「いずも」にF-35を搭載するのに解決を必要とする諸問題

 簡単に搭載できるとする記事も紹介しましたが。

http://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvdGUa48ugI1QMPGUhD8mvqVQhP8QvG1TvfEnW0kPzYknBYzPzqbUvnVpyu4TZ9zTZ0YPjcvPHcYQMPCIAd_&from=tuijian&pn=1


日本がF-35Bを買えばすぐに真の空母が持てる? まずこのいくつかの問題を解決してから言え

最近、日本の共同通信社は、明確な態度表明はないが、日本の防衛省はすでにF-35B型短距離発進/垂直降着(STOVL)戦闘機を導入し、かつそれらをいずも」級ヘリ空母(23DDH)上に配備することを考慮している、と報道した。

だが、日本がF-35Bを購入するのは見たところ非常に素晴らしく、威力も非常に大きいようだが、まず解決する必要がある問題が少なくなく、今日、我々はF-35Bを「いずも」級ヘリ空母に搭載することがどんな問題に遭遇するか見てみよう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ海軍『ワスプ』級強襲揚陸艦上に搭載されるF-35B戦闘機」)

飛行甲板の熱に抗する強度

F-35B戦闘機が装備するF135-PW-600は現在世界で推力最大の低バイパス比ターボファンエンジンである。このため、普通の艦船の飛行甲板はF135-PW-600エンジンが噴出する高温のガス流を受け入れることができない。これこそ何故アメリカ海軍が「ワスプ」級および「アメリカ」級強襲揚陸艦に対し多項目の改装を行い(これには飛行甲板に熱噴射を防ぐ塗装層(Thermal Spray Non-skid,TSN)を塗ることが含まれる)、F-35Bの生じさせる高温のガス流に対する防護作業を増強した後、やっとこの機をこうした戦闘艦の飛行甲板上で発着することを許したかの理由である。

だが、注意を要するのは、「アメリカ」級強襲揚陸艦の第1号艦、「アメリカ」号(USS America LHA-6)は当初設計時、甲板にはもうすでにF-35Bに照準を合わせた改善措置があったが、実際の検証の時、アメリカ海軍はそれにもかかわらず当初設計が採用した措置は依然不完全だったことに気付いた。実際、F-35Bが発着する時の高温のガス流が甲板やその他の施設に対しもたらす傷害はすでに予期の範囲を超えていたのである。このため、日本の海上自衛隊がもし本当に「いずも」級ヘリ空母上でF-35Bを操作したいなら、やはり飛行甲板に対し相応の防護改良を行うことが必須である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ海軍強襲揚陸艦上の後方勤務保障人員がF-35B戦闘機にF135エンジンの前に置かれた揚力ファンを取り付ける」)

飛行甲板のレイアウト

「いずも」級ヘリ空母は艦首右側に1基の「ファランクス」Block 1B近接防御システムを装備するが、これは疑いなくF-35Bの発着作業に対し障害をもたらすだろう。このため撤去あるいはその他の位置に移設される可能性が高い。しかも、「いずも」級ヘリ空母は将来その煙突に照準を合わせて改修を行いそのLM2500ガスタービンメインエンジンおよびLM500ガスタービン発電機が排出する排気を艦橋右側で外向けに傾斜して排出するようにさせ、F-35Bの降着時にこれに対しもたらす干渉を減らす必要があるという可能性がある。

「いずも」級ヘリ空母の全通甲板の長さはF-35Bに短距離滑走で発進させるのに足りる。だがF-35Bはこの時実は決して弾薬燃料を満載した作戦状態にはない。搭載する武器および燃料はいずれも割引になり、非常に大きくその作戦能力および航続能力を制限する。もし日本方面がF-35Bをこの要求に到達させたければ、イギリスロイヤルネービーの「クイーンエリザベス」級空母あるいはスペイン海軍の「ホワン カルロス1世」号戦略投入艦(Juan Carlos I L-61)同様、甲板前方にスキージャンプ飛行甲板を追加装備する必要がある。だが、問題は「いずも」級が担当するのは大型艦隊の主力対潜艦の役割であり、このためその艦首下方の球状艦首内に体積が巨大でかつかさばって重いOQQ-23アクティブ/パッシブソナーシステムが装備されていることである。もしスキージャンプ飛行甲板を追加装備する必要があれば、直ちにこの艦の艦首の重量を急激に増大させ、艦体の縦向きのバランスが失する結果をもたらし、かつ航行速度に影響する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-35Bのアメリカ海軍『ワスプ』級強襲揚陸艦上でのレイアウト状況」)

後方勤務支持施設

「いずも」級ヘリ空母は元々SH-60J/K対潜ヘリあるいはMH-101捜索救援/掃海ヘリを搭載しての操作要求しか考慮しておらず、ゆえにその航空武器庫には対潜魚雷あるいは「ヘルファイア」空対地ミサイルなどの武器しか搭載されない。もしF-35Bの操作能力を加えようとすれば、より大きな航空武器庫も増設し、もってより多様化した機載弾薬を収容する必要がある。同時にその損傷に抗する防護も強化する必要がある。このため、日本の海上自衛隊はこの艦のRoll-On-Roll-Off甲板の中に改装工程を行う可能性がある。また、F-35B加入後全艦載機群の出撃回数と反応速度を保持するため、「いずも」級ヘリ空母「アメリカ」級強襲揚陸艦を見習い、航空後方勤務維持修理施設を追加する必要があるかもしれない。特にF135エンジンおよび戦闘機のステルス塗装の保障に用いる設備機材である。また、「いずも」級ヘリ空母が搭載する航空燃料も相応に増加する必要があり、例えば「アメリカ」級強襲揚陸艦は総計130万ガロンのJP-5航空燃料の搭載量を増加した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『いずも』号ヘリ空母」)

まとめ

実は、現有の「いずも」級ヘリ空母を改装してそれにF-35Bを搭載しての作戦能力を具備させることは一定の実効可能性を持つ。だがその改装コストおよび難度も小さくない。より重要なのは、F-35B戦闘機の出現が非常に大きく現在の海上自衛隊の8個護衛群の編成を変化させることになるだろうことである。将来の結果がどうかは、目下依然未知数で、一切全ては日本当局の報告をよりどころとするのを待つ必要がある。当然、海上自衛隊が全く新しい小型、甚だしきに至っては中型空母を建造してF-35B戦闘機を搭載して作戦を行うことを提案する可能性も排除されない。だがこれはまた別の話題である。(作者の署名;北国防務)


 既存の艦の改造にそこまでコストをかけるよりも今後建造される間の設計を手直しした方がいいような気もしますが、当然それでは時間がかかり、中国との力の差が大きく開く可能性が高いでしょうね。




















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