運ー20関連2題

 間もなく就役ともされていますが。

http://military.china.com/important/11132797/20160607/22823513.html


専門家:運ー20の技術含有量は第一グループにいる 中国は400機必要とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:初飛行成功時の国産運ー20大型輸送機」)

人民ネット北京6月7日電(記者 黄子娟) 新華社6月3日の報道によれば、先日行われた国家第十二次五カ年計画科学技術創新成就展で、国産大型輸送機の運ー20が国家大型機特定プロジェクトの重要な成果の1つとして素晴らしくお目見えした。中航工業の関連の責任者は、現在運ー20の研究開発はスムーズに推進され、関連の試験や試験飛行項目は計画通り進行し、中国は間もなく自らの大型輸送機を真に持つことになる、とした。軍事専門家の杜文竜は中央テレビ「今日のアジア」のインタビューを受けた時、その他の国の飛行機に比べ、運ー20は技術方面で後発の優勢を持ち、機体の設計技術、重量搭載技術、および飛行コントロール技術どの方面でも全て第一グループにいるはずだ、とした。

いわゆる大型輸送機が一般に指すのは大陸間輸送能力を持つ戦略輸送機で、この種の飛行機の特徴は重量搭載能力が強く、航続距離が長いことで、それらの離陸重量は多くが150トン以上で、重量搭載能力は40トンを超え、正常搭載での航続距離は5,000kmを超え、航空降下、空中投下、快速積み卸しが実施でき、本土を遠く離れた大、中型飛行場で発着でき、必要な時は野戦飛行場に配備することもできる。

後から来て上に位置する 技術は斬新

運ー20「鯤鵬」は中国が初めて自主研究開発した200トン級大型多用途輸送機で、2007年にプロジェクトが立ち上げられ、2013年1月に初飛行に成功し、国外の同類飛行機の半分前後の時間しか用いず即初飛行を実現した。2014年11月、運ー20は珠海航空展に姿を現し、初めて公開されお目見えした。

中国初の国産戦略輸送機の性能に対する外界の関心度は比較的高い。軍事専門家の杜文竜は、運ー20は技術方面で後発の優勢を持ち、機体の設計技術、重量搭載技術、および飛行コントロール技術どの方面でも全て第一グループにいるはずだ、とした。その他の国の同類飛行機に比べ、運ー20の研究開発時期は相対的により遅く、採用されている先進技術はその他の国の飛行機に比べより多いという。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「運ー20大型輸送機」です。)

輸送機の必要量は大きい

国防大学が2014年7月に発表した中国軍民融合発展報告2014の中ではかつて次のようなデータが出されていた。現在、米軍の直接戦略投入に用いる大型輸送機は700機あまりあり、ロシア軍が装備する中遠距離輸送機は800機あまりある。インド軍の大中型輸送機も200機あまりの規模に到達している。ある関連の専門家の予測によれば、中国は将来10個以上の輸送機連隊、400機以上の運ー20系列飛行機を必要とし、これでこそアジア地域において任務を執行する需要を満足させられる。ある外国メディアも、中国軍の運ー20に対する必要数は300機以上であると予測する。このように膨大な規模は、2つの飛行機製造工場を10年フル生産させるのに充分である。

これに対し杜文竜は次のように言う。輸送機の必要数の計算は非常に複雑な問題で、まず本国の空軍の戦略を根拠に詳細な計画、科学的評価を行う。次に、我が軍の今後の大型輸送機の使用方向、使用頻度、使用地域、および空中投下や場所移動が実施できる武器装備に対し計算を行う。このように見ると、我が軍の今後の輸送機に対する需要は膨大な数になるかもしれない。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは2ページ目と同じです。)

大型輸送機は大きければ大きいほど良く、多ければ多いほど良い

6月3日出版の「科学技術日報」は中航工業の関係の責任者の話を引用し、200トン級大型輸送機に続き、300トン級、400トン級、甚だしきに至っては600トン級大型輸送機の研究開発も徐々に推進されるだろう、とした。現在、米軍の現役で最も大型の輸送機であるC-5の最大離陸重量はおよそ380トン、C-17の最大離陸重量は265トンで、ロシアで現役最大の輸送機であるアントノフー124の最大離陸重量はさらに400トンにも達する。

杜文竜は次のように言う。もし大型輸送機のトン数が大きくなり、作戦半径が拡大すれば、その使用範囲はさらに一歩拡張展開されるだろう。我々はこの数字が継続して向上延伸されることを希望する。もし我が軍が今後400トンから600トンの大型輸送プラットフォームを持てば、海上でも空中でも、いち早くより多くの装備や物資を指定の地域まで送り届けることができるようになる。このため、大型輸送機は大きければ大きいほど良く、多ければ多いほど良い。


http://military.china.com/important/11132797/20160610/22842451.html


ロシアメディア:運ー20輸送機間もなく装備へ 中国の実力を世に知らせる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「運ー20大型輸送機」)

参考情報ネット6月9日の報道は、ロシアの「軍事バランス」ウェブサイトは中国メディアの報道を引用し、運ー20輸送機は「すぐに」もう中国空軍に装備されるだろう、とした。中航工業関係者の説明によれば、中国はあるいは1,000機を超える運ー20を必要とするかもしれない。設計過程の中で、中国の技術人員はロシア、アメリカ両国の同類飛行機の経験を参考にした。中国では、運ー20は大量に軍事領域に用いられるだけではなく、民間用業界の中でも存分に腕を見せることになる。

ロシア軍事視察ネット6月7日の報道は、専門家は説明し、この輸送機のエンジンはまだロシアから輸入するしかないが、国産エンジンを量産するのは単に時間の問題であると語っている、とする。運ー20の装備後、中国は本国の戦略輸送航空部隊を作り始める。運ー20の初の鮮やかなお目見えは2013年1月だった。このことは、中国がロシアとアメリカに続く、また1つのこの種の大型多機能輸送機を製造できる国になったことを意味している。運ー20の最大離陸重量は200トンを超え、有効搭載荷は66トンである。それは陸軍最新の99A2型メインバトルタンク(58トン)を含む大型物資を空輸できる。関連のデータは、もし重量51トンの物資を輸送したら、その航続距離は5,200kmに達し得ることをはっきり示している。これはすなわち、この機がハルビンから出発して、着陸を経ず直接チベットに到達できることを意味している。その配備する機クルー乗員は3人である。

提示しておくに値するのは、中国軍、政府指導層が近年来本国の各種軍事輸送機およびヘリ方面の研究開発、製造能力の向上を非常に重視していることである。某いくつかの主要部品が国外からの輸入を必要とするため、北京の関連領域における技術水準は若干の先進国に立ち後れている。例えば、最初の何機かの運ー20が使用するのはロシア製エンジンである。

軍事専門家は、中国空軍にとって、新型軍事戦略輸送機は、第5世代多用途戦闘機である殲ー20の研究開発に比べ実はより重要で、殲ー20はむしろ北京の軍事領域における雄大な志を世に知らせるためである、と指摘する。現在見たところ、中国人は1990年代には早くももう運ー20の研究開発を開始し、2006年になってこのプロジェクトはやっと初の国家の投資を手にした。中国のテレビメディアはかつて大々的に初の原型機が2013年1月26日に初めて試験飛行したことを報道し、中国国防部も翌日この件を事実確認した。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「コードナンバー785の運ー20原型機」です。)

現在すでに少なくとも5機の運ー20原型機が知られている。運ー20は4台のエンジン、T字型尾翼の基本レイアウトを使用している。外形はアメリカのボーイング「グローブマスター」C-17(III)型輸送機に似ており、現在使用するのはロシア製のD-30KP2エンジンである。その性能はイリューシン-76MD-90A(ある時にはイリューシン-476とも呼ばれる)輸送機に配備されるPS-90A76型ターボファンエンジンにやや遜色がある。だが、中国サイドの計画によれば、将来量産される運ー20は中国自ら研究開発を行ったエンジンを装備し、その推力D-30KP2に比べより大きい。

現在見たところ、運ー20の研究開発および試験作業は2016年歳末までに終わる可能性が高い。西安飛行機工業集団社にはこの後迅速に空軍に向け初の飛行機を引き渡す意志がある。量産は今年の末あるいは来年の初めに開始される可能性が高い。運ー20は各種地形の飛行場での発着に適合し、中国人民解放軍の大多数の戦闘車や補助車両が輸送でき、その輸送力はすでにロシアのイリューシン-76を超えている。

この種の輸送機を持つことは中国軍を鬼に金棒にさせるだけでなく、民間用の顧客にも新たなチャンスを提供している。この機は突発状況下で迅速に反応し、大規模な人道援助を実施する方面で神威を大いに表す。中国軍の慣例によれば、実戦機の飛行試験期間は3〜5年と定まらない。このため、この機の装備はすでに間近である。これは中国軍事工業水準および能力の体現だというだけでなく、中国軍の不断に増長する実力を世に示すものでもある。

運ー20には非常に野心に満ちた名前があり「鯤鵬」という。それは中国古代神話の中の数千kmを飛行できる神獣である。ある中国の軍事専門家は、運ー20の搭載重量、空気動力学的設計および全体的効能はロシアの同類機種を超越する、と放言する。


 見たところ大きな問題が生じている様子もなく、大量に装備されるのは近そうです。輸送機は比較的地味な機種ですが、今後の中国の戦略的展開には確かに戦闘機より大きな影響を与えるかもしれません。














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