中国の大型機関連2題

 まず旅客機関連です。

http://war.163.com/16/0614/08/BPGO9ET600014OVF.html


国産大型機C919初飛行の時間が明るみに すでに517機を受注

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:C919旅客機」)

「経済参考報」記者は先日多くの権威あるルートから、我が国が自主研究開発するC919大型旅客機は今年後半に初飛行し、最も早ければ2017年に後続の各項目の技術検証が完成し、かつ正式な引き渡しが開始される、と知った。ひとたびC919が年内に初飛行を完成させれば、このことは我が国のC919大型機工程が段階的性質の成果を獲得することを意味し、これはさらに一歩我が国の大型機産業の急速な発展を促進するだろうだけでなく、さらに国産大型機産業集群の加速した成型の助けになる。

2015年11月2日、C919第1号機が中国商業飛行機社総組立製造センター浦東基地で正式に生産ラインを降りた。中国商業飛行機2016年業務配置によれば、C919は年内に初飛行を完成させる。最近、中航工業試験飛行センターはすでに、C919は年内に初飛行を完成させると確認している。中国商業飛行機総裁の金壮竜もこの前外界に向け、もし意外事がなければC919は2016年に初飛行し、現在試験飛行機はすでにシステムの試験、試験飛行試験設備と計器取り付けなどの作業を完成させ、初飛行完成後はさらに航空電子、飛行コントロール、液圧など各システムの試験、および機載システム集成試験や全機静力試験を展開することになる、と明らかにした。権威ある人物の説明によれば、もし初飛行と後続の作業の進展がスムーズなら、C919は最も早くて2017年に各項目の技術検証を完成させ、かつ正式引き渡しを開始することになる。

現在、我が国は大型機に代表される航空産業の発展を高度に重視し、将来はさらに多項目の産業推進政策が出される。「経済参考報」記者はこの前すでに、まもなく年後半に出される「戦略新興産業『第十三次五カ年計画』では130〜200座席級、シングルルート、高亜音速、中距離輸送機、および250〜300座席級、ダブルルート、高亜音速、中距離輸送機が重点的に開発されることなると知った。この他、先進的なターボファン支線飛行機、ターボプロップ支線飛行機、先進的な70座席級ターボプロップ支線飛行機、無人機など重点機種も、「第十三次五カ年計画」期間の飛行機製造領域の発展の重点となる。

また、まもなく年後半に始動する航空エンジン特定プロジェクト行動では、ターボファン、ターボジェットエンジン領域に重点的に焦点が合わされ、同時に一定の市場の需要があるターボシャフト、ターボプロップおよびピストンエンジン領域を併せ配慮し、主に高バイパス比大型ターボファンエンジン、中小型ターボファン/ターボジェットエンジン、中・大出力ターボシャフトエンジンなど重点製品を研究開発する。航空エンジンは業界内で「飛行機の心臓」と呼ばれ、ひとたび関連の技術が突破を取得すれば、大型機製造を含む航空産業に対し重大な推進作用を果たすことになる。

現在、業界内では普遍的にC919の生産とそれが生産ラインを降りたことは我が国航空産業が国際先進水準を超越する端緒になると考えられている。公開の情報は、C919は今までに全部で21の買い手から来た517機の受注に接したことをはっきり示している。業界内では、C919大型機がひとたび引き渡されれば、国外の会社の大型機業界に対する独占を打破し、このことは我が国の航空産業ないしハイエンド製造業に対し深遠な影響をもたらすことになると考えられている。招商証券など証券会社の研究報告は、2030年になればC919が属する160座席級シングルルートジェット旅客機に対する全世界の需要量は約14,500機、我が国の需要量は約2,650機と予測する。中国商業飛行機の予測によれば、C919は少なくとも2,000機以上販売でき、1機あたり5,000万アメリカドルとして計算すれば、C919の市場空間は1,000億アメリカドル(約6,500億人民元に相当)を超える。

さらに重要なのは、C919の生産と引き渡しと共に、関連の航空製造業の上下遊産(頑住吉注:検索すると無数にヒットするものの意味を説明したページは全くありません)が急速な発展を得、産業集群がこのため加速して成型され、その全体市場規模は兆単位の巨額なものとなる、ということである。

申万宏源研報は、現在C919の研究開発をめぐり、我が国の大型機産業集群はすでに初歩的に建立された、と説明する。国内の全部で242の大中型企業がC919旅客機の製造に参与し、このうち中航工業に所属する7つの企業は機体構造の供給商、宝鋼集団、中国アルミ集団など16の企業が材料供給商で、またさらに51の標準部品供給商、および大量の産業のチェーン状に連なった企業がその中に参与している。C919の大規模引き渡しや後続の機種研究開発と共に、関連の金属材料、冶金加工、コンピュータ制御加工機械、動力制御などの領域の多くの企業も、不断に大型機産業集群の中に進入することになる。


 だいぶ楽観的な気もしますけど冷静に見て主なアドバンテージが安さだったとしても日本のMRJよりずっと売れそうなのは否定できないでしょう。次は運ー20、というかエンジン関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160615/22875400.html


運ー20、国産の大きな心臓を持つことに:4台の渦扇-20エンジンが機に装備して試験飛行

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今回明るみに出た画像」 というかこんな写真でエンジンの機種まで特定できるもんなんすかね。)

最近、インターネットメディアが1枚の某飛行場の衛星写真を明るみに出し、この画像は1機の4台の渦扇-20エンジンを装備したイリューシン-76試験機が飛行場に駐機しているのをはっきり示している。ある軍事視察員は「国科環宇」に対し、1機の輸送機に4台の試験生産中の新型エンジンを装備することができる、このことはあるいは中国の渦扇-20エンジンの信頼性がすでに比較的良い解決を得ており、渦扇-20の定型、生産までの距離がすでに遠くないことを説明しているのかもしれない、とした。

周知のように、現在中国空軍の空輸能力、特に重装備空輸能力は深刻にイリューシン-76輸送機に依存している。だがイリューシン-76輸送機の数は少なすぎ、かつ国外に依存し、中国空軍の空輸能力の自主性に不利である。最近、運ー20がまもなく解放軍空軍部隊にに装備されて先んじて試用されるとされ、このことは明らかに有効に中国空軍の空輸能力を増強することになる。だが、皆が最も関心を注ぐ問題は依然として、中国航空工業が伝統的な「心臓病」問題を解決し、国産大型輸送機のために強力な「中国の心臓」を配備できるか否かである。

現在公開されている資料から見て、エンジンの問題を解決するため、運ー20が暫時装備するのはロシアのD-30KP-2エンジンであるが、中国は相応にそれに対しコピー生産を行い、渦扇-18と命名した。だが将来中国が大量生産する軍用輸送機はロシアの色彩を帯びた渦扇-18ではなく、「中国の心臓」であることが必須である。このため中国はさらに自ら研究開発した「太行」エンジンに立脚した、新型高バイパス比エンジンである渦扇-20を研究開発した。渦扇-18は未来の大型輸送機の「心臓」にはなり得ないが、「中国の心臓」がいまだ成熟する前、臨時応急的にはやはり極めて現実的意義を持つ。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「渦扇-20エンジンの明るみに出た画像」です。)

渦扇-20エンジンは2014年に初めて明るみに出た。当時このエンジンは1機の空中試験台の上で試験が行われ、画像から見てこのエンジンのナセルと構造はアメリカのCFM56-7エンジンやGE90エンジンに似ている。一部の分析者は、将来、このエンジンは中国の大型輸送機のエンジンとしてだけでなく、さらに大型旅客機、第2世代対潜哨戒機、甚だしきに至っては全翼レイアウトの遠距離ステルス爆撃機の主要な動力とすることができる、と指摘する。

運ー20は大型機の有無の問題を解決しただけ 将来中国はより先進的なエンジンと輸送機を研究開発することになる

外国メディアの推測によれば、研究開発の時間的ポイントに照らせば、この種の高バイパス比ターボファンエンジンはすでに飛行試験段階に入り、今後3〜5年内に使用に投入される。ここに至れば、中国はアメリカ、イギリス、フランス、ロシアに続く第5の、独立して高バイパス比高性能ターボファンエンジンを研究開発できる国となり、このエンジンは中国航空エンジン領域の1つの重要な空白を埋めるだけでなく、さらに中国航空エンジン発展の道上でマイルストーンとしての意義を持つ大事である。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「資料画像:国産のCJ-1000Aエンジンの模型」です。)

現在、「太行」の核心機をベースとして派生発展してできた渦扇-20は現在の中国の就役中の大型機および運ー20の動力の需要に完全に符合する。だが現在の運ー20が中国の大型機の有無の問題を解決しただけであることを考慮すると、決して中国の大型機に対する究極の追求ではない。中国の総合国力の大幅上昇と共に、中国はさらにより先進さを加えた大型輸送機を研究開発するだろうと予見できる。このためエンジンの推力増加に対しより高い要求を提出する。このことは、中国がさらにより先進的なエンジンを研究開発するだろうことを意味している。(国科環宇微信公衆号)


 確かに箸にも棒にもかからないくらい信頼性が全然ダメなら4つともそのエンジンに換装して飛ぶことはできないでしょうが、例えば1回のフライトで平均1基故障する程度なら何とか飛べないこともないのでは。しかしこれではもちろんこれよりだいぶましな信頼性でも実用までは遠いわけで、現在どこまで進んでいるのかはよく分かりません。とにかくこの種の記事を読み始めた2012年から「ついに難関を突破」的な記事が何度も出ていますがいまだ国産エンジンに問題が残っているのは確かなようです。


















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