ADS水陸両用アサルトライフル

 「中国製水中アサルトライフル」の中で、ADSというロシアが開発した水陸両用アサルトライフルにちょっとだけ触れられていました。今回はこの銃に関するページの紹介です。

従APS到ADS:俄羅斯水下武器探索全過程


APSからADSまで ロシア水中武器探求全過程

(頑住吉注:原ページの最初の画像のキャプションです。「APS水中アサルトライフルを使用する旧ソ連のPDSS水中特殊部隊」)

本誌はずっとロシアの水中武器の発展に関心を向け、何度も報道を行ってきた。だが当時手にしていた資料に制限されたため、いくつかの細かい問題はまだ紹介できていなかった。本文は読者のためにこの特殊武器の始まり、発展の全過程をお見せすることを企図したものである。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「初代の水中武器、APS水中アサルトライフルの全体像。その非常に大きなマガジンが分かる。」 続いて2枚目。「左から右にそれぞれ、ロシアの4.5mm水中ピストル弾薬、5.66mm MPS水中小銃弾薬、7.62mm M43普通弾薬。普通弾薬との最大の違いは、2種の水中弾薬はいずれも特殊な長い形状で先端がフラットな弾頭を採用していることで、寸法は通常の弾薬に比べずっと長い」 これより2ページ目に入ります)

水中武器研究開発の直接的原因

帝政ロシア時代から、セバストポリ港はずっとロシア黒海艦隊の主要な基地であり、付近には多くの大型造船工場や軍事施設があった。この港が所在するクリミア半島とNATOの前哨たるトルコは海を隔てて相対する関係である。1960年代以後、NATO組織は頻繁にフロッグメンを派遣してこの水域に潜入させ、当時のソ連に対して浸透偵察を行った。こうした活動を阻止するため、旧ソ連は黒海艦隊に略称PDSSという水中特殊部隊を組織し、この部隊のための新型水中武器の研究開発に着手した。

この部隊は専門的に水中で各種の軍事活動を行い、必要な時は砂浜あるいは陸上において比較的短い縦深内で浸透、偵察、破壊任務も執行することがあり、典型的な水陸両用(頑住吉注:この文中こう訳している語は原文では全て「両棲」)特殊部隊に属した。水陸両用作戦の要求を考慮し、彼らの使う武器は水中と陸地という2種類の異なる作戦環境を同時に合わせ配慮することが必須だった。1972年に旧ソ連が定型させたSPP水中拳銃とAPS水中アサルトライフルは作戦性能と詳細設計からすればいずれもナンバーワンの水中における優れた武器だった。特にAPSはこれ以後長年にわたって世界唯一の水中アサルトライフルとなり、その斬新さは同時代の設計理念をはるかに超越し、ロシアの水中武器研究開発領域における揺るぎない主導的地位をはっきり示していた(頑住吉注:水中ピストルに関しては1970年代から西側にH&K P11がありましたが、水中アサルトライフルはつい最近中国製が出現するまでAPSのみだったようです)。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「2種の異なる弾薬を使用するASM-DT水陸両用ライフルのそれぞれの状態。普通のAK74アサルトライフルと比べると、ASM-DTのレシーバーはより長い。上は5.45mm MGTS水中小銃弾薬を使用する状態。着脱式バヨネット、吊り下げ式グレネードランチャー、スコープを装備し、後座力減少のためバットプレートには専用のクッションが装備されている。下は5.45mm普通小銃弾薬を使用する状態。この時マガジンキャッチは前方に移動し、レシーバー右側の防塵カバーがマガジンキャッチベースの後部を閉鎖している。」 ってあんた、どう見ても上下逆でしょうが。それはさておき水中弾薬仕様の際の防塵カバーは邪魔そうですね。続いて2枚目。「ASM-DT水陸両用ライフル設計チームの責任者、ユーリ ダニロフ」)

前のものを受けてさらに発展 ASM-DT水陸両用アサルトライフル

APS水中アサルトライフルは世界に先駆けたものだったが、独特な新型武器として、それには根本的な欠陥があった。それは主に、専用の5.66mmx39 MPS水中小銃弾薬が長すぎ、携帯や使用に不便であるところに表れていた。しかもこの銃は陸上では使用できず、それはスムースボアのバレルから射出される細長い弾頭は空気中では充分な精度と遠距離射撃能力を保持することができないからである。特にこの銃は一種類の弾薬しか使用できず、ロシア軍が大量装備している5.45mm普通小銃弾薬が使用できなかった。

この問題を解決する最も理想的な方法は、「一銃両用」式の武器を新たに設計することに他ならなかった。つまり水中では専用弾薬、陸上では普通小銃弾薬を使用する銃である。この研究開発作業は1991年に開始され、ツーラにある砲兵工程学院が設計に責任を負い、プロジェクトの責任者はユーリ ダニロフ教授だった。ダニロフは全部をひっくり返して新たに行うのではなく、APS水中アサルトライフルを基礎に改良設計を行い、新しい銃と新しい弾薬を研究開発した。

新水中小銃はASM-DTと命名され、これに使用される水中小銃弾薬はMGTS水中小銃弾薬と命名され、口径は5.4mmと定められた。この銃の最大の特徴はまさしく陸上では標準的AK74小銃のマガジンと5.45mm小銃弾薬が使用できることで、水中と陸上の共用が実現された(頑住吉注: http://www.gunsworld.net/russain/underwater/1804559.jpg これは初期の試作型だそうで、まさにクリンコフをそのまんま前後に延長したような形です。完成形はディテールが変わっているのでイメージ的に結び付きにくいですが、この銃はあくまでクリンコフベースと理解すべきです。なお、水中弾の径が5.4mmなのは、径をやや小さくしてライフリングにかまなくしたということでしょう。ガスのロスやライフリングへのダメージについては言及されていません)。

新しい弾薬の弾頭は尖っているが先端は小さく平らにされた円柱形で、同様に比較的細長く、もって水中で安定して発射する要求を満足させた。MGTS水中弾薬と普通小銃弾薬を装填する2種のマガジン上部の長さが比較的大きく異なることを考慮し、新しい銃のマガジンキャッチベースは前後に移動できる様式に特別に設計され、水中弾薬使用時にはマガジンキャッチベースを給弾口の最後部に移動させ、普通弾薬使用時にはマガジンキャッチベースを給弾口中部に移動させ、後部の開口はレシーバー右側の下向きの防塵カバーで閉鎖して、陸上での使用時に汚物がレシーバー内に侵入しないことを確保した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AK74標準マガジンを使用するADSの初期ブルパップサンプル銃。この銃はASM-DT水陸両用小銃を基礎にブルパップ化設計を行ってできたものである。画像からそのマガジン位置が前寄りで、前にあるグリップと距離が近いことが分かる。この銃にはフォアグリップと一体化したグレネードランチャーと着脱式バヨネットが装着できる。」 見るからにマガジン着脱時、グリップが邪魔そうです。なお、本文ではまだこのADSの話に入っておらず、ASM-DTの話が続いているので混乱しないでくださいね。)

ASM-DTはハンドガードが増設され(頑住吉注:基本的に水中での使用しか考慮していないAPSにはハンドガードがありませんでした。分厚い潜水グローブをつけて使用し、また水に冷却作用があるからだと推測されています)、陸上での使用時により良好にグリップできる。普通弾薬のマズルフラッシュが比較的大きいため、ASM-DTにはさらにフラッシュハイダーが追加され(頑住吉注:APSにはフラッシュハイダーもありませんでした。なお中国製水中アサルトライフルはAPSをベースにしていながらハンドガードもフラッシュハイダーも装備しています)、ストックもAPSのスチールワイヤー製伸縮式ストックからAK74M同様の金属製折りたたみストックに改められた。この他、この銃はさらに着脱式多機能バヨネットが装着でき、ハンドガード下方にはGP-30 40mm吊り下げ式グレネードランチャーが追加装備できる。レシーバー左側にはサイト用ガイドレールが増設され、必要に基づき異なるサイトを装着するのに便利である(頑住吉注:どういうわけかこの銃の比較的鮮明な画像は右面ばかりで、レールが確認できる画像は見つかりません)。

テストによれば、水中での使用時、ASM-DTの射撃性能はAPSと基本的に同じであり、陸上での使用時はAKS74U小銃に近い。だがASM-DTの長さ、重量はいずれもAPSを越えており、(頑住吉注:水中弾薬用の)マガジンもAK74とは共用できない。フロッグメンが上陸後、まずすることはマガジンの交換、銃の調整であり、これはまだ明らかに充分便利ではない。このため、2000年以後ロシアは再び新世代水陸両用アサルトライフルの研究開発を開始した。主要な目標は銃全体の体積の減少、銃身長の延長で、同時に最大限共用性を強化し、武器に大きな調整を行わない前提下でも2種類の弾薬が直接発射できるというものだった。この設計思想の指導下で、最終的に誕生したのがより先進的なADS水陸両用アサルトライフルである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「初期のADS水陸両用アサルトライフル。フラッシュハイダー後方の短いガイドレールにより上下左右にアクセサリーが装着できる」 部分名称は上が上から「着脱式バヨネット」、「バレル」、「グレネードランチャー」、「タクティカルライト」で、下は上から時計回りに「タクティカルライト」、「レーザー照準器」、「グレネードランチャー」です。これより3ページ目に入ります。)

水陸両用アサルトライフルのさらなる一歩の発展 ADS誕生

ADS水陸両用小銃はKBP設計局が責任を負って設計したものである。最初のサンプル銃はASM-DTを改良して作られ、外観上の最大の変化はブルパップ構造になったことだった。また銃の全長が有効に短縮され、上部ハンドガードの位置に金属製キャリングハンドルが追加された。機械式サイトはキャリングハンドル上に設置され、キャリングハンドルは同時に光学サイトの装着ガイドレールを兼ねている。バレル前部の周りにもガイドレールが設けられ、タクティカルライト等のアクセサリーが装着できる。フォアグリップにはモジュール式設計が採用され、必要な時はGP-30グレネードランチャーと一体のフォアグリップに交換できる。交換後はグレネードランチャーと小銃は1つのトリガーを共用し、レシーバー左側、トリガーガード上方の選択レバーによって、トリガーが小銃を発射するかグレネードランチャーを発射するかを選択した。

だがADS水陸両用小銃の初期サンプル銃は、やはり2種の寸法の差が比較的大きいマガジンを使用することによって、それぞれMGTS水中弾薬と5.45mm普通弾薬を発射していた。この他、初期のサンプル銃は、ASM-DTを基礎に部分的に改良しただけのもので、ASM-DTのいくつかの欠陥も引き継いでいた。例えばそのレシーバーは長く、グリップとストック肩付け部との距離が比較的遠く、銃を構える時に充分快適ではなかった。また水中小銃弾薬専用のマガジン使用時はマガジンの前後幅が大きいため、ブルパップ小銃においては交換が不便で、同時に比較的長いマガジンがグリップを握った前腕の内側に当たりもした。この他、マガジンキャッチベースの位置も同様に転換を必要とした。このためこのサンプル銃はASM-DTに対しブルパップ化を行った後の1つの中間的タイプと言え、いくつかのカギとなる重要問題には根本的解決がまだ得られていなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「現在発表されている資料に基づいて作図した、前期(左の2つ)、後期(右の2つ)2種類の5.45mm PSP水中小銃弾薬の3D外形図と内部構造図。」 「弾托」は性質が近いのでサボと呼びますが、見ての通り通常のサボと違って弾丸をすっぽり包むような大きなものではありません。続いて2枚目。「PSP水中小銃弾薬、PSP-U訓練弾薬の外観。新型弾薬の外形は普通弾薬に近いことが分かり、このためこの弾薬は5.45mm普通弾薬のマガジンが共用できる。」)

水中弾薬の新たな設計 新弾薬の弾頭材料を弁別分析

2種の異なる寸法のマガジンがもたらす面倒を徹底して解決するため、マガジンの共用化が実現された。KBP設計局は非常に細長い弾頭設計の放棄を決定し、全く新しい水中弾薬を開発した。新弾薬はMGTS水中小銃弾薬の性能を基本的に維持すると同時に、その外形を5.45mmx39普通小銃弾薬と基本的に同じにし、もってAK74のマガジンをそのまま利用して装填するのに便利とし、共用性問題を徹底して解決した。このことからさらにレシーバーの長さを明確に短縮でき、しかも銃身長をより長し、もって陸上で使用する際の射程と殺傷力を向上させた。

KBP設計局が設計した5.45mm小銃弾薬と寸法が同じ5.45mmx39 PSP水中弾薬には前期後期で2種のタイプがある。初期タイプの弾頭の加工は比較的面倒で、加工精度上の要求が高く、弾頭がライフリングにはまり込まないにもかかわらず、大量に弾を発射した時にはやはりバレルのライフリングに一定の摩損を起こすもので、これは地上で5.45mm普通弾薬を発射する際の精度に明らかにマイナス面の影響を与える。この問題を解決するため、KBP設計局は前期タイプに対し改良を行い、こうして5.45mmx39 PSPおよびPSP-U水中小銃弾薬が誕生した。これは最終的に定型に至ったタイプでもあり、この中のPSPは普通弾薬、PSP-Uは訓練弾薬である(頑住吉注:前期型がどういうものだったかの説明が簡単すぎて分からんのですが、上の図と文章から推測するに、硬い素材でできた本体にセットされた2つのリングが軽く空回りするものだったのではないでしょうか。リングがライフリングと接触して回転するものの、本体は空回りして基本的に回転しないというわけです。ただ、そうすれば加工は難しくなりますが、製造に問題がなければライフリングに過度のダメージを与えずに済みそうです。)。

PSP弾薬の弾頭構造と形状にはさらに一歩の最適化が行われ、弾頭の直径はやや小さくなり、弾の先端部は小さな円柱体で、先端面は依然平面である。その後方は2段が相接した円錐体で、第1の円錐体は角度がより大きく、やや長い。第2の円錐体はより短く、角度が小さい。弾頭の下部は比較的長い円柱になっている(頑住吉注:文章で説明すると非常に分かりにくいので図を見てください。ただ、図では分かりにくいですがこの説明によれば先端の円筒部分、それに続くテーパー部の後方にもゆるいテーパーがかかっているようです)。この弾薬の全長は57mmしかないが、弾頭の長さは人を驚かせる53mmに達している。弾頭の直径がやや小さくなったため、この弾頭の長さ/直径比は前期タイプに比べて大きくなった。さらに一歩弾頭が水中で前進する時の安定性が高まり、同時に弾頭の断面積あたりのエネルギーも向上し、貫通能力が増加した。この他、弾頭の円柱部分にはプラスチック製のサボが装着され、発射時にガス気密と方向誘導の作用を果たす。弾頭がマズルを出ると、サボはより大きな抵抗を受けるため先に脱落する(頑住吉注:これだと弾頭がライフリング回転して水中で安定して遠距離まで到達しなくなりそうなんですがね)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フォアグリップと一体になったグレネードランチャーを装備したADS水陸両用小銃。この銃は2009年に正式に対外的に発表された。この銃の外形がさらにコンパクトさを増し、レシーバーの長さがASM-DTと比べてずっと短縮されたことが見て取れる。」 部分名称は一番前の「グレネードランチャー」から時計回りに、「フロントサイト」、「ガイドレール」、「リアサイト」、「小銃のトリガー」、「グレネードランチャーのトリガー」です。上の文中にあった、「グレネードランチャーと小銃は1つのトリガーを共用し、レシーバー左側、トリガーガード上方の選択レバーによって、トリガーが小銃を発射するかグレネードランチャーを発射するかを選択」というのは初期の試作型のみの特徴だったんでしょうか。非常に面白い特徴ですけど混乱しそうですからね。なお、説明がありませんが、トリガーにはグロックのようなトリガーセーフティが付属しているようです。)

PSP弾薬とPSP-U弾薬の弾頭重量および材質に関しては、国外のウェブサイトで公開されている資料には問題があるようだ。資料は、PSP弾薬はスチール製弾頭を採用し、弾頭重量は16g、一方PSP-U弾薬は銅合金製弾頭であり、弾頭重量は8gであると称している。理屈からすれば銅合金の密度は普遍的にスチールより高い。それなのにPSP-U弾頭はPSP弾頭より軽い(頑住吉注:と言うか半分しかない)。この点は人を不可解にさせる。公開されている実物の写真、既知の薬莢の寸法に基づき、この2種の弾頭の直径は4.6〜4.7mmに違いないと大雑把に見積もることができる。一方弾頭の全長は53mmで、PSP-Uの銅合金製弾頭が8gに近いというのは正確である。だがPSP弾頭は、もし普通のスチールの密度で計算すれば、重量は7.16g前後しかないことになる。ここで1つの疑問が生じる。資料にある「弾頭重量16g」は誤りなのか? あるいは弾頭の材質が普通のスチールではないのか? このため我々はこれからさらなる分析を必要とする。

初速から見て、PSP弾の330m/sという初速と16gという弾頭重量はいずれも合理的である。何故ならこのようなエネルギーがあってこそ水中で充分な殺傷力があることを確保できるからだ。これによる結論はただ1つ、それはすなわちPSP弾頭は普通のスチール製弾頭ではなく、密度がより大きな材料製だということである。各種の材料の中で、価格が相対的に低廉で、しかも武器弾薬中に広範に使用できるものは、恐らくタングステン合金である。その密度により計算すると、再度PSPの弾頭はこの材料を採用してこそ寸法が限られているという前提の下でこの重量が達成できるのだ、と印象づけられる(頑住吉注:いずれも合金でしょうから単純に比較はできませんが、タングステンの密度は銅の2倍強です)。こうすれば何故PSP弾頭が長さと直径をいずれも大きく減じたという状況下で、しかも初速がMGTS水中小銃弾薬と大差ないのに、近い威力を保持できているのか、も理解される(頑住吉注:「近い威力を保持できている」というのは公式発表であって真実である保証はないと思われます)。

PSP系列弾薬は高密度材料の使用により、弾頭が比較的良好な断面積あたりのエネルギーを持つことを確保し、貫通威力を増大し、同時に最大限に弾頭の寸法を縮小し、武器の体積を小さくすることを可能にしているのである。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「5.56mmx45口径A-91Mブルパップ小銃。ADS水陸両用小銃はすなわちこの銃を基礎に改良してできたものである」 なお図中の説明は「コッキングハンドルが左右にスイングできる」です。続いて2枚目。「グレネードランチャーの発射管をなくし、サイレンサーを装備したADS水陸両用小銃」 続いて3枚目。「吊り下げ式グレネードランチャーとホロサイトを装備したADS水陸両用小銃」 続いて4枚目。「ブランクアダプターを装備し、訓練時の使用に供されるADS水陸両用小銃」 続いて5枚目。「グレネードランチャーの発射管をなくし、サイレンサーとナイトスコープを装備したADS水陸両用小銃」 これより4ページ目に入ります。)

「殻を借りて」生まれ変わる 新しいADS水陸両用アサルトライフル登場

新弾薬の成功は新しい銃の研究開発のための道路を平坦に舗装した。新しいADS小銃は2009年7月に正式に対外的に公表され、しかも少数が特殊部隊の試用のために提供され始めた。

新しいADS小銃の絶対多数の設計はA-91Mアサルトライフルから来ており、外観はよく見るブルパップ構造のアサルトライフルに類似している。その前のAPSおよびASM-DT水中小銃同様、その内部の基本構造は依然AK系列に基づいているが、ガス導入装置等に新たな設計が行われている。ガラス繊維を含有したポリアミド材料が大量に使用され、対腐食性も向上しているし、重量も軽減され、武器の外観と手触りも改善されている。同時に新しいADS小銃では比較的拡張性能に重点が置かれ、多くのサイト、アクセサリー装着用ガイドレールが増設されている。同時にハンドガードとグリップの設計が、グレネードランチャーと連結され一体化した構造になっており、武器の体積と装着時の面倒が軽減されている。

ADS小銃はセミ・フルオートの発射が選択でき、AK74の30連ガラス・スチール製(頑住吉注:ガラス繊維で強化したプラスチックとスチール?)普通マガジンを給弾具として使用する。レシーバーは鋼板プレスで作られ、断面は四角形に近く、内部には閉鎖ミゾが加工され、ボルトの閉鎖に用いられる(頑住吉注:ガイドのことでしょうか)。レシーバー内にはボルト、ボルトキャリア、発射機構が設けられている。ボルトはAK47のそれに似ているが、開閉鎖突起はボルトヘッド後方の比較的細い円柱部分に設けられ、AK47のようにボルトヘッド前部の直径が比較的大きい外周上に設置されてはいない。このようにすればボルトキャリアの上下方向のサイズを縮小でき、さらにピストンとバレル双方の軸線間距離を小さくでき、フルオート時に銃が跳ね上がる動きのコントロールにより有利である。復座機は独立したユニットで、ガイドロッド、リコイルスプリング、リコイルスプリングキャップからなり、平時には一般に分解しない。

発射機構はレシーバー中部に直接装備され、右側には比較的短い、AK小銃に似たブレード状のセレクターレバーが設けられている。上から下にそれぞれセーフティ、セミオート、フルオート状態に対応する。レシーバー最後部にはポリマー製の一体式ストック(頑住吉注:バットプレート)が装備され、高さがちょうど良く肩付け射撃時に比較的快適である。レシーバー上方にはポリマー製の一体式レシーバーカバーが設けられている。マズル部にはフラッシュハイダーが装備されている。フラッシュハイダー後部には突起したフロントサイトベースが設けられている。リアサイトはキャリングハンドル上に装備されて比較的高いため、フロントサイトベースも比較的高く設計することが必須だからである。だがフロントサイトベースには比較的多くの肉抜き加工された部分があるので重量は大きくない。フロントサイトの設計はAK47と同じで、左右および上下調節を可能にするためのスライドベース式で、フロントサイトのガードウィングも(頑住吉注:パイプ状ではなく)ロシアが常用するダブルウィングの様式である。フロントサイトベース後部には比較的低いガス導入リングが装備され、その軸線はバレル軸線に非常に近く、射撃精度向上に有利である。

ガス導入リング後部にはピストンシリンダーは装備されておらず、ボルトキャリアにあるピストンとピストンロッドは外に露出している(頑住吉注:うーん、どういうことでしょうこれは)。コッキングハンドルはピストンロッド前部に装備され、銃の左右の側にスイングでき、左右の手での使用に便利である(頑住吉注:まあこれは便利ですけど、水中での抵抗を考えると作動時にコッキングハンドルが連動しない形式の方が有利なのでは)。コッキングハンドルを後方に引くと、ピストンロッドによってボルトキャリア/ボルトが後方に連動させられ、コッキングハンドルを放せば給弾が完了し、武器は発射準備状態となる。キャリングハンドル上部にはガイドレールが付属した一体式構造があり、リアサイトはキャリングハンドル後方に設けられ、ガイドレールには光学サイトが装着できる。

バレル下方にはグレネードランチャーが装備できる。ハンドガード左側にはグレネードランチャーの使用に供するエジェクターロッドとセーフティがあり、トリガーガード内前部の弧型トリガーがすなわちグレネードランチャーのトリガーである。この種の一体式設計は銃の全体的作戦機能を非常に大きく向上させ、吊り下げ式グレネードランチャー着脱の面倒と、これにより精度に影響が出ることが避けられた。興味深いのは、ハンドガード左上方に一体式クリーニングロッドも固定されていることだ。この種の設計は現代のブルパップ小銃には稀にしか見られない。



(頑住吉注:‥‥ということですかね)

新しいADS小銃はさらにA-91Mアサルトライフルの前方に排莢する設計を継承しているが、設計が簡略化され、A-91Mの排莢ガイドパイプは廃止され、薬莢は直接レシーバー右上部から前に向け放出される。だがこの前方排莢機構に関し、ロシアは今に至るもまだ比較的詳細な構造原理図を出していない。しかしA-91Mの部分写真から見ると、そのボルトキャリアとボルトの設計は比較的簡単で、同様に前方排莢技術を採用したFN F2000小銃と比べてずっとシンプルであるはずだ。前方排莢設計の最大のメリットは、ブルパップ小銃の側方への排莢が射手を傷つけやすいという問題が完全に解決されることである。

上述の設計上の特徴の他に、新しいADS小銃のガス導入システムには調節機能も追加され、水中および陸上という2つの異なる位置が設計され、もって武器の各種環境下での作動信頼性が確保されている。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「吊り下げ式グレネードランチャーとレーザー照準器を装備したADS水陸両用小銃」 続いて2枚目。「ロシア大統領メドヴェージェフ(左)もADS水陸両用小銃に対して興味を持っている」)

参考にする価値がある 40余りのたゆみなき探求の道

もし一切が順調ならば、新しいADS水陸両用小銃は間もなくロシア軍の従来のあらゆる水中武器に取って代わり、真に水中でも水上でも1挺さえあれば基本的使用要求を直ちに満足させるものとなる。同時にこの新銃器は点、面という多種の目標に有効に対応でき、特殊部隊の複雑な戦場環境下での作戦能力を向上させた。

全体的に言うと、この銃の性能は優秀で従来のものを全面的に超えている。この武器および弾薬システムの生産、装備コストは相対的に通常武器より高いが(例えば現在のタングステンの市場価格からして、たった1発のPSP弾頭のコストだけで数百人民元にもなるかもしれない)、特殊部隊の「点穴」(頑住吉注:武術において指先に力を込めて敵の急所を突くことだそうです)式打撃は往々にして最終的勝負に決定的作用を果たし得るという点から言えば、それでも装備する価値は非常にある。

研究開発過程自体から見れば、既存の武器を基礎に不断の改良を行ったものでもあり、大胆に放棄と新しいものの取り入れを行ったものでもあり、またその他の武器の成功した技術を参考にし、また移植したものである。APSからADSまでの40年余りの長きに渡る発展の道は、非常に多くの貴重な経験を残し、国内業界人たちが研究、学習するに値する。


 ついでにD-Boy氏のASM-DTおよびこの銃に関するページも見てみましょう。

http://www.gunsworld.net/russain/underwater/asmdt.htm


ASM-DT水陸両用アサルトライフル

口径5.45mm

APS水中小銃はその用途が限られ、またその他の固有の欠点ゆえに大量生産されず(頑住吉注:え? そうなんすか?)、ソ連海軍特殊部隊はむしろSPP-1拳銃を水中戦闘に用い、AK-74小銃を携帯して水上作戦に用いる傾向があった。彼らはAPSとAK-74の両方の代替になり得る、自分たちがいくつかの水陸にわたる突撃任務で使用しやすい新型武器を持つことを希望した。海軍突撃隊の水陸にわたる作戦の要求を満足させるべき最も好ましい解決方案は、同一の銃器が同時に水中弾薬と普通小銃弾薬を発射できることだった。新型水中アサルトライフルの研究開発作業は1991年に開始され、ツーラの砲兵工程学院(その前身は他ならぬSPP-1とAPSを研究開発した中央精密機械研究所である)が責任を負い、Yuriy Danilov教授がこの小銃プロジェクト研究開発小グループの設計者たちを主導した。Danilovは全く新しい武器を研究開発するのではなく、APSを基礎に大幅な改良を行い、「ダブル用途」のASM-DT水陸両用アサルトライフルを開発した。この銃のニックネームは「Morskoj Lev」、すなわちアシカである。一方対応するロシア語は「АСМ-ДТ“Морской Лев」である。ASM-DTはロシア国防部の全面的な試験をパスし、正式に採用された。

ASM-DTが水中と水上での使用を同時に満足させられるカギは、5.45mm口径のライフリング入りバレルを採用したことにある。標準的5.45mmx39 7N6小銃弾薬も発射できるし、新たに研究開発された5.45mmx39 MGTS水中小銃弾薬も発射できる。新しいMGTS弾薬の設計は既存のMPS弾薬に基づいており、同様に流体力学効果で安定する矢状弾を採用した。弾頭の長さは同じだが、径が5.4mmに改められた。これはライフリングの山部の直径に相当し、弾頭はバレル内での運動時、ライフリングにはまり込まない。この他ライフリングの谷部もより深くなっており、標準弾薬発射時、少量の火薬ガスがライフリングと弾頭ジャケットの間隙から弾頭の前方に噴出し、バレル内の余分な水を噴き出させ、水から出た後で直ちに標準弾薬を発射した時にバレルが意図せず破裂することを避けた。

ASM-DTはAPSと同じマガジンと標準のAK-74マガジンを使用する。この2種のマガジンの前後幅の差が大きいため、長いマガジン挿入部に前後にスライドできるマガジンキャッチを装備した。マガジンキャッチをマガジン挿入部の後端に固定した時はより前後幅の大きいAPSのマガジンを使用し、マガジン挿入部の中央部に固定した時は相対的に前後幅の小さいAK-74マガジンを使用する。この時マガジン挿入部の後半部はスプリングでj固定される防塵カバーで保護される。

その他の方面ではASM-DTとAPSは大差なく、ハンドガードや膨張式フラッシュハイダー等の装置が追加されているだけである。この他各種の光学スコープ、GP-25グレネードランチャー、バヨネットあるいはPBSサイレンサー等のアクセサリーも装備できる。

ASM-DTの水中弾薬使用時の射程と発射速度はAPSに近く、一方空気中で標準的5.45mmx39弾薬を使用するとその性能はおおよそAKS-74Uと同じになり、この面ではAPSよりはるかに優れている。

(頑住吉注:画像のキャプションは下の3つにしかありませんが、順に示します)

水中弾薬の貫通効果

ASM-DTとその最新のブルパップバージョンADS

これはASMの初期のサンプル銃らしい


続いてADSです。

http://www.gunsworld.net/russain/underwater/ads.htm


ADS両用小銃

口径:5.45mmx39 7N6、7N10、7N22、5.45mmx39 PSP (頑住吉注:7N6、7N10、7N22それぞれの差異についてはここを参照してください)

旧ソ連/ロシアがずっと装備していた水中アサルトライフルはAPSであるが、その欠点は水面上での使用時に射程が短すぎ、精度が悪すぎることだった。このためツーラ社は、水中弾薬も発射できるし普通小銃弾薬も発射できるASM-DT両用アサルトライフルを研究開発した。だがこの銃の欠点はレシーバーが長過ぎ、携帯できる長さの制限を受けてやむを得ず逆に銃身長を短縮したため、ASM-DTの全長はAK74に近いのに、その水上戦闘能力がAKS-74Uに近いものでしかないことだった。もう一つの問題は2種類のマガジンの長さが異なるため、発射する弾薬の種類を変えるたびに毎回比較的面倒になった。このためKBP設計局はブルパップ構造の両用水中アサルトライフルの研究開発を開始した。その目的は比較的コンパクトな外形で、水面上では標準的AK74に近い戦闘機能があり、しかも水中戦闘での効果も現役のAPSに劣らないものにすることだった。このような目的を達成するためには、まず新しい水中弾薬を設計する必要があった。

KBPは2005年に5.45mmx39 7N6小銃弾薬と寸法が同じ水中弾薬の研究開発に成功し、このため標準的なAK74マガジンも使用できることになった。この新しい口径は5.45mmx39 PSPと呼ばれ、外形も5.45mmx39 弾薬に似ており、異なる形状の弾頭を採用しているに過ぎない。PSP弾薬の弾頭はより長くて53mmに達し、しかも弾薬の全長は57mmである。つまり弾頭の大部分が薬莢内に入り込んでいる。PSP弾薬には2種類のタイプがある。1つは5.45mm PSP(実弾)で、焼き入れしたスチール弾を採用し、弾頭重量は16gで、空気中での初速は330m/sである。もう1つの種類はPSP-U(訓練弾)で、銅製の弾頭を採用し、重量は8gで、空気中での初速は430m/sである。PSP弾薬の水深5mにおける有効射程は25mで、水深20mでは18mである。一方PSP-Uの水中での有効射程はPSPの半分に過ぎない。

新弾薬の確定後、KBPの設計者は水上戦闘にも適し、水中でも使える新型武器の設計を開始した。この新しい小銃はADS(ロシア語ではАДС - АвтоматДвухсредныйСпециальный、意味は「特殊ダブル用途自動銃」)と命名された。2008年末に公表されたADSの原理サンプル機はASM-DTをブルパップ構造に改めただけだった。5.45mm MGTS弾薬が長すぎたため、ブルパップ構造を採用するとストックが長過ぎになり、正常に肩付けして照準する姿勢が快適でなくなった。のちに設計人員はA-91Mブルパップライフルを原型とし、ガス導入システム、回転式ボルト、バレル右上方の排莢パイプを含むその主要構造と特徴は保持した。ただし信頼性をもって水中での作動ができるように、いくつかの部分に必要な改修や新規設計さえ行った。例えばガス導入システムにはレギュレーターが追加され、空気中と水中という2つのガス導入量がある。内蔵された40mmグレネードランチャー(VOG-25を発射し、ライフルのトリガーガード前方のトリガーを使って発射をコントロールする)は着脱式に改められ、いくつかの任務で必要ない時は必ずしも装備されなくなった。マズルにはマズルブレーキ、サイレンサー、ブランクアダプターのいずれかが装着できる。小銃には調節可能な機械式サイトが装備されている。キャリングハンドル上部にはピカティニーレールがあって光学サイトの装着に用いられる。ADSは水面上で標準的な5.45mmx39弾薬を発射すると精度と射程がAK-74/AK74Mに及ばないかもしれないが、水中では5.45mm PSP弾薬が発射でき、水上でも水中でも射程と精度が共にAPS以上である。しかも操作性がより良くなった。このADSサンプル銃の写真は2009年7月に発表された。

2009年中頃、ADSはロシア海軍特殊部隊のフロッグメンがまさに試験を行っているところだとされ、もし試験をパスすればAPS水中小銃に取って代わり、さらには同時にAK-74Mの一部にも取って代わるかもしれない。これらのフロッグメンが2挺の小銃を携帯して潜水する必要がなくなるからである。

全長 660mm
銃身長 415mm
空虚重量(40mmグレネードランチャー含む) 4.6s
理論上の発射速度 毎分600〜800発
マガジン容量 30発

(頑住吉注:画像のキャプションを順に示します)

MGTS水中弾薬を発射する状態の初期のADSサンプル銃

5.45mm小銃弾薬を使用する状態の初期のADSサンプル銃

初期のADSサンプル銃が使用したアクセサリー

ASM-DTと初期のADSサンプル銃

5.45mmx39 PSP水中弾薬の構造

A-91Mの原理で改良されたADS



 「中国製水中アサルトライフル」に関する私のコメントは大きく誤っていました。私はADSの画像にもAPSの前後に大きなマガジンが装着されている画像があるので、水中ではAPSの弾薬、マガジンを使い、水上ではAK74の弾薬、マガジンを使用するが、転換に手間がかかるのでAK74のマガジンに装填できる応急的で性能の限られた水中弾薬も開発されたのだと思ったのですが、お読みの通りマガジンを使い分けるのはASM-DTのみの特徴で、完成されたADSは水中ではAK74のマガジンに装填できる水中弾薬のみを使用するものになっていたわけです。私はこんな短い弾丸では充分な水中性能が発揮できないだろうと考えたんですが、この記事の筆者の推測では弾頭に比重の大きいタングステンを使用することによって充分な性能が実現されているとされています。中国は軍用ショットガンにタングステン製の散弾を使用しており、それに比べれば体積でも必要な量でも少なくてすむはずです。APSの弾頭の重さに関してははっきりしておらず、例えば

http://warfare.ru/?linkid=2468&catid=339

 このページでは20.2gとされ、一方、

http://world.guns.ru/ammunition/russian-special-cartridges-e.html

 ここでは15gとされています。またAPSを参考にして作られた中国製水中アサルトライフルの弾頭重量は28gもあることになっています。これではADSの16gが充分なのかどうかよく分かりません。ただし5.56mmの長い弾頭よりも5.4mmの短い弾頭の方が水の抵抗は少なくなるはずですから、多少の軽さは埋め合わせられる可能性があります。ただ、サボがライフリングとかみ合って回転すれば水中での射程が短くなってしまうのではないでしょうか。結局よく分かりません。

 それにしても、D-Boy氏のページにあった、「APS水中小銃はその用途が限られ、またその他の固有の欠点ゆえに大量生産されず、ソ連海軍特殊部隊はむしろSPP-1拳銃を水中戦闘に用い、AK-74小銃を携帯して水上作戦に用いる傾向があった。」という記述は意外でした。私はずっとアメリカなど西側の銃器先進国で水中アサルトライフルが開発されていない様子であるのを不思議に思っていましたが、もしこの記述通りなら、西側では水中アサルトライフルは使い物にならないし、ロシアの水中特殊部隊に対抗するにはP11水中ピストルがあれば充分、と判断されていてもおかしくないことになります。しかしだとすると、1989年のAPS公然化から20年以上(装備からならさらにずっと長く)経過して中国は東からも西からも評価されていない水中専用アサルトライフルの亜流品を作ってしまったことになります。ADS公然化からはまだ時間が短く、西側にこれに相当する銃が今後登場してくる可能性もあるのではないでしょうか。1つ疑問なんですが、PSP弾薬もしくはこれと性質が近い他の口径の弾薬を発射するのに専用の銃は必要ないのではないでしょうか。グレネード発射用にガスをカットする機能のあるライフルを使って手動で連発するなら全くノーマルな銃でも発射できそうですし、ガスレギュレータ付きのライフルならそのまま連発することもあるいは可能かもしれません。とすると、秘密のうちに特殊部隊に少数の水中弾薬だけが配備されて公表されない、という可能性もあるかもしれません。

 本筋とあまり関係ありませんが、APS開発の動機が、黒海における西側フロッグメンのスパイ活動を阻止するためだったというのは、私の見た限り西側に同様の記述は見つかりませんが、いかにもありそうな話で興味深かったです。















戻るボタン