「THAAD」に関する虚偽報告でも文在寅が既定路線を行くのは何故か

 元々明確に反「THAAD」だったわけではないんで、反対してくれると思って選んだのは選挙民の勝手とも言えるわけですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170604/30643533_all.html#page_2


韓国国防長官:THAAD配備を依然堅持 関連の措置は純対内的措置に属する

韓国連合通信社4日の報道によれば、韓国国防長官の韓民求は3日シンガポールでアメリカ国防長官のマティスと会見した後韓国メディアに向け次のように言った。すでにアメリカサイドに向けこの間の文在寅の「THAAD」問題についての立場など総括を経た関連の内容を伝達した。韓国政府が「THAAD」に関する措置を採っているのは純粋な対内的措置に属し、決して現有の関連の決定を改変する、あるいはアメリカに向けその他のシグナルを放つためのものではない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国国防長官の韓民求」)

韓民求の説明によれば、会談前すでに政府に対し「THAAD」韓国入り問題についての立場につき総括を行いかつ文書を作成し、アメリカ国防長官との会見時には文書の内容に照らしてアメリカサイドに向け韓国サイドの立場を伝達した。

彼は、会ではすでにアメリカサイドに向け、韓国政府が「THAAD」に関する措置を採っているのは純粋な対内的措置に属し、決して現有の関連の決定を改変する、あるいはアメリカに向けその他のシグナルを放つためのものではなく、韓国サイドは関連の問題を処理する時依然韓米同盟の基本精神を優先し重視する、と語った。マティスはこれに対し理解を示し、かつ韓国サイドが関連の問題を処理する過程で韓米同盟の精神を重視するだろうことを信頼するとした。

報道は、韓民求は会でまず、「THAAD」関連の問題に言及した、とする。彼が会で言及した「韓国サイドの措置」につき、韓民求は、会では「措置」が指すのはは政府が「THAAD」発射車入国の報告漏れに対し採る措置なのか、それとも環境への影響の評価なのか具体的には決して説明しておらず、さらに一歩の解説や説明もしていない、とした。彼は、会談で関連の議題につきアメリカサイドに向け伝達した内容はその前に青瓦台と意志疎通した後協議して決めた、と語る。

韓国軍が4両の「THAAD」発射車の秘密裏の入国を報告しなかった一件につき、韓民求は決して正面からの回答をせず、関連の調査は進行中で、かつ関連の問題は解決が得られている、とした。この状況下で、関連の件につきさらにコメントする必要はない、という。

韓民求はさらに評価し、今回のアジア安全サミット最大の特徴は会の各方がこれまでの会議に比べより北朝鮮の核の脅威問題に関心を注いだことだ、と語った。会に参加した各国は一致して、北朝鮮の核とミサイルの脅威はすでに相当に深刻で、国際社会は協力を強化する必要があり、中国サイドはより大きな作用を発揮する必要がある、と考えた。このことは各国の国防部門や安全問題専門家が、北朝鮮の核とミサイルの脅威は決して半島の問題ではなく、国際社会全体に対し直接の脅威を構成すると考えていることを示す。

【関連の閲読】 文在寅は何故「THAAD支持派」になったのか? 「THAAD」報告漏れが逆に本音を言うことを迫る

最近、アメリカは大陸間弾道ミサイル迎撃という「神業」を見せ全世界のメディアの関心、解読を引き起こしたが、韓国が明るみに出した「THAAD」報告漏れ事件は韓国政界で波風を起こしているだけでなく、その影響は周辺情勢にも波及している。

幻想を捨てろ! 「THAAD」報告漏れが逆に文在寅に本音を言うことを迫る

韓国連合通信社6月1日の報道は、韓国大統領府青瓦台は「THAAD」の4両の発射車が密かに入国した真相を調査中で、その調査範囲が関心を集めている、とする。ある視点は、調査対象は前政府の全外交安全スタッフにまで広がる可能性がある、と考える。

大統領府は文在寅が徹底調査命令を下した1日後の5月31日、国防省が隠しごまかして報告しなかったと認定し、かつ国防長官の韓民求と前国安室長の金寛鎮に対し調査を行う。21日にはもう退任していた金寛鎮は直接26日の報告漏れ問題に関わっていないことにかんがみれば、大統領府の調査の深度と広さは外界の予測をはるかに超える可能性がある。

「THAAD」韓国入りはずっと中米ロ韓4国の大事件を連動させ、いかなるこの件に関係のある曲折も各方の敏感な神経を刺激する。文在寅は選挙期間に再三「THAAD」配備の決策過程の中のプロセスの正当性に対し疑問を呈していたが、今「報告漏れ」事件はさらに「ブラックボックス操作」との推測の確かさを証明したようである。

5月30日、アメリカ国防省スポークスマンのジェフ デイビスは、「報告漏れ」事件につき回答し、「(アメリカは)韓国政府と緊密に協力して『THAAD』を配備する」「(「THAAD」配備の)全過程は全て公開で、透明だ」とした。アメリカは極力「THAAD」報告漏れ事件との無関係を装おうとしており、これは韓国内部政府機構の間の意志疎通がスムーズでない結果であって、アメリカとは無関係だと明確に言った。

だが報告漏れ事件は予想とは違い「THAAD」韓国入りに対しあまり多くのネガティブな影響をもたらさないようで、逆にこのスキャンダルは意外にも文在寅が「THAAD支持」の真実の考え方を語るよう迫った。文在寅はアメリカ民主党上院議員ディック デービンと会見した時、明確に「現有の決定(THAAD配備)を改変しない」とした。

この言葉がひとたび出るや、世論は騒然とし、何故なら人々のこれまでの印象の中で、文在寅は「反THAAD」だったからである。だが文在寅の選挙前後の講話を整理すると、文在寅がずっと明言しかつ強烈な不満を表明したのは「THAAD」韓国入りの決策過程の正当性の問題で、「THAAD」韓国入り自体に対する立場にはずっと模糊性が存在したことがすぐに見いだせ、この背後の動機は外交レベルの操作をより多く考慮したことかもしれないが、今報告漏れスキャンダルが彼が止むを得ず明確な態度表明をすることを迫った。

国家の安全は文在寅が考慮すること必須の主要な問題で、アメリカは韓国の国防上最も重要なよりどころであり、もう一方において国内政治闘争も文在寅がより現実的な決策をすることを迫る。

文在寅が「THAAD」韓国入り報告漏れ事件徹底調査を要求した後、前政府の全外交安全スタッフがことごとく調査対象に身を落とす可能性がある。(頑住吉注:流れがおかしく、これたぶん元々キャプションでしょう。)

そしてこの時、野党も前に出てきて文在寅は「自毀長城」(頑住吉注:自ら長城を壊す。日本風に言えば自分で堀を埋める、でしょうか)だと批判している。半島の安全に関する圧力およびアメリカに対する依存、国内政治情勢の発展は、全て文在寅が自らの「真の考え方」を明らかにすることを迫り、中ロにも幻想を完全に捨て去らせる。プーチンは6月1日に明確に態度表明し、ロシアはアメリカが韓国に「THAAD」を配備することを座視しないだろうとし、中国サイドも立場を重ねて言明した。「THAAD」事件は今また新しい段階に入り、各方はすぐに新たな対応行動を展開する可能性があり、我々に刮目して待たせる。


 「THAAD」配備自体への賛否につき態度を曖昧にしたまま投票まで持ち込んだのはその方が賛成反対両派の票が取り込めて有利だと判断したからでしょうが、最初から決定をひっくり返さないと決めていたのかどうか本当のとことは本人しか分からないでしょうね。ロシアには韓国に対し経済制裁などの手段は取れないでしょうから、座視しないというのはTHAADでも防げないような攻撃兵器を韓国に向けるということでしょう。中国の経済制裁は結局効果なかったわけで、今後はどう対応するんでしょうかね。



















戻るボタン