無人機の応用範囲は非常に広く、軍事領域にも、また緊急の災害救援、地質探査等にも、いずれにも使用できる、と指摘する。


 一見もっともらしく読めるんですが、上昇限度が3倍近く違うのでは同じ用途には使えない場合が多くなるでしょう。

 おまけにこんな記事を。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20121121/17541369.html


イラン、初の垂直離着陸無人機のテストに成功 技術は先進的

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「イランの『Koker-1』垂直離着陸無人機」)

イギリスのSUASウェブサイト2012年11月8日の報道 イランは最近初の垂直離着陸無人機に対し成功裏にテストを行い、来月キシュ島において外界に向け公開展示を計画している。リークによればこの「Koker-1」と命名された無人機は非常に先進的な技術を採用し、滑走路を必要とせずすぐに離着陸が実現できる。この機は各種の気象条件下で任務を執行でき、その任務半径は170km、3時間持続飛行でき、飛行高度は12,000フィート(約3,658m)に達する。

より早いいくつかの報道によれば、イランの専門家はすでにもう1種の「Liko」と命名されたステルス無人機の研究開発を完成させている。この機は同様に3時間の持続飛行能力を持ち、100sの搭載荷を積むことができ、任務半径は100km、飛行高度は16,000フィート(約4,877m)に達し、しかも最短の滑走路しか要さずすぐ着陸できる。

2010年8月、イランの初の自ら研究開発した遠距離無人機「Karrar」が正式に外界に向け公開展示された。この機は速度が速く、航続距離が長く、ロケット弾などの武器を搭載して対地攻撃任務が執行でき、空中偵察にも使用できる。


 画像を見る限り言うほど高度なものじゃないのでは、という気もしますが、こうして多くの国が無人機の開発を進める中、やはり日本の遅れぶりが不安になります。











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