中国空母の今後

 特別に目新しい内容はないですが、よくまとまって分かりやすい記事だと思います。

http://military.china.com/important/11132797/20141005/18833841.html


メディア、中国国産空母カウントダウンに入る、とする 搭載機50機

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空母遼寧艦」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

2年前の9月25日、中国初の空母遼寧艦が就役し、解放軍海軍はこれにより空母時代に入った。今、遼寧艦はすでに大連造船工場における中期維持修理メンテナンスを終えており、国防建設に関心を持つそれぞれの中国人は皆この艦を気にかけ、各国メディアは依然この艦を注視している。ある国外メディアは、遼寧艦は2015年あるいはやや後に航空連隊を配備し、しかも中国国産空母プロジェクトは加速して推進されつつあり、遠くない将来の配備が有望である、と指摘する。

2年で一連の試験を完了

9月25日の国防部定例記者会見で、遼寧艦が真に戦闘力を形成するのにすでにタイムスケジュールはあるのか否かとのある記者の質問に対し、国防部ニューススポークスマン耿雁生は回答し、2年余り前から遼寧艦は計画通りスムーズに多くの課目の軍事訓練と科研試験任務を完成させており、今後も継続して関連の業務を展開することになる、とした(頑住吉注:全然質問に対する答えになってませんね)。

遼寧艦が2012年9月25日に正式に就役した時、中国海軍がこの艦に与えた位置付けは「科研試験プラットフォーム」だった。過去2年内、遼寧艦は自らの使命を忠実に履行し、科研および訓練領域において中国海軍史上の1つ1つの突破を完成させた。引き渡しからたった2ヶ月後、艦載機がもう初めて上艦し飛行した。2013年2月26日、遼寧艦は青島母港に停泊した。5月、海軍初の艦載航空隊が成立した。翌月、艦載機は初めて駐艦飛行と短距離スキージャンプ発進を行った。9月、殲ー15艦載機が艦上で最大重量、異なる離陸重量での発着を完成させた。これだけではなく、殲ー15はさらにそれぞれ標準防空迎撃作戦の外部搭載をもってショートポイントから発進し、対地および対艦攻撃の外部搭載をもってロングポイントから発進し、2発の「鷹撃」-83K対艦ミサイルと2発の「霹靂」-8空対空ミサイルを搭載して成功裏に着艦し、多くの武器構造での発着を実現させ、かつ複雑な気象条件下での多くの型、多くの機数の艦載機の短時間連続発進、回収任務を完成させた。

渤海において多項目の艦載機試験飛行任務を完成させた後、遼寧艦は抜錨し南海に遠距離航行した。2013年11月26日、遼寧艦は青島から出航して一路南下し、11月29日に三亜の某軍港に停泊し、12月5日には南海に前進して試験と訓練を展開し、これは月末までずっと続いた。それまでに比べ、南海行きは遼寧艦初の区域をまたいで行った遠距離、長時間、高強度の試験で、相次いで100項目余りの試験および訓練課目を完成させ、作戦システム、動力システム、艦艇の航行適応性能など各項目の指標にさらなる一歩の検証が得られた。この間、海軍は多くの機種を出動させた艦・機マッチング空母試験を行い、かつ部隊を連動させて実戦化された訓練を行い、努力して「試験-訓練-作戦」の間のルート開通を実現させ、空母が戦闘力を形成するために有益な探索を行った。今年1月初め、期間37日の南海海域科研試験と訓練を完成させた後、遼寧艦は青島に停泊した。4月17日、遼寧艦は大連港に戻り、期間約半年の中期維持保護メンテナンスを開始した。

(頑住吉注:これより2ページ目)

中国海軍発展のターニングポイント

遼寧艦は中国空母の起点であり、中国海軍発展のターニングポイントでもあり、中国海軍が遠洋に邁進する歩みは顕著に加速する。遼寧艦就役2周年という時、スペインのヨーロッパ・アジア評論ネットはアメリカのマイアミ大学中国政治・軍事問題専門家金徳芳教授の文章を掲載し、近年来中国の軍事近代化の努力は一連の成就を取得し、これには初の空母遼寧艦の装備、2機種の次世代ステルス戦闘機の試験飛行、新型極超音速武器の試験などが含まれる、とした。文章は、2015年に中国は継続して解放軍の戦力向上を推進することになり、遼寧艦が航空連隊を配備することになると見られる、とする。

中国は遼寧艦のためにどのくらいの、またどのような艦載機を配備することになるのか? 遼寧艦が人々の視野に出現して以来、各方面はいずれも推測している。ロシア軍事工業総合体ニュースネットは先日相対的に総括性の評論を行い、遼寧艦は36機の艦載機を搭載することができ、これには4機の直ー18J早期警戒ヘリ、6機の直ー18F対潜ヘリ、2機の直ー9C捜索救援ヘリおよび24機の殲ー15戦闘機が含まれる、と考えた。遼寧艦は一連の使命を履行し、空中および海上の各種状況と挑戦に対応することができる。全部で36機の艦載機の配置は、中国海軍艦載航空隊の時代はすでに始まっていることを示している。報道は遼寧艦の対潜作戦能力を詳細に分析している。直ー18Fヘリは周視捜索レーダー、牽引式ソナー、32のソノブイを配備し、主要な武器装備には4発の7K対潜魚雷と4発の「鷹撃」-91対艦ミサイルが含まれる。この機種の尾部ブーム上には2本の脚を前に伸ばし、羽根を広げて飛ぶオオワシのイメージが塗装され、これはまさにこのヘリが敵サイドの潜水艦を打撃するのに用いられることをよく説明している。大型の猛禽類のマークは、空母およびその艦載機飛行員が英雄的で恐れるものがないことを充分に反映している。

アメリカの「ストラテジー ページ」は少し前、艦隊の組成という角度から遼寧艦の実力を分析した。報道は、中国初の空母特別混成艦隊は2013年末に形成された、とする(遼寧艦の南海行き)。この点は極めて重要で、何故ならいかなる空母も護衛艦隊を必要とするからである。遼寧艦の護衛艦隊には2隻の051C型駆逐艦、2隻の054A型護衛艦と1隻の補給艦が含まれた。

(頑住吉注:これより3ページ目)

国産空母がカウントダウンに入る?

遼寧艦が就役してたった2年でもう西側諸国が数年で通過した過程を完成した。だが100年の空母の歴史を有する空母大国と比べると、中国は明らかにまだ初歩段階にある。中国空母の序曲として、遼寧艦は中国空母時代の楽章を奏でた。中国空母はどんな方向に向かうことになるのか? 海外メディアはずっと答案を探求している。いくつかの国外メディアは最近次々と中国国産空母の動向を推測しており、国産空母はすでにカウントダウンに入ったと判断している。アメリカ海軍作戦部長ジョナサン グリーナートも、中国が自ら製造する空母は遠くない将来に配備される、としている。

中国初の国産空母の全体設計図面は凍結段階に近いとのあるカナダメディアの報道に対し、台湾の「中央社」は説明し、いわゆる「図面凍結」とは設計図面が完成し、技術上もはや重大な改修が行われない段階にあることを指す、とする。「図面凍結」後、設計図は工場に送られ、このことは空母建造のタイムスケジュールがカウントダウンに入ることを意味している。カナダのニュースネットは、中国の目標は遠洋海軍を作り出すことだ、と推測する。2020年になれば中国海軍は現在の遼寧艦、2隻の建造中の国産空母、および120隻余りの水上艦艇と潜水艦を持つことになる。ワシントンのシンクタンク「国際評価・戦略センター」のベテラン研究員フィッシャーは、2030年になれば中国は4隻ないし5隻の現役空母を持つことになり、その後もさらに継続して建造することになるだろう、と考える。

中国国産空母の設計に関し、アメリカ海軍作戦部長グリーナートは、「新たな空母は遼寧艦に類似し、スキージャンプ発進を採用し、かつトン数も似ており、6.5から7万トンの間である、と推測する。シンガポールの「海峡時報」は、中国海軍が建造する新たなクラスの空母は「全長320m、設計排水量8.5万トン。遼寧艦は全長300m、排水量6.7万トンである」とする。カナダの「漢和安全保障業務評論」は新たな空母の動力に対し分析を行い、中国の未来の国産空母は原子力動力を採用する可能性が高い、とする。

艦載機の搭載、配置に関し「海峡時報」は、国産空母は50機の殲ー15Bおよびその他の実戦機から組成される混合飛行連隊を搭載することができる、と暗示する。中国国産空母は甚だしきに至ってはステルス打撃能力を具備する可能性があると考える分析もある。すなわち、25機前後の殲ー20ステルス戦闘機を搭載することになる、と。(ソース:中国国防報-軍事特刊)


 このままの流れで行けばアメリカの影響力は弱まり、中国の軍事力を含めた力は強まることになり、日本の立場は苦しくなるでしょう。













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