中国のステルス戦闘機関連3題

 まず殲ー20関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150410/19506263.html


ロシアメディア、殲ー20戦闘機はあるいは2017年に就役か、とする ひとまず空母キラーとなる

(頑住吉注:この記事の画像のキャプションは本文と直接関係がなく、詩的な表現を多用して訳しにくいので省略します。)

【グローバル軍事報道】 ロシア軍事工業総合体ネット4月10日の報道によれば、第1段階にある殲ー20はもうすでに「空母キラー」の能力を具備している。中国は新世代戦闘機殲ー20の第6機目の原型機の試験を行っており、第1機目の原型機の初飛行は2011年1月のことだった。

報道は、これに比べロシアは2010年からもう第5世代戦闘機T-50に対する試験を開始したが、現在までに全部で4機の原型機しかなく、そのうちの1機はさらに地上試験サンプル機である、とする。中国は2014年に2機の殲ー20原型機のテストに入り、一方ロシアは1機の新たなT-50も飛ばなかった。このことはあるいは中国の殲ー20戦闘機の進度が大幅に加速していることを意味しているのかもしれない。

報道は、ある新たな戦闘機が主要な飛行試験を完成し、かつ軍に引き渡されるには平均で5〜6年の時間を必要とする、とする。例えば、殲ー10は1998年に初飛行を完成させ、2003年末にやっと試験を完了した。殲ー10Bは2008年末に飛び、2014年になってやっと就役した。殲ー11Bは2003年末にやっと飛んだが、2008年末になってやっと使用に投入された。艦載機である殲ー15の初飛行は2009年のことだったが、量産は2014年のことである。この速度に照らせば、殲ー20戦闘機は2017年にフルセットの航空電子設備や武器を装備し、かつ装備が行われることになる可能性が高い。現在中国はツポレフ-204試験機を使用して殲ー20の航空電子設備の試験を行いつつあり、これはまさにF-22の航空電子設備がボーイング-767で必要とされる状態にまで調整されたようにである。

報道は、現在T-50は2台の117エンジンからなる動力装置を使用しているが、将来T-50は第2段階のエンジンを装備することになり、推力は176/107キロニュートンに達し得る、とする。殲ー20もこのような2つの段階を通過することが必須である。だが現在殲ー20は第1段階にあるものの、すでに優越したステルス性能と高い速度を持ち、「空母キラー」、早期警戒機や敵サイドの地上レーダーの「天敵」になることができる。(知遠)


http://www.hinews.cn/news/system/2015/04/10/017470842.shtml


殲ー20戦闘機、1ヶ月ぶりに再度試験飛行 あるいはすでに新型レーダーを装備か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは上の記事と同じものです。)

最近、殲ー20戦闘機2015号機が再度試験飛行し、前回の試験飛行からすでに1ヶ月余り過ぎている。初の殲ー20戦闘機は2011年1月11日に試験飛行し、今まですでに4年が経過している。この4年内に、試験飛行に参加する殲ー20は初飛行時の2001号から、現在の2015号にまで到達している。

ごく短い4年でしかないが、殲ー20は2001号、2002号、2011号、2012号、2013号、そして2015号が登場した。1機ごとの殲ー20は1つのコードナンバーと組み合わされ、いくつかの異なるところがある。2001号から2015号までの変化は非常に大きいと言え、これには強化されたキャノピー、尖った形に切り取られた垂直尾翼および各所の細かい変化が含まれる。先進的な第5世代機として、殲ー20戦闘機の研究開発進度は速くないとは言えない。2011年に初飛行してデビューしてから4年後、すでに6機の原型機が試験飛行を行っている。一方殲ー20より早く試験飛行を開始したロシアのT-50戦闘機は、今になっても4機の原型機しかない。

アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトの報道は、中国はすでに新たな殲ー20ステルス戦闘機の第5機目の原型機を完成させ、かつ試験飛行に成功している、とする。殲ー20のそれぞれの新たな原型機ができるたび必ず変動がある。これは最新の原型機を除いてであり、この機は見たところ第4機目の原型機とそっくりで、少なくとも外観上はそうである。最新の2013号および2015号原型機はいずれも新型のフェイズドアレイレーダーを装備済みである。人の注意を引くのは、この5機の原型機のうち3機はすでに2014年に引き渡され飛行していることである。


 以後は過去の記事の再録なので省略します。確かに最新の機がその前の機とそっくりで変動がないのは設計が固まってきていることを示す可能性が高いと思われますが、既存の機の改良型や他国の設計をベースにしたとされる機と比べると、完全新規設計でしかも全世界にもまだ4機種しかない新世代機が就役するにはより長い時間が必要とされるというのが自然な考えでしょう。

 続いて殲ー31関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150410/19505794.html


ロシアメディア、中国があるいは垂直離着陸バージョンの殲ー31を研究開発か、とする 南海の作戦の助力に

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

ロシア衛星ネット4月8日の報道は、中国が1960年代末から70年代初めまで以来第2回目に短距離離陸/垂直着陸機の製造を考慮していることに関する報道は、中国のネット仲間の熱い議論を引き起こしている、とする。ロシア戦略技術分析センターの専門家であるコーシンはこれについて、この新型機の出現は、中国空軍の太平洋、特に戦略上重要な南海区域の作戦能力を非常に大きく向上させることになる、と指摘する。

報道は、この問題が再度考慮されるというこの事実自体は、必ずしも人を不思議とは感じさせない、とする。成功裏にこのプロジェクトが実施される可能性は非常に高い。周知のように、中国は強襲揚陸艦を研究開発している。この艦は多数の機を搭載でき、比較的広い滑走路を持つ。このような強襲揚陸艦がひとたび短距離離陸/垂直着陸機を装備すれば、すぐ軽空母として使用し、さらには中国海軍の作戦能力を高めることができる。

報道は、中国の短距離離陸/垂直着陸機の製造は、新型戦闘機である殲ー31の研究開発基地を利用することになると推測できる、とする。殲ー31はアメリカの戦闘機であるF-35に似た機体を持ち、そしてアメリカ海兵隊のために製造されるF-35の1バージョンはまさに短距離離陸/垂直着陸機なのである。

このプロジェクトがひとたび始動すれば、またロシア・中国両国に新たな協力のチャンスをもたらすだろう。ソ連とイギリスは世界で2つしかない成功裏に短距離離陸/垂直着陸機を研究開発した国である。1980年代末、ソ連は超音速短距離離陸/垂直着陸戦闘機であるYak-141の試験飛行を開始し、この機は優良な飛行および作戦性能を持っていた。

報道は、ソ連解体およびその後の海軍縮小編成は、ロシアにこの種の飛行機の研究開発と生産を放棄し、精力を伝統的な戦闘機の研究開発に集中するよう迫った、とする。こうではあるが、ロシアは依然この領域の技術材料、経験、専門家を持っている。

1995年にロシアがアメリカに売ったYak-141の技術資料は、アメリカ人がF-35Bを研究開発する過程で重要な作用を果たした。現在ロシアは類似の方式をもって中国のプロジェクト実施をも加速することができる。また、ロシアはこの種の飛行機のために特殊なエンジンやその他の装置を研究開発した経験を持っている。例えば、短距離離陸/垂直着陸では特製の射出座席を利用する必要があり、これは飛行機の発着時に万一不測の事態が発生したら、飛行員を射出し、かつ安全に着陸させられるようにである。ソ連はかつてこのような座席を製造したことがある。

報道は、多くのその他の軍事協力領域とは異なり、短距離離陸/垂直着陸機の合同研究開発はロシアの軍事工業に競争をもたらさない、とする。何故なら、ロシアはもはやすでにこの種の飛行機を研究開発していないからである。合同プロジェクトは1980年代から90年代初めの投資に最大の効果と利益をもたらし、かつ中国に対し輸出する飛行機の機種を拡大し得るだけである。


 比較的小型の殲ー31にこうした発展の余地があるんですかね。また今まで成功したこの種の機は最初から短距離離陸/垂直着陸専用に設計されるか、少なくとも最初からそれを併せ配慮して設計されているはずで、これから改造して成功作になる可能性は高くないと思われます。















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