中国、電磁カタパルトを開発?
これもかなり希望的観測を多く含んでいる感じの記事ですが。
http://military.china.com/important/11132797/20151019/20584483.html
国産空母の電磁カタパルトが明るみに 殲ー15、あるいは新技術を用いて空に上るか
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:某型実験設備の作業現場での馬偉明と科研人員/テレビのキャプチャー画像」)
大公ネット10月19日の情報 新浪ネットの報道によれば、最近アメリカの某ウェブサイトは何枚もの9月6日に撮影された衛星写真を発表して、中国は某地のある飛行場に電磁型レール式高速牽引装置工程サンプル機試験施設を建造済みだとした。この施設はアメリカに次ぐ世界第2の空母電磁カタパルト地上実験設備であるとされる。
電磁カタパルトは空母上の艦載機発進装置で、すでにアメリカが最も新しく進水させた「フォード」号空母によってまず装備されている。伝統的な蒸気カタパルトに比べ、電磁カタパルトは容積が小さい、艦上の補助システムに対する要求が低い、効率が高い、重量が軽い、運用と維持保護の費用が低いなどの長所を持ち、将来建造される空母の核心技術の1つである。
中英米ロ、電磁カタパルトを研究中
衛星写真がはっきり示すところによれば、撮影地点は東経120度39分、北緯40度30分(およそ遼寧省葫芦島市付近)である。この飛行場の滑走路はすでに雛形を見せ、2本の滑走路の中にカタパルトのラインが建設され、中間のカタパルトスライドミゾが見え隠れしている。比率によれば、2本のカタパルトラインはそれぞれ長さ200mおよび240mで、電磁カタパルト試験装置の長さは約120〜150mで、電磁レールは80m前後と見積もられる。
推測によれば、もし衛星画像が示すのが本当に艦載機射出装置だったら、電磁カタパルトに属する可能性が非常に高くなる。その道理はどこにあるのか?
何故なら蒸気カタパルトのカタパルトラインに対する要求はそんなに短くはなく、一方電磁カタパルトが採用するのは電磁ブレーキである。このためこの衛星画像上の240mのカタパルトラインは電磁カタパルトでしかあり得ない。また「遼寧」艦上の重搭載滑走路はやっと195mで、長さ約150mの電磁カタパルト装置は国産空母の使用に充分である。
現在世界で電磁カタパルトの研究開発を展開する国は中国、アメリカ、イギリス、ロシアだけしかなく、実物大の大型電磁カタパルト地上試験施設を建造している国はアメリカと中国の両国だけしかない。
国産電磁カタパルトの主要なボトルネックはとっくに理論や実際の操作ではなく、主にスーパー電気容量と電動機というこの2つの障害である。現在見たところすでに突破が取得され、さもなければ飛行場にカタパルトラインが建設されることはないだろう。研究所が継続的に技術的難点を研磨し、国家の鑑定をパスしてのみやっと飛行場で実際に飛行機を射出するのである。
最近国内メディアが国産機載レーザーが20〜40kmの射程に成功した一件を報道したことを結合すれば、スーパー電気容量の問題には明らかにすでに解決が獲得されている。
(頑住吉注:これより2ページ目)
カギとなる重要技術を全面掌握
衛星画像から推測すれば、長さ約150mの実験施設が建造できることは、中国がすでに大型直線感応モーター、先進強制エネルギー貯蔵装置、および高性能パルス発生器など電磁カタパルトのカギとなる重要技術を全面的に検証および掌握していることを証明するに足りる。
また電磁カタパルトは電磁工程技術、先進モーター技術、先進発電器技術など多くの関連領域に関わるため、この技術の突破は実際上中国の艦船電気工程領域における全面的な進歩を象徴的に示している。
中国は2002年以来続々と上述の技術的難関を突破し、高強度強制エネルギー貯蔵装置の突破を実現した。某型艦船の特殊電力技術は、現在個別の先進国だけが掌握している。
2002年から、海軍工程大学教授で、中国工程院院士の馬偉明少将は課題チームを率いて知恵を集めて難関を攻略し、現在世界先進水準を持つ設計方案を提出し、2008年に初めて電磁カタパルト原理サンプル機の科研の難関攻略を完成させ、かつ実物大電磁カタパルト検証設備の研究開発作業を展開した。
5年のたゆまぬスパートを経て、馬偉明率いるプロジェクトチームはサンプル機の研究開発と試験の全過程を完成させ、43項目のカギとなる重要技術が全部攻略され、国防パテント32項目を申請した。
中国科学院、中国工程院の7人の院士はこの重大な成果に対する審査評価の時に感動して止まず、このカギとなる重大な技術の突破は、その意味が「両弾二星」(頑住吉注:核爆弾、ミサイル、人工衛星)や有人宇宙船に劣らない、と考えた。
また国外メディアの報道によれば、中国は三亜空母基地近郊に海軍航空基地を建設中で、この基地にはカタパルト発進訓練センターが建設されている。中国のカタパルト発進空母は見たところ遠くない。
カタパルトの推力は数百トンに到達可能
最近ある内地の軍事工業企業の冷カタパルト技術の宣伝写真がインターネット上に明るみに出た(頑住吉注:感じとしてここからは本来別の記事では。ちなみに「内地の」という書き方は香港の記事に多いようです)。説明によれば、この企業が研究開発する牽引式双方向気体カタパルト装置は、開拓性を持つ新型カタパルト装置で、強力な推弾力は数百トンに達し、現在の全世界の先進国の冷カタパルト装置の何倍かで、かつ機構が軽便、操作と維持修理が簡略化される、射出効率が高い、コントロール可能性・信頼性が高いなどの特徴を持つ。殲ー15艦載機の最大離陸重量は33トンで、殲ー31は27トンである。
軍事領域において、陸上では陸上基地ミサイルサイロの冷発射に応用でき、各機種のミサイルが複雑な戦場環境下で冷発射される(頑住吉注:この場合の冷発射とはロケットエンジンや火薬などで射出されるのではなく圧縮空気やガスで射出されてからロケットエンジンに点火する発射方式を指すようです)。空母上では、各種大型飛行機、給油機などを射出することができる。艦艇の上では、毎秒何発ものミサイルが発射できる。速度はアメリカ海軍のイージス駆逐艦に比べ何倍も速く、甚だしきに至っては何発ものミサイルを斉射できる。潜水艦上では、ミサイルの深い水中での発射などが行える。
中国は蒸気カタパルトや電磁カタパルトシステムの研究開発を行いつつあり、近年来すでに成功裏に重搭載射出試験を行っている。この前、当局はかつて中国に1隻の空母しかないということはあり得ない、とした。未来の中国空母はきっと「遼寧」艦に比べ非常に多くの改良があるだろう。もし将来新型空母を開発するならば、カタパルトを採用する可能性があり、レーダーシステム、通信施設、甚だしきに至っては武器装備、動力装置の上で、全ていくつかの大きな改良と向上があるかもしれない。
大型飛行機が空母から発進するには、蒸気あるいは電磁カタパルトの使用が必須であり、発進前(頑住吉注:検索しても全くヒットしない特殊な専門用語が頻出してさっぱり分かりませんが、要するに飛行機のどの部分にカタパルトのどの部分を固定して射出するかという説明です)。
空母のカタパルトは艦載機を快速で発進させる重要な設備であり、カタパルト発進は「遼寧」艦で採用されているスキージャンプ発進に比べより効果が高く、現在米軍空母が採用する唯一の艦載機発進手段であり、空母のカタパルトは艦載戦闘機を素早く空中の戦闘位置に進入させ、作戦効能の向上に重要な作用を持ち、中国が空母のカタパルトを開発するのは必然的なことである。
(頑住吉注:これより3ページ目)
運転周期には45秒しか必要とせず
電磁カタパルトは最新世代の空母艦載機射出装置で、リニアモーターカーの原理と同じであり、電磁カタパルトは一台の直線性モーターを動力のソースとし、これは蒸気カタパルトとの最大の差異で、電磁カタパルトの優勢はそのより安全で信頼性が高いところにあり、何故なら蒸気カタパルトに比べてその加速過程がより均一で、飛行機の構造に対する傷害もより小さいからである。電磁カタパルトのその他のメリットは、装備の重量が軽く、製造コストが適度なことおよび維持保護のコストが比較的低く、同時に大型実戦機が射出でき、システムの淡水の消耗量もより少なく、よりエネルギーの節約でもあり、最短の運転周期は45秒しか必要としない。電磁カタパルトの最大射出出力は122兆ジュールにも到達でき、一方伝統的な蒸気カタパルトの出力は95兆ジュールしかない。比較すると、電磁カタパルトの出力はまる29%上回るに足りる。次に、電磁カタパルトはエネルギー利用率も5%高い。
殲ー15はあるいは新技術を用いて飛び立つか
(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:5機の殲ー15が同時に『遼寧』艦の甲板に出現/テレビのキャプチャー画像」)
「国字号」空母はまさに建造段階にあり、将来艦載機カタパルトを追加装備するか否かが、国内外の軍事愛好家の最も関心を注ぐ問題の1つとなる。中国航空協会が近年来発表している情報は、中国はカタパルト技術研究方面ですでに新たな突破を取得し、かつすでに殲ー15戦闘機のカタパルト発進技術に用いられている可能性があることをはっきり示している。だが未来の国産空母が蒸気カタパルトを使用することになるのか、それとも電磁カタパルトか、現在依然論を定めることはできない。
新浪ネットの報道によれば、ある軍事専門家は、蒸気カタパルトは現在世界で主流の空母艦載機標準装備だが、将来の空母のカタパルトは必然的に電磁カタパルトだ、と考える。時間の順序から見て、蒸気カタパルトは電磁カタパルトに先んじて応用されたが、(頑住吉注:変換ミスか何かだと思いますが意味不明です)の発展につれ、電磁カタパルトの研究開発はすでに不可能なことではない。アメリカの「フォード」級原子力空母は電磁カタパルト技術を採用しており、この技術は実戦機の発進時の燃料消耗を減らすことができるため、飛行機と飛行員を保護できるだけでなく、さらには飛行機により多くの武器や燃料を搭載して発進させることができ、このことは空母全体の戦闘力増強に対し非常に重要な意義がある。
(頑住吉注:これより4ページ目)
大型実戦機も空母に搭載できる
蒸気カタパルトは空母艦載機を推進して発射する時、生じる加速度が漸減し、実際上最終的に生じる平均加速度はおよそ2G前後で、かつ推進の末期に到達すると、カタパルトの出力は基本的にすでに衰え、艦載機は自身のエンジンの動力に頼って発進することが必須である。また蒸気カタパルトの構造的組成もそれが決してスキージャンプ式甲板に適用できないことを決定している。このことは、もし中国が継続して蒸気カタパルトを研究開発したら、「遼寧」には艦載機カタパルトを装備するチャンスはなく、スキージャンプ式に頼って殲ー15を発着させるしかないことを説明している。だが電磁カタパルトはそうではない。スキージャンプ式甲板と結合して使用でき、もし中国が成功裏に電磁カタパルトを研究開発し、かつ「遼寧」艦と国産空母に応用したら、中国の2隻の空母はいずれも艦載機カタパルト技術を具備し、将来は大型機の発着に用いることができる。甚だしきに至っては空警ー2000といったような大型機も空母上の発着が実現でき、噂に聞く殲ー20艦載バージョンも当然艦に搭載できる。
5機の『フライングシャーク』が甲板に揃う
最近中央テレビは「遼寧」艦が海に出て訓練する画面を明るみに出したが、甲板上には5機の殲ー15「フライングシャーク」戦闘機が出現した。殲ー15は中国が現在「遼寧」艦に装備する主力艦載機で、量産段階に入って以来、戦闘機の数も軍事マニアが関心を注ぐ問題である。
中央テレビの報道によれば、抗日戦勝利の日閲兵に参加した艦載機飛行員は隊長機の飛行員を除き、その他の4名の飛行員と2名の予備飛行員は全て養成訓練を受けつつある空母艦載機飛行員である。閲兵終了後、6人はいずれも「遼寧」艦上で殲ー15を操縦し制動着艦とスキージャンプ発進の訓練を行う。
大規模な実験施設を建設したのなら研究がある程度進んでいることを示すでしょうが、実際に艦に搭載して実用化されるまでは比較的長い時間がかかるという可能性も充分あるでしょう。