中国、高空飛行船を開発?

 アメリカは巨大な輸送用飛行船を開発しているようですが。

http://www.junshi.com/huaxiashoufa/107466/index.html


中国、神秘の「飛行船部隊」を作り出す 衛星に代わってインドを監視することができる

ロシアメディアの報道によれば、少し前インドは何度も、インド・中国国境地域で「未確認飛行物体」を発見し、かつこれが中国の孔明灯(頑住吉注:諸葛孔明が使用したとも言われる熱気球の一種)を放ってインドに圧力をかける「脅かし戦術」の疑いがある、と言明した。だが外国メディアは、これはあるいは解放軍国境防衛部隊が配備する高空気球および飛行船ではないかと憶測している。中国は国境地域に対する監視コントロールを行い、かつ戦時における偵察、通信システムを正常に運行できることを確保しようと図っている。中国の飛行船は国境でインド軍を惑わしているのだろうか?

インドメディアの報道によれば、インドの国境防衛担当陸軍部隊は、最近インド・中国国境のラダック地域で「未確認飛行物体(UFO)」を発見し、かつすでに陸軍総本部に報告している。報道は、過去何ヶ月かのうちにインド・中国国境に「100回余りUFOが出現しており」、あるインド軍関係者とメディアは、これは中国が放った孔明灯に似た装備であり、もってインドに対し「心理戦」を実施しているのかもしれない、と推測している、とする。またあるインド科研人員は、インド兵士が観測したのは、実は木製と金星であり、それらは空気が希薄で海抜が比較的高いラダック地域でははっきり見えるのだ、と考えている(頑住吉注:そんな馬鹿な、と思う人も多いでしょうが、UFOの正体が実はこうした明るい惑星だったと判明した、というケースは多いのだそうです)。

だがロシアメディアは、インド軍内部には実はもう1種類別の推測がある、と指摘する。解放軍は中国・インド国境地域に高空気球および飛行船という2種の新型高度科学技術空中浮遊器を配備したのかもしれない、というものである。報道は、中国はロシアなどの国から高空気球を導入するだけでなく、高空飛行船を一段と力を入れて開発している、と推測する。その学術機構、商業機構、軍事院校はいずれも積極的に研究を行い、もって多様化された任務を執行できる飛行船を開発しているところである。その任務には監視、偵察、特殊作戦、起伏の多い山岳地帯での輸送および通信中継が含まれる。

ロシアメディアは、飛行船は垂直上昇と下降ができ、空中で定点停止でき、さらに搭載荷が大きい、騒音が小さい、エネルギー消耗が小さいなどの優勢を持ち、このため飛行船には情報偵察および応急通信領域でポテンシャルが大いにあり、多くの国によって伝統的な情報通信ネットワークの有力な補充と見なされている、とする。

報道は、1万m以上の高空で任務を執行する大型飛行船は超高空飛行船と呼ばれ、戦略装備に属し、アメリカとロシアはいずれも関連技術に対し「厳しく監視、管理を行っている」、と指摘する。中国が導入を行うことは不可能で、このため自主的に開発を行うしかない。現在解放軍はすでに多種の各種任務執行に用いることのできる飛行船を持っており、これには警戒に用いる「偵察一安保飛行船」がある。掃海に用いる華教-3000型飛行船もあり、これは特殊設備を搭載するとさらに対テロ、消火、人質救出などの任務も執行できる。さらにLS-S900型飛行船があり、これはカメラ、サーモグラフィーユニット、レーダー、信号中継設備を装備し、空中偵察を行うのに用いることができる。報道は、解放軍がこの何種かの飛行船を国境防衛部隊に配備したのかもしれず、これは中国がすでに補助作戦任務を執行することのできる飛行船部隊を創設した可能性があることを意味する、と憶測している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国、飛行船部隊を建設(資料画像)」)

ロシアメディアは、現在までに解放軍が装備するのはまだ中、小型飛行船だけだが、中国は大型飛行船を開発中であり、かつそれらは1万m、甚だしきに至ってはより高い戦略高度で任務が執行できる、と憶測する。中国の最終目標は西部国境と東南沿海に、飛行艇を含むスマート監視コントロールおよび通信ネットワークを建立することである。

中国の飛行船、「スマート国境防衛ライン」を作り出す

ロシアメディアは、ロシア最大の飛行船と高空気球のメーカーである「Augur」社は中国の発注に基づき、「ジャガー」巨大高空気球を作り出した、とする。出荷試験終了後、ロシアの某国防科研所がこの気球に対し地上試験を行い、その後モスクワ郊外で試験飛行し、最終的に中国サイドに引き渡された。

報道は、高空気球と飛行船は機動能力が比較的劣るが、その技術レベルは比較的低い、と指摘する。ロシアは国内軍事工業に輸出を許している。このため中国はロシアから導入し、もって国産戦略飛行船の部隊装備前に、できる限り早く国境の高空偵察体系を構築することができる。中国の国境防衛部隊は気球にレーダーと偵察設備を装備し、それらの助けを借りて国境地帯を監視することになる。小は密輸活動から大は隣国部隊の行動まで、全て掌握され尽くすのである。

ロシアメディアは、「ジャガー」気球の作動高度は3,500mに達し、そのレーダーは周囲300km以内の空中および地上目標を発見できる、と指摘する。気球はいかなる技術的維持メンテナンスも必要としない状況下で1ヶ月滞空し、かつ昼夜止まることなく偵察と監視が実施できる。このため、この装備は非常に長い国境線を持つ中国にとって非常に応用価値がある、と言える。

「Augur」社の会長バーバは次のように指摘する。現在高度科学技術偵察装備を導入して「スマート国境防衛監視コントロール網」を作り出すのはすでに一種の趨勢となっている。韓国と北朝鮮の関係が再度緊張した後、韓国国防省はすでに高空気球を購入し、もって長時間滞空して北朝鮮サイドの軍事的動向を監視する、と決定している。また、インドもこの前高空気球調達の入札募集を行うと宣言した。中国はこの方面で当然立ち後れることはない。飛行船と高空気球は中国の「スマート化国境防衛ライン」を構築することとなる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

中国の飛行船は衛星に変身して周辺を監視コントロールすることができる

ロシアメディアは、近年来解放軍は各種軍事任務を執行するのに用いる飛行船航空機の発展に関心を注いでおり、解放軍はすでに飛行船を地上部隊の訓練に用いており、これは解放軍にすでに地図作製や空中捜索任務を執行することのできるレーダーがあることを意味する、とする(頑住吉注:地上部隊の訓練に使っていることがレーダーが搭載されていることを意味する、という理屈はちょっと理解できませんが)。

(頑住吉注:ここにある画像のキャプションは前ページと同じです。どう見てもアメリカの飛行船ですけど。)

ロシアメディアは、現在までこれに関わっているのは小型のプラットフォームであるが、解放軍はさらに比較的大型の飛行船浮遊器を開発中であり、これは10,000mないしより高い戦略高度で任務を執行できるもので、これは中国に大陸から台湾海を監視できるようにさせる、とする。ロシアメディアはさらに、解放軍にとって東海あるいは南海に大型飛行船ネットワークの枠組みを持てば、1回で期間1週間の任務が執行できる潜在的「宇宙以内空間衛星システム」が提供でき、一連の例えば監視、補助ナビゲーション、通信中継任務が執行でき、これは特に中国の宇宙の衛星が敵の攻撃に遭った時にである、と指摘する。

ロシアメディアは、中国は「超高度飛行船」を使用して早期警戒探知計測を行い、もって現有の早期警戒ネットワークの補充とすることを考慮中である、と考える。報告は、通常の状況下では、15kmおよびより高い高度は「超高度」と見なされ、より多くの中国の科学者や研究者が力を尽くして飛行船を研究しているところであり、特に軍事への応用の領域である、と指摘する。アメリカ国家航空宇宙情報センターの報告はさらに、飛行船は垂直上昇および降着の特徴ゆえに、空中定点静止ができる特性があり、さらに搭載能力、騒音が小さい、エネルギー消耗が低い、コストが低いなどの優勢を持ち、監視、偵察、応急通信において大いに用途がある、とする。

ロシアメディアは、中国国内の飛行船研究開発に入れる力を強化せよとの声は日増しに高まり、2010〜2020年、中国には飛行船研究開発方面で国際レベルと対等になる重要なチャンスがある、と指摘する。その時、中国はあるいは超高空の「無人飛行船」隊伍を作り出し、中国が全世界を「監視」するのを助けることになるかもしれない。(「上海翻訳報」、「北京夕刊」を総合)


 韓国の飛行船については9月14日のコラムで紹介したことがあり、またアメリカの巨大飛行船については1月7日のコラムで紹介しました。飛行船は台風などの悪天候に弱いですが、天気予報の精度が上がって事前に避難できるため大きな問題にはならないようです。ただ「中国の宇宙の衛星が敵の攻撃に遭った時」衛星の代用にする、というのはちょっとどうでしょうか。衛星を破壊できる技術をもった国なら飛行船などもっと簡単に破壊できるのでは。これは基本的に平時の監視システムと見るべきだと思いますが。

 ちなみに個人的には雲の上、ジェット気流が吹いている高度に巨大な飛行船を上げて、天候に関係なく太陽光発電と風力発電を行ってケーブルで地上に電力を供給する、というような平和利用ができないかな、と思いますが。
















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