中国はF-22を発見し撃墜できるのか

 もちろん本当のところは実際にやってみなければ分からんでしょうが。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160307/21729762.html


中国のレーダーの独自の絶技:紅旗-9を誘導し米軍のF-22を打撃できる!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカが装備するF-22ステルス戦闘機」)

長期にわたり絶対多数の人はF-22などアメリカの最も先進的なステルス戦闘機は、中国現有のレーダーシステムでは探知計測できないと信じている。もし探知計測できても、追跡、攻撃の条件を構成し難い、と。米軍の将官は議会の質問の中で「解放軍はF-22を見ることはできても叩くことはできない」とさえ語っている。

だが時間の推移と共に、勝利の天秤は中国側に傾き始めている。相対的に容易に実現できる先進信号処理技術の普及、使用により、中国およびその他の軍事大国の中、大型対空ミサイル(紅旗-2、紅旗-9等々)は、長波レーダーとのコンビネーションによって最新世代のアメリカのステルス実戦機の位置決定、攻撃を実現することができるようになる。この見方は伝統的な見方と食い違うと言え、しかも実戦経験とも相反する。結局のところ長波レーダーとSA-2、SA-6などの対空ミサイルを持つイラク、旧ユーゴスラビア地域の軍隊は、アメリカのステルス実戦機に対しあまり大きな脅威をもたらさなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国は現在すでにステルス実戦機を探知計測できる多くの機種のレーダーを装備している」)

この見方の信用度を証明するためには、我々はまず何故ステルス機は迎撃され難いのかを研究する必要がある。

ステルス機を探知計測する技術に対しある程度理解している愛好者たちは皆知っているが、VHFおよびUHF周波数帯で作動する長波レーダーには、ステルス実戦機を探知計測および追跡する能力が存在する。これはステルス機の種々のステルス設計が、主に照準を合わせるのが波長の比較的短いレーダーだからで、例えば中国の紅旗-2ミサイルシステム内には波長の短い正確距離測定レーダーがある。また例えば戦闘機が搭載する火力コントロールレーダーは、ステルス機の探知計測時に非常に大きな困難が存在する。だが、機体の部品、例えば尾翼は、長波によって照射された時に比較的強烈な反射された電波を発するだろう。しかもこうした部品のおおよその寸法は改変することができないのである。この種の状況下では、長波レーダーはステルス実戦機を探知計測することができる。

だが、長波レーダーの位置決定精度は非常に低く、目標がどこにいるのか大体知ることができるだけであり、このため非常に長い時間内、大多数の人は長波レーダーはミサイルのために目標攻撃の充分正確な情報を提供できないと信じていた。伝統的長波レーダーが正確に位置決定できない問題は、2つの方面に反映される。その一、ビームの幅。その二、パルスの幅。

中国、ロシアが長期にわたり使用する若干の長波レーダーは、非常に大きなビームの幅を持つ。このようなレーダーは敵機の方位角度を探知計測する方面で相当にまずく、これは角度が狭小なビームだけが、やっと空域に対する捜索スキャンの中で目標が所在する正確な角度を確定できるからである。探知計測高度の方面にも類似の困難が存在する。この種のレーダーのビームの方位角度はまる何度もの大きさに達し、仰角方向の上ではさらに何十度にも達する。パルスの幅の方面では、この種のレーダーのパルスの幅は非常に大きく、パルスの重複頻度が低く、このため距離測定能力も非常に劣る。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国はかつて紅旗-2地対空ミサイルを大量装備した」です。)

またビームの幅はレーダーアンテナの設計に対する直接の影響があり、アンテナの体積は往々にして非常に巨大である。例えばソ連軍が1950年代に研究開発したS75地対空ミサイルシステム、中国の紅旗-2地対空ミサイルシステムは、いずれもP-18早期警戒捜索レーダーを採用した。このレーダーは八木アンテナ技術を採用し、サイズがある程度減少しているが、やはり専用の車両1台でやっと輸送でき、展開後はおよそ3階建てビルの高さがあり、このような体積、重量には若干の欠点がある。ここで指摘しておく必要があるが、P-18レーダーは旧ユーゴスラビア地域でF-117ステルス戦闘機を発見した。このことはこの飛行機を撃墜した作戦行動と直接の関係があり、当然この戦例の中でのF-117はステルス状態になかった可能性が高い。

以上の問題は、伝統的に長波レーダーは正確な敵機の方位角度、高度、距離の情報を獲得することができず、このため地対空ミサイルのために充分正確な情報を提供することもできない、ということを説明している。ならば何故現在専門家たちはこうした問題は解決できるようになったと考えるのだろうか?

これは、全く新しい信号処理技術が長波レーダーのこの欠点を補うことができるからである。1970年代に科学者たちはまず距離測定精度の問題を突破した。米軍の最初の試験によれば、パルスの頻度の調整により、長波レーダーのパルスが圧縮を経た後、距離測定誤差が元々6kmに達する旧式な長波レーダーは、50m前後の精度を獲得することができた。パルスを圧縮する技術手段には若干の種類があり、例えばPhase Shift Keying技術はその中の1つに他ならない。

距離測定精度の問題が解決された後、米中ロなどの国はほとんど同時に方位角度の問題の攻略を開始した。この最も主要な手段こそ皆が熟知するフェイズドアレイレーダー技術である。伝統的な機械回転スキャンレーダーとは異なり、フェイズドアレイレーダーはフェイズコントロール技術により、ビームの幅、スキャンの頻度やその他の性能に対するコントロールが実現でき、したがってビームの幅に対し最適化を行い、非常に高い精度を獲得する。以上の方面において、アメリカと中ロにはいずれもすでに何十年の実践の経験がある。当時この試みを行う一大困難は、これとセットになるコンピュータの演算能力が低すぎることだった。しかし1980、90年代になると、この問題ももはや存在しなくなった。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「紅旗-9対空ミサイルは解放軍の現在最も先進的な地対空ミサイルの1つである」です。)

例を挙げて語れば、中国のこの領域における比較的人に知られた新型レーダーには近年ネット上に出現したUltra Wide Band(UWB)レーダーがある。信じられているところによれば、このレーダーはアクティブフェイズドアレイ体制を採用し、探知計測精度が高い、識別率が高い、探知計測距離が遠い、対ステルス、妨害され難い、低いキャッチ確率などのメリットがある。それはUltra Wide Band、アクティブフェイズドアレイ、ミリ波レーダーなどの技術の融合によって、長波レーダーの探知計測精度不足の問題を解決しており、目的性を持って米軍のステルス実戦機を探知計測するために新たな手段を提供した。

まとめると、長波レーダーの距離測定精度には改善があったし、方位角度と高度の探知計測も需要を満足させることができる。この時中、大型地対空ミサイルが鮮烈に登場できる。地対空ミサイルの爆発殺傷範囲に関して言えば、50mはやはり非常に遠い距離で、小型ミサイルが50m離れたところの目標を破壊するのは不可能だということを知る必要がある。ならばということで中、大型ミサイルの巨大な戦闘部の出番になる。例えば中国が大量に装備する紅旗-2地対空ミサイルであるが、これは200kgのハイエクスプローシブ破片戦闘部を持ち、低空の殺傷半径は50〜65m、高空の殺傷半径は250m前後に達する。つまり長波レーダーが提供する情報がそれを敵機付近まで誘導しさえすれば、もう敵機に対する破壊が可能なのである。紅旗-9は我が軍の現在最も先進的な大型地対空ミサイルで、その殺傷半径は信じられているところによれば紅旗-2に近い。一方徐々に紅旗-2に取って代わりつつある紅旗-12ミサイルは、それ自体が紅旗-2の重大な改良型で、殺傷半径はやはり50m前後と見られる。

我々は、これが相対的に理想的な仮説だということを認めることが必須である。何故なら殺傷半径の縁の地帯では、敵機に命中できる破片はずっと少ないだろうからである。だがもし紅旗-2などのミサイルに対しさらに一歩の改良を行ったら、例えば末端探知計測赤外線光電子装置を追加したら、さらに一歩ミサイルとステルス目標との合流距離を縮小することができる。また例えば戦闘部の威力を増強するおよび指向性爆破能力を追加することによって、より多くの破片を敵機に向けてまき散らすことになり、殺傷効果はより出色なものになるだろう。一方紅旗-9などのミサイルは本来すでに末端制御誘導能力を持ち、迎撃成功率はさらに少し高くなる。

まとめると、ステルス実戦機を探知計測できる長波レーダーは、最新技術の助けの下、中、大型地対空ミサイルのために充分正確な目標情報を提供することができ、迎撃作戦の成功を促す。解放軍はこのようなコンビネーションによって、直接米軍のF-22、F-35戦闘機に脅威をもたらし、中米軍事力の対比に対し重大な影響を生じさせることができる。(作者:空軍世界)


 ステルス技術も旧ユーゴにF-117が派遣された当時より進歩している可能性がありますし、「できる」とは断言しにくいのではとは思いますが、日本が装備する予定のF-35も含めキャッチされまた攻撃を受ける可能性があることは想定しておくべきでしょうね。


















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