中国航空関連4題

 まずロシアのスホーイー35対中国輸出関連の記事を2つ紹介します。一部重複がありますが。

http://military.china.com/news2/569/20141106/18934958.html


ロシア国防輸出グループ、プーチンに向け対中国スホーイー35輸出の状況を報告

11月6日ロシア大統領執務庁は軍事技術協力会議を招集した。ロシア国防輸出社の責任者は、中国との「スホーイー35」戦闘機貿易の談判は完成に近づいている、と明らかにした。

イサイジン(頑住吉注:また何故か後で出てきますが「ロシア国防輸出社社長」)はこの会議でプーチン大統領に向け報告を行った。報告の中で彼は中国との軍事工業貿易の状況に言及することに重点を置いた。彼は、ロシアは継続して中国とスホーイー35戦闘機輸出問題につき談判を行う、とした。

ロシア大統領プーチンは、今年ロシアの武器メーカーは金額75億アメリカドルを超える新たな輸出契約を締結し、今年の受注は安定して500億アメリカドルの大台を保持し、これは1つの良好な指標で、今日まで外国の発注商は金額100億アメリカドルのロシア新技術軍事装備および製品を獲得し、今年の供給計画総量の70%を占める、とした。

ロシア国防輸出社社長イサイジンの報告は、最近3つのアフリカ州の国と行った「鎧甲-S1」防空システム契約協議はすでに終わった、とした。イサイジンは、2014年国際軍・警察、安全防備展が11月5日にインドネシアのジャカルタで開幕し、展示会は11月8日まで続き、ロシアの14の軍事工業企業が展示に参加し、およそ10カ国が鎧甲-S1輸入関連の議題を積極的に討論しているところである、と強調した。

イサイジンは、ロシアの30余りの軍事工業企業はさらに今月11日に中国珠海航空展に参加し、ロシアは継続して中国と対中国スホーイー35戦闘機輸出契約につき談判を行い、この前中国サイドが飛行機の外形を修正することを要求したため、契約締結の時期を延期し、現在すでに共通認識が達成されている、とした。

イサイジンは、双方の共通認識に基づき、ロシアは中国に向け24機のスホーイー35Sを輸出し、戦闘機の外形は最小の改修を経、これは主に外部吊り下げ方面に体現される、と強調する。セットと設備の差異に基づき、現在国際市場でのスホーイー35Sの価格は5,000万〜1億アメリカドルの間である。

ロシア政府副首相ロゴージンも、ロシアとインドはグロナスナビゲーションシステムモジュールを合同で生産することになり、ロシア・インド双方は今後何週間か以内に宇宙協力につき専門の協議を行うことを話し合って決め、これには有人宇宙領域、インド国内にグロナスナビゲーションシステムを配備、使用することに関する項目、およびグロナスナビゲーション信号受信機モジュールの合同での生産などのプロジェクトが含まれる、と指摘した。

ロシア大統領プーチンは間もなくインドを訪問し、双方は大規模な軍事技術協力の新プロジェクトの契約を締結することになる、とされる。


http://military.china.com/news/568/20141106/18934914.html


ロシアサイド、スホーイー35の外形改修に同意:あるいは核心的機密データを提供か

11月6日、ロシア国防輸出社の責任者は、中国との「スホーイー35」戦闘機貿易の談判は完成に近づいていると明らかにした。彼は、ロシアは継続して中国とスホーイー35戦闘機輸出問題につき談判を行うことになる、とした。この前中国サイドは飛行機の外部吊り下げ能力を改修することを要求した。双方はすでに共通認識を達成し、中国サイドは24機のスホーイー35戦闘機を購入し、これらの戦闘機の外部吊り下げ武器は中国サイドの要求に基づいて改修が行われる。

報道によれば、中ロ両国のスホーイー35戦闘機の輸出に関する談判は2012年にはもう開始されていた。推測によれば、中国が24機のこの型の飛行機(1個飛行連隊に相当)を輸入する原因は、殲ー11系列戦闘機を生産する沈陽飛行機製造社は努力して海軍の殲ー15戦闘機の需要を満足させているところであり、短時間内には空軍の換装の要求を満足させられないことかもしれない。言い換えれば、中国サイドが必要とするのは、手に入れたらすぐ実用に投入できる新型作戦機で、特にこの機が中国の作戦システムに溶け込むことができることが要求される。中国サイドはこの機が中国の製造した各種航空弾薬を使用できることを要求した、とされる。

現代の航空弾薬は非常に複雑なシステムで、特に新世代中・遠距離空対空ミサイルと正確対地打撃弾薬にはさらにデータリンクを採用して飛行機と弾薬の間の通信を実現することが要求され、一連の複雑な互換性問題に関わる。戦闘機の武器搭載架のインターフェイス、配線などを改修しただけでは、先進弾薬使用の要求を満足させられない。もし中国が最終的にスホーイー35上のロシア製電子設備を留保したら、中ロは秘密保持の程度が極めて高い火力コントロールシステムのオリジナルコードを相互に開放する必要があることを意味する。これは歴史上まだ先例がなく、中国サイドがロシアから購入した以前の何ロットかのスホーイー27やスホーイー30戦闘機は今に至るも依然ロシア製航空弾薬を使用しており、中国が自ら研究開発を行った新世代先進航空武器を互換することはできない。

このため、ロシアサイドの言う戦闘機の外部吊り下げ能力の改修の具体的状況には、2種類の可能性がある。その1、中ロ双方が軍事技術協力領域で全く新しい高度に到達し、全く気兼ねなく相互に核心的機密に属するデータを交換できる。その2、ロシアサイドが輸出型スホーイー35に全面的に中国サイドの航空電子システムを採用し、これには「雪豹E」パッシブフェイズドアレイレーダーを中国の新型アクティブフェイズドアレイレーダーに交換するなどが含まれる。当然、この状況は機密に関わるので、最終的に実際に引き渡されるスホーイー35がどの種の状態なのかは、恐らく実際の引き渡し前には、外界のウォッチャーにはより確実な情報は出せない。


 引き渡された画像が出ればどういう技術的状態なのかは外観で分かるもんなんですかね。

 陸軍航空隊関連です。
http://military.china.com/news/568/20141106/18935730.html


解放軍の男女の飛行員、あるいはペアで武直ー10を操縦か:長所を取り短所を補うことができる

人民ネット北京11月5日電:最近、中国陸軍航空隊の歴史上初の武装ヘリ女性飛行員が公開されて明るみに出、外界の高度な関心を引き起こした(頑住吉注:これに関しては10月31日のコラムですでに紹介しました)。軍事専門家陳洪は中央テレビのインタビューを受けた時、女性飛行員にはそれ自身の独特の優勢があり、大胆かつ細心で、事に遭遇して慌てず、間違う、忘れる、漏れる動作が非常に少なく、非常に良い身体条件も持ち、反応が敏捷で、協調性と忍耐力がいずれも比較的良く、空中の複雑多変な状況に適応できる、とした。

解放軍報の報道によれば、10月29日、陸軍航空隊の最初の5名の武装ヘリ女性飛行員はすでに任務執行能力を具備し、正式に陸軍航空の戦闘序列に加入した。これらの女性飛行員は1年前に空軍部隊から、厳格な審査を経て陸軍航空隊の戦闘序列に加入し、すでに任務執行能力を具備している。彼女たちの平均年齢は24歳で、いずれも4年制大学以上の学歴である。その中の女性飛行員ユンルーは、さらに女性飛行隊メンバーとして建国60周年の首都国慶節閲兵に参加したことがある。

女性が武装ヘリ飛行員を担当するのに適するか否かの問題に対し、陳洪は次のように言った。専業的角度から言うと、女性は比較的この業務に適している。女性には男性に比べ独特の優勢がある。一方において彼女たちは大胆かつ細心で、事に遭遇して慌てず、受け入れ能力が強く、思想が活発で、間違う、忘れる、漏れる動作が非常に少なく、非常に良好に任務が完成できる。他方において、女性飛行員には非常に良い身体条件があり、彼女らの身体は敏捷で、協調性と忍耐力がいずれも比較的良く、空中の複雑多変な状況に適応できる。女性飛行員は武器操作コントロール、精密機器使用、地形識別などの領域において、いずれも男性を超えるパフォーマンスを持つ。

陳洪は次のように説明する。ヘリあるいは戦闘機の操作は、決して力に頼って実現されるのではない。科学技術の発展と共に、こうした航空装備の操作コントロールはすでに比較的負担の軽いものに変わり、女性がヘリを操縦するのに力不足の問題は存在しない。また、国産の武直ー10のコックピットは縦列式前後コックピットのレイアウトで、2名の飛行員の搭乗、操縦に供することができ、いわゆる「男女搭配干活不累」(頑住吉注:例によって検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは全く見つからない慣用句です)、男女飛行員がペアでヘリを操縦すれば、相互に長所を取り短所を補うことができ、飛行団体と戦闘単位にとって非常に良い結合である。

ある分析は、こうした女性飛行員の出色の成績は、中国武装ヘリ訓練と研究開発作業、および飛行員養成方面がいずれも突破性の進展を取得したことを側面から反映しており、女性飛行員は各項目の任務の中でどんどん重要な作用を発揮しつつある、と考える。中国初の戦闘機女性飛行員たちは第10回中国国際航空宇宙博覧会で殲ー10戦闘機を操縦し、初めて公開で特技飛行デモンストレーションを行う、とされる。空軍スポークスマンの申進科は、八一飛行デモンストレーション隊に新加入した5名の女性飛行員は我が国初の戦闘機女性飛行員で、すでに4つの機種で飛行したことがあり、飛行時間はいずれも750時間以上である、と説明する。


http://tuku.military.china.com/military/html/2014-11-06/227367_2564161.htm

 これはその女性戦闘機飛行員の画像集です。西側先進国では「女性特有の長所」というのがすでに偏見であるとされる傾向が強いですがそれはともかく、「地形識別〜において〜男性を超えるパフォーマンスを持つ」にはちょっと首を傾げたくなりますね。

 中国空母艦載機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141104/18926721.html


中国空母、あるいは同時に殲ー31と殲ー15を配備するか コンビネーションして敵サイドの体系を引き裂く

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションです。「殲ー31の珠海へのお目見えが関心を引く あるいは国際的汎用第4世代機になるか」)

10月28日、第10回中国航空展の「大スター」である殲ー31「鶻鷹」戦闘機が珠海に飛来し、11日に珠海で行われる中国航空展参加を準備した。しかもこの機は将来艦載機に発展し得ると考えられている。またある推測は、殲ー15艦載機も航空展にお目見えする可能性があるとする。もしこの2種の飛行機が同じ場に姿を現したら、疑いなく航空展の一大ホットなポイントとなる。軍事専門家の杜文竜は中央テレビのインタビューを受けた時、もし将来殲ー31が空母艦載機になったら、空母上に殲ー31と殲ー15という「煉瓦」と「斧」がコンビネーションした作戦状況が出現し、殲ー31はステルス能力を利用して殲ー15のために道を開くことができる、と考えた。軍事専門家曹衛東は、もし今後我が国空母がカタパルト発進を採用したら、殲ー15も相応の改良を行うだろう、と指摘した。

殲ー31と殲ー15、「煉瓦」と「斧」のコンビネーション作戦

少なからぬ専門家は、殲ー31は改良を経て、我が国の新世代艦載戦闘機になり得ると考える。一方殲ー15は我が国が研究開発した初の艦載機であり、すでに各種試験を行い、これには空母上での発着試験が含まれる。

殲ー31と殲ー15は空母艦載機として、空母の戦闘力向上に対しどんな差異があるのだろうか? 杜文竜は、もし今後殲ー31の研究開発進度が比較的速ければ、空母艦載機となり、過渡的に殲ー15と殲ー31がコンビネーションして作戦する状況が出現し、第3世代および第4世代艦載機がマッチングする組み合わせ方式が形成されるだろう、と考える。海上の作戦時、殲ー31は「煉瓦」のように、そのステルスの優勢を利用してまず相手方の防空体系を切り裂き、殲ー15のために進攻のルートを提供する。殲ー15が「斧」に充当され、多数の殲ー15がその後優勢を発揮し、大量の弾薬を搭載して攻撃を実施する。殲ー31と殲ー15のこの種の「煉瓦」と「斧」の結合は、作戦効果を拡大するだろう。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国は将来あるいは多種の艦載戦闘機を装備するか」です。)

殲ー15は将来改良し、もってカタパルト発進に適応する可能性がある

「週刊ジェーン安全保障業務」10月28日の説明によれば、中国航空ウェブサイト上に新たに発表された画像は、沈陽飛行機工業集団が殲ー15大量生産方面で進展を取得したことを示している。報道は、2機のコードナンバーそれぞれ104と105の新型殲ー15機が中国人民解放軍海軍航空隊に引き渡され、これらの新たな戦闘機は中国の殲ー15戦闘機の総数を11機にまで増加させる、とする。

「殲ー15は装備前にまだ2つの段階を経る必要がある。1つは定型で、これは各部分の多くの試験データを必要とする。またさらに武器使用検証を行う必要があり、これには対艦、対空などの作戦武器等の検証が含まれる。もし試験が終わったら、艦に搭載され就役する日はすぐ到来するだろう。」 杜文竜はこのように語る。

中国初の空母就役以来、その搭載する殲ー15艦載機の発進方式はずっとホットな話題である。最近のネット上の殲ー15艦載機の模型は、この殲ー15の模型の脚にすでに改装が行われ、脚を出し入れする動作筒がはっきり太くなり、ダブル前輪前部にカタパルトのプルバーらしきものが追加装備されていることをはっきり示している。ある分析は、これはカタパルト発着方式の研究を行っているのだ、と考える。曹衛東は、この見方には一定の道理がある、と考える。遼寧艦自体は試験および訓練の場であり、各種試験が行える。殲ー15は現在すでにスキージャンププラットフォーム上で試験を行ったことがあり、関連の能力を具備している。もし今後我が国空母がカタパルト発進方式を採用したら、殲ー15も必然的に改良を行う必要があり、これは脚を問題にする必要があるということであり、脚を強化し、もってカタパルト発進に適応することが必須である。(ヤンジアチー)


 煉瓦と斧という比喩がいまいちピンときませんが、殲ー31と殲ー15のコンビネーションは過渡的なものとされ、あるいは殲ー20を改造するなどした大型艦載機とのコンビネーションに移行する可能性もあるわけでしょうね。





















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