「ちまき機」9月に初飛行か?

 また「ちまき機」関連で、やっぱり重複も多いんですが。

http://mil.eastday.com/m/20120808/u1a6768099.html


国外の専門家、殲-21はあるいはF-35に類似、ただのペテンの可能性もある、と推測

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ネットに伝わる殲-21だとされる『ちまき機』」)

日本の外交家のウェブサイトに8月6日に掲載された国際軍事専門家J. バークシャー ミラーの文章は、もし殲-20戦闘機が本当に遠距離対地攻撃任務執行に用いるよう設計されているなら、中国にはアメリカのF-22およびF-35戦闘機に対抗できる第5世代制空戦闘機が欠けることになり、枕陽飛行機工業グループ有限会社が研究開発したJ-21戦闘機はこの欠点を補うのに用いられる可能性があり、特にある兆候は殲-21戦闘機はF-35のサイズに相当する中型戦闘機であることをはっきり示している、とした。

今年6月末、ある映像とスクリーンショットは、1機の飛行機が迷彩キャンバスできっちり包まれているのをはっきりと示し、中国が第2の第5世代機を研究開発中である可能性があるということに関する噂を引き起こした。この「ちまき機」と呼ばれる戦闘機の名は、殲-21「雪鶚」であるとされる。中国が、その技術者が依然殲-20研究開発に努力しているのと同時に、新たな機種のステルス戦闘機を研究開発しているのか否かについては、依然観察が待たれる。だが軍事分析家はこれはあり得ないことではないと考えている。特にこの2機種の第5世代機が異なる任務を背負う場合はである。

2011年1月、当時のアメリカ国防長官バート ゲイツが訪中した期間に初めて日の目を見て以来、成都の殲-20戦闘機をめぐる推測は絶えたことがない。現在までに2機の殲-20原型機、すなわち2001号機と2002号機の存在はすでに証明され、しかもこの2機の原型機はすでに若干回の飛行試験を行ったようである。文章は、中国は先進的エンジン領域でロシアに頼っており、またモスクワが中国に対するエンジン輸出を拒絶したことに関する報道があり、これは解放軍が2017年〜2019年までには殲-20を装備することは不可能であることを意味するかもしれない、とする。

文章は、殲-20戦闘機は全長約70フィートで、その体積はこの機がF-111「アードバーク」戦闘機と同じ攻撃戦闘機であって制空戦闘機ではない可能性を示している(頑住吉注:F-111は実際には空戦能力をほとんど持たなかったようです)。現在の中国の軍事理論から見て、殲-20が遠距離ステルス戦闘機であるとの論理は正確なものである。ランド社が最近出した「Shaking the Heavens and Splitting the Earth」というレポート(頑住吉注: http://www.rand.org/content/dam/rand/pubs/monographs/2011/RAND_MG915.pdf )の中で、筆者は次のような結論を出している。作戦想定の中で、解放軍空軍の主要な任務は重要な地上目標(例えば飛行場や軍事基地)に対し奇襲を発動することに焦点が合わされており、直接敵機と空中戦を展開することではない。

文章は、もし敵サイドがアメリカ同様優越した空中能力、実戦経験、訓練レベルを持っていれば、解放軍が地上の重要目標の攻撃を主要な任務とする仮想は正確なものとなるが、中国の相手の空中能力がずっと劣る場合のその他の想定では(例えば南海において)、状況は別となる、と指摘する。

中国軍事戦略文献および最近の軍事宣伝は、いずれも第二砲兵部隊が発射する弾道ミサイルに重点を置き、敵サイドの飛行場、レーダー基地、指揮コントロールシステムおよび防空システムに焦点を合わせ最初の攻撃を発動するとしている。しかし、東風-11ミサイルや遠距離東風-15ミサイルは台湾および沖縄島内の目標に焦点を合わせて最初の攻撃を発動する主要な武器システムである可能性があるが、距離が中国からさらにはるかに離れているのに東北アジアの衝突の中で絶対に作用を発揮し得るアメリカの太平洋基地は、こうした弾道ミサイルの射程がカバーする範囲内にはない。

現在、中国がアメリカ軍駐グアム島兵力を打撃する唯一の方法は、YJ-63あるいはDH-10/CJ-10巡航ミサイルを装備したH-6KおよびH-6M遠距離爆撃機を出動させることである(頑住吉注:ツポレフ-16の中国版、轟-6爆撃機で、Kは開発中の最新型)。H-6系列爆撃機はいかなるレーダーを避ける能力もないため、グアム島奇襲に成功する可能性は極めて低い。これは解放軍がその他に援護機(例えばスホーイ-27やスホーイ-30戦闘機)群、空中給油機(例えばイリューシン-78)および妨害設備を配備する必要があることを意味する。最近のある報告は、中国は明らかに艦載版DH-10対地攻撃巡航ミサイルを開発中であるとしている。

ランドレポートの共同執筆者ロジャー クリフは先日「外交家」誌に、殲-20戦闘機が攻撃戦闘機に発展することは、中国の軍事理論の視点に符合する、と語った。彼は指摘する。参考資料によれば、ステルス戦闘機は敵サイドの地上目標攻撃を背景に出現したものである。別の言い方をすれば、解放軍空軍は冷戦時代の爆撃機とは異なる戦闘機を配備して、中国の軍事力のカバー範囲外に位置するアメリカ軍基地に脅威を与えようとしているのである。

文章は、もし殲-20戦闘機が本当に遠距離対地攻撃任務執行に用いるよう設計されているなら、中国にはアメリカのF-22およびF-35戦闘機に対抗できる第5世代制空戦闘機が欠けることになり、枕陽飛行機工業グループ有限会社が研究開発したJ-21戦闘機はこの欠点を補うのに用いられる可能性があり、特にある兆候は殲-21戦闘機はF-35のサイズに相当する中型戦闘機であることをはっきり示している、とした。

一部の専門家は、殲-21戦闘機は艦載ステルス戦闘機であり、非ステルスの殲-15「フライングシャーク」戦闘機の補充であるとする。さらに一部の専門家は、殲-21戦闘機は輸出タイプであり、目的はF-35戦闘機との競争であると考えている。この他ある人は、解放軍は殲-20、殲-21という両方の戦闘機を購入し、成都飛行機工業(グループ)有限責任会社と枕陽飛行機工業(グループ)有限会社との間の競争を利用し、革新を奨励するのと同時に戦闘機の開発過程を加速するのだ、と考えている。ミサイル領域でそうしたようにである。この想定の中で、殲-20戦闘機は突破任務の攻撃機の役割を演じ、一方殲-21戦闘機は制空戦闘機である。

イギリスの情報分析家ガイ リーも同じ視点である。彼は「外交家」誌に次のように語った。「設計から言えば、殲-21戦闘機は小型戦闘機であり、殲-20大型戦闘機に対する補充であるという見方には道理がある。解放軍の伝統的思想の中では、軽装備と重装備の相互の組み合わせが必要なのである。」 彼は指摘する。この2機種の戦闘機は異なる任務に用いるために設計されたのかもしれない。何故なら解放軍はいかなる使用、支出方面でも比較的賢明であり、同一種類の設計に投資することは少ないからである。

当然、6月末に突然出現した神秘の戦闘機はただのペテンという可能性もある。一部の評論家は、中国軍サイドが保護程度がこのように低い道路上でその先進的ステルス戦闘機を輸送することはあり得ない、とする。確かにそうかもしれない。だが、ほどなく人々は答えを知ることができる。何故ならいくつかの報道は、今年9月、殲-21戦闘機が初試験飛行を行うとしているからである。


 とうとう「9月初飛行」説まで登場しました。もちろんこれは希望的観測に過ぎなかった「ワリヤーグ8月1日建軍節に就役」レベルの不確かな情報に過ぎませんが。










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