ロシアの新たな戦略爆撃機の概要が明らかに?

 実戦配備はまだはるか先でしょうが。

http://military.china.com/news2/569/20170303/30297903_all.html#page_2


ロシアとアメリカ、新たな戦略爆撃機競争を開始 中国はいつ追いつける?

「ロシアもステルス戦略爆撃機を装備することになった!」 ロシア軍事工業総合体の消息筋の人物は3月1日、ツポレフ社は初の原寸大PAK-DA(遠距離航空兵未来航空複合体)の実物模型を展示した、とした(頑住吉注:「実物模型」の意味がいまいちわからんのですが)。これは伝えられてすでに久しいロシアの新世代戦略爆撃機初のお目見えで、ひとたび披露を経るやすぐに広範な関心を引き起こした。ロシアの専門家は、アメリカが新世代戦略爆撃機プロジェクトを始動させたという背景の下、ロシア軍は研究開発の歩みを加速することが必須である、と考える。

「研究開発の進展がスムーズ」なことを象徴的に示す

ツポレフ社はロシア戦略爆撃機の「ゆりかご」と称するに堪え、ロシア軍で現役の多機種の爆撃機が同社により研究開発および生産された。ロシアのタス通信社は2日、今回の実物模型のお目見えは、ツポレフ社が最終的にこの爆撃機の空力外形を確定したことを意味しており、専業の人物はその中からその基本性能を了解することができる、とした。この爆撃機はツポレフ社がロシア航空宇宙軍のために研究開発するもので、2025〜2026年に初飛行すると見られる。これはすでに元の計画に比べ数年遅延している。2016年、ロシア航空宇宙軍司令のヴィクター ボンダレフ上将はかつて、この爆撃機は2019〜2020年に初の試験飛行を行い、最も早ければ2023〜2025年に部隊装備される、とした。だが後のある情報は、ロシアは近代化グレードアップされたツポレフ-160M2戦略爆撃機の生産を回復したので、PAK-DAプロジェクトは遅らされた、とした。

設計方案によれば、ロシア軍はこのステルス爆撃機を戦略爆撃機とする計画なだけでなく、さらにそれを遠距離迎撃機および宇宙機材を発射するプラットフォームに用いる準備をしている。ロシアの「国家の兵器庫」副編集長のドミトリー デロツジェンコは、完成された実物模型は、この業務の進展がスムーズであることを示している、とする。実物模型はいかなる飛行機を生産するにも重要な段階の1つである。模型の設計と検証段階で飛行機のレイアウトなどいくつかの主要な問題に対し最終決定がなされる。現在この爆撃機の性能に関し対外的に明らかにされることは非常に少なく、現在了解できるのは、この機が「全翼」レイアウトを採用し、各種ミサイルを搭載でき、これには核ミサイルが含まれる、ということである。詳しい情報は5〜6年後に発表されると見られ、当然多数の性能は依然秘密保持の中に置かれるだろう。

未来の爆撃機はどのようなものか?

現在のロシア戦略爆撃機の「トロイカ」はツポレフ-22M3、ツポレフ-95、ツポレフ-160からなる。アメリカの同業者の「トロイカ」(B-52、B-1B、B-2)と比べると、ツポレフ-95、ツポレフ-160はそれぞれB-52、B-1Bと性能が同等だが、ツポレフ-22M3の航続距離や弾薬搭載量は限られ、戦略爆撃機とは全く評価できず、しかもB-2といったようなステルス爆撃機はロシアにはずっと欠けているものである。このことはロシアの戦略爆撃機がアメリカに比べ長期にわたり劣勢に置かれる結果ももたらした。

「今日のロシア」テレビ局は2日、PAK-DAはステルス材料やその他の技術を採用してステルス性能を実現する、とした。例えば設計の中には電波吸収材料が使用され、あらゆる武器システムは爆撃機の内部に装備され、さらにはプラズマステルス技術が採用される可能性がある。また、この機はロシア国産最新型電子戦設備を配備することになる。ロシアの「国家の兵器庫」誌編集長のヴィクター ムラホフスキーは、複合材料は飛行機の重量が軽減でき、また被発見確率を下げることができ、現在ロシアはすでに複合材料を用いて各種の飛行機の部品を製造する技術を掌握しているが、新たな爆撃機の機載電子設備と武器システムは依然多くの時間を費やして改めて研究開発する必要がある、とする。

ロシアの「今日の経済」ウェブサイトは2日、初めて展示されたPAK-DAの模型は「全翼」レイアウトを採用している、とした。この機には水平尾翼がなく、離陸重量を減少させ、燃料効率と経済性を向上させることができるが、相対的に操縦が難しい。報道はさらに、この種のレイアウトを採用していることは新たな爆撃機が決して高速性は追及せず、亜音速をもって飛行し、したがって騒音を減少させ、また赤外線探知計測設備によって発見される確率を下げることを示している、と明らかにする。専門家は、この爆撃機の航続距離は1.2万kmに達し、離陸重量は200トンを超えないと見積もる。この機は戦略打撃任務および戦術打撃任務を執行するダブルの重大な能力を持ち、核弾頭を装備した巡航ミサイルを搭載して核打撃を実施することもできれば、同時に通常正確制御誘導武器を使用し、地上目標に対し急所を突く方式の打撃を行うこともでき、かつ世界のいかなる防空システムも突破できる。

ロシアとアメリカ、新たなる爆撃機競争を開始

2016年、アメリカは新世代戦略爆撃機B-21の研究開発作業を始動させると宣言した。この機は同様に「全翼」レイアウトを採用し、現役のB-2ステルス爆撃機の外形にすこぶる似ている。アメリカ空軍は100機の新たな爆撃機を購入する計画で、1機あたりの製造コストは5.5億アメリカドルにも達する。

ロシアの航空専門家セルゲイ イワノフは、ロシアはアメリカの先進的な爆撃機の経験と教訓を取り入れるべきで、それでこそロシアの未来の爆撃機の性能がより高く、製造コストはより低いことが確保できる、とする。ロシア戦略・技術分析センターの専門家であるワシーリ コーシンは、ロシア航空宇宙軍はステルス遠距離爆撃機でロシア航空宇宙軍の打撃能力を向上させる必要がある、とする。それはロシアがアメリカと同等、甚だしきに至ってはより強い戦略爆撃力量をもつことを保証する。ロシア下院国防委員会第一副主席のアレキサンダー シェーリンもこの爆撃機の研究開発に対し高い評価を与えている。彼は「これは重要な戦略威嚇力量で、敵が我が国の安全に対し脅威を構成するのを有効に防止することができる。我々は世界に向けその威力を見せ付け、敵にあえて軽挙妄動させなくすべきである。」とする。


 現にもう遅延しているわけですが、優先順位としてたぶん大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイルより下になるでしょうからさらに遅れる可能性も高いでしょう。未経験から始める中国より遅くなることはないかもしれませんが。
























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