「アパッチを撃墜した」10式アンチマテリアルライフル その2

 続きです。

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狙撃弾薬を使用した初速は825m/s、多機能弾薬は840m/sである。この2種のセットされる弾薬の中の1つはDBT10式12.7mm狙撃弾薬で、射撃精度向上のためより容易に重心の一致性が保持される銅ジャケットとスチールコアの構造を採用し、ジャケットとスチールコアの間には鉛ジャケットはなく、弾頭ケース後部に密封作用があるだけである。しかも弾は尾部がすぼまった形で(ボートテイル型とも呼ぶ)、弾頭が受ける空気抵抗を軽減し、弾頭の速度の減衰が速すぎないようにさせることができる。DBT10弾薬は全体重量130g、弾頭重量46g、初速820m/s、200mの距離での3発の発射した弾の最小散布円は直径約13cm、1000mでの3発の散布円の直径は62cmであるとされる。

もう1種類はDBJ10式12.7mm多機能弾薬で、実際には徹甲炸裂焼夷弾だが、これまでの徹甲炸裂焼夷弾とは異なり、弾頭はナイロンの風帽、不活性の弾芯、燃焼剤および底蓋からなる。DBJ10式弾薬には炸薬はなく、ここ何年かで新たに提出された横向き効果増強原理を利用して爆発効果を実現する。その原理は筒型の弾芯の内部に不活性物質を装填し、弾頭が標的に衝突した時、不活性物質は高速の圧縮を受け、筒型弾芯内部にギガパスカル以上にも達する圧力が生じ、したがって弾芯に爆発の原動力を獲得させる、というものである。しかも標的を貫通した後、弾芯内部の圧力は解放され、弾芯を炸裂させ、炸薬による爆発が形成する破片効果を達成する。1500mのところで、3発の弾の散布円の直径は1.5m以内とされる。

発表されている精度試験から見て、精度はあまり高くない。だが実際にはこの類型のセミオートアンチマテリアルスナイパーライフルに関して言えば、10式の1000mの距離での散布70cmというパフォーマンスはすでに優秀と評価される。10式スナイパーライフルの主要な任務は遠距離で敵サイドの軽装甲車両および設備機材を打撃することで、この種の任務は銃器の火力に対する要求が比較的高いが、精度に対する要求は相対的に低い。ゆえに10式の全体方案はセミオート設計を採用しており、TAC-50といったような高精度射撃を目的とする単発ボルトアクション設計ではない。セミオートスナイパーライフルは射撃時の機械構造の移動および火薬ガスの漏洩により、基本的にそれ自体精度が非常に高くはない。バレル後退式原理を採用しかつガスオペレーション式構造を混合した10式スナイパーライフルも例外ではない。だが同様にセミオートアンチマテリアルライフルである例えばバレットM82A1およびM107は、公開のルートの情報によればその1000mの距離での散布は1mに達する可能性がある。(アメリカ陸軍スポークスマンいわく、「それ(M82A1M)は我々に2000m離れた人員や機材目標に対し正確打撃を行えるようにさせ、これは恐るべき武器である。その精度は1ミル未満である。弾頭の1000mのところでの散布範囲は1mである。」) 比較すると、1000mのところで70cmの散布というこのような精度は低くないばかりでなく、しかもパフォーマンスが比較的優秀と評価される。この銃のバレルの寿命は比較的長く、3000発の後依然比較的影響の大きいライフリングの摩耗による損傷はない。照準具には赤外線と昼間光の2種があり、いずれもレーザー距離測定および自動レティクルセット機能があり、測定・照準一体の照準具は射手の反応速度を大いに増させ(もし目標までの距離が既知ならこの銃は固定された距離を事前設定してテーブルの読み込みに用いることもできる)、射手の訓練に対する要求および副射手に対する依存度も相対的に低下する。サーモグラフィー照準具が専用照準鏡を採用すること、および昼間照準鏡の倍率が比較的低いのはこのシステムが突っ込みを受ける主要な原因である。だが照準具の倍率方面では、9倍の昼間光の倍率は1500mの距離ですでに任務の需要を満足させることができ、同類型の例えばスナイパーライフルの倍率は通常10倍で、実際の使用の中で決して9倍の倍率に比べて効果がいくらも向上せず、しかも距離測定機能があることはこの照準具を1000m以遠の照準の中でより簡単にさせる。朱日和軍事演習の中で、この銃は比較的高い評価を得、かつその他の軍種の発注を獲得した。この銃の実戦の中での射撃密集度はさらにデータ上のパフォーマンスより優れ、2015年のある国際競技で、10式スナイパーライフルを使用した狙撃手は甚だしきに至っては第1位の好成績を得た。10式は我が軍にとってマイルストーンで、将来はさらに一連の専用スナイパーライフルを発展させるかもしれない。しかも10式はすでに大量部隊装備を経ており、かつ多くの軍兵種の歓迎を受け、このことは我が軍のスナイパーライフルの設計および使用理念方面での革新を象徴的に示しているというべきである。

QBU10式軍用12.7mmスナイパーライフルは遠距離射撃時の弾丸の貫通性能を特別に重視しており、実験は次のことをはっきり示している。国産12.7mm専用狙撃弾薬を使用すると、1500mの距離で5mm均質鋼板に対し射撃し、貫通率は80%を超える。100mの距離で10mm均質鋼板を貫通した後、93号ガソリンに対する引火率は80%を超える。

長さが戦術技術指標の制限を受けるため、単一チャンバー制退器を採用しているが、ダブルチャンバー制退器と効果は同様で、しかも重量が減少している。マガジンは5発ダブルカアラム給弾を採用し、さらに残弾視察穴を設計してある。セミオート発射方式で、トリガープルは15〜25ニュートンである。設計人員は実際の射撃精度は理論上の射撃精度に比べずっと高いと語る。銃器の寿命は3000発以上に達する。研究開発サイドはその寿命終了と寿命前精度を審査済みで、寿命終了時は寿命前に比べ精度が良く、この銃のバレルの摩耗による損傷が大きくないことを説明し、3000発以後まだ使用できることをも証明している。外国の同類製品とは異なり、この銃は機械照準具を設置し、リアサイトの射程は300mと600mの2段階があり、射手はこの2つの距離内で光学照準器がなくても目標が打撃できる。全軍スナイパー腕比べ審査の中で、国産10式大口径アンチマテリアルスナイパーライフルは初めて教学訓練を行った。このスナイパーライフルはレーザー照準を採用し、照準ポイントが自動修正できる。

中央テレビの情報によれば、10式大口径アンチマテリアルスナイパーライフルは我が軍により自ら設計が行われ、口径の12.7mmは著名なアンチマテリアルライフルM82A1の口径と同じで、最大射程は2km、有効射程1.5km、1kmの範囲内の目標が正確に打撃できる。10式スナイパーライフルは88式スナイパーライフルに比べ40cm長く、10式スナイパーライフルは重量26kgに達し、88式スナイパーライフルの3倍あまりである。このスナイパーライフルを使用するスナイパーチームの人数は1〜3人と異なり、ある時には1人だけでも狙撃殺害任務が完成できる。


http://firearmsworld.net/china/sr/qbu10/qbu10.htm

 こんなページもあります。 個人的にはガスオペレーションとショートリコイルを混合した方式は少なくとも理論上トラブル発生の可能性が高まるはずで好意的には見られないですが実際の使用者の反応はいいようですね。中国軍が大量装備を開始した以上、自衛隊も同種の銃を必要とするのでは。


















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