韓国、インドの観光客を誘致して中国の穴を埋める?

 いろいろ努力しているようで。

http://military.china.com/important/11132797/20170404/30386786_all.html#page_2


専門家:韓国がインドを利用して「中国の束縛」から脱しようというのはそろばんのはじき間違い

ニュースとなる事件

参考情報ネット4月1日の報道 韓国連合通信社3月29日の報道は、韓国観光公社などの部門は同日インドの首都ニューデリーのTaj Palace Hotelで旅行推薦活動を行い、インドの旅行社や企業に向け韓国の著名な旅行観光ポイントを紹介し、インドの旅行業関係者が「韓国旅行の夜」活動に出席するよう招待した、とする。報道は、中国が「THAADに対抗」する措置を採り韓国を訪れる中国の旅行客の急減をもたらしているため、韓国観光公社や地方政府はインド市場を照準し、もって中国の旅行客の穴を埋めようとしつつある、とする。

前日、韓国外務省第一次官(外務副大臣)の林聖男はインドでインド外務省秘書プリト サランなどの当局者と会談し、年内に外務副大臣、国防副長官(2+2)会談メカニズムを建立し、もって政治、安全などの領域の協力を強化することを協議して定め、かつ両国の貿易投資規模と両国の旅行業の協力を拡大することを協議して定めた。韓国連合通信社は、韓国のこの挙動の主旨は「インドとの協力強化によって中国の反THAADに対応し、中国市場に対する過度の依存から離脱する」ことにある、とする。

専門家の即評

高浩栄(新華社世界問題研究センターの研究員)

今年以来、米韓が韓国への「THAAD」システム配備の歩みを加速するのと共に、中韓間の争いが激化し、両国関係は以前に比べ明らかに疎遠になりまた冷却している。しかし、韓国の現政府はこの現象が出現した原因はどこにあるのかを思考せず、反省せず、逆に別の道を切り開こうとし、いかにして今までの中国市場に対する「過度の依存」から離脱するかをあれこれ考えており、いわゆる「中国の束縛」から離脱しようと必死である。

韓国高官と旅行部門のインド行きは、最近出現した韓国の中国市場への依存から離脱する企図の1つの縮図でしかない。韓国外務大臣の尹炳世は3月19日から20日にベトナムに対する正式訪問を行い、ベトナム首相のグエン・スアン・フックと会談を行った。韓国はベトナムとの協力強化で一部分の中国方向における損失を打ち消すことを希望している。

韓国メディアの報道によれば、韓国産業通商資源省は少し前「援助センター」を成立させ、韓国企業のために無料の諮問を提供し、企業が中国に取って代わり得る新市場を開拓するのを援助している。韓国文化体育観光庁も積極的に文化製品輸出市場の多元化を推進し、東南アジア、ラテンアメリカ、ヨーロッパなどの新興「韓流」市場を切り開き、もって中国市場に対する依存から離脱することに力を尽くしている。韓国の一部文芸スターも次々に東南アジア市場への転戦を選択し始めている。

正常な状況下では、韓国が世界各国のと関係を強化し、市場の多元化を図ることは強くとがめるべきではない。だが中国の「THAAD韓国入り」への対抗を理由に口実を探し、かつ「THAAD韓国入り」が中国の戦略的安全の利益に損害をもたらし、地域の平和と安定を破壊することを言わず、中国市場の韓国に対する重要性についてだけ言う、この挙動はそろばんのはじき間違えでもある。

まず一組みのデータを見てみよう。

韓国貿易協会が少し前発表したデータによれば、2016年の韓国の対中国輸出総額は1244.3億アメリカドルで、輸入総額は869.8億アメリカドルだった。貿易黒字の規模は374.5億アメリカドルで、韓国の輸出総額の25%と貿易黒字総額の41%を占める。

もしさらに香港経由の対中国輸出規模を加えれば、韓国の対中国輸出総額は1572.2億アメリカドルに達し、輸入額は885.9億アメリカドルで、貿易黒字の規模は686.3億アメリカドルに達し、韓国の輸出総額の32%および貿易黒字総額の77%を占める。

1992年に中韓の国交が樹立されてから2016年まで、韓国の対中国貿易黒字は累計4,500億アメリカドルに達している。韓国の対外貿易の中で、中国はその黒字額最多の国で、韓国は大儲けしたと言うべきである。

中韓の人員の交流の中で、旅行と「韓流」はすこぶる代表性を持つ。韓国観光公社の統計によれば、去年韓国を訪れた中国の旅行客はのべ806万人に達し、外国の旅行客の半分近くを占めた。中国の旅行客の購買力も非常に大きくその他の外国の旅行客を超えている。韓国メディアは、韓国の旅行業の発展と収入増加の中で、「中国の旅行客の功はなくてはならないものだ」とする。

一方韓国が現在吸引に力を尽くすインドの旅行客は、去年たったのべ19.5万人で、2012年に比べれば倍増しているが、中国の旅行客の数字に追いつこうとするには、どんなに長い歳月を必要とするか分からない。特にインド民衆の韓国に対する認知度は普遍的に比較的低く、さらに加えて両国の文化の共通性は低く、経済および人文交流の基礎は薄弱で、インドから解決の道を探そうという考え方が短期間で実現する可能性は高くない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2015年にある韓国の番組がインドに赴いて撮影し、ムンバイの旅行観光ポイントと市中心の街頭でランダムにインタビューした時、韓国を知る人はほとんどいなかった。(ビデオのキャプチャー画像)」)

ここ何年か以来、中国はずっと韓国の文化製品の主要な輸出市場で、「韓流」は少なからぬファンを虜にし、韓国の芸能人の財布もこれによりまるまるとしたものに変わった。韓国の文芸界が中国の「THAAD韓国入り」への対抗に対し高度に緊張していることは、中国市場のその心中における地位をまさしく反映している。

中韓経済貿易関係と人文交流の発展は両国関係のホットさの度合いを体現しているし、さらには中国市場の韓国に対する重要性を反映している。韓国にとって、中国経済の発展速度も、市場規模も、世界経済の中で占める地位も、さらには地理的に近いこと、文化が相通じること、習俗が同じなどの条件も、いずれもその他の国とは比較できず、中国市場は韓国が離脱したければすぐに離脱できるものでも絶対にない。

いわゆる中国が「THAAD韓国入り」に対抗していることを理由に中国市場から離脱するのは見たところ独りよがりの願望でしかあり得ず、韓国の大多数の企業もおそらく同意しないだろう。最近中国の消費者のボイコットに遭っている楽天グループはその百貨本店および支店に「因為理解、所以等待」の広告を貼り、これをもって中国の消費者の心中の不満をなだめることを企図している。その会長である辛東彬はメディアのインタビューを受けた時、「楽天は依然、継続して中国で業務を展開することを希望している」とした。これは代表性を備えた例かもしれない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のソウル明洞楽天百貨本店の外に『因為理解、所以等待』のポスターが貼られている。」)

現在の韓国は、内政と経済がまるでなっていないだけでなく、外交も似たり寄ったりである。対中国関係は言うに及ばず、ずっとぴったり追随してきた「ボス」のアメリカも必ずしも信頼できない。現在アメリカはまだ新たな駐韓大使を任命しておらず、トランプにもずっと韓国の対米貿易黒字に対しすこぶる不平があり、韓国の政治経済界はずっとアメリカ議会が韓国を「為替操作国」に列することを心配している。日本が駐韓大使を召還してすでに数ヶ月で、歴史問題は韓国と日本の間に横たわる払っても去らない暗雲となり、いつでも飛び出してきて居座る。

韓国の出口はどこにあるのか? 賢い人は当然分かっている。それは韓国が直ちに「THAAD」配備を停止し、駐韓関係発展の障害を消し去り、中韓関係を正常な発展の道に回帰させることに他ならない。中韓は互いに隣国である。ある国にとって、隣国は持ち去れないもので、特に勃興発展しつつある隣国は、韓国に対し一挙手一投足が全局面に影響する意義を持つのである。


 インド人の街ゆく人のほとんどが韓国という国を知らないというのはインド人の教養水準に問題があるような気もしますが(いくらなじみがなくても例えば世界の国の人口ランキングで韓国のすぐ下にいる南米のコロンビア、アフリカのタンザニアを知らないなんていう日本人はごく少ないでしょう)。あれだけ人口があって発展しつつある国ですから現在関係が薄いならそれだけ伸びしろがあるとも言えるわけで、もちろんインドだけで中国の穴埋めは無理でしょうが「過度の依存からの脱却」は当然の正しい選択でしょう。我々からすればインドの旅行者には日本に来てほしいところですが、実は来日するインド人の大部分はビジネス目的で、観光客はごく少ないようです。













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