日本の外交関連2題

 全く傾向の違う2つの記事を紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20150531/19770487.html


韓国議会と全国人民代表大会が一致を達成 共同文書をもって日本に対し圧力をかける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中韓は歴史問題の上ですでに高度の一致を達成している」 ちなみに右下に「〜的土地! 釣魚島是中国的土地!」という横断幕があり、まず間違いなく「独島は韓国の土地! 釣魚島は中国の土地!」というスローガンでしょう。右上はより不確かですが「東北アジアの平和を守護する習近平主席の訪韓熱烈歓迎」あたりじゃないですかね。)

【グローバル時報駐韓国、日本特約記者 李大明 藍雅歌】 韓国メディア29日の報道によれば、韓国議会と中国全国人民代表大会は意見の一致を達成し、8月に日本の首相安倍晋三が戦後70年談話を発表する前に、第二次世界大戦終結70周年の共同文書を発表し、先んじれば人を制すとばかり安倍に圧力をかける準備をする。これは両国の最高立法機構が初めて発表する共同署名の文書である。韓国が日本の「明治工業革命遺産」世界遺産登録申請に対し異議を提出したのに続き、あるメディアの報道は、中国は努力して世界遺産委員会メンバー国が日本の今回の世界遺産登録申請をボイコットするよう説得しつつある、とした。日本の「東洋経済」の評論は、中韓が強大化するするにつれ、日本の歴史問題の上での曖昧な態度に対する反感はどんどん強烈になっている、とした。29日発表の最新の世論調査は、韓国民衆の日本に対する好感度は歴史上最低にまで下がったことをはっきり示している。

韓国の「中央日報」は29日韓国政府の消息筋の人物の話を引用し、韓国・中国の最高立法機構はすでに共同文書発表の一件につき共通認識を達成し、関連の団体はすでに成立し、内容には日本に歴史を正視するよう懇切に促し、日本の集団的自衛権拡大など一連のやり方に対し憂慮を表明し、日本に歴史認識を改変するよう懇切に促すなどの内容が含まれる、とした。この報道は、現在韓国と中国は安倍談話の発表前に両国が先んじて共同文書を発表する方案を推進しつつあり、目的は安倍談話に対し制圧の効果を加えたいというものだ、とする。

韓国連合通信社29日の報道によれば、この前韓国議会は韓国・アメリカ・中国3カ国の議会が連合声明に共同署名することの推進を希望し、文書はおおよそ以下の内容を含むことになるはずだった。ちょうど第二次世界大戦終結70周年であるが、韓国・中国・日本3カ国は共同で東北アジアの軍事的緊張を緩和し、かつ未来に向けた協力パートナー関係構築に力を尽くすべきである。朝鮮半島の平和統一の基礎を構築するため、韓国は中国・アメリカ両国と共同の努力を行う、など。だがこれまでに前例がなく、かつプロセスが複雑なことを考慮し、このため韓国・中国および韓国・アメリカでそれぞれ推進する方式の採用を決定した。韓国連合通信社の評論は、韓国議会はこれを利用して間もなく戦後70年談話を発表する日本を打撃し、同時にアメリカと日本が新たなる「蜜月期」に入ることを牽制することを希望している、とする。

中韓の間の歴史問題の上での協力はまだこれに止まらない。「中央日報」の報道によれば、中国サイドの関連の当局者は韓国当局者との会見の時に、日本が「明治工業革命遺産」を世界遺産登録申請する23カ所の施設の中で、3カ所でかつて中国人が徴用された、とした。中国サイドは努力して世界遺産委員会メンバー国が日本の今回の世界遺産登録申請をボイコットするよう説得しつつある。日本の「読売新聞」の評論は、このことは中韓が連合して日本に対し共闘する場面を浮かび上がらせる、とする。中国外交部スポークスマンの華春瑩は29日この件に関する質問に答える時次のように語った。日本サイドは中韓が提出した関心を無視し、こうした遺跡を世界遺産申請することにこだわっており、中国サイドは反対を表明する。中国サイドは日本サイドに歴史を正視し、責任ある態度をもって妥当に関連の関心を解決するよう懇切に促す。

(頑住吉注:これより2ページ目)

韓国の「毎日経済」の報道によれば、韓国政府は28日50項目の光復70周年記念活動を確定かつ発表し、その中には慰安婦受難の歴史を世界遺産に加えることの推進が含まれる。韓国政府はさらに9月3日の中国抗日戦争勝利70周年慶祝当日、上海に位置する大韓民国臨時政府執務ビル遺跡を再開することを決定した。重慶に位置する大韓民国臨時政府執務ビル遺跡も11月17日に再開される。

日本の「朝日新聞」の記者である野島剛は文章を執筆し、中韓の遺産申請をめぐる日本に対する反対は戦後70周年記念の際に留まらず、歴史問題に照準を合わせた、日本に対するさらに激烈な攻防戦の序曲である、と語った。「東洋経済」の評論は、安倍の戦後70周年談話にはまだ非常に多くの不明の要素が存在し、一体これがどのように態度表明するのか関心を注ぐ必要がある、とした。だが歴史問題は「安倍談話」により終わることはないだろう。

韓国のYTNテレビ局29日の報道は、史上最悪の韓国・日本関係と同様に、韓国と日本の民間の感情も最低ポイントまで悪化している、とした。韓国・日本両国の学術機構と調査機構共同の最新調査結果は、72.5%の韓国国民に日本に対する好感がないことをはっきり示しており、歴史上の最低記録を作った。日本国民の半分(52.4%)の韓国に対する印象は良くない。韓国人が何故日本に対し好感がないかという質問に対し、74%の人は「日本に侵略の歴史の真摯な反省が全くないから」を選択した。一方日本人の韓国に対する反感の最大の理由は「韓国が歴史問題の上で絶えず日本を批判する」である。


 世界遺産登録を判断する組織がどういう判断をするのか私も非常に興味がありますが、韓国だけが反対しているのならまだしも今や経済力によって多くの国に強い影響力を持つ中国が「努力して〜ボイコットするよう説得しつつある」というのでは理屈通りの判断がなされるかちょっと不安でもありますね。

http://military.china.com/news2/569/20150528/19758042.html


外国メディア:日本、フィリピンの南海の島礁防衛を助けようとする フィリピンに向け艦艇を提供

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

現地時間27日、フィリピン国防大臣ジャスミンはハワイでアメリカ国防長官カーターと会談し、アメリカが南海問題の上で中国に対応するのを助けるより多くの承諾を探求する。来週、彼はさらに日本に行って、協力について語ることになる。アメリカの南海介入に入れる力の度合いを強化する姿勢はフィリピンを大いに鼓舞しているようだ。27日、フィリピンはベトナムの兵士をその不法に侵略占領する中国の北子島上に招待して「交歓」さえした。「フィリピンとベトナムが協力を強化して中国サイドの南海に対する主権要求を阻害することを心配するか否か」に言及した時、中国外交部スポークスマンの華春瑩は27日、「我々は他人ともめ事を引き起こさず、同時に我々には国家の主権と領土の完備を防衛する意志もあり能力もある」と語った。

「我々は彼ら(アメリカを指す)に、我々に与える援助はどれだけか、彼らに何ができるのか、どのように我々を助けるのか問うだろう」とジャスミンはハワイに出発する前に記者たちに告げ、「西フィリピン海」(すなわち南海)は自分とカーターとが深く討論する話題の1つとなる、と教えた。フィリピンのRapplerニュースネット27日の報道は、ジャスミンは「圧制を受けつつある」との表現を用いてフィリピンの現在の境遇を形容した、とする。「フィリピン星報」27日の評論は、フィリピンが中国の争いのある海域における脅威ある性質の挙動に対抗するのを、アメリカがどのくらいの程度上助けたがっているのかを、フィリピン国防大臣はより直接的に理解することを望んでいる、とした。アメリカメディアがフィリピン軍の上層部の話を引用したところによれば、ジャスミンはワシントンに中古の艦船および海岸のレーダーシステムの提供を要求する可能性がある。

「アメリカの南海介入に対し入れる力の度合いの増強、姿勢も以前に比べ強硬で、このことは一部の中国と争いがある国を鼓舞しており、フィリピンはまさしくその1つである」、とマカオ大学国際関係学院の院長である庄国土は27日「グローバル時報」記者に向け語った。ジャスミンの今回の行動の最大の使命は、中国に照準を合わせた軍事活動の強化をアメリカに要求することである可能性が高く、これには軍用機の中国の島礁上空の通過、南海におけるパトロールに入れる力の度合いを増加し、かつ範囲を拡大するなどが含まれる、という。彼はアメリカ・フィリピン軍の間のより具体的な軍事協力の展開も提示し、例えば合同軍事演習の回数増加、アメリカがフィリピンに向けより多くの中古武器を提供することなどである。そして最大の目標はできるだけ早くアメリカのフィリピンにおける軍駐留を実行することである。

アメリカに向けて援助を探求するのと同時に、フィリピンは手を日本にも伸ばしている。現地時間27日、アメリカ、フィリピン両国の防衛トップはハワイで米軍太平洋司令の交代式に参加し、日系上将のハリスが太平洋司令部の指揮権を引き継ぐ。「フィリピン星報」の報道によれば、ジャスミンは交代式に出席する日本の安全保障業務関連の当局者と海事の争いを討論する見込みである。Rapplerニュースネットの報道によれば、ジャスミンは来週さらにフィリピン大統領アキノ三世に随行して日本を訪問する。ジャスミンはこの前、フィリピンと日本は装備を譲り渡す可能性を深く討論しているところで、日本の自衛隊は招待を受けフィリピンにやってきてより多くの演習に参加することになる、と明らかにした。ロイター社は27日フィリピン海軍のある高級将校の話を引用し、フィリピンはすでに日本に獲得を望む装備のリストを渡している、とした。フィリピン沿岸警備隊は年末までに日本がフィリピンのために建造する10隻の艦艇の中の第1隻目を受け取ることを希望している。Rapplerニュースネットの評論は、ここ何年か、日本の安全保障業務関連の当局者は頻繁にフィリピンに進出しフィリピンの南海の島礁防衛を助けることを深く討論している、とする。

南沙海域の民間用ナビゲーション航行援助能力を高めるため、中国は南沙諸島の華陽礁と赤瓜礁に2つの多機能灯台を建設し、この工程は26日に建設に着工された。「ドイツの声」の報道は、フィリピン国防省スポークスマンのアンドロンは27日、灯台の意図は当然ナビゲーションにあるが、中国サイドの建築物にさらに一体何の目的があるのか、別に意図するところがあるのか否か、「これは別の話だ」、フィリピンはこれに対し「深い憂慮を感じる」、とした。中国の南海沿岸諸国および各国船舶に奉仕する善意の挙動を非難するのと同時に、フィリピンはそれにもかかわらずわざと挑発している。フィリピンABS-CBNニュースネットの報道によれば、フィリピン・ベトナム両軍は27日南海の北子島でサッカーの試合とカラオケを行った。北子島は中国固有の領土で、現在フィリピンによって不法に占領されている。ベトナムの1隻の軍艦が60名のベトナム兵士をこの島に送り届ける前、島には100名のフィリピン兵士がいた。ロイター社の評論は、共同で中国に対抗するため、フィリピンとベトナムは相互間の領土をめぐる争いを棚上げし、協力を日増しに強化している、とする。

日本の世界平和研究所主任研究員の松本太は文章を執筆し、中国に照準を合わせ、フィリピンは世界に向け新たな戦闘の方式を見せつつある、とした。庄国土は27日「グローバル時報」記者に対し、フィリピンが日本、ベトナムと密接に連動するのは、これを利用してより多くの国を味方に引き込み、自らを勇気づけることを望んでいるのだ、と語った。フィリピンが不断に中国を刺激するのは、ひとたびフィリピンと中国が南海で対峙あるいは衝突を発生させたら、アメリカには南海に対しさらに一歩の干渉を行う口実が直ちにできるからである。だがフィリピンの小細工は無効が運命付けられている。

「中国・フィリピンの南海の領土をめぐる争いの中で、時間は中国側にあるかもしれない。」 アメリカのブルームバーグ社は27日別の角度からこの問題を分析し、1年にもならない時間内に、フィリピンは新大統領を選出することになる、とした。大統領候補者はまだ正式に選挙公約を言明していないが、ああしたリードしていると思われている候補者は中国に対しより穏和な政策を採ることを主張しており、これには南海資源の合同探査が含まれる。フィリピン大学教授のハイデリンは、「アキノの半対抗政策は中国を抑止することができておらず、かえって情勢の緊張を激化させている。」と語る。(李暁聞 藍雅歌 胡錦洋 劉徳)


 各国の旗色が鮮明になりつつあるようですが、フィリピンの大統領選に加え、台湾総統選も日本に間接的ながら大きな影響を与えることになるかもしれないですね。




















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