米中の軍制服組トップによる合同記者会見
優先順位の関係でちょっと古くなっちゃいましたが。
http://military.china.com/important/11132797/20140517/18507625.html
デンプシー、中米総長会談中激怒させられる 中途で停頓
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今回の中米総長会談ではデリケートな話題が回避されなかった」)
原題:中米総長記者会見、激論1時間 双方、重大な食い違いを回避せず
【グローバル時報駐アメリカ特約記者 蕭強 趙強 柳玉鵬】 「中米総長合同記者会見、激烈な論争の場に変わる」 現地時間15日午後、中国人民解放軍総参謀長房峰輝は米軍参謀長連席会議主席デンプシーとの非公開での会談後、合同記者会見を行った。東アジア情勢が不穏だという背景の下に、中米の軍の総長による今回の会見は極めて大きな関心を集めた。「グローバル時報」記者は15日現場で、約20社の中国および外国のメディアの50人余りの記者が今回の記者会見に参加し、記者の質問が全て相当に先鋭的だったのを見た。「非常に大きな食い違いがはっきり現れる」、「ヴォイス オブ アメリカ」の15日の文章はこのように今回の記者会見を評論した。アメリカの有線テレビニュースネット(CNN)は、中米総長はまず双方の会談は「非常に率直」かつ「建設性に富んだ」ものだったとし、その後東海と南海の領土をめぐる争いの問題につき「相互に対立する」視点を発表した、とした。
「グローバル時報」記者の理解するところによれば、今回の記者会見は元々13時30分に開始されると定められていたが、最終的には13時45分頃に開始され、記者会見は全部で1時間近く続いた。西側メディアの記者の問題提起は非常に先鋭的で、房峰輝は1つ1つ全てに回答を行った。記者の、中国サイドは海上ボーリング探査プラットフォームを撤回し、地域の緊張を緩和させることを考慮するのか否かに関する問題に回答する時、房峰輝は中国サイドの立場を厳正に強調した。彼は、中国が西沙諸島の中に島を建設し、関連海域に掘削探査を行うのは、自らの管轄海域における作業であって、「この前提はきっとはっきりさせる必要がある。」とした。中国が自らの排他的経済水域に油田を作るのは完全に正当な行為である。この種の状況下で、ベトナムが艦船を出動させて妨害、破壊を行うことは、絶対に許されないことだ。中国は自らのボーリング探査プラットフォームを断固保護し、作業がスムーズに行われることを確保することになる。房峰輝は、「中国が自らの管轄海域においてボーリング探査作業を行うのは、断固として変更されないことであって、この油田はきっと作る必要があり、いかなる外来の妨害や破壊も恐れない。」と語った。
「アメリカが中国とのより緊密な軍事的関係を推進している時、非常に大きな食い違いがはっきり現れた。」 「ヴォイス オブ アメリカ」は15日、この表題で文を発表し、フィリピン、ベトナムなどの国が南海問題で中国に対し抗議していることに関し房峰輝は、「我々は事を惹起することはないが、事を恐れることもない。我々は自らの主権、安全、領土の完備の維持保護の上で断固として変わることはないのであって、祖先が残した土地は一インチたりとも失うわけにはいかない!」と語った。
(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「房峰輝が訪米」です。)
デンプシーも「同様に率直に」、「我々は現状および誰が現状を改変しているのかに関し充分な討論を行い、我々は武力の使用は挑発の性質を持ち、かつリスクを増加させると考える。」とした。デンプシーは決して直接中国を批判してはいないが、アメリカメディアは直接的にこれを中国のことだと評価している。CNNは、デンプシーは中国の南海における主張を「挑発」と批判し、アメリカ国務省も最近この言葉を用いた、とする。「デンプシーのこの視点は、ワシントンの関連の問題における立場をも暗示している。すなわち、北京はまさに侵略性に富んで現状の改変を企図しており、同時に多くの東アジアおよび東南アジア地域における論争の存在する島嶼に支配を建立することを企図している。」
アメリカの「ミリタリー」ウェブサイトは、房峰輝はさらに記者会見でアメリカのアジア太平洋地域再バランス戦略に対する批判を提出し、アメリカサイドがこの戦略を実施してから、何度も中国に照準を合わせたものではないと強調しているが、周辺のいくつかの国は再バランスの機を借りていくつかのすべきでないことをしており、本来非常に平静だった東海と南海を平静でないものに変えている、とした。報道は、デンプシーは明らかに「やや激怒させられ」、少し中断した後、「考えをまとめて回答する時間を下さい。」、「我々は継続してアジア太平洋地域再バランス戦略を実施するだろう。それは我々がこのようにできる、すべきである、またすることが必須だからであり、我々は威嚇に対し回答を行うだろう。」とした、とする。文章は、この回答の言葉遣いはやや強硬だが、デンプシーは彼の大多数の発言の中で、再度彼の一貫した主張を堅持した、とする。すなわち、アメリカは中国とより良い軍の関係を建立し、もってこの地域にいかなる衝突をもたらし得る誤判断が出現することも避けることが必須である、という主張である。CNNは、双方には食い違いが存在するが、デンプシーと房峰輝はいずれも、中国海軍は来月招待を受けてハワイ付近で行われるアメリカ海軍のリムパック軍事演習に参加することになり、これは中国海軍初のこの演習への参加でもある、とした。双方はさらに、中米総長の直通電話メカニズムが今年後半、テレビ電話メカニズムにグレードアップする、と言明した。
記者会見での公開の論争と比較すると、匿名のアメリカ当局者の話はより強硬である。ロイター社は16日匿名の「アメリカ高級官僚」の話を引用し、中国の南海の争いの上での「挑発行為」はまさにアメリカとの関係を傷つけつつあり、かつワシントンに、北京とアジアにおける2国間問題での協力ができるのか否か疑わせ」、北京の一連の挙動は、強制といじめの手段によって領土主張を推進する模式に符合している。」とした。彼は、「アメリカの憂慮は、中国がロシアのウクライナ危機での行為の中から間違った教訓を学び取り、一方的推進が利益を勝ち取る方式だと考えることだ。」とする。
「中国とアメリカ:戦略的信頼を失った背景下での儀礼的訪問」 「ロシアの声」は15日、中国サイドはずっとアメリカの同盟国が中国との領土争いの中でより強硬な立場を持つようになることを心配しており、このことは中国のアメリカに対する伝統的不信感を強化することになる、とした。中米の南海問題に関する勝負が絶えない背景の下に、房峰輝は遅れずアメリカに赴き、北京はワシントンとの軍事的ルート上の対話を大事にしていると説明し、一方アメリカ政府とペンタゴンもこの種の交流の重要性を理解している。ロシア科学院アメリカ・カナダ問題研究所副所長ゾロタリョフは、「アメリカは力を尽くして中国とより深刻な関係の危機が発生するのを避けることになる。双方には争いが存在するが、さらに軍事協力の中の象徴的な性質の部分を保持するだろう。このことは双方に未来に引き返す余地を残させ得る。」とした。 ロシアの「国防」誌編集長のカロテチェンコは、房峰輝の訪米は決して双方の立場の主要な矛盾を和らげることはできず、「大きな方面から見れば、これは儀礼的な訪問であって、何らかの突破があることを期待するのは意味がない。中米は軍事、政治方面において競争的関係なのである。この勝負は避けられず、両国が相手を地縁政治および軍事的な相手とする状況はまだ続いていくことになる。」と考える。
アメリカも本当は衝突は避けたいはずですが、譲れない線は当然あり、人民解放軍サイバー攻撃部隊将校5人の起訴を見ても、今後より強硬な方向になっていく可能性が高いように感じられます。