2013年の遼寧艦は

 12月31日付の「今年のまとめ」的記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20131231/18255385.html


遼寧艦の2013年における多方面の突破

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は遼寧艦が青島某軍港に停泊しているところ。(画像のソース:国防部ウェブサイト)」)

遼寧艦の2013年における多方面の突破 専門家:戦闘力、比較的高い水準に達す

中新ネット12月31日電(高辰 張海桐) 2013年、中国初の空母遼寧艦は頻繁に海に出、多くの方面において突破を実現した。専門家は、中国空母の戦闘力はすでに比較的高いレベルに達しており、将来は原子力動力化およびカタパルト装置に向けて発展することになり、また艦隊の演習は依然強化し、もってより高い水準の全体的戦力を形成する必要がある、とする。

遼寧艦、1年で質的変化 戦闘力、比較的高い水準に達す

2013年は中国初の空母遼寧艦の質的変化の年と言うことができ、何度もの海に出ての訓練を通じて、基地の保障、訓練海域、搭載機の訓練、艦隊の演習などの方面いずれにおいても新たな突破を取得し、年後半の訓練の手配は特にきちんとして無駄のないものだった。海軍軍事専門家李傑は中新ネット記者のインタビューを受けた時、中国空母は無から有に至り、戦闘力の水準は不断に向上し、すでに比較的高い水準に到達している、とした。

基地の保障。2月26日、遼寧艦は今年初めて海に出、翌日に青島某軍港に停泊し、中国初の空母軍港がすでに停泊保障の能力を具備していることを示した。11月29日午前、遼寧艦は青島から海南省の三亜某軍港に到達し、中国空母がより広大な海域において基地の保障、支持を獲得したことをはっきり示した。

訓練海域。11月26日午前、遼寧艦は青島から出発し、初の海区をまたいでの長時間航行訓練を実施し、28日に台湾海峡を通過して南海に進入した。李傑は、中国空母艦隊はこれより、より複雑な南海で科研、訓練任務を執行し、海洋環境と周辺の安全保障環境というダブルの重大な挑戦に対応することになる、と指摘した。

搭載機訓練。6月上旬から7月上旬、殲ー15艦載戦闘機は初の駐艦飛行訓練と短距離スキージャンプ発進を完成させ、中国初の艦載戦闘機飛行員と着艦指揮員が空母資格認証にパスした。9月15日、成功裏に最大重量発着試験を実施した。その後、複数の型、多くの艦載機で複雑な気象条件下での短時間連続発進、回収作業を実現した。李傑は、遼寧艦の艦・機マッチング訓練はすでに段階的成果を取得している、と考える。

艦隊訓練。11月26日、遼寧艦はミサイル駆逐艦沈陽艦、石家庄艦およびミサイル護衛艦烟台艦、ウェイファン艦の随伴の下に南海に赴き、中国空母戦闘群の「新型編成」の雛形が浮かび出た。12月、遼寧艦は南海で海軍の多くの機種の飛行機、水上艦艇、潜水艦とコンビネーションし、初めて作戦システムの総合研究、試験を組織し、空母総合作戦指揮能力の形成を探索した。遼寧艦は訓練の期間にアメリカの巡洋艦と遭遇し、かつ上陸艦を派遣してアメリカ艦の接近、近距離の随伴を阻止したが、これは別の面から遼寧艦艦隊の演習の進展を反映したものでもある。

12月22日、遼寧艦は南海ですでに100項目余りの試験および訓練科目を完成させており、初めて作戦システム総合研究、試験を組織し、作戦システム、動力システムおよび艦艇の航行適合性能などを審査し、遼寧艦の総合作戦指揮能力の形成を探索した。軍事専門家李莉はメディアのインタビューを受けた時、海区をまたぐ長距離航行試験の中で、遼寧艦はあらゆる核心的科目に照準を合わせて全方位の検証を行い、艦載機は大強度の発進訓練を行い、実戦化のレベルは極めて高く、現在遼寧艦の全体的技術状態はすでに、初歩的に戦闘力を具備する水準に近づいている、と指摘した。

遼寧艦は今年頻繁に海に出、年後半の訓練の手配は特にきっちりして無駄のないものだった。これに対し李傑は解読し、訓練というものは進まなければ退くものであり、空母の訓練は不断の強化が必要であり、艦載機の技術、訓練も不断の向上を必要とし、反復した訓練、試験があってこそレベルを向上させ、すり合わせ、改良ができるのである、とした。彼はさらに、中国空母は無から有に至り、戦闘力の水準は不断に向上し、就役から今に至り、すでに比較的高い水準に到達しており、非常に多くの場所に模索、改良の必要があるが、全体的な水準は不断に向上中である、とした。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「画像は殲ー15艦載戦闘機が遼寧艦からスキージャンプ発進するところ。中新社発 フーカイビン撮影」です。)

中国空母は原子力動力化、カタパルト化することが有望 艦隊訓練には向上が待たれる

2013年の遼寧艦の訓練成績は立派なものだが、専門家たちは普遍的に、中国空母艦隊が総合化、立体化、一体化の全体作戦能力を形成するには、まだ非常に長い行かねばならない道がある、と考えている。海軍軍事専門家李傑は、将来中国空母は必ずや原子力動力化、カタパルト化の発展に向かうことになる、と指摘した。

遼寧艦が4隻の駆逐艦、護衛艦の随伴の下に南海に赴いて訓練していることに関し、国防大学の専門家咼中安と李偉は、現在の「駆逐艦2隻・護衛艦2隻」の空母航路護衛艦隊には依然少なからぬ弱点があり、例えば遼寧艦の核心的装備にはロシアの技術が採用され、航続能力の不足、遠洋作戦能力が限られているという問題が存在し、しかも空母は通常大型の戦闘群を形成する必要があり、それでやっと強大な作戦能力があるのであって、各種類型の艦艇を配備し、各艦艇の間での有機的協同ができるべきであって、中国空母艦隊はまだこの点を達成していない、と考える。

李傑も、遼寧艦が駆逐艦、護衛艦の随伴の下に南海に赴いて訓練していることは、威嚇力の向上を示しているだけでなく、「融合」の現れでもある、とする。空母自身の融合、艦・機の融合、空母と周辺航路護衛艦との融合があってこそ、艦隊は真に一体化を形成できるのである。

李傑は、空母艦隊は実践の中で問題を発見し、北部海域から南海海域に至って訓練を展開することを通じ、異なる環境の中で、他国との間に出現した具体的事件の中で問題を発見する必要があり、それでこそ不断に向上でき、次世代空母建造のために堅実な基礎を打ち立てることができるのだ、とする。

外界はずっと中国国産空母の建設に対し高度の関心を注ぎ、中国国防部も何度も中国が1隻の空母を持つだけということはあり得ない、としている。遼寧艦は古い空母から改装されてできたものなので、李傑は、中国の空母改装には創新もあるし、過去の理念と設計の延長もあり、ならって作る、また修復するなどの過程の中で、徐々に空母建造と運用の規律、特徴を掌握し、充分に他国の理念と技術を参考にし、その後中国自らの未来の空母を建造し、各方面の優勢を全て次世代新型空母に集中させるのである、とした。

具体的に言えば、李傑は「原子力動力は必然的に中国の未来の空母の重要な発展の方向であり、同時にトン数もより大きな方向に向かって発展することになる」と考える。

要するに、中国空母の今後の試験、訓練任務は依然非常に重要であるが、国家戦略レベルから見ると、遼寧艦の訓練の進展は中国の総合的実力と軍事力の向上を集中的に体現しており、しかも空母が国家の平和的発展のために強く有力な戦略的支えを提供できることを示している。

(頑住吉注:3ページ目)画像は殲ー15艦載機が遼寧艦上で関連の実験を行っているところ。(資料画像)

(頑住吉注:4ページ目)画像は11月26日、遼寧艦が青島某軍港から抜錨して出航し、南海に赴いて試験訓練を行おうとしているところ。埠頭を離れる時、艦員は甲板で区域に分かれて隊列を組んだ。これは今年の遼寧艦の第5回目の海に出て行った科研試験と訓練で、遼寧艦は三亜で休養、整備、補給を行った後南海に赴いて関連の試験、訓練を展開することになる。中新社発 張凱撮影

(頑住吉注:5ページ目)画像は試験訓練の期間、遼寧艦上の将兵が「中国の夢 強軍の夢」の文字を並んで示したところ。(資料画像)

(頑住吉注:6ページ目)画像は遼寧艦が南海海域の自然条件を利用して行った大風浪航行試験。撮影:フーカイビン

(頑住吉注:7ページ目)画像は遼寧艦が補給を行っているところ。ソース:国防部ウェブサイト

(頑住吉注:8、9ページ目)画像は殲ー15が艦上発着訓練を行っているところ。(資料画像)

(頑住吉注:10ページ目)11月29日午前、我が国初の空母遼寧艦は初めて三亜某軍港に停泊した。遼寧艦はここで補給を行った後、関連の試験、訓練を展開することになる。三亜某軍港は海軍が自ら設計、建造した大型軍港で、セットされる相応の施設を持ち、各種大型水上艦艇の停泊の需要を満足させる。遼寧艦は11月26日に青島某軍港の埠頭を離れ、ミサイル駆逐艦沈陽艦、石家庄艦およびミサイル護衛艦烟台艦、ウェイファン艦の随伴の下、台湾海峡を経て南海海域に入った。これは遼寧艦が南海海域に向かう途中、荒波に向かって突き進んでいるところ。新華社発 (張凱 撮影)

(頑住吉注:11、12ページ目は大部分10ページ目と同一なので異なる末尾のみ)これは遼寧艦艦員が当番を行っているところ。新華社発(フーカイビン撮影)

(頑住吉注:12ページ目)これは遼寧艦艦員が業務交流を行い、艦艇の航行の安全を確保しているところ。新華社発 (張凱 撮影)


 今年は初の艦載機発着、初の遠洋航行、初の空母戦闘群成立など派手なイベントはないかもしれませんが、戦闘力形成に向けた進歩はより早く進んでいくことになるかもしれません。















戻るボタン