本家「グローバルホーク」と中国版(?)グローバルホーク

 中国はこの無人機も非常に気にしています。

http://military.china.com/important/11132797/20131207/18201977.html


中国版「グローバルホーク」無人機、なおグローバルな作戦能力を持たず!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国版『グローバルホーク』にはそれ自身の性能上の要求がある」)

中国の新型無人機、アメリカの「グローバルホーク」とPK

先日、中国のインターネット上にある動画が広まり、この動画は初めて、外形が以前公表された翔竜によく似た、高空長航続時間国産無人機を明るみに出した。この新型無人機のエンジンの空気取り入れ口は機体上方に装備され、構造はアメリカのグローバルホーク無人機に似ている。このためある分析は、これは中国版「グローバルホーク」かもしれないと考えている。だがアメリカの「グローバルホーク」は現在世界で最も先進的な高空長航続時間無人偵察機である。2013年11月初め、アメリカ空軍は再度3機の「グローバルホーク」を購入し、現在全部で37機の「グローバルホーク」がアメリカ空軍に引き渡されている。(頑住吉注:意外に少ないんですね)

全世界をあまねく飛ぶ「グローバルホーク」

「グローバルホーク」はアメリカのノースロップ・グラマン社がアメリカ空軍のために研究開発した高空長航続時間無人偵察機で、1998年2月に初飛行に成功した。「グローバルホーク」の飛行高度は1.8万m、航続距離は2万kmに達し得、多種の監視および偵察任務執行に用いるのに適する。近年来アメリカは不断に、アジア太平洋地域向けに「グローバルホーク」を配備すると言明し、かつその太平洋地域における同盟国と合同で「グローバルホーク」を使用するつもりである。そのアジア太平洋地域における配備過程は主にツーステップに分かれる。ワンステップ目は自らアジア太平洋地域において「グローバルホーク」を配備し、情報、監視、偵察任務を遂行する。ツーステップ目はアジア太平洋地域の同盟国と協力し、未来において無人機を合同で使用する可能性を探求する。

2010年10月7日、「グローバルホーク」が日本のグアム島(頑住吉注:原文にこう書いてあるんです。日本語だと間違えようがありませんが中国だと「関島」なので勘違いしたんですかね)のアンダーソン空軍基地からの初飛行に成功した。北朝鮮、中国など東アジアの国に対する監視という角度から見ると、グアム島は遠すぎ、もしアメリカが日本に無人機基地を設立したら、より頻繁に偵察が行える。アメリカ当局は先日、米軍が2014年春以後、米軍三沢基地に2〜3機の「グローバルホーク」を配備するつもりであると事実確認し、日本の自衛隊も3〜4機この無人機の導入を計画している。

アジア太平洋地域の安全情勢に影響

現在世界で最も先進的な無人戦略偵察システムとして、「グローバルホーク」のアジア太平洋地域における配備は必ずやアジア太平洋地域と我が国の安全情勢に対し重大な影響を生む。

まず、米軍のアジア太平洋地域に対する戦略偵察区域がさらに一歩拡大する。航続時間が長いという特徴を持つため、「グローバルホーク」がアジア太平洋地域に配備されれば、米軍偵察機のこの地域に対する偵察のカバー範囲が拡大することになる。衛星監視手段の補充として、「グローバルホーク」のアジア太平洋地域配備後は極めて大きく米軍のアジア太平洋地域に対する戦略的偵察能力を向上させることになる。

次に、アジア太平洋地域の海の戦場がさらに一歩簡単、透明なものに向かう。アジア太平洋地域の海の戦場に対する態勢感知能力を向上させるため、米軍は宇宙から海底まで何層もの監視網を設置済みである。宇宙基地には各種の軍用衛星があり、空中基地には多機種の偵察機があり、地上と海上には非常に多くの種類のレーダーシステムがあり、海底には水中聴音監視システムが設置されている。高空無人偵察機の加入は、必ずやこの種の「シームレス」な監視網をより完備したものにする。

(頑住吉注:これより ページ目。画像のキャプションは「中国はまだ必ずしもアメリカのような長航続時間の無人偵察機を必要としない」です。)

最後に、米軍のアジア太平洋地域に対する監視精度がさらに一歩向上する。「グローバルホーク」が装備する合成開口レーダーは目標位置決定、捜索、地上移動目標指示器の模式を持ち、解像度は0.3mである。その配備は米軍がアジア太平洋地域に対する偵察監視の精度をさらに一歩向上させる助けになる。

現在、米軍はまさにアジアの同盟国とその最も先進的な「グローバルホーク」を共有することを計画しており、少なくとも11のアジアの国がこの偵察機のために発着の必要に備える基地を建立することになり、これには日本、韓国、シンガポール、フィリピンなどが含まれる。このリストはさらに不断に拡大していくことになる。米軍はアジア太平洋地域の安全を維持保護する看板を掲げ、実はその意欲は中国周辺諸国に高性能無人偵察機を配備することにあり、その真の目的は誰の目にも明らかである。米軍が発表したリストから見て、こうした国は全て中国の海上の隣国あるいは中国の重要な海上航行ルートに近く、その真の目的は海上から中国を包囲、監視したいということである。

中国版「グローバルホーク」の性能はいかに

近年来、中国も不断に多くの新型無人機を登場させている。例えば中国航空宇宙科学技術集団の彩虹無人機、中国航空宇宙科学工業集団の海鷹無人機などである。先日ネット上に出現した国産無人機は独特の連接翼設計を採用しており、通常連接翼レイアウトは重量が軽い、強度が大きい、誘導抵抗が小さい、揚力係数が高いなどのメリットを持つと言える。また、この機はさらに「グローバルホーク」は決して使用していない翼上小翼(頑住吉注:翼端の跳ね上がった部分)を採用しており、これも通常抵抗軽減、燃料消費減少の助けになり、さらには航続時間を延長する。このため、空力的効率から見れば、この機は理論上アメリカの「グローバルホーク」より上である。だが、中国はエンジン、構造材料などの領域のレベルでまだアメリカと一定の隔たりがあり、このため空力レイアウト上の優勢は割引になる。

現在の分析から見て、我が国の新型無人機はまだグローバルな作戦能力は持たないが、中国にとってということで言えばすでに国土周辺で服務する要求は満足させており、中国の周辺に対する偵察能力の向上に対し、特に東海、南海、東南部のいくつかの論争ある島礁に対する監視コントロールに関して言えば、非常に大きな応用の余地を持つと言える。(丁潔 徐春慶)

(頑住吉注:3、4ページ目)アメリカのグローバルホーク無人偵察機

(頑住吉注:5ページ目)アメリカはあるいはグローバルホーク無人機を派遣して東海上空に行かせるかもしれない

(頑住吉注:後のページのキャプションは既出のものの繰り返しか微妙に違うだけなので省略します。)


 当然本家、中国版いずれも防空識別圏問題とも関係してきますね。日本の場合3〜4機程度の導入では無理かもしれませんがある程度の技術移転をしてもらえるといいんですが。















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