日中海軍力比較

 同じテーマの記事は何度も紹介しましたがちょっと久しぶりではありますね。

http://military.china.com/important/11132797/20130729/17969332.html


中国海軍の052D駆逐艦のレーダー発射総出力は日本の艦の数倍に達する!

(頑住吉注:この記事のキャプションは本文の一部を切り取ったものか重要性が薄いものなので省略します。)

「海上連合-2013」中ロ合同軍事演習を終えた5隻の中国軍艦は、最近初めて北海道以北の宗谷海峡を通過し、日本以東の西太平洋に入り、演習を行った。5隻の軍艦はその後日本の沖縄本島と宮古島の間の公海水道を突っ切って東海海域に入り、中国海軍艦隊初の日本一周航行を実現した。

中国海軍の行動は非常に多くの軍事マニアによって、日本サイドのこの前の挑発行為に対する有力な回答と解読されている。

去年10月、日本の海上自衛隊は中日の釣魚島衝突につき何度もコンピュータを使った兵棋演習を行い、その結果は海上自衛隊が7隻の駆逐艦の損失を代価に、我が北海艦隊と東海艦隊を撃滅するというものだった。

近年来の中国海軍による第一列島線に進出する航行の中で、日本の軍艦と飛行機は毎回必ず密集した監視、妨害、挑発を行っている(頑住吉注:これに関し証拠取得を行っているというんですが全く公開されません)。最近伝えられた情報では、日本はさらに2隻の弾道ミサイルを迎撃できるイージス艦の建造を準備している。

さらに警戒に値するのは一部の日本の民間の感情である。先日、日本のメディアはあるCG動画を取り上げ、2035年に中日の空母機動部隊が釣魚島付近でPKを行い、日本が勝利を獲得するのを仮想した。また日本の「アオシマ社」が売り出した海上自衛隊の「ひゅうが」号ヘリ空母のプラモデルのパッケージでは、何と「遼寧」号沈没の場面が勝手に想像されていた。

このことは人に甲午戦争(頑住吉注:日清戦争の中国側の呼称)前、日本の民間で北洋海軍の「定遠」、「鎮遠」号装甲艦が目の上のたんこぶと見なされ、日本の子供たちの中で「定遠撃沈」の遊技さえ流行したことを想起させる(頑住吉注:勝利の後で「りっこうしょうのはげあたま〜」なんて歌が流行ったというのは小説で読んだことありますがこういう事実は知りません)。来年はまさに中日甲午戦争勃発120周年である。あの戦争は中国海軍に骨身にしみる恥辱と深い悲しみを残した。

2つの甲子が過ぎ去ったが(頑住吉注:60年が「一甲子」ということらしいです)、それではあの海において今日の中日海軍はどのような戦力の比率を持つのだろうか?

(頑住吉注:これより2ページ目)

空母:中国、非対称の優勢を構築

「ヘリ搭載駆逐艦」の名のもとに、日本は近年来2隻の「ひゅうが」級ヘリ空母を建造し、その満載排水量は19,500トンで、一見すると軽空母のようであり、直通式飛行甲板を持ち、右舷に艦橋があり、機格納庫の全長は125mで、8機のヘリが収納できる。

一方「遼寧」号の就役、殲ー15「フライングシャーク」の艦載成功は、中国人の100年近い空母の夢を満たした。この艦は主に科研、訓練に用いられるが、その搭載する重戦闘機は出色の区域制空能力を持ち、日本の艦が搭載するヘリと比べると非対称の優勢を持つ。

空母を渇望している日本は22DDHヘリ空母を開発中で、その満載排水量は24,000トン、全長は250mである。もし将来日本が短距離離陸、垂直着陸が可能なアメリカのF-35Bステルス戦闘機を購入し、22DDHに搭載したら、この艦を真の空母とすることになり、戦闘力は質的な向上を獲得する。

だが、22DDHが戦力化される時は、おそらく中国の国産空母も就役している。また固定翼早期警戒機の支援を持つ「フライングシャーク」機群に直面すれば、孤軍奮闘のF-35Bは依然劣勢に立たされる。

大型防空艦:中国の戦闘艦はトン数が小さいがレーダーが凄い

造形が非常に勇猛なイージス艦は日本の海上自衛隊の最もクールな象徴的存在である。アメリカのアーレイ バーク級を換骨奪胎した4隻のこんごう級は、満載排水量9,500トン、90の垂直発射ミサイル発射装置(VLS)を持つ。一方1万トン級のあたご級VLSは96にまで増加している。

2003年に052C区域防空駆逐艦が明るみに出てから、中国海軍は「中華イージス」時代に入った。052CのVLSは48しかないが、現在すでに3隻の052D型が進水しており、64の世界初の冷熱発射共通架のVLSを採用しているとされる(頑住吉注:通常の発射である「熱発射」と圧縮空気などによって発射してからエンジンに点火する「冷発射」が同じ発射装置で行える、ということのようです)。052C、Dに搭載される国産アクティブフェイズドアレイレーダーは、こんごう、あたごのパッシブフェイズドアレイレーダーに比べ半世代先進的であり、特に052Dに搭載される新型大面積フェイズドアレイレーダーの発射総出力は日本の艦の数倍に達し、探知計測能力は強出一大截である(頑住吉注:検索しましたが意味不明です。たぶん「ずっと強い」ということだと思いますが)

だが、052C、Dの弱点はトン数が小さすぎ、その弾薬搭載量、安定性、居住快適性、航続能力を日本の艦より相当劣るものにしているところにある。

(頑住吉注:これより3ページ目)

汎用駆逐艦:対潜の実力は日本が優勢を占める

1990年代以来、日本は連続不断に3,000トンから7,000トンの多用途駆逐艦を建造し、これにははつゆき、あさぎり、むらさめ、たかなみ、あきづきなどの級別が含まれ、総数は40隻余りに達し、ソ連解体後長年、ずっと世界第2の駆逐艦隊だった。

これらの駆逐艦はバランスの取れた水中、水上、空中目標に対する探知計測、攻撃能力を持ち、最新のあきづき級は日本製のFCS-3アクティブフェイズドアレイレーダーさえ装備している。日本の海上自衛隊は冷戦時、重点的に対潜任務を担当したため、ネット仲間によってふざけて「第7艦隊対潜大隊」と呼ばれ、相手の潜水艦に対する脅威は非常に大きかった。

汎用駆逐艦方面では、中国が大量建造する054A護衛艦は恥じるところのない大黒柱であり、そのステルス、コスト、対艦の実力は日本の艦より優れ、防空能力も大きく劣ることはない。加えて中古だが旧式ではない現代級、052B、051C、051B型駆逐艦、および053H3、052、051など近代化改造を経た古い艦があり、中国の多機能駆逐、護衛艦も40隻を超える。対潜能力が比較的弱いことを除き、その他の方面では日本の海上自衛隊と差はいくらもない。

潜水艦:中国は数と質、ダブルの優勢を持つ

日本は常時16隻の通常潜水艦の規模を維持し、かつ20隻まで増加させることを計画しており、世界的にも先進的な技術レベルを持つ。最新のそうりゅう級はAIP技術(非空気依存潜航装置)を持ち、水中排水量は4,000トンに達する。

しかし、中国の先進通常潜水艦も全く遜色ない。その現役と建造中の総数は日本の倍近い。キロ級は「大洋のブラックホール」と讃えられ、その静音ぶりが見て取れる。一方国産の039、039A型はおやしお、そうりゅう級に近い技術レベルを持つ。海軍専門家李傑が明らかにするところによれば、中国の潜水艦はステルス方面で日本にやや劣るが、ソナー技術は優勢を占める。しかも、中国も同様にAIP技術を掌握している。

さらに原潜に言及すれば、日本には何もない。中国の093、095攻撃型原潜は長時間水中で20ノット(海里/h)余りの速度で疾走でき、そうりゅうはその面前ではまるでうさぎに会った亀である。

(頑住吉注:これより4ページ目)

上陸艦艇:中国の「4つの大山」がおおすみを制圧

年初の遠海訓練の中で、満載排水量19,000トンの071型ドック上陸艦がハイテンションで剣をきらめかせた。すでに「崑崙山」、「井岡山」、「長白山」号という3隻が就役しており、第4隻目の「太行山」号も就役間近である。そのハイライトは4隻のホバークラフト上陸艇を搭載することで、これは世界最高である。

一方日本の海上自衛隊の3隻のおおすみ級上陸艦は満載排水量14,000トン前後である。直通甲板を持つためその搭載するヘリは比較的多いが、総合上陸戦力はやはりやや劣勢である。

ミサイル艇:中国のステルス快速艇群は近海を防衛する

長期にわたり「空潜快」(頑住吉注:航空機、潜水艦、快速艇みたいです)力量を建設する中国海軍は、今日80隻にも達する022ステルスミサイル艇、および20隻余りの037大型ミサイル艇を持つ。1回に900発近い対艦ミサイルを発射でき、中国近海への接近を企図する全ての艦隊の悪夢となる。これに比べると日本の6隻のはやぶさ級ミサイル艇は象徴的な力量を並べて見せているに過ぎない。

(頑住吉注:これより5ページ目)

陸上基地航空隊:中国海軍航空隊の実戦機が登場すればすぐ勝敗は決まる

今のような「制空権が制海権を決定付ける」時代にあっては、陸上基地機群が決定的戦力たることは必然である。

中国海軍航空隊は殲ー10戦闘機、スホーイー30系列、殲轟ー7「飛豹」戦闘爆撃機、および轟ー6改中距離爆撃機を持ち、総数は数百機に達し、一定の制空権奪取の実力を持ち、水上戦闘艦を海底の魚の餌として送り込む、これはさらに彼らの得意のフィールドである。

一方日本の海上自衛隊には類似の実戦機は全くない。その80機のP-3Cおよび新型のP-1対潜哨戒機が戦時に近代化された戦闘機群に遭遇したら、まな板の上の鯉になるしかない。

結論:飛躍的発展につれ中国海軍の優勢はどんどん大きくなる

「日本は自身の強大な科学技術と工業レベル、そしてアメリカとの同盟関係に頼り、いくつかの性能が非常に先進的な海軍武器を持ち、その対潜、掃海の中国海軍に対する優勢は非常に大きい。」と李傑は記者に語る。

武器は終始人の手に掌握されている。人員の素質方面では、李傑は日本の海上自衛隊にはアメリカ海軍との長年の豊富な合同演習の経験があるため、近代化された海上戦争模式に適応した訓練レベルを持ち、より高いはずだ、と考える。

だが、海軍航空隊の絶対優勢、潜水艦の相対的優勢は、中国海軍を日本の海上自衛隊との競争の中で不敗の立場に立たせるのに足りる。「飛躍的発展につれ、我々の日本に対する優勢はどんどん大きくなっていく。」と李傑は語る。

(頑住吉注:これより6ページ目)

軍情解析

地図を開いて釣魚島を見れば

家の門前での戦争であり

我々の誰もが恐れはしない

釣魚島をめぐる中日の東海軍事ゲームのこの大きな盤の上では固有の地形地貌の影響を考慮しないわけにはいかない。

この方面で天秤は同様に中国に傾く。まさに海軍司令員呉勝利が言うようにである。すなわち、「家の門前での戦争なら、我々の誰もが恐れはしない」である。

「まず強調しておくことが必要なのは、釣魚島は中日双方の地対艦ミサイルの射程内にある、ということである。しかも双方の空中戦力がいずれもたやすくカバーできる。このため、大、中型水上戦闘艦が釣魚島海域に入って作戦を行うことはあまりありそうになく、さもなければ死に場所を探すことになる。」と「世界軍事」編集長陳虎大佐は言う。

地図上で見ると、釣魚島の中国大陸からの距離はごく近く、一方日本の支配区で釣魚島に近いものはいずれも小さな島である。比較的大きな琉球群島も、中国本土に比べれば非常に狭小である。日本の海上自衛隊の釣魚島方向への行動を支持できるのは沖縄の少数の海空軍基地だけで、中国よりはるかに少ない。

しかも弾道ミサイルや巡航ミサイルの面前では、沖縄のこれらの基地は非常に脆弱である。

「相手方の本土に対する打撃は政治的には衝突をエスカレートさせる危険な行為であり、どちらサイドも非常に慎重になる。このため、本土の基地を出発した中国海空軍部隊には非常に大きな程度上後顧の憂はない。」と陳虎は考える。本土に比べ、離島を打撃することへの政治的圧力は少なからず小さいだろう。

中国は空母と原潜を持ち、一方日本にはない。この点も中国海軍が利用できるものだ。「台湾以東の西太平洋の海底は東海、黄海に比べずっと深く、原潜に非常に適している。」 陳虎は言う。もし「遼寧」号空母戦闘群と原潜がここに配備されたら、日本の沖縄に駐留する実戦機の作戦範囲外を保持する他、本土の兵力と共に2つの方向からの挟撃の勢いを形成することになる。

まさにこれらの要素ゆえに、日本の海上自衛隊の釣魚島をめぐる衝突に関するコンピュータ演習を、中国軍事科学学会副秘書長羅援少将は元気いっぱいに、これは完全なる痴人の夢である、とするのである。

「今日の解放軍の作戦は、立体連合作戦であり、海軍の他我々にはさらに空軍、第二砲兵部隊がある。この方面で我々には勝利の自信がある。」 羅援は豪語する。「我々にはさらに日本を見ただけで怖じ気付かせる核戦力がある。これは我々の不敗を保証する切り札だ。」

本報記者 屠晨マ 通信員 海泓


 潜水艦が優勢というのは信じられませんし、中国海軍航空隊と海上自衛隊の航空戦力だけの比較にも意味はありませんが、このまま行けば中国有利の方向にどんどん進む、というのは間違いないでしょう。
















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