北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルの標的は日本?

 アメリカじゃないの? と思いますが。

http://military.china.com/important/11132797/20160429/22548966.html


「二位一体」に通じる:北朝鮮の「北極星」潜水艦発射弾道ミサイルを詳解

4月24日、朝鮮中央通信社は金正恩が現場で自ら戦略潜水艦のミサイル水中試射を指導したとの情報を報道し、「今回の試射の目的はミサイル冷発射システムの最低発射深度での安定性、新たに研究開発された大出力固体燃料エンジンを装備したミサイル垂直飛行体系の動力学的特徴、弾体熱分離の信頼性および戦闘部の核起爆装置の予定の高度での作動の正確度を確証することにあった。」とした。これは北朝鮮方面が初めてその「北極星-1」潜水艦発射弾道ミサイル(米韓方面はKN-11との別名で呼ぶ)が固体燃料エンジンで推進されることを確認したものである。

これまで非常に多くのメディアは「北極星-1」を報道する時いずれもそれを北朝鮮が2010年に公開した「火星-10」、つまり米韓方面が言う「ムスダンリ」中距離弾道ミサイルと関係づけた。周知のように、「火星-10」の技術のソースは北朝鮮が1990年代にロシアから獲得したR-27型液体燃料潜水艦発射弾道ミサイル(NATOのコードネームはSS-N-6「Serb」)で、このため「北極星-1」をR-27の派生品と見なすのも情理に合っている。両者のノーズコーンの外形はほとんど完全に一致し、これまで北朝鮮当局が報道した何回かの試射の中でそれが液体燃料エンジンを使用して推進されたという特徴もこうした推測を実証していた。

しかし、真相はただ1つである。

「北極星」という字面は本当に冗談ではないかもしれない

旧ソ連海軍の建造数最多の667型弾道ミサイル原潜(NATOのコードネーム「ヤンキー級」)の主戦装備として、R-27系列ミサイルは就役期間に発射されること161発にも達し、成功率は93%に達し、その技術は確かに比較的成熟していた。だがこの成熟は、液体燃料ミサイル海上貯蔵・使用の豊富な経験を有するソ連/ロシア海軍でのみやっと成立するという可能性が高い。結局のところ貯蔵できる燃料の潜水艦発射弾道ミサイル技術は正真正銘の「独自の絶技」であって、北朝鮮が本当に熟達できるのだろうか?

北朝鮮にとって、R-27と「スカッド」との間の巨大な技術的飛躍度は決して容易には埋められない。現在まで、外形が似ているという以外に、「火星-10」と「北極星-1」がいったいどのくらいのR-27の技術を使用しているのかも大いに懐疑に値する。北朝鮮弾道ミサイル問題研究学者の徐天然氏は多くの文章の中で充分にこの点を分析済みである。「火星-10」は2010年の閲兵で初めて公開展示され、今年4月15日になってやっと初めて試射され、発射後ほどなくもう爆発が発生し、貴重なベラルーシから輸入したMAZ547型6軸三用車(頑住吉注:意味不明です)シャーシを壊しただけでなく、さらに試験参加人員の深刻な死傷をもたらした。4月28日早朝の第2回試射も同様の結果をもって終わり、このR-27の外殻をまとった「超大型スカッド」がまだ信頼できないことが見て取れる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

液体燃料推進弾道ミサイルの構造は本来もう比較的複雑で、潜水艦上に搭載するためには、R-27をまた非常にコンパクトに設計しなければならず、工業的実力が強い例えばソ連のみやっとその信頼性が保証できるのであって、北朝鮮に関して言えば、それは非常に適したコピー生産の対象ではない。

北朝鮮の限りある資源をもって、固体燃料ロケットエンジンや冷発射技術の難関を攻略するのは確かに困難だが、液体推進剤の海上貯蔵や水中点火熱発射技術も容易に実現できるとは見えない。このため「北極星-1」の2015年5月の初の公開での試射の時は冷発射+水上点火技術を採用したことを見いだすことができ、北朝鮮の技術の選択は非常に明確である。依然液体燃料ロケットエンジンを採用している原因は非常に簡単で、あの時北朝鮮の同クラスの固体燃料ロケットエンジンはまだ試験を開始しておらず、このエンジンの装備は水から出た後の点火が成功するか否かの検証のためで、どのくらい遠くまで飛ぶかに用いられたのでもない。

今回の試射の中でミサイルがどのくらい長く飛んだのかに関し、現在2つの韓国当局由来の異なる説がある。1つは30kmで、1つは「数分間」である。筆者も同一の国の2つの政府部門の見方の隔たりがこんなにも大きいのを知らないが、固体燃料ロケットエンジン装弾後の初の試験にこの成果が得られれば、良くても悪くても一歩前進であり、少なくとも「ミサイル垂直飛行体系の動力学的特徴」は学習できるはずで、「弾体熱分離の信頼性および戦闘部の核起爆装置の予定の高度での作動の正確度」に関しては次の試験でやっと接触できると見積もられる。

筆者は先月かつて文章を執筆し北朝鮮初の大推力固体燃料ロケットエンジン試験を分析した。M-11戦術弾道ミサイルのエンジン技術は拡大後すでに泥石-2/沙欣-3といったような中距離弾道ミサイルに用いることができている。それを直径が同等な「北極星-1」の動力とすることは間違いなく実行可能である。だが当時筆者および大多数の人は一様に「北極星」は液体燃料推進を採用していると考え、両者を一緒に連想することは決してなく、金将軍の姿勢のレベルを過小評価した。

このようになれば、当初試験されたロケットエンジンが4〜5mの長さに過ぎなかったことも説明できる。「北極星-1」の全長は9mに過ぎず、2mあまりのノーズコーン部分を取り去れば、固体燃料ロケットエンジンに残されたスペースは全く多くない。「北極星-1」の真実の姿も活き活きとしてくる。2段固体燃料エンジン推進の潜水艦発射中距離弾道ミサイル、等々で、この言葉は実に見慣れている!

(頑住吉注:これより3ページ目)

急ぐな。確かに中国の巨浪-1もこの定義に符合する。だが前回筆者は分析したことがあるが、北朝鮮の固体燃料ロケットエンジンは依然立ち後れたガス舵コントロールを採用し、巨浪ー1が使用する噴射管スイング技術は掌握していない。もしあくまで「北極星-1」のために「親戚」を探してやる必要があるならば‥‥それと同姓同名のアメリカの第1世代潜水艦発射弾道ミサイル「北極星A1」である。これは2段固体燃料エンジンで、やはりガス舵コントロールであるだけでなく、冷発射で水から出た後で点火する。この「親戚」がもし認めなくても、ケネディでも認めないと見積もられる(頑住吉注:砕けた話し言葉で何言っているのかよく分かりません)。

だがこの「親戚」も容易ではない。冷発射技術は比較的良く平時の艦上での貯蔵の信頼性および安全性問題を解決し、発射筒内で点火することで出現する可能性のある種々の問題も避けている。しかし、冷発射実現の難度は熱発射に少しも劣らない。例えばミサイルがガスによる射出の猛烈な衝撃を受け入れられることが要求され、このことは重量軽減のため普遍的に軽量化構造を採用した潜水艦発射ミサイルの本体強度に対する要求が比較的高い。我が国の巨浪ー2潜水艦発射弾道ミサイルは初期の試射の中でもう水から出る時本体構造が断裂する例があった。北朝鮮のより薄弱な技術的蓄えをもってしては、その初の潜水艦対地ミサイルが経歴した挫折を想像するのは難しくない。

韓国メディアの報道によれば、2015年5月の公開での試射の前には早くも、「北極星-1」は16回にも及ぶ陸上および水中発射プラットフォーム試験を行っていたが、絶対多数は失敗をもって終わりを告げた。同年11月28日、北朝鮮海軍唯一のミサイル試験潜水艦(西側は新浦級と称する)が初の模型弾水中射出試験を行った時、模型弾はすぐ元のコースを戻ってきて艦体にぶつかって傷つけた。一般的に言って、冷発射過程の中の無動力の弾体は顕著な水流の影響を受けるため、ミサイルが水を出る時にはいつも比較的顕著な水から出る角度を有する(このためガス射出の運動量はやはり充足していることが必須で、水から出る角度が大きすぎコントロールを失うことを防止する)。このため一定の射出高度がありさえすれば必ず元のコースを戻るには至らないのであって、このことはそのガス射出システムの作動が不正常だったことを説明する。

(頑住吉注:これより4ページ目)

ガス射出システムの制御は間違いなく容易なことではない。今回の試射から次のことが見て取れる。「北極星-1」ミサイル発射筒のカバーの下には水密隔膜があり、潜水艦が発射深度に入った時、まず筒のカバーを開いて海水を発射筒に入れ、隔膜の上から発射筒のカバーまでの間を海水で充満させる。発射時は深度を根拠に水密隔膜の下の気圧を調節し、膜の外の水圧との一致を保持し、ミサイルが隔膜を突き破った時圧力の激烈な変化が原因で弾体がコントロールを失い予定の高度に達しないことがないようにさせることが必須である。

今回の「北極星-1」が水から出た時の比較的垂直な姿勢と成功裏に点火上昇したなどの動作から見て、発射海域の水深が比較的浅かった(冷発射が許す発射深度の範囲は間違いなく熱発射に及ばない)、水文条件が比較的良いなどの要素の共同作用があったかもしれないが、依然北朝鮮の科研人員の七転び八起きの精神がついにお返しを獲得したことを説明する。

(頑住吉注:これより5ページ目)

北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルの配備可能性

現在北朝鮮核ミサイルの発展方針は非常に明確で、すなわち完全機動配備の「二位一体」核威嚇力量の建立によって、生存能力の最大化を実現することである。この点は中国が1970年代末、80年代初めに、東風-22液体燃料機動配備遠距離弾道ミサイル(後に東風-31によって取って代わられた)および巨浪ー1固体燃料潜水艦発射弾道ミサイルを開発した時の考え方と似たところがある。現在北朝鮮はWS51200などの機種の導入によって比較的先進的な遠距離弾道ミサイル三用機動シャーシを獲得しているが、その潜水艦発射弾道ミサイルにはまだ実戦化されたキャリアがない。

明らかに、弾道ミサイル原潜の建造は北朝鮮にとって技術上不可能に近いだけでなく、いくらの実際の意義もない。北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルの目標は明らかに日本列島で、アメリカ本土を威嚇する任務は完備された後の火星-13によって担われ、潜水艦が極めて強い航続力を持つ必要はない。だが新浦級試験潜水艦の建造と使用を通じ、北朝鮮が将来的に旧ソ連の629型(NATOのコードネームはゴルフ級)のような2〜4発のミサイルを搭載できる通常動力弾道ミサイル潜水艦を建造することは、決してあり得ないことではない。

(頑住吉注:これより6ページ目)

2015年12月以後、「新浦」はドック入りして修理と改装工程を行った。艦橋の両側には2列の排流水穴が追加装備され、中国海軍の功績が顕著な「長城200」号弾道ミサイル試験潜水艦と似ている。その作用は海水を素早く流出させ、潜水艦浮上時の安定性を改善することで、その代価は静音性能に影響することである。

この潜水艦の技術水準は中国海軍最新の32型通常動力ミサイル試験潜水艦とでは天地の差というべきで、32型は総合静音性能が出色なだけでなく、さらに水中航行時間が延長できるAIPシステムを持ち、この2点はいずれも潜水艦の生存性を決定する重要な要素である。だがもし北朝鮮が2〜3隻のこのような潜水艦を建造できたら、ローテーション方式によって「北極星-1」の準実戦配備を実現することができ、それでも米日韓方面が最初の時間において北朝鮮の核反撃力を徹底破壊する難度を極めて大きく高め、したがってその作戦の決意に影響するだろう。

対潜作戦は長期にわたり海軍伝統作戦方式の中のコストパフォーマンスが非常に低い類型と考えられている。米軍の近年来の、通常潜水艦を装備するその他の国の海軍との対抗の経験によれば、もし比較的古い潜水艦に直面しても、米軍がいち早くそれに対し100%の捕捉と殺傷を達成することは非常に難しい。冷発射の「北極星-1」は間違いなく充分な打撃の突然性を持つ(このことはアメリカが冷発射の使用を堅持する1つの大きな動機でもある)。外界の北朝鮮の弾道ミサイル能力に対する見積もりによれば、もし重量700kgの核弾頭を搭載したら、「北極星-1」は少なくとも1,000kmの射程を持つ。その命中精度は非常に高くはないだろうが(特に防御突破確率がより高い低い弾道での発射を使用した時は)、もしミサイルが核弾頭を搭載していたら、この種のほとんど早期警戒時間のない打撃は人口密度の高い日本にとってはやはり致命的と言うに足りる。

この種の相対的に廉価な通常動力潜水艦は、北朝鮮の威嚇の要求を満足させる他、イラン(サウジアラビアに対する)やパキスタン(インドに対する)といった種類の「弱をもって強と戦う」の要求を持ち、かつミサイル技術上本来もう北朝鮮と密接な関係がある国にとっても非常に大きな吸引力を持つ。この2つの国はいずれも一定の近代化された通常潜水艦(イラン海軍のロシア製「キロ」級、パキスタン海軍のフランス製「アゴスタ」90B型)使用経験を有するので、その種の潜水艦を操作するポテンシャルも持つ。

(頑住吉注:これより7ページ目)

国家間の立場を投げ捨てれば、こうした当時の中国に比べさらに困難な条件下で北朝鮮版「両弾一星」(頑住吉注:核、ミサイル、人工衛星)を作り出した科研業務者は間違いなく尊敬に値する。彼らの苦しみの代償はまさにアメリカ大統領オバマに「彼ら(北朝鮮を指す)は間違いなく毎回の試験で必ず進歩がある」と認めざるを得なくもさせているのである。


 何を言っているのかよく分からん部分も多いですが、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの標的が日本だという主張はある程度説得力があると思います。韓国やグアム島あたりも標的になり得るとは思いますが。潜水艦発射ミサイルの確実な防御は確かに困難で、東京を狙った核ミサイルの防御に失敗したら国にとって致命的だというのも否定しようがありませんね。















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