「いずも」にF-35Bを搭載するのに技術的な問題はない

 一応そういうつもりはない、ということになってるようですが。

http://military.china.com/news2/569/20130925/18064362.html


漢和:F-35Bが日本の「いずも」に搭載されるのに技術的問題はない 控えめに見て20機

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本メディアが想像をたくましくするいずも号:F-35戦闘機が唐突に搭載されている」)

外国メディアは、日本の海上自衛隊の「いずも」号ヘリ空母(22DDH、日本はヘリ搭載駆逐艦と称する)が8月6日に正式に進水した、とする。満載排水量2.7万トンで、そのアクティブフェイズドアレイレーダー、ヘリなどの装備はいずれも世界一流である。アジアの国が第二次大戦後正式に建造した第1隻目の空母でもある(頑住吉注:それは無理あるでしょ)。

カナダの月刊「漢和安全保障業務評論」10月号(繰り上げ出版)の報道によれば、甲板の長さ、リフトの寸法、搭載量から判断して、「いずも」号にアメリカが生産するF-35B戦闘機を搭載することは問題ではない。

「いずも」号が使用する対空レーダーは0PS-50と呼ばれ、これは「ひゅうが」級(16DDH)上で使用されるFCS-3アクティブフェイズドアレイレーダーを基礎に、艦対空ミサイル管制模式を削除したバージョンである。FCS-3は何度もの改良を経ており、現在すでに第2世代半導体を使用している。FCS-3はC周波数帯の目標捜索・追跡アンテナと小型のX周波数帯艦対空ミサイルレーダーを採用している。

報道は、ソナーに関しても高いレベルだとする。「いずも」号が装備するのはOQQ-22ハルソナーらしいが、魚雷発射管は配備されていない。

「いずも」号と「ひゅうが」級ヘリ空母はいずれも全通式甲板を採用使用するが、前者はずっと大きく、しかも武器がずっと少なくなっており、これには対空ミサイルが含まれ、実際には機格納庫は予想よりさらに大きい。「ひゅうが」級は同時に甲板上で3機の対潜ヘリと1機の捜索救難ヘリを運用できるが、「いずも」号は同時に甲板上で7機のSH-60K対潜ヘリと2機のMCH-101輸送ヘリが運用でき、全部で9機であり、すなわち「ひゅうが」級の2倍である。「ひゅうが」級の発着ポイントは4つだが、「いずも」号の発着ポイントは5つである。

最も関心を注ぐに値するのは、「いずも」号の大型化されたリフトである。2基のリフトはそれぞれ艦橋の前後に位置し、寸法はそれぞれ20x13m、15x14m、最大搭載重量は30トン近い。一方F-35Bの全長は15.6m、全幅10.7m、最大離陸重量27.3トンである。このため、「いずも」号の甲板前部中央のリフトはF-35Bに合わせて用意されたもので、F-35Bの搭載に技術的問題はないと考えられる。CH-47大型ヘリの発着にも問題はない。

極めて重要なのは、「いずも」号が一体何機のF-35Bを搭載できるか、である。このためには仮想される作戦の需要を考慮することが必須である。「いずも」号の最大の仮想敵は当然24機の殲ー15戦闘機を搭載する中国海軍の「遼寧艦」と同型の国産空母である(頑住吉注:同型とは決まってないと思いますが)。「いずも」号の排水量に基本的に相当するイタリアの「カブール」号空母は、満載排水量2.75万トン、8機のF-35Bと12機の各種ヘリを搭載し、最多で20機の各種飛行機を搭載できる。

さらに「カブール」号空母の武器配置を見ると、「いずも」号に比べより多くの艦載武器が装備され、これには32連装の垂直発射型「アスター」-15艦対空ミサイルが含まれる。スペインの「ホワン・カルロス一世」号大型強襲揚陸艦の満載排水量は2.466万トンで、20機の「ハリアー」戦闘機と10機のヘリが搭載できる。

このことから、「いずも」号が工夫を凝らして艦対空ミサイルの配備を減らした狙いは機格納庫の容量の増大にあることが見て取れる。控えめな見積もりでは20機のF-35Bが搭載できる。空対艦攻撃あるいは空戦に用いる時、対潜ヘリの数は減らすことができ、これは「多用途空母」の定義である。必要な時、このことは給油能力を減らし、より少ない燃料を搭載し、艦載機のためにスペースを空けることができる(頑住吉注:この部分だけ何言ってるか分かんないです。燃料タンクに飛行機を格納できるわけじゃないですよね)。

残る問題は「いずも」号のためにスキージャンププラットフォームを装備する必要の有無である。改造はごく簡単であり、日本はすでに技術を持っている。だがもしスキージャンププラットフォームを装備しなくても、F-35Bの「いずも」号上での運用には影響しない。

E-2C艦載早期警戒機が使用できないのは間違いなく「いずも」号の弱点である。だが「遼寧艦」も現在固定翼艦載早期警戒機を配備していない。「いずも」号は艦載早期警戒ヘリの装備を考慮してもよく、遠く離れた島の作戦に関しては、沖縄から発進するE-2CあるいはE-767早期警戒機に頼ることができる。

「いずも」号の乗員は470名で、航空部隊乗員は270名、その他の乗員は200名、満載排水量は3万トン近い大型水上艦である。実際の操作乗員は200名しかおらず、これは中国海軍の7,000トン級ミサイル駆逐艦に相当し、「いずも」号の自動化の程度が相当に高いことが見て取れる。


 しかしまあそもそもF-35Bなんていつ手に入るか全く分かんないですし(個人的には完全にコケる可能性も相当あるのではと思ってますが)、手に入っても戦力化まで相当の時間を必要とするでしょう。










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