空軍の対抗関連2題

 例によってあんまり関係ないページをまとめて紹介します。まず「狼王」というペンネームの人物のステルス機に対する考察です。第一人称は分かりにくいので「筆者」としました。

http://military.china.com/critical3/27/20130708/17933760.html


ステルス空戦に対する考察:最も脅威なのはステルス

第4世代戦闘機の研究開発と就役に関し、アメリカは急先鋒であり、また他を率いる者であった。そのF-22Aは1997年9月7日に初飛行を行い、2005年12月15日に初歩的な作戦能力を持つまでに到達した。その超音速巡航(アフターバーナー使用の必要なし)、超視距離作戦、高い機動性、対レーダーおよび赤外線ステルスなどの特性(すなわち4S)は、戦闘機の革命を引き起こし、その4S、そしてそれに加えてずば抜けたレーダーおよび航空電子システムは第3世代戦闘機に対する圧倒的優勢を獲得した。その後アメリカはその製造コストの高さを下げるため、および同盟国の必要性を満足させるため、F-22の技術を基礎にさらにF-35戦闘機を開発した。この機の進度は妨げられ、またコストの不断の上昇もアメリカ軍の非常に大きな困惑をもたらしたが、今後何年かのうちにアメリカはハイローミックスの2種の第4世代機、すなわちF-22とF-35を持つことになると信じる。空中の優勢のバランスを保証するため(あるいはアメリカを制するため)、ロシアはF-22を参考にインドをパートナーとして引き込んでT-50を研究開発し、中国も奮起してまっしぐらに追い殲ー20および殲ー31という2種の第4世代戦闘機を研究開発した。T-50、殲ー20、殲ー31は試験飛行中であり、定型、生産、就役にはまだ変数がいっぱいであるが、我々には未来のアジア太平洋地域の天空に第4世代機が対決する姿が出現すると信じる理由がある。第4世代機の出現は空戦の模式も変えた。

筆者は専門の学者ではなく、中国の一般庶民の立場から見た個人的見方を語り、誘い水としてより優れた論を引き出す作用を果たしたいと思う。もし妥当でないところがあればさらに専門家やネット仲間の指摘や批判をお願いする。

筆者が見たところ第4世代機が最も脅威なのはそのステルス性である。ならば残る3Sは何なのかと言うネット仲間がいるだろう。筆者が密かに思うに超音速巡航、超視距離作戦、高い機動性は決して高くて手が届かないものではない。何故なら超音速巡航は最も主要にはそのエンジンの体現であり、超視距離作戦は主にそのレーダー、データリンク、遠距離空対空ミサイルの体現であり、高い機動性は主にその空力外形、電気伝動システム、ベクトルエンジンの体現である。そしてロシアによるスホーイー35の研究開発成功は、第3世代機は大幅改良後同様にこれら3Sの機能を持つ、ということを説明している。つまり第4世代機と第3世代大幅改良型の差異はステルス性(低探知可能性)に他ならないのである。

第4世代ステルス機とステルス性のない第3世代機の空戦の作用は、「あなたは彼が見えないのに、彼にはあなたが見える」というものであり、しかも先んじてミサイルを発射しあなたを撃ち落とすことになる。あるいは彼は先んじてあなたを発見し、かつ視距離外から先んじて火蓋を切り、あなたを撃ち落とすことになるかもしれない。あるいはあなたは彼を発見しているが彼をロックオンできず、結果的にやはり彼によって撃墜されるかもしれない。以上が第4世代機の第3世代戦闘機との対決の模式上の優勢である。だがもし第4世代機同士が対決したら、第4世代機が早期警戒機の誘導下で空戦したら、第4世代機と第3世代機の混成編隊が空戦したらどうなるだろうか?

一、第4世代機間の空戦

まず中国も戦略空軍のスローガンを提出しているものの、中国には海外軍事基地が1つもなく、2つ目に第4世代機が空母に搭載されるまでにはまだ非常に長い一定の時間があり、3つ目に空中給油機の数が限られているのも制約要素である(早期警戒機と第4世代機の航続距離あるいは作戦半径に対する)。このため、中国の第4世代機の戦闘は長い時間内やはり本土で早期警戒機と水上艦艇の誘導下での防御反撃型になる、ということを確信を持って言うことができる。

試しにF-22とF-35が我が国を奇襲することを想定してみると、中国の殲ー20と殲ー31が離陸して接敵することになる。すると双方いずれも高度なステルス性を持つため、どちらが先に発見されるかは、双方のうちどちらのステルス性がより出色かを見ることになる。あるネット仲間は双方のレーダーをも比較する必要があるという。筆者は否定はしないが、ステルス戦闘機がもしひとたびレーダーをONにすれば、その機は夜歩く人が懐中電灯を点灯させたようなもので、相手はすぐその正確な位置を知ることになる。もし対輻射空対空ミサイルを発射すれば、まだレーダーをOFFしないうちに撃墜されるかもしれない。もし相手がレーダーOFFと同時に赤外線制御誘導ミサイルを発射したらどうなるか(2種のミサイルのデータリンクは相互に連なり、対輻射ミサイルが赤外線ミサイルにおよその方位を提供し、ゆえに第4世代機が撃墜される可能性もある)、つまり第4世代機はもはや早期警戒機やその他の補助レーダーの助けがない中で、双方が接近戦に入る可能性が高く、これは双方の機動性がどちらが高いかとエンジンの能力を見ることになる。以上が第4世代機同士だけ戦いの模式である。

前述のように中国は国策および現有の条件の影響下で防御反撃型空軍となっている(アメリカに対して)。ならばアメリカが基本的に能動的に出撃することになるに違いない。だとすると中国は地上レーダーDWL002パッシブ探知計測レーダーシステムで、あるいは全国各地にあまねく分布する移動通信基地、放送発信回転電波塔、無線テレビ放送あるいは衛星テレビ受信基地などを利用して、それらが発射あるいは受信する各周波数の波束を利用して疑わしい空中目標を監視コントロールし、F-22およびF-35の編隊を発見する。中国の殲ー20、殲ー31はこれらのレーダーおよび探知技術の誘導下で素早く目標に接近し、かつミサイルを発射する。このミサイルならば(上述の地上レーダーや探知技術とデータリンクで相通じ、しかも複合制御誘導能力を持つ)、アメリカのF-22、F-35であっても災厄から逃れることは難しい。

だが以上が単なる理想的模式でしかないのも事実である。

二、第4世代機が早期警戒機の誘導下で空戦する

アメリカのF-22とF-35が早期警戒機の誘導下で、わが地上基地レーダーの誘導範囲外で我が方のその他の編隊を奇襲あるいは迎撃したと仮定する。我が方の殲ー20、殲ー31は命令を受け迎撃、駆逐を行うが、アメリカには早期警戒機があって先んじてこちらを発見し、第一の項目で述べたようにレーダーをONにしてもしなくても劣勢である。この状況下では、筆者は個人的に、もし可能ならその早期警戒機防御網の切り開きには、長距離ミサイルを使って早期警戒機を撃墜するのが最もよいと考える(これは殲ー20のメイン弾薬コンパートメントが大きいことの原因でもある)。もしその早期警戒機が叩けなければ、一部の第4世代機がレーダーをONにして捜索し、その他の第4世代機がデータリンクによって空対空ミサイルを発射するしかない。だがその結果もまだ不明である。

三、第4世代、第3世代機の混成編隊の空戦

アメリカのF-22は200機に満たない。このため将来第4世代、第3世代機の混成作戦があり得るということになる。ではアメリカのF-22、F-35とF-15、F-18、F-16主力戦闘機の空戦を仮想してみる。一方中国は殲ー20、殲ー31、殲ー11、スホーイー35、殲ー10主力戦闘機で戦う。すると第3世代機がレーダーをONにして捜索し、かつデータを並んで飛ぶ、あるいは先行している第4世代機に送り、第4世代機はこのデータを利用して空対空ミサイルを発射する、という可能性が生まれる。何故第4世代機が捜索しないのか、というネット仲間がいるだろうか? 筆者は第一で述べたように第4世代機はひとたびレーダーをONにすればすぐに追跡され、そのステルス性も効果を失う、と考える。ならば双方にとって勝負どころは機の持つミサイルの数と質である。この種の空戦は、第3世代機の損失を代価とする比較的残酷なものでもある。

2つの点を総合すると、第4世代機の対抗の重要なカギは(その機個体の性能と4Sの対抗を除き)地上レーダー、早期警戒機、データリンク、空対空ミサイルである、ということが見出される。筆者は中国が今後第4世代機の対抗の中で優勢を獲得したいなら、まず単純に地上レーダーに期待するべきではなく、その探知網の範囲を拡大する必要がある、と考える。具体的やり方の1つ目は地上レーダーを艦に搭載すること、2つ目は離れた島を利用して探知網を構築すること、3つ目はレーダー自体の探知計測距離と精度を向上させることである。このようにすれば探知と誘導の範囲が拡大する。また4つ目に第4世代機に対抗するには複合型遠距離抗妨害空対空ミサイルの開発が必要であり、5つ目にはミサイルを開発する必要があるだけでなく、新概念武器の研究開発が必要である。例えばレーザーやマイクロ波、電磁武器である(ただし第4世代機、第3世代機自体の能力の限界ゆえに、この種の希望は大型機や飛行艇に託すしかない)。

まとめると第4世代機のステルス技術は空戦の革命的変化をもたらし、未来の第4世代機の対決はアジア太平洋上空で演じられることになり、中国、アメリカ、ロシアがこの第4世代機の戦いの主役となる。どちらに軍配が上がるかは分からないが、中国人が尽きることのない知恵と能力がこのチャレンジに直面することを信じる。

最後に筆者は心から中国国防事業に関心を持つネット仲間各位が多くの貴重な意見をくださることをお願いし、かつここに感謝する。


 これに関してはもう私の知識では妥当性が判断つかないんで皆さんにお任せします。

 続いて「世界空軍ランキング」の紹介という体裁の記事なんですが、不可解なことに原典が何かに触れられておらず、この人のでっち上げかもしれませんが紹介します。

http://df.blog.china.com/201307/11819437.html


世界空軍実力最新ランキング:中国の順位は中国人を呆然とさせる!

世界の空軍の実力最新ランキングが出され、軍事マニアの熱い論議を引き起こした。ずっと外界から優勢とみなされていた中国空軍は第8位でしかない。このランキングは単純に実戦機の数を論じた順位付けではなく、多方面の考慮を結合している。例えばインド空軍は比較的立ち後れているが、この国は惜しまず金を実戦機購入に費やし、特に第3世代戦闘機の頻繁な導入があり、空軍の実力は過小評価を許さないという。

次に共にこのランキング、および各国が選ばれた原因を理解してみよう。

第1位:アメリカ 現在世界唯一のスーパー大国として、その先進戦闘機の数でも実戦経験でも、あるいは軍事工業の実力等々でも、第1位に争う余地は全くない!

第2位:イスラエル 公認の空軍強国であり、建国の初めからずっと血と火の中で生存し、空戦史上いくつかの不朽の伝説的戦例を作ってきた。その飛行員の素質、戦闘経験の豊富さ、戦力の強さもアメリカのすぐ次である。イスラエルの軍事工業の実力は強大無比で、小国の大空軍であり、スーパー大国の風格を持つ。いくつかの二流三流の大国空軍はこの域には到達できない! イスラエルの先進軍用機はフランスよりやや少ないが、実戦経験はフランスをはるかに超える。訓練レベル/飛行員の素質はフランスに比べ強くはあっても弱くはない。空軍の戦力は全体的にフランスに比べやや強い。

第3位:フランス 誇り高く超然と独自の道を行くゴールの雄鶏(頑住吉注:フランスの別名らしいです。「日いずる国」みたいな感じですかね)である。そのミラージュ、ラファールは独自の旗印を掲げ、空軍の実力は相当に強い。実戦経験だけ少なすぎるが、その他の方面はイスラエルとおよそ同等で、このため空軍戦力は第3位に下降する。

第4位:ロシア ソ連の財産を継承しており、ひどく痩せたラクダでも馬より大きいというやつで、その財産はやはり強大と評価される。ただずっと経済問題に苦しめられ、人材が大量に流出し、訓練、実戦機の研究開発、更新、維持メンテナンスなどががた落ちになっている。実戦機の基数は多いが、これが直ちに戦力が強いとイコールではない。近年来プーチン大統領の指導下で大いに好転し、北極熊の威風が復活する趨勢にあるが、空軍の戦力はすでに以前とは全く異なる。

第5位:日本! その空軍の訓練と素質はいずれも世界先進レベルに属し、特にそのF-15(200機余り)の稼働率はその親分であるアメリカよりさらに高いとされ、加えて高い素質の飛行員、全く死を恐れない精神(日本の歴史上の「神風攻撃」の狂気を見ればその一端が知れる)があり、戦力は相当に凶悪である(頑住吉注:苦笑するしかないですな)。

第6位:イギリス 老舗の資本主義国家である。明らかにすでに没落して久しく、過去世界上位にランクされた先進戦闘機は1機もない(「トーネード」や「ハリアー」は性能がそんなに高いとは思えない)。近年になってやっと少数のタイフーンを装備したが、ずっとアンクルサムの後ろにぴったりついている弟分であり、親玉に面倒を見てもらっている。

第7位:ドイツ その人員の素質などが世界一流であることは否定できない。だが惜しいことに現在のドイツはすでに第二次大戦時のドイツではない。現在のドイツ人はやはり同様に勤勉で強靱ではあるが、その先進戦闘機の数は少なすぎ、タイフーンの大量装備を待ってその順位は変わることになる!

第8位:中国 この国が経てきた雨風は全く多すぎ、新中国建国の初めからもう危難は絶えず、特に文化大革命がそうで、後に長年にわたりずっと政治が統帥し、XX思想(頑住吉注:何故に伏せ字?)をもって敵に勝つことを呼びかけたにしても、空軍の戦略思想、空軍の装備、空軍の訓練は全くもってアレ過ぎ、世界に遅れること甚だしい! 湾岸戦争が起こったことを好機に上層部は覚醒し、大きな力を入れてスホーイー27/30を導入したが、周囲には敵が多すぎ、かろうじて自衛することができるだけで、進攻能力は全く不足している。だが近年になって殲ー11の自力製造の成功、殲ー10、太行エンジンの登場があり、中国空軍の腰はやっとしゃんとしてきた。ポテンシャルは無限ということができ、前途に一条の光明が見えているが、しばらくは第8位にランクされる。

第9位:インド 比較的貧しいが、元手を惜しまず大量の第3世代先進戦闘機を導入し、これらの戦闘力も過小評価を許さないが、さらにインドにはLCAというとてつもない大風呂敷があり、第5世代機も来年できるとあえてほらを吹いているが、実際には見かけ倒しであり、全体的には中国にはるかに劣る!

第10位:韓国、トルコ 韓国はアメリカと協力して長年になり、訓練レベル、人員の素質なども低くなく、大量のF-16C/Dを持ち、近年は40機余りのアジアで最も先進的なF-15Kを導入し、空軍の戦力ははるかにレベルアップし、サウジアラビア、パキスタンなどより強いと思われるが、全体的にはまだインドに及ばず、空軍の実力はトルコと並んで第10位にランクされるに過ぎない!

理解されているところによれば、このランキングは主に3つの要素を選択の基準として考慮している。1、実戦経験。いわゆる百の訓練は一の実戦にしかずというやつで、あなたが百回演習しても敵の一回の真剣勝負とは比べられないのである。2、空軍の訓練レベル、飛行員の素質、維持メンテナンスなど。3、軍用機の先進性、持つ数の多寡(戦闘機、爆撃機、早期警戒機など)。


 どう考えても日本の順位高すぎだと思うんですがねー。実戦経験を重視したランキングだってのに、いくら何でもイギリスより上はないでしょう。

















戻るボタン