中国人民解放軍陸軍の電子対抗部隊

 まあ宣伝の要素も含んでいるとは思いますが。

http://news.qq.com/a/20161019/027648.htm


解放軍陸軍電子対抗大隊の重点が防御から進攻に発展

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ASN-206系列無人機を基礎に研究開発された電子対抗無人機」)

【視察者ネット総合】 19日「解放軍報」トップ項目の報道:「『電磁の利剣』楽屋裏から表舞台に向かう」は我が軍の東部戦区某旅団電子対抗大隊の事跡を紹介した。文中の情報から分析して、これは解放軍第1集団軍砲兵旅団電子対抗大隊である。文章の中には、この部隊の電子対抗無人機はすでに攻勢電子戦を実施する能力を具備しており、「敵サイド」の無線通信機の機能を失わせ、レーダーの効力を失わせ、指揮を中断させるなどができることに言及されている。このことは我が陸軍の電子対抗部隊が伝統的な「電子の盾」から「電子の利剣」に発展し、攻勢電子戦能力を大幅に強化したことを象徴的に示している。

軍報の文章の原文は以下の通りである。

20あまりの重大演習訓練に連続参加して1つの敗北の成績もなし。これは東部戦区陸軍某旅団が近年厳しい情報化戦場に提出した「成績リスト」である。

「解放軍報」10月19日の報道によれば、秋の時節、浙東の某地で実兵演習が行われた。赤青双方は激戦まさにたけなわだったが、突然赤サイドに配属されたこの旅団の1機の無人機が飛び立ち、青サイドの陣地上空にまっしぐらに向かった。にわかに、青サイドの無線電信機が機能を失い、レーダーが機能を失い、指揮が中断し、これと同時に赤サイドの砲弾がまるで目が備わったかのように高く長い唸りを上げながら青サイドの目標に向けて飛んだ‥‥

「電磁の利剣」主戦主用。我が軍初の電子対抗部隊であるこの旅団は何度も全軍電子対抗部隊の全大隊全中隊輸送の中核力量として、3000名あまりの専業人材の訓練を引き受け、電子対抗「種子部隊」と讃えられる。近年来、この旅団の党委員会メンバーは「新型作戦力量の作戦体系への溶け込み、主戦行動への溶け込み」をめぐり、深入りして実戦化された訓練を推進し、成功裏に「電磁の利剣」の楽屋裏から表舞台に向けてのモデルチェンジを実現した。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「我が軍の電子対抗大隊の新世代電子対抗装備は8x8装輪式装甲車シャーシを採用し、過去のトラックシャーシに比べ機動性、防御力に非常に大きな向上があった。」です。)

新たな質の戦闘力を向上させるため、この旅団はシステマチックに2種類の典型的電子対抗大隊が持つことを必要とする26項目の核心能力、指標と「使用指南」を整理し、初歩的に電子対抗力量の「点単式」(頑住吉注:検索しても全くヒットしない語)運用を実現した。専業の青軍部隊を建設して「磨刀石」(頑住吉注:砥石ですがここでは能力を磨く者でしょう)を担当させ、常態的に「偵察、コントロール、妨害、防御」を1つの過程に「背中合わせ」の赤青対抗を展開し、全面的に指揮員の臨機応変の指揮、協同作戦など体系作戦能力を鍛えている。彼らは融合編成方式を探索し、電子対抗指揮の席位を主力部隊の「中軍帳」(頑住吉注:ここでは中核では)に編入し、電子対抗作戦行動の全過程を協調してコントロールする。ある対抗演習の中、この旅団は相次いで5回成功裏に青軍の動態を掌握コントロールし、遅れず事前判断、早期警戒と情報支援を提供し、主力部隊の平均損壊率を10%まで下げた。

主戦装備の種類が多いという実際に対し、この旅団は技術専門チームを成立させ、電子対抗や火力偵察など多くの偵察手段をめぐって総合運用、ポテンシャルの掘り起こし、効力の増強を行い、かつ常態化して陸軍航空部隊、海軍艦艇、空軍実戦機と実案化演習(頑住吉注:検索すると多数ヒットしますが意味を説明したページは見当たりません)を展開し、戦法の創新を推進している。「火力-2015・青銅峡E」区域や基地をまたいだ演習の中で、この旅団の演習参加部隊は何波にもわたる火力打撃の中で偵察し数十の目標信号を上に報告し、かつ成功裏に電磁障壁を妨害、構築し、高い効果で一体連合打撃任務を完成させた。

この旅団の旅団長である陳駿は、彼らは連続2年漠北実兵対抗演習に参加し、得た得点の平均はいずれもあらゆる演習参加電子対抗部隊の首位に位置した、と説明した。近年来、この旅団は20項目あまりの創新戦法を上級機関の戦法バンクに入れ、相次いで上級から軍事訓練一級単位、先進旅団党委員会として表彰された。(記者 代烽 特約記者  李勇)

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「資料画像:某部が強い日差しの下で複雑な電磁環境をシミュレーションした実戦化演習を行う」です。)

独自の解読

視察者ネット軍事評論員は、「火力-2015・青銅峡E」演習は陸軍第1集団軍砲兵旅団が「赤軍」を担当する演習行動であり、これにより本文の中に言及されている某部とは第1集団軍砲兵旅団電子対抗大隊であると知ることができる、とした。

文中からは、この部隊の装備の中に無人機が含まれていることが見て取れるが、これまでの国内ニュース報道の中にすでに、ASN-206系列無人機をベースにした電子対抗無人機が出現したことがあり、この機は電子妨害および電子偵察能力を持つ。

ASN-206系列無人機は現在我が軍の師団、旅団級部隊が常用する戦術無人機でもあり、発射車のレールによる発射、落下傘による回収を採用する。その最大飛行速度は時速210km前後、滞空時間は8〜10時間前後、航続距離は600km、台湾海峡を飛び越えて作業を実施する能力を持つ。

砲兵旅団電子対抗大隊は伝統的な電子戦任務の他、現代の条件下で非常に重要な任務は、電子情報収集と電子進攻である。第1集団軍の主用な仮想敵は現在すでに「博勝」特定案件(頑住吉注:アメリカが協力援助して台湾にC4ISRシステムを建立する計画とされてます)を実施しており、Link-16データリンクなどの設備を購入している。その情報化の程度は我が軍の現在の水準と比べまだ比較的大きな隔たりがあるが、その主要な指揮通信路線にはすでに全てデータリンクが採用されており、いくつかの伝統的な妨害制圧手段は効力を失い、より目的性を持った対抗を行う技術を必要とする。

また、台湾軍で現在デジタル化の程度が比較的高い部隊は砲兵部隊であり、台湾軍砲兵大隊はすでにデジタル化射撃指揮システムを有する。我が砲兵旅団との対抗の中で、双方は砲兵の反応時間の勝負の他、非常に重要なのは偵察手段の勝負である。我が軍の電子偵察手段は台湾軍に比べより豊富で、しかも敵がデジタル化砲兵単位を実現したのはまさに電磁通信信号の密集で(頑住吉注:この部分ちょっと意味分かんないです)、このため容易に位置決定され、制圧射撃に遭う。これは本文で言及された電子対抗大隊の演じる役割に他ならない。


 この分野で自衛隊がどうなっているのか非常に気になりますが。


















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