戦術ミサイル発展の趨勢

 中国はミサイルは得意分野であるとしていますが。

http://military.china.com/important/11132797/20140929/18826406.html


メディア、中国の新鋭戦術ミサイルの作戦性能および発展の趨勢を解読

(頑住吉注:この記事のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

最近、中央テレビ局は連続3日ニュース番組「我が国の新鋭ミサイル」の中で中国航空宇宙科学工業集団社によって自主研究開発されたFD-2000遠距離対空ミサイル、紅旗ー10艦載ポイント防御艦対空ミサイル、C-802AおよびC-602地対艦ミサイル、EP-12A近距離弾道ミサイル、神鷹-400ロケット砲など多種の新型武器を公開、紹介した。

中央テレビ局がこのように密集して我が国の先進的な戦術ミサイルを秘密解除したのは、民衆に我が国の戦術ミサイルに対するより全面的な認識を持たせることの他、より多くは外界に向け我が国がここ何年か以来の武器装備研究開発領域において取得した巨大な成就を見せつけることである。この4種のミサイルはいずれも現代の戦場に不可欠な重要な武器で、現在世界の多くの軍事大国は大量のマンパワー、マテリアルパワー、ファイナンシャルパワーを投入して研究開発を行っている。ならば、この4種のミサイルは戦争中主にどういった作用を果たすのか? また彼らの未来の発展の趨勢はどうなのだろうか?

遠距離対空ミサイル より高く、より速く、より強く

遠距離対空ミサイルは対空ミサイルファミリーの中の重要なメンバーで、主に国土防空の中の要地防空任務を担う。

同時に、遠距離対空ミサイルシステムは対空ミサイルファミリーの中で研究開発の難度が最大のミサイルシステムであり、現在遠距離対空ミサイルシステムを独立して研究開発、生産できるのはアメリカ、ロシア、中国、フランスなどいくつかの少数の国だけである。世界各国の遠距離対空ミサイルシステムの発展の状況を縦覧すると、より高く、より速く、より強く、と形容することができる。

ロシアのS-400対空ミサイルシステムを例にすると、このミサイルは現在世界で最も先進的な対空ミサイルシステムの1つであり、40N6ミサイルを装備すると最大射程は400km、最大飛行速度は毎秒4800m、弾道ミサイルに対する迎撃高度は70kmに達し得る。

近年来、地球に近い宇宙を飛ぶ、およびステルス飛行体の不断の出現および対空ミサイルの射程と射撃高度の増加につれ、対空ミサイルは発射陣地からより遠い、飛行高度がより高い敵サイドの来襲する空中目標を攻撃できるようになっている。

また、ステルスと対ステルス、妨害と対妨害、本物と偽の目標の識別には、遠距離対空ミサイルの性能の非常に大きな向上を要求するだけでなく、多種の防空体系網を形成する構造が必須で、このようにしてこそより良く未来の防空作戦の需要を満足させることができるのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

ポイント防御艦対空ミサイル より多く、より正確に、より猛烈に

ポイント防御艦対空ミサイルは主に軍艦に接近する敵サイドの飛行機や対艦ミサイルの迎撃に用い、水上艦艇の最後の防衛線である。例えば、アメリカとドイツが合同研究開発した「ハイラム」はまさに世界的に有名なポイント防御艦対空ミサイルである。

このミサイルには反応速度が速い、火力が強い、ファイアアンドフォーゲットなどの技術・戦術的特徴がある。ミサイルの長さは2.79m、最大射程は9.6km、超音速と亜音速の対艦ミサイルが迎撃でき、比較的強い飽和攻撃に抗する能力がある。

また、対艦ミサイルの性能向上もポイント防御艦対空ミサイルにより高い命中精度、より長い射程、連続作戦、一撃必殺の能力の具備を迫る。

艦艇の連続作戦、飽和攻撃に抗する能力の必要性を満足させるため、ポイント防御艦対空ミサイルは通常多連装ミサイル発射ボックスを採用し、1つのミサイル発射ボックスに一般に10発以上のミサイルが配備され、同時に多数の空中目標、あるいは多数で来襲する対艦ミサイルの攻撃が迎撃できる。

対艦ミサイル より遠く、より低く、よりステルスで

対艦ミサイルは飛行速度によって亜音速対艦ミサイルと超音速対艦ミサイルに分けられる。世界各国の海軍が装備する対艦ミサイルからは、装備数でも機種の種類でも、亜音速対艦ミサイルが超音速対艦ミサイルに比べ常にやや多いことに気付く。

現在、世界の比較的先進的な対艦ミサイルには主にアメリカのハープーン、フランスのエクゾセ、ロシアのサンバーンなどがある。

現在の対艦ミサイルの発展の趨勢から見て、未来の一定の時間において、対艦ミサイルは依然対艦作戦の主要な武器となり、これはすなわち対艦ミサイルが依然艦艇の防空対ミサイル作戦の主要な対象であることを意味している。艦艇の防空対ミサイル武器の性能向上につれ、対艦ミサイルの性能がもし足踏み状態だったら、敵サイドの艦艇に対する脅威は必ずや徐々に低下することになるだろう。

作戦能力向上のため、現在対艦ミサイルは主に射程、ステルス性能、スマート化の3つの方面に技量をつぎ込んでいる。ミサイルの射程延長は、対艦ミサイル発射プラットフォームにより遠い距離において敵サイドの水上艦艇に対し攻撃を発動させることができ、したがってミサイル発射プラットフォームの生存能力を高めることができる。

レーダーステルスと赤外線ステルスは対艦ミサイルのステルス設計の主要な方面で、レーダーステルス方面ではミサイルは構造上大量の複合材料を採用し、かつ弾体表面に新型のレーダー電波吸収塗料を塗り、対艦ミサイルのレーダー反射面積を有効に低下させることができる。

赤外線ステルス方面では、対艦ミサイルのエンジン噴射口は通常埋め込み式で矩形の噴射口を採用し、このようにするとミサイルの赤外線輻射を低下させることができる。また、平滑な弾体は空気との摩擦が生じさせる赤外線輻射を減少させるのに有利で、このようにすれば有効に敵艦の対空ミサイルの迎撃を突破することができる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

戦術弾道ミサイル より正確に、より柔軟に、より防御突破できるように

固体ロケット技術および制御誘導技術の発展と共に、通常弾道ミサイルの打撃精度、反応速度は非常に大きく向上し、戦争の中での「先んずれば人を制す」の重要な武器となっている。現在、世界の多くの国は大量のファイナンシャルパワーを投入して通常弾道ミサイルを開発しており、かつ命中精度、柔軟性、防御突破能力の向上を重点的な発展の方向としている。

高度技術戦争の条件下では、正確制御誘導ミサイル、弾薬を大量使用して敵サイドの目標を打撃するのはすでに現代の戦争の常態となっている。正確打撃の必要性を満足させるため、現在の近距離戦術弾道ミサイルは通常全て複合制御誘導方式を採用し、命中精度は一般に50m以内である。

また、近距離弾道ミサイルを柔軟にその他の武器システム上に集成し、異なる目標に基づいて異なる弾薬を選択することも同様に極めて重要である。例えば、今回中央テレビ局が発表したビデオの中からは、BP-12Aミサイルは単独で専用のミサイル発射車に装備することもできれば、神鷹-400ロケット砲と発射車上に集成して発射することもでき、目標の需要に基づいて異なる武器が選択できることが見て取れる。

ロケット砲上に弾道ミサイルを集成するのにはとっくに先例があり、アメリカが研究開発したM270式ロケット砲はM39式陸軍戦術ミサイルが使用でき、このうちM39Block1Aは300発のM74子弾薬が搭載でき、最大射程は300kmである。

通常近距離弾道ミサイルに関しては、ミサイル防御システムが急速に発展する今日、いかにして防御突破能力と破壊効果を向上させるかは直面することが必須な問題である。現在、各国はミサイルの防御突破能力向上のため、主にミサイルの防御突破手段と防御突破策に技量をつぎ込んでいる。その防御突破手段には多弾頭防御突破、デコイによる防御突破、機動による防御突破、ステルスによる防御突破などが含まれる。


 中国のこういったミサイルの本当の実力は実戦への参加例がほとんどないために分からず、西側に大きく劣る可能性もあればほとんど変わらない可能性もあり、不気味なところです。




















戻るボタン