閲兵に登場した中国のICBM

 中国のICBM関連です。

http://military.china.com/news/568/20150902/20318888.html


東風-5乙の性能が明るみに:射程は1.5万kmを超え6発の核弾頭を搭載

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「東風-5大陸間弾道ミサイル」)

9月3日、中国は盛大な閲兵活動を行い中国人民抗日戦争・世界反ファッショ戦争勝利70周年を記念する。中国人民解放軍は今回の閲兵式でどういった最新武器装備を展示するのか? その性能や特徴はどうなのか? 世界のその他の同類武器に比べてどういった優勢がを持つのか? こうしたネット仲間の関心ある問題に対し、中国ネット特約軍事専門家が逐一紹介しかつああいった閲兵式で素晴らしくお目見えするスター武器を評価する。

「東風-5」ミサイルは我が国初の大陸間射程を持つ弾道ミサイルで、就役以来ずっと我が国の核打撃力量の中核である。その派生型である「東風-5甲」、「東風-5乙」はいずれも新たな時期の作戦要求に向き合って改良が行われ、作戦性能には顕著な向上があった。予見できる将来、多くの「中国初」を創造した「東風-5」系列はさらに継続して核威嚇任務を担うことになる。

研究開発の過程

核兵器の登場後、投射の手段が日増しに重視された。大陸間弾道ミサイルは全世界をカバーする打撃能力を持ち、某いくつかの方面で空中投射方式に比べ顕著な優勢があり、すぐに軍事大国が追い求める目標となった。1965年3月、両弾一星(頑住吉注:核爆弾、ミサイル、人工衛星)計画を担当する中央専門委員会は大陸間弾道ミサイルの研究開発を決定し、コードネームは「東風-5」号(DF-5。後のNATOのコードネームはCSS-4)と命名した。1966年5月、「東風-5」号は全体方案設計を開始した。当時の技術水準という背景を根拠に、「東風-5」号の位置付けは発射サイロをベースとする、二段、液体燃料推進の大陸間弾道ミサイルだった。1980年5月18日、「東風-5」ミサイルは初の全射程試験を行い、予定の海域に向け580-甲弾を発射し、満足いく成功を取得した。ミサイルの飛行時間は29分57秒で、射程は9,070kmだった。1984年10月、「東風-5」ミサイルは建国35周年閲兵式で初めて展示された。1986年7月および12月、核弾頭を配備した「東風-5」号が相次いで設計定型に至り、ここに来て「東風-5」プロジェクトの研究開発作業には紆余曲折を経た後満足いく形でピリオドが打たれたのである。

新世代ミサイルの全面配備の前、「東風-5」は依然核威嚇の重任を担う必要がある。このため「東風-5」ミサイルの改良作業はずっと持続的に行われている。新たな要求に向き合うため、「「東風-5甲」(DF-5A)改良型大陸間弾道ミサイルが時運に乗じて生まれた。「東風-5」という原型に比べ、「東風-5甲」の主要な改良は、エンジンの性能と打撃精度で、弾頭もある程度改良されている。「東風-5甲」の射程は12,000kmより顕著に大きく、搭載荷の分配の差異に基づき、射程は13,000〜15,000kmの間で、真に全世界をカバーする能力を実現した。「東風-5甲」が顕著な進歩を取得した後、「東風-5」の発展は決して歩みを止めることはなかった。分離誘導式多弾頭はミサイルの防御突破能力を顕著に向上させることができる。ミサイル防衛システムが不断に発展する今日、どんどん堅固になる盾にはどんどん鋭利な長い矛でバランスを取る必要がある。「東風-5甲」は国内で比較的成熟し、内部スペースが最大の大陸間弾道ミサイルであるため、それをプラットフォームとして選択し分離誘導式多弾頭を搭載する機種を開発するのは賢い行いに違いない。「東風-5甲」を基礎に、またしても我が国初の分離誘導式多弾頭を搭載できる大陸間弾道ミサイル、「東風-5乙」(DF-5B)が研究開発された。「東風-5乙」の弾体は基本的に「東風-5甲」と同じで、国外は「東風-5」の搭載荷を根拠に、およそ4から6発の分離誘導式弾頭が搭載できると推算し、9発の弾頭が搭載できると推測する個別メディアもある。2006年、分離誘導式弾頭を搭載できる「東風-5乙」ミサイルが試射に成功し、かつすでに近年現役に投入されている。

技術的特徴

西側の発表する情報から見て、出された「東風-5」の性能に関するデータは比較的統一され、イギリスの「ジェーンミサイル&ロケット」が明らかにするところによれば、「東風-5」ミサイルは全長32.6m、直径3.35m、離陸重量183トンで、二段液体燃料ロケットエンジンを採用し、発射サイロによる発射で、最大射程は12,000km、15,000km(「東風-5甲/乙」)、1発の3,000kgの威力が300〜400万トンTNT相当の核弾頭、あるいは4から6発の分離誘導核弾頭(「東風-5乙」)が搭載でき、命中精度は500〜2,000mである。

国外の同類機種との比較

「東風-5甲/乙」は原型に比べ比較的大幅な向上があり、射程などの性能の上でアメリカの「タイタン-2」およびロシアのSS-18「サタン」Mod5の水準に到達している。打撃精度方面では、「東風-5甲/乙」は「タイタン-2」を顕著に超え、10年前のSS-18Mod5の水準に近い。一方搭載荷/重量比では、作戦の重点の置き方が異なる、および技術上の差異のため、依然「タイタン-2」やSS-18Mod5のクラスには到達していない。

注意を必要とするのは、「東風-5」が1986年に設計定型に至った時、アメリカ最後の液体燃料大陸間弾道ミサイル「タイタン-2」はとっくに現役を退き、全部固体燃料の大陸間弾道ミサイルに更新されていたことである。旧ソ連もすでに何世代かの大陸間弾道ミサイル製品を更新していた。「東風-5」は性能指標の上でアメリカやロシアの同類大陸間弾道ミサイルと比べると、依然一定の隔たりが存在するが、「東風-5」は中国初の真の意味での大陸間弾道ミサイルであり、当時の国内の空白を埋め、作戦の需要を満足させ、中国の戦略核打撃力量の重要な駒ともなったのである。

同時に「東風-5甲/乙」には新たな時期において依然不足があることも見ておく必要がある。固体燃料弾道ミサイルはその貯蔵が容易、体積が小さい、構造が簡単という特徴をもって、生存能力と反応能力方面の極めて大きな優勢を獲得しており、このため新世代弾道ミサイルは基本的に全て固体燃料ミサイルである。まさにこの原因ゆえに、我が国の新世代弾道ミサイルの「固体化」もとっくに確定された方向である。同時に、新世代弾道ミサイルは高い打撃精度を強調し、スターライト修正ないし末端制御誘導技術がいずれもある程度応用され、ハードターゲット正確打撃能力が大幅に向上している。またミサイル防衛システムが日増しに発展する今日、防御突破能力がより重要な位置に置かれ、快速燃焼短縮ブースター、機動弾頭、抗レーザー処理などの新技術がいずれもすでに頭角を現している。こうした方面で、「東風-5」ファミリーが需要を充分満足させられないことはごくはっきりしており、必然的に新型大陸間弾道ミサイルとコンビネーションする、あるいは取って代わらせることを必要とする。我が国の新世代固体燃料大陸間弾道ミサイルの加速した研究開発および就役と共に、「東風-5」ミサイルも徐々に歴史の舞台から退出することになる。(暁可)


 しかし現時点ではそれにはまだ成功していないということですわな。




















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