米軍の偵察機関連2題

 まず米軍の偵察機が現在行われている中ロ演習を監視しているという記事です。

http://military.china.com/news/568/20140522/18517911.html


米軍の偵察機、中ロ軍事演習を24時間監視下に置く 専門家、予想通りだとする

中ロ「海上連合-2014」軍事演習が東海で行われつつある。中央人民放送局「中国の声」の報道によれば、太平洋のアメリカ偵察機部隊は中ロ軍事演習に対し迅速に追跡を行い、平時は1日1機の偵察機が4〜8回飛行するのだが、現在は2機の飛行機が出動し、1日8回往復し、24時間不断の飛行を保持している。軍事専門家尹卓は記者のインタビューを受けた時、米軍の中ロ軍事演習偵察には、戦略的目的もあるし、戦術および技術的目的もある、とした。

尹卓は、米軍のこの種の行為は予想通りだとする。軍隊の内部において、アメリカはすでに中ロをいずれもその戦略的相手に変えている。アメリカのアジア太平洋地域における戦略配備および同盟国と行う軍事演習は、大多数が中国を背景としている。一方ヨーロッパ方向では、ウクライナの事件以後、ロシアはアメリカの戦略的相手である。このため、中ロ海上合同軍事演習はアメリカにとって意義が重大なのである。

尹卓は、偵察行動実施によってアメリカは中ロ演習の具体的内容を発見することができるだけでなく(例えば中ロ軍事演習がすでに発表されている内容を演習しているか否か、どんな程度まで演習しているのかなど)、演習の軌跡、艦艇の機動、通信やレーダーの使用および電子偵察と電子妨害手段の使用状況を研究し、したがって演習の深度と広さに対し直接の判断をすることもできる、と指摘する。


 おそらく潜水艦も接近して音響のサンプル採取、対潜戦演習の状況の監視などを行っているんでしょうね。

http://military.china.com/news2/569/20140522/18517871.html


少将:アメリカのグローバルホーク配備は日本の釣魚島における武力行使をより心強く怖いものなしにさせる

報道によれば、日本とアメリカの関係者は、青森県三沢基地を拠点として、米軍の大型無人偵察機「グローバルホーク」の運用を開始することが予定され、今月24日にアメリカ本土の遠隔操作によって配備作業が展開されることになる、と明らかにした。これは米軍初の、日本国内を拠点として使用する「グローバルホーク」である。

ならば、米軍の日本における「グローバルホーク」配備は主にどういった任務を執行し、結局のところどんな企図があるのだろうか? この話題に関し、記者は軍事専門家尹卓にインタビューした。

「グローバルホーク」は多国の領空を通過浸透して偵察が行える

日本の三沢基地関係者は、日米双方の準備作業はすでに始まり、もし天候条件が許せば、5月24日にアメリカ本土の遠隔操作によって関連の配備作業が展開されることが基本的に確定している、と明らかにした。

尹卓は、「グローバルホーク」無人偵察機の滞空時間は30時間を超え、多くの国の領空を通過、浸透して偵察を行うことができる、と指摘する。

グローバルホークはアメリカが研究開発した高空長航続時間、高性能の無人偵察機で、全世界の主要な国はいずれも配備することができる。グローバルホークの滞空時間は30時間を超えることができると言うべきで、最長では40時間前後に到達し得る。

また、グローバルホークは2,500m前後に到達でき、一般の作戦機の最大作戦高度は1,800mなので、2,500mを飛行すれば一般の作戦機はこれに対し脅威を構成せず、この機は安全に非常に多くの国の領空を通過して視察が行えるのである(頑住吉注:第一次大戦期でももっとずっと上がれるっての。25,000mの間違いかなとも思いますが、検索したところグローバルホークの上昇限度は20,000m未満のようですし、ミサイルならグローバルホークの飛行高度に届くものも多いはずです)。

この機は大型レーダーを持ち、視界が良くない状況下、例えば夜間にも長時間地上、海面に対するレーダーによる探査が行え、レーダーの精度は非常に高く、またこの機は成像も行うことができる。

またこの機は植物によるカバーを貫通し、地下のいくつかの構築物に対し透視する視察が実施でき、同時に隠してあるいくつかの飛行機、戦車に対し赤外線やマルチ光スペクトルで偵察することができ、しかも随時この機が偵察した情報、出来事の映像を地上に送ることができる。

アメリカが日本に「グローバルホーク」を配備するのは主に中国、北朝鮮、ロシアを監視するため

アメリカは5月から10月まで、日本に2機の「グローバルホーク」偵察機を配備し、かつ運用に投入する計画である。尹卓は、「グローバルホーク」は主に中国、北朝鮮、ロシアの軍事的動きを監視偵察することになる、と分析する。

米軍のグローバルホーク配備は主に2つの方面の任務を行うもので、1つ目は中国周辺および南海地域を含む大範囲に対する偵察で、中国に近い海域、特に中国沿海地域の軍隊の移動、指揮部の位置、レーダーの配備、通信などにつきこの機は全て監視が行え、中国の兵力配備に関し米軍は繰り上げて日本に向け通告を提出するだろう。

もう1つは主に北朝鮮とロシアの太平洋地域に対し、この機は偵察が行える。何故なら北朝鮮は核実験を行う可能性があり、アメリカは北朝鮮の前回の核実験に対してもグローバルホークによって長時間にわたり偵察を行った。またこの機はロシアの全極東地域に対し緊密な監視が行える。

同時にこの機にはもう1つ重要な作用がある。現在日本はすでにグローバルホーク購入希望を決定しているが、まだ販売するグローバルホークがどんなタイプなのか確定する前に、アメリカは獲得した一部の機密情報を日本と共有しようとしているのだろう。例えば釣魚島周辺の中国の軍事力配備、海軍、空軍の活動である。また中国の第二砲兵隊の発射陣地等もこうした地方にある。

「グローバルホーク」は日本の軍事行動に情報を提供することに

尹卓は、米軍が初めて日本に「グローバルホーク」を配備して使用することは、アメリカと日本の軍事協力がさらに一歩深化し、東アジア情勢をより不安定なものにさせる可能性があることを象徴的に示している、と考える。

アメリカが日本を基地として大型のグローバルホークを配備することは、米日の軍事的関係がまたワンランクアップしたことを象徴的に示している。何故ならグローバルホークが獲得する情報は非常に機密性が高く、この戦略的情報をアメリカはすでに日本と共有することを決定している可能性があるからである。

オバマは「米日安保条約」が釣魚島をカバーすると重ねて言明した。ならばこの問題で米軍はその軍事的な実行を行いつつあり、ならば釣魚島関連の情報をカバーし、おそらくアメリカは獲得できる情報を日本に向け提供しようとしている。しかも軍事的手段をもって釣魚島問題を解決することに関し、日本にはとっくにこのような衝動がある。アメリカが日本に情報の保障を提供すれば、この方向性はすでに非常にはっきりしているのであり、日本は釣魚島方向で今後武力行使する可能性があるが、これをより心強く怖いものなしにさせる。

アメリカは軍事の上、安全保障の上できっと確固として日本を支持する。日本が今後東アジアで軍事行動を取る理由にはより充分さが加わり、より胆力が加わり、より意気盛んになり、東アジアというこの地方をより不安定な方向に向かわせるかもしれない。

同時に、アメリカのグローバルホークは南海に対する偵察を行い、この情報を日本と共有する他、アメリカはさらに南海周辺諸国、例えばベトナム、フィリピンに向け投入するかもしれない。


 日本が能動的に武力行使するなんていうことは少なくとも憲法改正以前には全くあり得ないことですし、万一やろうとしたら間違いなくアメリカは極力阻止しようとするはずですがね。























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