機動戦闘車批判

 昔アームズマガジン関連でちょっとだけお会いしたことのある人が突然登場してびっくりしましたが。

http://military.china.com/news/568/20141015/18860658.html


ロシア:日本が装輪式戦闘車両を用いて中国に抵抗するのは極めて間違っている 機銃でもう破壊可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「専門家は日本の13式戦闘車の位置付けはまずいと考える」)

【グローバル軍事報道】 ロシアの星球ネット10月13日の報道によれば、日本は戦車の数を根本から減らし、同時により小型の装甲車を増加し、潜在的な中国の脅威に反撃しようとしている。

日本軍は継続して戦車の新概念を貫徹している。日本の国防省は、メインバトルタンクの数の減少および軍隊のより小型の快速装甲車への移行計画は成功裏に推進された、としている。

日本の自衛軍司令部は機動戦闘車を用いて旧式の戦車に代替した。「安全保障業務ニュース」は軍事機構代表の平田剛の発言を引用し、現行の防衛計画に基づき、2018年までに日本は99両の機動戦闘車を配備する計画である、とした。日本は全部で少なくとも300両のこの戦闘車を得ることを希望している。

今後10年、日本の国防省は現在の戦車部隊の軍事装備の数量を740件から300件に減少させるつもりである。90式及び74式戦車をメインとする戦車部隊は北海道および九州の島嶼に集中させ、一方機動戦闘車はいかなる島嶼にも配備され得る。

日本が戦車部隊建立の方式を改変するのは偶然ではない。冷戦の時期、日本の国防戦略はソ連の北方からの進攻の可能性を考慮していた。だが現在では作戦理論が改変された。中国が日本の主要な仮想敵で、日本と南部境界の諸島に関し領土に関する論争がある。

ロシア極東科学院日本研究院の指導者ワシーリ ジスタンは本誌に、中国はずっと日本の軍事的脅威と考えられてきており、この点は日本の公式文書の中にさえ表現されている、と教えた。

この東方の学者は、日本は中国の戦力の急速な向上、軍事予算の増加及びその不透明性に関心を注ぐだけでなく、中国の海上、空中、宇宙における野心にも関心を注いでいる、と考える。日本は中国が釣魚島を武力で奪取することを企図する可能性を心配しており、日本は釣魚島は自らのものだと考えているが、中国のパトロール機や飛行機は定期的に釣魚島に派遣されている。

ジスタンは、日本にはこのように遠く離れた島嶼が非常に多く、より多くの移動部隊で保護する必要がある、とする。彼は付け加え、日本軍は大陸あるいは北海道の軍事行動に用いる装軌式戦車を放棄した、と語る。移動可能な機動戦闘車は素早く遠く離れた島嶼に配備し、もってそれらがあり得る中国の侵入を受けるのを免れるよう保護することができる、と語る。

日本の戦後の主要な戦車部隊は本土で生産された。1970年代は74式と61式で、もうちょっと遅い時期の主要な戦車の機種は90式である。2012年1月、自衛軍陸軍は最新式の第4世代の10式戦車を装備したが、その数は現在多くなく、66両である。

装輪式装甲車は日本の国防省の下に属する科学研究機構によって研究開発され、また「三菱」社の下に属する会社によって製造される。2013年10月、最新の原型機が展示され、大量生産に投入される可能性が高い。

機動戦闘車は複合装甲によって保護され、かつ強大な105mm口径ライフル砲を配備し、最も大型の戦車の防御を撃破できる。寸法とディーゼルエンジンのおかげで、この戦闘車は高い機動性と非常に速い速度をもち、路上では時速100kmの行進速度に達し得る。この戦闘車には4人乗ることができる‥‥経済的原因ゆえに手動での砲弾発射を必要とし、このため操作員を必要とする。

一部の専門家は、この戦闘車はその直面する任務に不適合であると考える。日本の軍事分析家清谷真一は「安全保障業務ニュース」のインタビューを受けた時、26トンの重量は充分軽くない、とした。彼は、新型の軍事輸送機川崎-2さえもこのような重量を搭載するのは非常に難しい、と考える。

ジスタンは、搭載重量30トンの輸送機はこの戦闘車を1両しか搭載できず、もしさらに乗員と装備を加えたら、すぐ輸送の極限を超える、と問いかける。12両の機動戦闘車から組成されるチームを輸送するためには200機を超える輸送機が必要かもしれない(頑住吉注:どういう計算ですかそれは。20機の間違いですかね)。自衛隊は戦争の時期、遠く離れた島嶼に行こうとするのにどこからこのような資源を探し出すのか?

日本の分析家はこの戦闘車のその他の欠点を列挙する。彼は、機動戦闘車は空調の手配が良くなく、このため乗員は酷暑に耐え忍ぶことになる、と考える。またまさにジスタンが言うように、この戦闘車の深刻な欠陥はシャーシ部分にあり、ごく容易に爆破装置や対戦車ロケットランチャーで破壊される。この専門家は、対戦車ロケットランチャーはこの戦闘車に対し非常に大きな脅威をもたらす、と語る。機動戦闘車は廉価な戦闘車でしかない。これは間違った概念だ、と。

日本政治・軍事分析院副院長アレキサンダー ヘランチシンは、日本ができる限り多くの装輪式戦闘車で戦車に取って代わらせようとしているのは非常に間違った概念である、と重ねて言明する。

この種の装輪式戦闘車は戦車ではなく、もしそれらも戦車砲を装備していてもである。それらは戦車に比べずっと安価だが、通行能力および最も主要な防御能力がいずれもずっと低いだろう。武器が安全性に符合しないというのは、概念に欠陥があることにほかならないのだ。簡単に言えば、機関銃でもうこのような戦闘車を破壊できるのである。

「兵器庫」誌編集長で軍事専門家のヴィクター ムラホフスキーは本報のインタビューを受けた時、日本のより多くの機動部隊を持つ願望はその軍国主義化の増長と関係があり、現在の日本政府は徐々に単純な防御の概念から遠ざかっている、とした。

専門家が出した結論は、日本の自衛隊はすでに国土の外に軍事力を配備することを決定しており、これは平和維持部隊の派遣を通じて実現される、とする。我々はドイツ連邦軍の類似の発展変化を見たことがあり、その開始は自らの領土が「ソ連戦車隊」の攻撃を受けないよう保護するためだった。結果はこうした部隊が国外に派遣されるというもので、例えばユーゴスラビアやアフガニスタンである。(知遠/北風)


 軍国主義化云々はともかく、私も防御力が弱いこの種の戦闘車両にはちょっと不安を感じます。しかし決して戦車を「放棄」するわけではないですし、弱点をカバーする使い方があるのだと信じたいですが。




















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