中国、アメリカの極超音速ミサイルへに対抗?
まだどんなものかもはっきり分からないんですが。
http://military.china.com/important/11132797/20170718/30981200_all.html#page_2
アメリカ・オーストラリア、マッハ8の飛行体を試射 専門家:中国は対抗する技術を有する必要がある
【グローバル軍事7月18日の報道 グローバル時報特約記者 張亦馳 グローバル時報記者 劉揚】 アメリカメディアは全体的に中国の極超音速ミサイルの脅威を誇大宣伝するが、実際にはアメリカは極超音速武器方面の研究が最も広範で、最も深入りしている。最近、あるメディアは暴露し、アメリカ・オーストラリアは合同でマッハ8の極超音速ミサイル試験を行い、しかも今回の成功はその膨大な計画の一部分でしかない、とした。専門家は、アメリカの今回の試験プロジェクトはまだミサイルとは呼べないが、その技術は極超音速武器の研究開発に用いることができる、とする。アメリカが最終的に研究開発する極超音速武器は単に1時間で全世界をあまねく打撃できるだけでなく、しかもその防御突破能力を非常に大きく高めるだろう。
アメリカ・オーストラリア、成功裏に「極超音速ミサイル」飛行試験を行う
Nextbigfutureウェブサイトの「アメリカ・オーストラリア、先週成功裏にマッハ8のHiFire4極超音速ミサイル試験を行う」と題する報道は、アメリカ・オーストラリア極超音速国際飛行研究試験計画(HiFire)は先週南オーストラリア州のWoomera試験標的場で少なくとも1回成功裏に極超音速飛行を行った、とする。オーストラリア国防大臣のペインはこの試験は7月12日に行われたと確認した。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像」)
報道は、この飛行体は自由飛行の極超音速滑空器で、設計上の飛行速度はマッハ8であるとする。報道は、試験飛行は極超音速飛行体がいかにして高空を飛行するか理解するためだとする。BAEシステムズ社のオーストラリア支部は声明の中で、「今回成功した飛行試験は今までのあらゆるHiFireの飛行の中で最も困難な飛行試験だった。」とした。文章は、この5,400アメリカドルの資金を消耗した合同提議はアメリカ空軍、ボーイング社、オーストラリア国防省国防科学技術集団、BAEシステムズオーストラリア支部、クイーンズランド大学を包括する、とする。
アメリカの極超音速計画の氷山の一角
実際、今回の飛行はHiFire全体の1つの小さな部分でしかない。このウェブサイトは報道し、オーストラリアのクイーンズランド大学はHiFire計画の中で3項目の飛行試験に参与し、それぞれHiFIRE4、HiFIRE7そしてHiFIRE8である、とする。こうした試験はさらにHyShot
V、VIおよびVIIと呼ばれる。
HyShot V(HiFIRE4、つまり今回の試験飛行の飛行体)の設計はマッハ8の速度での飛行に用いる。それは宇宙でロケットブースターと分離し、かつ大気圏に進入する時制御を受けた飛行を執行し、これには急降下・引き起こしが含まれ、その飛行距離を延長することができるが、それ自体はスクラムジェットエンジンを装備していない。HyShot
VI(HiFIRE7)は2015年3月30日に試射が行われた。これはHyShot
I-IV飛行試験に似た弾道を採用したが、それはスクラムジェットエンジンを採用していた。大気圏を飛び出した後、飛行体はロケットと分離し、かつおよそマッハ8の速度をもって自ら大気圏進入を行った。このエンジンはクイーンズランド大学によって設計された新型3Dエンジンの1つである。この時の試験の中で、HiFireチームは有効搭載重量が65kmの大気圏に再突入するまで飛行のデータを収集し、この時遠隔測定信号が失われた。さらに不幸だったのは、スクラムジェットエンジンのデータが収集できなかったことである。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像」)
HyShot VII(HiFIRE8)はその他の2種の飛行試験の最終成果である。それはスクラムジェットエンジンを採用して駆動するサーフウェーブ飛行体である。形式はアメリカのX-51に似ており、その設計はHyShot
VおよびVIから獲得されたデータを利用する。その未来の試験飛行は比較的低い弾道を使用し、HyShotチームはスクラムジェットエンジンを利用してマッハ8の速度の時に水平飛行を最高1分間に到達させる計画である。比較すると、HyShot
I-IVおよびVIの短時間の試験の期間はおよそ5秒でしかなく、この飛行体は2019年に発射される計画である。
中国の軍事専門家は、アメリカとオーストラリアのこのHiFire計画は、アメリカの多くの極超音速研究計画の氷山の一角でしかない、とする。アメリカはこれまで多種の極超音速飛行体プロジェクトの試験を行っており、これにはX-51、陸軍の先進極超音速武器(AHW)、HTV-2「ファルコン」などが含まれ、アメリカはさらにSR-71に取って代わる極超音速偵察機の研究開発を計画しており、こうした計画はほとんど現在のあらゆる極超音速飛行体の原理、形式、技術を包括している。しかも工程化の程度が非常に高く、その設計パラメータはいずれも国際的に一二を争うものである。
極超音速武器化までの距離はまだどのくらいあるのか
外国メディアはこの情報を報道する時、それを「極超音速ミサイル」と称したが、中国の専門家は、HiFIRE4自体はミサイルではなく、HiFIRE計画も決して武器あるいはミサイルの研究開発計画ではないが、それが獲得したデータはアメリカの極超音速武器の研究開発の助けになる、とする。
この専門家は、HiFIRE計画は2006年に始まり、当初の投資は5,400万アメリカドルだったとする。それは決して武器研究開発計画ではなく、比較的基礎的な研究作業を行い、主に極超音速の下での空力、熱防護などカギとなる重要な指標に関するデータバンクを建立し、さらなる一歩の実用化された極超音速飛行体、極超音速ミサイルのために支持を提供するものである。その予算から見ても、実用化された極超音速飛行体の研究開発を満足させられるのにはほど遠い。このプロジェクトに使用されるブースターが採用するのはビーグル・オリオン宇宙探査ロケットで、これは成熟した製品で、その第1段はビーグルエンジン、第2段は改良されたオリオンエンジンで、290kgの搭載荷を190kmの高空に送り込める。このプロジェクトはアメリカ・オーストラリアが協力する極超音速飛行試験HyShot
IIおよびHyShot IIIを基礎とし、当初の計画では10回の試験飛行を展開することになっており、多種のスクラムジェットエンジンと極超音速飛行体の空力レイアウトに対し試験を行い、その中の非常に多くの技術はアメリカサイドの機構によって完成されるが、現在計画はすでに非常に大きく遅延している。
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像」)
ある「グローバル時報」記者のインタビューを受けた中国の軍事専門家は、極超音速技術は国家の安全に関する戦略クラスの技術で、航空宇宙科学技術の次の有利な高みでもある、とした。だがこの専門家は単純に極超音速武器を戦略武器と称することに決して同意しなかった。戦略武器か否かに関しては、その打撃威力と投射距離を見る必要がある。核兵器の威力はあんなにも大きいが、それでも戦術核兵器と戦略核兵器に分かれるのであって、極超音速武器にも当然戦略と戦術の区分がある。例えば、マッハ5の速度で飛行し、射程が数百kmで、何百kgの重さの通常弾頭を採用した極超音速ミサイルは戦役戦術武器である。
この専門家は指摘する。極超音速武器は飛行速度が速い、飛行高度が高い特徴を持つが、これは決してその最も対応し難い部分ではなく、現在の弾道ミサイルの速度も速く、高度も非常に高いが依然迎撃され得る。極超音速武器が弾道ミサイルに比べ迎撃され難い重要な原因は飛行ルートの高度が予測できない性質で、その弾頭が比較的大きな過負荷軌道を行うことができることにある。また、その飛行弾道はより低く、相手が早期警戒を実施するために非常に大きな面倒をもたらす。このため、中国のような大国にとって、極超音速技術を研究し、未来の宇宙技術の高みを争奪する必要もあれば、関連の対抗技術に対し充分な資金と精力を投入する必要もある。
この分野に関しては我々はアメリカの技術が中国に対する優位を継続していくことを祈るしかないんですかね。