中国はアメリカ空母を撃沈できるか

 最近かなり自信をつけてきている感じなんですが。

http://military.china.com/important/11132797/20131013/18086883.html


ロシアメディア、中国がアメリカ空母を撃沈する代償を見積もる:4割の艦艇を損失

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカの新たに進水したフォード級スーパー空母」)

アメリカ、どのように空母が中国に撃沈されるのを防止するか論争

「法制文萃報」特別原稿:筆者 羅佳

「中国はアメリカ空母を破壊できるか?」 中国海軍の先進的艦艇が不断に就役するにつれ、外国メディアは「空母キラー」東風ー21Dの他に、中国がアメリカ空母を中国周辺海域から追い出す海上戦力を作り出しつつあることに気付いている。

アメリカ、空母が撃沈されることを心配

ロシアの「軍工信使報」は最近、「中国艦隊はアメリカ空母を破壊することができる」とした。現在中国海軍は一定数の先進的艦艇を持ち、強大な対艦ミサイルシステムを配備した駆逐艦12隻を持ち、このうち2隻の051C型駆逐艦と6隻の052C型駆逐艦が最も先進的で、4隻のロシア製956型「現代」級駆逐艦は比較的先進的である。護衛艦の中では、14隻の054型護衛艦が最も先進的である。また、中国はさらに20隻余りの遠洋作戦能力を持つ艦艇を持ち、これらの戦闘艦の防空武器システムは有効に空中からの攻撃に対抗できる。

「上述の戦力に頼って、中国は6個艦艇戦闘群、あるいは1個空母戦闘群+2、3個艦艇戦闘群を建設することができる。」 「軍工信使報」は、原潜と海軍航空隊とのコンビネーションの下に、これらは1個アメリカ空母戦闘群を破壊することができる、とする。

分析は、沖縄および韓国以外にアメリカ軍は地上部隊を持たない、とする。もし中国と衝突が発生したら、中国からの距離が近い基地は最初に打撃される目標になる可能性が極めて高く、このことはアメリカを海軍に頼らざるを得なくさせる。アメリカ海軍戦力は主に何隻かの非常に大きな空母をめぐって構築されており、これまでの何回かの台湾海危機の中で、これらの空母はいつも中国の軍事力を抑止する主力だった。だが、2桁で成長する経済は中国に迅速に遠距離攻撃武器を作り出させており、このことは多くのアメリカの専門家に、空母を中国周辺海域に派遣する伝統的戦術は賢いことなのか否かを疑わせ始めている。

フォーブスニュースネットは、中国には戦争、特に2つの核保有国間の戦争を避ける多くの理由があるのはごくはっきりしている、と指摘する。だがアメリカのこの地域の盟友に対する安全の承諾は、ひとたび事故の発生があれば、局地的衝突が発生する可能性が大いにある、ということを意味している。中国は地縁的優勢を占めているので、アメリカは、迅速にアジア太平洋に派遣できる6、7隻の空母が中国の攻撃から逃れられるか否かをはっきりさせる必要がある。もしそれらが一撃に耐えなかったら、戦争はすぐに終わることになる。

空母は非常に大きく、搭載される数百機の多機能戦闘機は中国のいかなる空中戦力に比べてもずっと強大である。空母の周囲にはまたイージス作戦システムを装備した巡洋艦あるいは駆逐艦、護衛艦が航路護衛を行い、さらに攻撃型原潜がいる。空母は原子力動力のためそれらはずっと移動し、燃料の制約を受けない。だがまさに空母は大きすぎるがゆえに攻撃を受けやすい目標となる。アメリカ海軍にとって、1隻の空母を失うことは直ちに戦力全体の10%を削減されることに相当し、しかも何千人の死傷がもたらされる(それぞれの空母上には5,000人以上がいる)。大洋の上で、サッカー場3つ分の大きさ、20階建てビルの高さの巨大なものを識別するのは、陸上で山中に隠されたミサイル発射基地を探し出すのに比べずっと容易である。もし本当に1隻の空母が撃沈されたら、これがもたらす心理的打撃も非常に大きなものになる。1942年に「ワスプ」号空母が日本によって撃沈されて以後、アメリカは空母を撃沈されたことが全くないのである(頑住吉注:ちょっと意外でした。1943年から終戦まで日本は空母を撃沈することができなかったんですね。しかもワスプも潜水艦による戦果で、空母艦載機によるものではありません)。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「アメリカの現在の海空の優勢は依然はっきりしている」です。)

東風ー21Dはアメリカの心中の大きな憂いとなる

「中国は徐々に海上の防御範囲を拡大しつつあり、原潜、対艦ミサイルなどの一連の先進武器が太平洋に配備されつつある」 フォーブスニュースネットは「アメリカ空母が艦載機が中国に到達できない距離まで追いやられるのは時間の問題に過ぎないのか?」とする。

「解放軍、アメリカ空母を『撃沈』」 イギリスの「デイリーメール」はこの前驚くべき情報を明らかにし、グーグル「アース」が提供する衛星写真によれば、解放軍は今年年初、成功裏に1隻の「アメリカ空母」を撃沈した、とした。だが、これが発生したのはある軍事演習の中のことである。中国内陸に深く入り込んだ西部のゴビ砂漠の中で、アメリカ空母の様子にシミュレートされたプラットフォームが、中国のミサイルによって命中弾を受けたのである。画像は、ゴビ砂漠の中の長さ200mの白色のプラットフォームが1隻の空母をシミュレートするのに用いられ、その上面に2つの巨大な弾痕が残されているのをはっきり示している。軍事分析者は、弾痕は中国の「空母キラー」東風ー21D対艦ミサイルによって残された可能性がある、と信じている。

長期にわたり「空母キラー」東風ー21Dはずっとアメリカから空母に対する最大の脅威と考えられている。外国メディアの見たところでは、この世界で中国だけが装備すると言われる対艦弾道ミサイルの威力は無比で、しかも神秘的で計り知れない。インド国防分析研究所(IDSA)はかつてわざわざ文章を発し、射程2,400kmの東風ー21対艦弾道ミサイルはアメリカの海上の優勢に対しいまだかつてない挑戦を構成し、これは軍事上だけではなく経済上もだ、とした。このミサイルは1、2発だけでもう1隻の空母を撃沈でき、1発ごとのコストはたった50万アメリカドルで、一方1隻の空母のコストは10億アメリカドルを超える。

このため、「中国はアメリカに比べ貧窮し、しかも中国の武器庫もアメリカの武器庫に及ばないが、中国は決してアメリカを恐れない。中国はミサイル戦力を使って黄海、東中国海、南中国海内を専属沿海区であり立ち入り禁止地域を構成すると見られるようにすることができる。」 インド国防分析研究所の文章は、東風-21対艦ミサイルに配備される宇宙基地海上監視および照準システムはこのミサイルが迎撃されることを全くあり得なくさせる、とする。

東風ー21Dは本当に簡単にアメリカ空母を撃沈できるのか? フォーブスニュースは、おそらく決してそんなに簡単ではない、とする。まず、何らかの武器を作り出すにせよ購入するにせよ、中国にはまだアメリカ空母を追跡、ロックオンするセンサーと指揮システムが欠乏している。次に、ある空母がもし命中弾を受けても、威力が核爆弾より小さくさえあれば、直ちに撃沈されるのではなく、空母はすぐ自動修復する。第3に、アメリカ海軍は各種の方式を採用して空母の敏捷性を増強し、中国の新たな武器の挑戦に対応できるようにさせているところである。

アメリカメディアは、100万平方km余りの南海は中国周辺の太平洋海域の一部分に過ぎない、とする。中国の衛星、陸上基地、海上基地、空中基地レーダーはあるいは南海で1隻の空母をロックオンできるかもしれないが、西太平洋において移動する空母を連続的に追跡し、かつ正確に位置決定するというのは別のことである。中国の地球に近い衛星は空母を識別できるが、地球は球形なので、空母はすぐに地平線から消失する。中国機は連続的に追跡できるが、アメリカ空母上の先進的な戦闘機が中国機に「接近偵察」をさせることはあり得ない。その他の偵察措置が得る結果はいずれも決して正確ではない。複雑な空母の「暗殺チェーン」上で、発見および追跡は最初の一歩に過ぎない。もし追跡できたら、いかにして空母周辺のイージス防空網をくぐり抜けるのかも1つの問題である。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中国の遼寧艦はほどなく戦闘力を形成する」です。)

中米、互いに「空母攻防」戦を行う

アメリカ空母は座して死を待つのか? フォーブスニュースネットは、アメリカは当然何もしないではおらず、アメリカ海軍の巨額の資金割り当てが資金援助する各種プロジェクトは全てアメリカの技術をこうした脅威の前に走らせる、とする。

ロシアメディアは、アメリカの提出する「海空一体化作戦」概念はまさに中国のミサイルに照準を合わせた策である、とする。報道は、アメリカ海軍は空母甲板から発進できる遠距離ステルス無人攻撃機を研究開発中で、艦載有人操縦飛行機が完成させることが難しい遠距離作戦任務の有効な執行が保証でき、中国ミサイル基地に対し「先んずれば人を制す」式のステルス襲撃を実施する、とする。

フォーブスニュースネットは、空母上に搭載されるF-35多機能戦闘機は大型爆弾が搭載でき、元々の戦闘機の作戦半径に比べ200から300海里遠い目標に対し爆撃が行え、しかもステルスでである、とする。このことは、アメリカ空母は距離が中国海岸からより遠い場所で戦闘に入ることができることを意味している。アメリカ最新の艦載「ホークアイ」無人機は巡航ミサイルに対しより正確な早期警戒が提供でき、アメリカの電子戦機も相手のレーダーと通信設備の機能を失わせることができる。「現在、アメリカ海軍の資金援助する類似のプロジェクトは何十にも達する。」

「これは決して、アメリカ空母が西太平洋において不死身だと言うのではない」とフォーブスニュースネットは言う。アメリカの「世界事務期刊」は、弾道ミサイル以外に、中国海軍の戦力構造および戦闘技能にはコペルニクス的転換が発生しつつあり、1950年代の立ち後れた海岸防衛部隊は強大な沿海艦隊に発展変化し、これはアメリカの空母を保護する空海戦略を挑戦に直面させる、とする。

アメリカメディアは、中国は将来3隻の空母を持つかもしれない、とする。対応のため、アメリカ第7艦隊司令も同時に3つの空母戦闘群を指揮する必要があるが、このことは直ちにサンディエゴ、シアトル、ペルシャ湾の間で活動している空母を動員することを要求する。これらの軍艦はもし中国の東海に航行する必要があれば数日あるいは数週間の時間を費やす必要がある。アメリカは11隻の空母、88隻の巡洋艦および駆逐艦、48隻の潜水艦、55隻の沿海域戦闘艦、31隻の上陸作戦艦艇から構成される艦隊を作り出しつつあるが、これらの戦力は世界各地に広範に分布し、ひとたび戦争が勃発しても直ちに集中して優勢を形成することは非常に難しいのである。

ロシアの「軍工信使報」は、近海水域においては中国により多くの優勢がある、とする。現在、中国には約10隻の056型軽護衛艦があり、全てに数セットの「鷹撃」-83対艦ミサイル発射機とFL-3000N艦艇自衛防御ミサイル武器システムが配備されている。また、中国はさらに40隻余りの022型ミサイル艇を配備している。「これは中国海軍に近海において最多で3つの敵潜水艦に対応する捜索・攻撃集群、あるいは最多で10の敵水上艦艇に対応するミサイル艇戦闘群を建設させることができる。」 これらの艦隊の戦力はアメリカ空母を撃沈することができる。だがその代償は中国サイドの30〜40%の艦艇が破壊されることである。

だが、ロシアメディアが考慮するのは水上艦艇の作戦であり、アメリカメディアは中国が水上艦艇だけに頼ってアメリカ空母に対応するとは考えない。アメリカの「世界事務期刊」は、中国は全国の海軍の総力を挙げて近海の危機に対応すると同時に、陸上基地ミサイルと戦闘機を利用してアメリカを迎撃する、と指摘する。アメリカの週刊「時代」は、アメリカの「イージス」艦艇には今に至るも依然、東風ー21Dに対応する良策がなく、アメリカ艦隊の規模縮小と中国艦隊の実力拡大はアメリカ海軍の介入能力に影響することになり、一方中国水上部隊の増強とミサイルとの協同、コンビネーションはアメリカに対し新たな脅威を構成する、とする。これに対しフォーブスニュースネットは警告を発する。「中国の軍事能力は不断に増強中であり、アメリカは自らの配備を不断に調整することが必須である。」

(頑住吉注:4ページ目)アメリカ空母戦闘群の生存力と打撃力はいずれも比較的強い

(頑住吉注:5、7ページ目)中国はすでにひとまず遠洋海軍を建設している

(頑住吉注:6、8ページ目)中国の遠洋海軍はすでにひとまずの規模を備えている


 ゴビ砂漠で行われたシミュレーションが特に気になりますが、当然事前に位置が分かっており、しかも静止した状態ですから実戦でアメリカ空母を攻撃するのとは大きな違いがあるでしょう。




















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