落ち込みブロック閉鎖機構
http://www.waffeninfo.net/verschluss/fallblock.php

(頑住吉注:最初の図のキャプションです)この原理は次の通りである。「方向転換かんぬき」(赤)がバレルとスライドの結合を行っている。

(頑住吉注:2番目の図のキャプションです)撃発後、バレルとスライドは「方向転換かんぬき」が下に押し下げられ、この結果閉鎖機構が解放されるまで一緒に後退する。

(頑住吉注:3番目の図のキャプションです)ベレッタ92シリーズおよびワルサーP38の場合は次のようになっている。
バレルとスライドは「方向転換かんぬき」内に差し込まれているピンがフレームに当たるまで一緒に後退する。これによりピンはバレルと「方向転換かんぬき」の間に押し込まれ、その際「方向転換かんぬき」は下に傾斜し、その「閉鎖用端部」はスライドの切り欠きから出て行く。

(頑住吉注:4番目の図のキャプションです)このバリエーションの場合はロッキングブロックがボルトを可動式のバレルエクステンションと結合している。

例:ピストーレ モーゼルC96

(頑住吉注:この下にアニメーション化されたグラフィック(装填経過)へのリンクがあります)


 日本ではこの方式は独立ロッキングブロック式などと呼ばれることが多いようです。要するにバレル(またはバレルエクステンション)とスライド(またはボルト)を独立したパーツであるロッキングブロックで結合しておき、閉鎖状態ではロックが解けないが、一緒に一定距離後退するとロッキングブロックの下降が許され、ロックが解けるというものです。パーツ数が増加し、コスト上不利になりますが、バレルの角度が変わらないため理論的には命中精度上ブローニング系のティルトバレルより有利であるとされます。ただしこれは少なくとも実用銃の場合実際にはほとんどメリットにならないようです。南部式、十四年式、九四式もこの形式です。

 ベレッタ92系、ワルサーP38のピンは、現に他の大多数のシステムはなしで済ませていますし、必ずしも必要ないと思われます。ただ、ロッキングブロックがスライドやボルトに押しのけられる形で下降する通常の形式よりもロッキングを堅固、タイトにできるという意味があるのかも知れません。



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