コルトライトニング

 「Visier」2004年9月号に掲載されていた、こんな記事を紹介します。


ライバルは商売を活気づける

チューブラーマガジンを持つウェスタン手動連発銃は必ずしもレバーによってのみ装填できなければならないわけではない。このことはイタリアから来た新しいレプリカが示している。(頑住吉注:ドイツ語ではチューブラーマガジンのことを「Rohrenmagazin」・「o」はウムラウト・直訳すればパイプマガジンと言います。レバーアクションライフルは「UnterhebelGewehr」、直訳すればアンダーレバーライフルと言います)

「コルト手動連発ライフル」あるいは「ウィンチェスターリボルバー」というようなイメージにはなじみのない響きがある。何故なら人はそれらのメーカーをほとんど自動的にそれぞれ違う銃器種類と結びつけて考えるからである。それにもかかわらず、このリボルバー製造者コルトは1883年以後、短期間レバーアクションの縄張りで密猟を行った。これはついにウィンチェスター社長Tom Bennett(頑住吉注:先日紹介したブローニングに関する記事では「T.G.Bennett」と表記されていましたが、副社長時代にブローニングと初めてコンタクトを取って共同事業の道筋をつけ、そしてその後社長時代に決裂したあの人物ですね)が新しく開発したリボルバーの「weissfertigen」プロトタイプをコルトに持参したとき終わりに至った(頑住吉注:「weissfertigen」は辞書に載っていませんが、「白」+「作る」で、黒染めしていない状態を指すんだと思います。ちなみにアメリカの資料はこういう状態の二式拳銃を「in white」と表現していました)。両社は堅く閉ざされたドアの背後で1つの妥協に関し合意した。すなわち、ウィンチェスターはリボルバーの領域から、コルトはレバーアクションから遠ざかるということである。(頑住吉注:要するに、「コルトが先に、いわばウィンチェスターの縄張りであるレバーアクションライフルの領域を侵犯し、ウィンチェスターはそれならこっちもリボルバーを作るがいいのか、と試作品まで作ってコルトを威嚇した。結果的に両社はお互いに相手の縄張りを犯さないことで一致した、というわけです。この経緯からすると、ウィンチェスターのリボルバーはリボルバーの専門家であるコルトが「けっ、そんなもんうちの商品のライバルにはならねえよ。勝手にやれ。」と無視するわけにはいかない、脅威を感じさせるものだったことになります。どんなものだろうと興味を持ち、「ウィンチェスター リボルバー」で検索すると、こういうページが見つかりました。床井氏の記述です。 http://www.shootingtips.com/NewFiles/article/Pistols%20&%20Revolvers%20in%20the%20Conflict/PRC5%20M1892/PRC5%20M1892.html どういうわけかコピーして貼り付けると表示されないんで直接リンクになってます。これによればこのときのウィンチェスター製リボルバーの試作品というのは初のスイングアウト式だったようです。これは確かに画期的であり、コルトが危機感を感じたのもうなずけますね。ちなみにアイバージョンソンはこれより早く「シリンダーがスイングしてアウトする」リボルバーを作っていますが、全く違う形式だったことはアイバージョンソンの「実銃について」で触れた通りです。それにしてもブローニングの記事のとき、天才ブローニングの興味深い人物像が浮かんでこないと書きましたが、このTom Bennettという人物はブローニングのもとを訪れて交渉を行ったり、画期的試作品を作らせた上でコルトに乗り込んで妥協案を取りまとめたり、行動力のあるなかなか面白い人物だったようですね)

 だが、このことはハートフォードの人(頑住吉注:コルト)がこれをもって手動連発銃というテーマを処理済みと見なしたということを意味しなかった。「ライバルは商売を活気づける」のモットーのもとに、1883年のうちには早くもWilliam H. Elliot指揮下のコルト技術者の一隊はある連発銃の設計を開始した。ただひとつ条件があった。装填方法はウィンチェスターのそれとは違っていなければならなかったのである(頑住吉注:合意に違反しないため、レバーアクション以外でなければならなかったということです)。回転可能なトリガーガードの代わりに、Elliotは前後にすべるフォアグリップをデザインした。このスライド様運動は、この連発原理に「スライドアクション」の名称を与えた。今日専門家界はこれを「ポンプアクション」として認識している。1883年5月および8月にはElliotに2つの主要なパテントが与えられた。1884年にはマーケットにモデル コルトライトニング(=稲妻)の最初のバージョンが現われた(これ以上は囲み記事参照 頑住吉注:コルト1877リボルバーの「ライトニング」という名称は取り扱い業者が勝手につけたものでコルトによる正式名称ではありませんでした。「コルトライトニング」といえば正しくはこの銃を指すわけです)。

 90年前にこの銃は退場した。そして長年この銃は古いウェスタン銃器にひっそりと留まった‥‥2002年まで。そう、突然複数の会社が同時に、ライトニングバリエーションをカウボーイアクション競技大会に新風を起こすために製品化してもよいのだということを理解したのである。SHOT Show2002においてDavide Pedersoli、ユナテッドステーツファイアアームズ(USFA)、アメリカンウェスタンアームズ(AWA)が独自のレプリカを予告した。2004年、ブラジルのタウルス工場がニュールンベルグの銃器専門展示会IWAにおいてコルトライトニングに関する彼らのイメージをプレゼンテーションした‥‥手入れが簡単なステンレススチール製でである(頑住吉注:「イメージ」と訳した「Vorstellung」という単語にはいろいろな意味があり、この訳だと完成予想図みたいなものをパネルにして展示したような感じですが、あるいは実物を展示したのかもしれません)。

 だが、ヨーロッパのウェスタンファンははじめ指をくわえて見ているだけだった。Pedersoliとタウルスは、彼らのレプリカが2004年秋前には旧世界の店にはやってこないということを明らかにしたのである(頑住吉注:よくあることらしいですが、メーカーが最大の市場であるアメリカを優先してヨーロッパを後回しにしたということのようです。ちなみに「旧世界」は「Alten Welt」とそのまんまですが、自分で言うんですね)。そしてUSFAもAWAも他所での約束とは違い、彼らの納入に関する約束をこれまで満たせなかった(頑住吉注:たぶん、両アメリカメーカーも国内向けの納入期日は守るのにヨーロッパ向けだと後回しになってまだ遅れている、といった意味だと思います)。だが、その後初夏になってWaffen E. Pohl社のKlaus Jurgen Pohl(頑住吉注:「u」はウムラウト 輸入業者の社長でしょう)はRegensburgから電話を寄越した。「我々は今イタリアからライトニングレプリカの前段階シリーズの銃を受け取った」 何日もたたないうちに.45口径と.38口径仕様のそれぞれ1挺が編集部に到着した。‥‥そして新しい名称が全員に困惑を引き起こした。すなわちその銃にはUSFAでもAWAでもタウルスでもPedersoliでもなく、「Mateba」の刻印があったのである。

 ファンたちはこのイタリア企業の風変わりなハンドガン設計を、彼らのオートマチックリボルバーモデルのおかげで知っている。しかし何故ポンプアクションライフルなのか? その謎の答え。この工場はAWAライトニング用の「weissfertigen」部品を製造し、ヨーロッパマーケットでは自社の名前を入れているのである。マテバはスタンダードにはこの「MoSer 83 Lightning」を20および24インチ丸型バレルつきで供給している。つまりカービンとライフルとしてであり、それぞれ998ユーロである。輸入業者によると、マテバはこの銃を小ロットで生産しており、すぐに申し出あるいは特別注文を受け入れることができるという。追加料金を払えば、オクタゴンバレル、チェッカリング入りストック、高級木仕様、エングレーブ、ニッケル、クロームメッキのバージョンが手に入る。カービンの多様性は.32-20、.38-40ウィンチェスター、.38スペシャル、.44スペシャル、.44-40ウィンチェスター、.45コルトを含んでいる。

外観および機能テスト
 このデュオ(頑住吉注:テストされた.38スペシャル仕様および.44-40ウィンチェスター仕様の24インチバレルライフル)は前段階シリーズとして驚くほど良好な加工がなされていた。金属および木製部品の仕上げは最高に素敵なものになっていた。とりわけ、高い輝きに磨かれ、ブルーイングされたレシーバーは非常に気に入った。フィッティングだけが物足りなかった。.45ライフルのストックと金属パーツの間には隙間が大きく口を開け、木部が感じ取れるほど突き出てもいる(頑住吉注:厳密でないと気がすまないドイツ人から見てのことで、写真ではよく分からん程度です)。両マテバのトリガーは軽いひっかかりの後、2000g領域のプルで作動した。多くのレバーアクションライフルのぞんざいなトリガーキャラクターの中にあってこれは「単に受け入れ可能」以上のものである。両者の違いは作動にもあった。.45ライフルは.38ライフルよりもよりソフトに装填できた。

 これらのライフルを扱うには考えを変えなければならない。レバーアクションライフルと違い、ロードされたライトニングは簡単に弾薬を抜くための空作動ができない。使用者は各装填運動の後にハンマーを倒し、トリガーの緊張を解かなくてはならない。というのは、この銃の歴史的原型はウィンチェスターM1897やマーリンM1898よりもたっぷり15年前にマーケット登場したものであり、まだレシーバーにアンロードボタンを持っていなかったのである。その上弾薬はボルトオープン状態でのみチューブラーマガジンに入れることができる。使用者はその後ボルトを再び前進させ、ハンマーを手で注意深くセーフティコックに入れることになる。この操作がレバーアクションファンに切り替えを要求するにしても、ライトニングは安全なライフルである。ここから撃ちたい場合には、まずもう一度ポンプアクション操作をしなくてはならない。

 だが、ロード時にこのマテバの主要な問題点が示された。すなわち、原型に忠実に、ロード窓が非常に狭くなっており、この結果装填が指の爪を傷める、いじくりまわすようなものになっている。ウェスタンファンならきっと原型への忠実性を理由にこれを我慢するが、テンションの高すぎるマガジンスプリングと、レシーバー内部の短すぎるストッパーがローディングゲートのストロークを短くしてしまっていることはそうはいかない。

 ポンプアクションそれ自体はどうか。BDSウェスタンシューティングにおけるドイツ選手権での実用テストが示したところによれば、このシングルアクション設備はいくらか慣れを必要とする。まず、フォアグリップがショットガンシューターが通常慣れているよりも華奢になっている。次にフォアグリップがはるかに後方にあり、これにより支える手(頑住吉注:右利き射手の場合左手)もそうなる。ポンプアクションストロークはちょうど5cmである。このことは馴染みのない射撃時の保持と、ポンプアクションを行う手とライフルの間にレバーアクションとは全く違う関係をもたらす。体格の大きいテスト者は、ノーマルなライフル射撃姿勢を可能にするためには、この銃を本来フォアグリップより前でつかまなくてはならないように感じた(頑住吉注:要するに、写真で見ればすぐ分かるようにポンプアクションショットガン等と比べてフォアグリップがかなり後方にあるので、せせこましい射撃姿勢にならざるを得ない、ということです)。

 これら全てがスタンディング射撃姿勢においてレバーアクションライフルを使う場合と異なる射撃「ふるまい」をもたらす。いくらか急速に射撃したい人は、右利き射手の場合レバーアクション銃のフォアクリップを左手で堅く包み、肩にひきつけなくてはならない。これはただ安定した射撃姿勢とマズルジャンプを減らすためである。右手はレバーアクションに必要な運動の自由を持つため柔らかく保持したままでいる。ライトニング風のスライドアクションライフルの場合これは逆になる。この場合右手が保持する仕事の大部分を受け持つ。それでも左手もきちんとした握り方をしなくてはならない。というのは、この銃は装填の際、弾薬が「Zubringer」(頑住吉注:「供給するもの」を意味し、オートピストル等の場合はマガジンフォーロワを意味します。ここではいわゆるリフターのことかと思われます)とバレル入り口の間でつかえて動かなくなることを防ぐため、強いグリップを必要とするからだ。こう言うと実際より難しいように思われるが、いくらかの練習と良好に使い慣らされた機関部を前提とし、このライトニングはすべてのレバーアクションと全く同様に素早くアクションできるはずである‥‥少なくとも(頑住吉注:少なくとも同じくらい速く撃てる、つまりもっと速く撃てる見込みもある、ということです。確かにレバーアクションとポンプアクションなら後者の方が速く連射しやすいと思われます)。3人のうち2人のテストシューターは、この銃が15〜30mの距離での標的射撃においてレバーアクションライフルよりも良好に、素早く扱えることを興奮して語った。

ライトニングと命中精度
 両受験者(頑住吉注:テストされた.38スペシャル仕様および.44-40ウィンチェスター仕様の24インチバレルライフル)はこのテストステップを50mの距離でのシッティング、依託射撃で卒業した‥‥ただし.38仕様は2発撃っただけである。その後、「リアサイト階段」(頑住吉注:タンジェントサイト)が永遠に別れを告げ(頑住吉注:射撃のショックで飛んでしまい、見つからなくなったということのようです)、テスト者はこの銃をテストから外した。だが、輸入業者Pohlに問い合わせると、彼はすでにこの銃でテスト済みとのことだった(全てのロードデータは保証なし)。「この銃は私のハンドロード弾薬を使って良好に機能した。すなわち、158グレインWM Bullets製ラウンドノーズ弾、PMC製薬莢、3.4グレインAccurate Solo 1000火薬、フェデラル製スモールピストルプライマーを使ったものである。円錐の先を切った形状およびセミワッドカッターカテゴリーの弾丸は全くうまくいかなかったが、空作動テストではフラットノーズバージョンも機能した。この銃はより頻繁に使われるほどよくなった。この銃は箱出しでほぼ狙点通り、ただしいくらか高く、黒丸のギリギリ上に着弾した。調節は10〜50m向けに充分である」

 .45前段階銃においても1つ少々困ったことがあった。何発も撃たないうちにマガジンパイプが前部保持架から緩んだのである。しかし大いに驚いたことに、この銃はセミワッドカッター弾でも完璧に作動した。テスト者は5種のファクトリー弾薬を試験的に使ってみた。軽量なレミントン製がいちばんよくあたった(225グレイン セミワッドカッター)。これを使った場合、5発のグルーピングに58mmというものがあった。WM Bullets製(245グレイン 鉛フラットノーズ)は65mm、PMC製(250グレイン 鉛フラットノーズ)は66mmにまとまった。Magtech製は75mm、レミントン製は77mmとなり(両方250グレイン フラットノーズ)、これがどん尻となった。全てをひっくるめて非常にきちんとした射撃成績である。軽量なレミントン製弾薬は333m/sで最も高い銃口初速度を達成した。最も低かったのはWM製で262m/sだった。輸入業者Pohlは、245グレインWM Bullets製.454弾、5.3グレインSolo1000(頑住吉注:発射薬)、フェデラル製ラージピストルプライマーというロードを推奨している。そしてアルミニウム製薬莢を装備したCCIブレーザー弾薬はマガジン内にロードできないと指摘している。

結論
 このデュオはウェスタンフィールドにおける真の財産である。だが価格:成績比は、マテバが初期不良を直し、さらにサイトを普通に使われる距離に合わせたときになって初めて正しくなる(頑住吉注:ウェスタン競技ではあまり近距離では撃たず、やや上に着弾しすぎるということのようです)。そうすればマテバ製ライトニングには稲妻の成功キャリアへの道が開かれるはずだ。あとは他のスライドアクションライフルがドイツにやってくるのを待つばかりである。というのは、「ライバルは商売を活気づける」からである。

ラージ、ミディアム、スモール‥‥(囲み記事)
 ドイツ語で言えばGross, mittel, klein。これはコルトが製造した3つのフレームサイズのことである。そしてこの銃は決して少数生産ではなかった。1884年から1902年までの間に.32-20、.38-40、.44-40弾薬仕様がミディアムフレームバージョンで入手できた。生産数は89777挺であり、これがマテバのモデルである。スタンダードにはこの銃は24インチバレル、15連発のライフル、そして20インチバレル、12連発のカービンとして登場した。1887年から1904年まで、この工場は.22口径弾薬用に設定したスモールフレームバリエーションを89912挺生産した。同じ期間中に.38-56から.50-95エクスプレスまでのヘビーな弾薬の使用を予定したラージフレーム型が6496挺だけこの会社から出荷された。これはたいてい28インチバレルを装備していた。全ての変種の中で、22インチラウンドバレルを装備したラージフレームつきベビーカービンは何千ドルもの最も高い価格を達成する。50-95エクスプレス型だった場合も高価になる。西部では大型は特にハンターおよびスポーツマンに、これに対しミディアムライトニングはたいてい貨物護衛者、警察官、看守に普及した。ただし騎馬用の銃よりは少なかった。つまり、この種の銃を鞍の革ケースに突っ込み、再び抜くと、可動式のフォアグリップのおかげで非常に簡単にコックされ、装填されたからである。

モデル:Mateba MoSer 83 Lightning
価格:998ユーロから
口径:.38スペシャル、.44-40ウィンチェスター
装弾数:10+1発
全長:双方1040mm
銃身長:610mm(24インチ、双方ライフリング6条)
空虚重量:3000g(38スペシャル)、2950g(.44-40ウィンチェスター)
型:下部にアクションバー、チューブラーマガジン、外装ハンマーを持つポンプアクション手動連発銃。サイドにローディングゲート。排莢は上方へ。全ての金属パーツはブルーイング。さらにレシーバーは高度な輝きにポリッシュされている。木製パーツはオイル仕上げ。フォアグリップ外装はスタンダードには型押しのチェッカリングつき。追加料金でチェッカリングを彫った高級木製もあり。ハーフムーン方バットプレート。サイトはタンジェントサイトで上下に調節可能。フロントサイトは洋銀製でサイドに調節できるアリミゾ結合。


まずマテバ公式による製品紹介ページです。

http://www.mateba-arms.com/page2.html

レシーバー右側面に「マテバ メイド イン イタリー」の刻印があるのが分かります。

次にアメリカンウェスタンアームズ社の製品紹介ページです。

http://www.awaguns.com/products.asp

ちょっと聞くと「え? ウェスタンアームズのアメリカ支社?」とか思っちゃいそうですが(←そんな馬鹿な)、当然無関係のはずです。記事にある通りこの会社はマテバと関係が深いらしく、マテバ製オートマチックリボルバーもアメリカで販売しているようです。まあ売れてないでしょうけど。アメリカ向け製品には「マテバ メイド イン イタリー」の刻印がないのが分かります。

これはユナイテッドステーツファイアアームズ社による公式紹介ページです。

http://www.usfirearms.com/cat/cowboy_action_lightning.asp

これはタウルスによる公式紹介ページで、タウルスのレプリカはライトニングではなく「サンダーボルト」という商品名で販売されています。記事ではステンレス製とありますが、これによればブルーもあります 

http://www.taurususa.com/products/gunselector-results.cfm?series=TH3

これはDavide Pedersoliによる公式製品紹介ページです。

http://www.davide-pedersoli.com/default.aspx?item=lightning&lang=en

http://www.davide-pedersoli.com/armaDettaglio.aspx?Articolo=S.925&lang=en

 てなわけで、日本ではあまり知られていないと思われるこの銃ですが、意外にも複数のメーカーがレプリカを作っており、ある程度人気があるらしいことが分かります。

 ブローニングの項目に、「1900年において全てのハンティング用レバーアクションおよびポンプアクションライフルの75パーセントがブローニングの製図板から生じたものだった。」という内容がありました。この銃は少数派である非ブローニング系ポンプアクションライフル、しかもコルト製ライフルという異色の製品に属するわけですが、生産は20年間、186185挺にも及んでいますから珍品とは言いがたいですね。

 記事にはリー・バン・クリーフがセルジオ・レオーネ監督作品である「Fur ein paar Dollar mehr」(「u」はウムラウト)という映画において、「Douglas Mortimer」という役名でこの銃を使用している場面の写真が掲載されています。ドイツ語題名は「わずかに多いドルのために」といった感じでしょうか。検索によればたぶん「夕陽のガンマン」のことのようです。

 銃の画像を見ればお分かりのように、レシーバーなどは本当にウィンチェスターレバーアクションライフルにそっくりで、システムも非常に似ているようです。ごくおおざっぱに言えばレバーをポンプに変えただけといった感じでしょう。ちょっと疑問が生じたんですが、このようなポンプアクションライフルも、レバーアクションショットガンも存在するのに、何故ライフルではレバーアクション、ショットガンではポンプアクションが主流になったんでしょうか。記事中で指摘されている操作性の部分はいくらでも改良可能のように思えますし、個人的にはこのようなポンプアクションライフルがレバーアクションライフルに劣る理由が思いつかないんですが。ご存知の方は教えて下さい。





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